26.2.17

ひとりだち

柚子の木とラベンダーとオレガノを連れていきます。


先週の日曜日の朝、いよいよ待ちに待った、というか待ちすぎてすっかり忘れていた連絡がきました。
「いくつか畑に空きができたので、『今日』ビューイングに来ますか」
うちから歩いて5分のところにある菜園からでした。

何年も前にウェイティングリストに名前を入れてもらい、いつ順番が回ってくるかわからないので(ウェイティングリストには100人ほどが名前を連ねているそうです)、その間、うちからバスと徒歩で30分ほどのところにある知人の畑をシェアさせてもらっていましたが、待てば海路の日和あり、と言いますか。ちょうど出張からロンドンに戻る日だったので、うちにスーツケースを置いてその足で畑へ。いくつか見せていただいたなかから、ひとつのプロットを決めて即1年分の賃料をお支払いしました。

これまで、過去4年間お世話になった畑の大家さんには、一から十までいろはを教えていただき、また、道具から物置小屋まで使わせてもらっていたのですが、いよいよひとりだちの時がやってきたようです。

いままで使わせていただいていた私のエリアは、しばらく使われないとのことで、雑草よけの黒いビニールシートを敷き詰めて重しを。となり近所の畑の人たちとも仲よくなったし、ここから見る四季折々の美しい風景にもすっかりなじんでいたので、ちょっとセンチメンタルな気持ちになりながらの店じまいです。

大きな道具はほとんどないものの、4年間ひとところで畑しごとをしていると、それなりにモノが増えました。
日本風の鍬、雑草取りのための鎌(こちらで買った日本製)、タンポポの根っ子抜き、新芽を守るカバー類、長靴などなど。そして柚子の木と種から育ててやっと花を咲かせるようになったラベンダーとオレガノも。畑に似つかわしくない巨大スーツケースに入れて移動です。夫とふたり2往復して、引っ越しは完了しました。

新しい畑の面積は、幅5メートル、奥行き25メートル。そこに、コニファーの木とプラムとおぼしき木が1本、なにかわからない木が数本、ぼろぼろの道具小屋がひとつと、もうひとつややボロボロの道具小屋、そしてガラスがところどころ抜けている温室があります。そして誰か住んでいたのか、と思うような鍋やらフライパンやらやかんやらの生活用品や、ビールの空き缶などのゴミが散乱していて、まずは少しずつ片付けと温室の修繕をしなければ、です。

畑そのものは、ついこの間まで使っていたようで、雑草も少なく、シートでカバーしてくれていたので、それほど手間をかけずに使い始めることができそうです。まずはどこかで馬糞を調達するところから始めたいと思います。

そんなわけで、春が来る前にしなければいけないTo Doリストは枚挙にいとまがないのですが、初めての自分だけの畑の始まりに、こうしようかな、ああしようかな、とわくわくが止まらない今日この頃なのです。






13.2.17

できあがりました(2017年その1)

昨年の9月からちくちく編んでいたセーターができあがりました。

失敗したなーと思う点や、反省点は盛りだくさんですが、なんとかできあがりました。

スウェーデンのBohus Stickningのセーターです。
Buhus Stickningは、大恐慌後のスウェーデンで、家計を助けようと集まった女性ニッターグループで、たくさんの美しいデザインが残されています。

アンゴラ混の糸がやわらかくて、あたたかくて、編んでいる間、ずっとほっこりとした気持ちになれました。

ゆっくりとした歩みでしたが、多色使いのヨークの部分を編むのはとても楽しい作業でした。

私のペースだと大きなものは年にふたつ編めればいいほうなので、これからも半年間ずっと愛を感じ続けられる糸とデザインを選ばないと……と思います。

いまは、シェットランドのショールに初挑戦中ですが、これも半年仕事になりそうです。

ちょっとピンぼけ……。こちらも亀の歩みですが手のなかからレース模様が出てくるのは楽しいです。

こちらは染めていない糸なので、またまた羊のにおいに包まれながらの数ヵ月間です。


おまけです↓
見慣れないチキータバナナのシールを見つけました。
コスタリカとスノーマンという、ミスマッチな感じの組み合わせに心ひかれます。



5.2.17

ケンウッド・デイリー

ハムステッド・ヒースのケンウッド・デイリーにて。

週末散歩でハムステッド・ヒースに歩いて行ったら、たまたまケンウッド・デイリーの月に一度のオープン・デーでした。

デイリーというのは、牛の乳搾りをしたり、チーズやバターなどの乳製品を製造したりする小屋のことですが、おそらく乳搾り小屋は別にあって、乳製品の製造とお茶会などにだけ使われていた場所という印象でした。

どうやら、19世紀の英国貴族の間でデイリーを持つのが流行ったのは、バターやチーズなどを自分たちでつくっていたフランスのマリー・アントワネットの影響だそうです。

相変わらず麹づくりをしたり、味噌を仕込んだり。春節のお料理をいただいたり。
畑の柚子の木は、無事に成長を続けていました。雪割草も顔を出して、春ももうすぐそこでしょうか。


さて、先週末の春節のお祝いで、香港出身の友人が大根餅のアレンジ版の春節料理を持ってきてくれました。フライパンで焼いて食べてね、と言われて外側の笹の葉を取ってから焼くべきか、焼いてから取るべきか、はて?と迷ったすえに、焼いてから取ることに。
とってもおいしくいただきました。が、正解は取ってから焼く、だったようです。

先週はじめた米麹づくりはなかなか奥が深く、いまのところ2勝1敗といったところです。米麹づくりと味噌づくりがやめられない今日この頃、放っておいたら床が抜けるまで味噌をつくり続けそうな自分がちょっとコワイ…。








31.1.17

心はまださる年。でも1月も去る。


心はいまだ申年。今年も新年早々、地獄谷参りをしてきました。

年末のご挨拶もないままに、新年のご挨拶もないままに、もう1月も今日で終わりです。
毎年毎年、もう少しまめにブログをアップしようと思うのに、なかなか心に身体がついてゆきません(涙)。

いえいえ、今年こそ。完結に短く、でも頻繁に、を目指してがんばりたいと思います。

昨年の3月、はじめて挑戦したお味噌は、大豆の潰しもれなどもちょこちょこありながらも、おいしくできあがりました。

玄米麹のお味噌。偶然にハート型♡

玄米麹のお味噌は、玄米ならではのもろみのツブツブ感。これさえあれば、ご飯いくらでもいけてしまうという危険な魔物です。

米麹のお味噌は、もう少しねっとりした感じ。

米麹のお味噌も、夏に畑でキュウリがとれたら、速攻もろきゅうにしよう! と、企んでいます。

これに気をよくして、今年は米麹から自分でつくってみようかと思いたち、数年前に冷蔵庫が壊れたときに応急処置として買った巨大クーラーボックスと、愛用の湯たんぽを使って温度調整しつつ、挑戦してみました。

できました! あまーい香りがします。

「噛むと栗のような甘い味がする」と言いますが、これを最初に言った人はすごい、と思うほど、本当に「栗のような甘い味」がします。ほっこりとおいしい。

拡大してみると、本当に頭の丸い麹菌が。なんか愛おしい。

なんとなく、麹菌のほわほわは、お風呂につかるおさるさんの頭の毛にも似ているような気が……しないでもない?

と、こんな出だしですが、今年もよろしくお願いいたします。

11.10.16

秋がきた。

あっという間に落ち葉のじゅうたんが。

ここ数年、特に思うことなのですが、ロンドンの季節は徐々に変わるのではなく、ある日を境に、突然暑くなったり寒くなったり、まるで日めくりカレンダーで1枚めくったら「今日から秋ですよ」と書かれているかのような、そんな感覚があります。

そんなわけで今年の9月は、ロンドンでは珍しい「残暑」から一転、秋になり、そして外出のたびに、マフラー、帽子、とひとつひとつウールのものを引っ張り出す毎日。それはそれは、もう、編み物シーズンも本番、といった感じなのです。

年中編み物を趣味にしていても、この季節になると、情報が増えたり、イベントがあったり、編み物気分は盛り上がります。

ロンドン橋を羊が練り歩く「シープ・ドライブ」というイベント。
これに合わせて、橋の近くで、ウール・フェアも開催されていました。 

先週は、北ロンドンのアレクサンドラ・パレスで開催された「Knitting & Stitching Show」に行ってきました。知り合いの方からチケットを2枚いただいたのですが、一緒に行く人もいなかったので、ひとりで2日連続で、たっぷり楽しんできました。

アレクサンドラ・パレスは小高い丘の上に立つイベント会場です。

クラフト好きの人が集まるフェアだけに、集まる人々も手づくりのものを身にまとった人が多く、来ている人を見ているだけでも楽しいのです。

いきなりこの手作り具合。傘にも髪飾りにもお洋服にも、オリジナリティがいっぱい!

椅子と一体化しているカートには、こんな刺繍が入っていました。
これももちろんてづくりとのこと。すごい!

「Knitting & Stitching Show」は、英国最大の編み物&縫い物イベント、とうたわれるだけあって、会場内は所狭しと、関連業者のストールが並んでいます。

地方にあるショップやオンラインショップなどの商品を実際に手に取って見られるチャンスです。

編み物をコンセプトにしたチャリティ団体のストールで、いらない毛糸の寄付を募っていたので、私も編み残しの糸や、もう使わない毛糸などをまとめてもって行きました。有効に使ってもらえるのは、嬉しいことです。また、スムージーのメーカー「イノセント」のストールでは、すっかりおなじみになったスムージー・ボトルの帽子を編むイベントが開催中でした。

こんなふうに一休みするついでに、ちょこっと編んで行く人々が。

こういうイベントに行くと、毛糸や布などを見る楽しみもさることながら、出品している人との交流がとても楽しくて、ついついおしゃべりに花を咲かせてしまいます。

2年前のお仕事で訪れたシェットランドの毛糸メーカーさんも会場に来ていて、当時、工場見学で説明してくれたオーナーの娘さんや、日本の刺し子を学んでいまは英国で教えているという英国人女性、また英国人の奥さんと一緒に和布の販売をしている日本人男性など、興味深い方々とのおしゃべりに、ついつい花を咲かせてしまいます。

次になにをつくろうかなーなどと考えつつ、今回2日間での戦利品はこちらです。

我ながら自制した、と思っているのですが……。

スウェーデンのニットパターンがぎゅーっと詰め込まれた「スウェーデンのニット模様集」とスコットランドのサンカという町に伝わる伝統模様を並べたマフラーのパターンは、ロンドンを拠点にシェットランドの毛糸や日本の本の取り扱いをされている、ユーロ・ジャパン・トレーディング・カンパニーさんのストールで入手したもの。

「スウェーデンのニット模様集」は、すでに出版社でも在庫限りという希少品だそうで、即買いです。サンカに伝わるマフラーは実物が展示されていて、とってもすてきだったので、いま編んでいるセーターの次はこれだ!と、これまた即買い。こちらのパターンと必要な糸がセットになったキットは、11月5日から雑誌「毛糸だま」の誌面でも販売されるそうなので、ご興味のある方は、ぜひチェックしてみてください。

さらに、ジェイミーソンのストールで見たシェットランド・ショールにも一目惚れ。パターンを買って、さらにどの糸で編もうかなーと考えていた時に出会ったのが、英国の珍しい品種の糸だけを取り扱っているBlack Batさんのストールです。染めていないナチュラルカラーの糸だけを扱っていて、私が買ったこのブラウンの糸も、濃い茶色と白の2種類の羊の糸をより合わせたものなので、限定版なのだそうです。天然色の毛糸は、鼻を近づけると、もわっと羊のにおいがして、編んでいる間中、できあがるまでずっと、羊のすごく近くにいるような気持ちになれます。「くさい」といえばくさい、でも、なんか懐かしいような、なんか癖になるような、そんなにおいです。一度洗えば、そのにおいはほぼなくなってしまうので、編んでいるときだけのお楽しみなんですね。

と、そんなわけで、いま編んでいるセーターができあがったら、まずはサンカのマフラー、そしてシェットランド・ショール、とこの先2年くらい自分で自分を予約したような気がします……。

私にとって、アレクサンドラ・パレスは歩いて30〜40分のちょうどよいお散歩コースです。しかも、その道のりが、なかなかすばらしい。2つの森を抜け、昔鉄道が走っていた線路跡の散歩道をたどっていくのですが、晴れた日のここからの見晴らしがいいのです。

こんな散歩道を歩いて行くと……

こんな見晴らしに出合えます。晴れた日は、カナリー・ウォーフまで見渡せるのです。

というわけで、楽しい楽しい編み物シーズンの始まりです。


いま編んでいるのがこれ。スウェーデンのセーターです。

最近通販で買った糸切りです。ペンダントヘッドになってる。

裏返すとこんな感じ。
日本製なのに、日本では販売されてないんですよね。なぜかしら。



16.8.16

収穫の季節

またまたご無沙汰してしまいました。

実は、5月下旬から7月中旬まで、ほぼ2ヵ月近く日本にいました。
東京の炎天下のなか10キロ自転車をこいでヘロヘロになる → 帰宅するなりエアコン・オン! → すぐシャワー → 扇風機の前で井村屋のあずきバー、という久々の日々で、もちろん夏風邪もひきました。

そんなわけで、畑もしばらく放置せざるを得なかったので、ぜんぶダメになってしまったかしら、と思っていたら、やっぱり多くのものが雑草とナメクジに負けてダメになってました(涙)。

でも、そんななかでも、たくましく実をつけていたのが、キュウリとズッキーニです。

すっかり忘れていたのですが、今年は、いろんな種類のズッキーニを植えてみたのでした。

最近、状況が許す限りは、野菜を干してから料理をしています。半日干したズッキーニやキュウリは、まるでフルーツのような甘い香りがして、おいしさがぎゅっと閉じ込められて味も濃厚になるような気が。

キュウちゃん漬けにするときも、干してから調理することで野菜から出る水の分量が少なくなって◎でした。

今年もそろそろ、キュウリのピクルスズッキーニのポタージュの出番、でしょうか。

ちょっと遅すぎではありますが、7月下旬にまた、あれこれ種をまいてみたので、こちらもどうなるのか楽しみなところです。




31.3.16

3月がサル。

今年はマメにブログを書こうと思ったのに。
気づけば、あと15分で4月です。

今年の3月は1ヵ月で1年分のイベントが終わったんじゃないかと思うくらい、悲喜こもごも、もりだくさんの1ヵ月でした。

そんな慌ただしい月のまんなかで、ちょっと禅の気分を味わいたい気持ちもあって、みそを仕込んでみました。まさに「手前みそ」です。

材料は、お友だちがまとめて購入してくれた生の米麹と、大豆といろいろ迷った末にスペインの塩を使用。

前回、梅干しもどきをつけたときには、物知らずな私が使った焼酎が、お酒好きの友だちの間で物議を醸したので、今回はちゃんと「チーペスト・ウォッカ・プリーズ。ノーノー、ザット・スモール・ワン」としっかりリーズナブルなものを。

消毒用に一番安くて小さいウォッカも。

ついでに、健康食品のお店で、乾燥の玄米麹も見つけたので、それも試してみることにしました。

この国のショップでも麹を買える日が来るとは。

豆を洗って水につけて、柔らかく煮てからつぶして、麹と塩と混ぜて、みそ玉をつくってつめつめ。

うまくいくのかどきどきですが。

畑で土をいじってたり、みそ玉をつめつめしたりしているときが、一番平和な時間のような気がします。

3月の中旬でもまだまだ寒い時期に仕込んだこのみそ、寒仕込みと言っていいのでしょうか。うまくいくことを祈りつつ。

「死ぬほど長い」とかつて母がよく言っていた4月です。

モンサンミッシェルの小さなチャペルにて。3月はサン・マロとモンサンミシェルを再訪したのでした。






22.2.16

春を待ちわびて。

さてさて、冬の間は休眠状態の畑しごとですが、実はまったく休眠だったわけでもなく、道具小屋の修理、恒例の馬糞しごとと、地道な作業をしていました。

12月の道具小屋の修理は、畑の大家さんと私と夫の3人で、見よう見まねで「フェルティング」なるものに挑戦しました。小屋がすっかり古くなり、あらゆるところからすきま風ぴゅーぴゅー、雨漏りぽたぽた、という状態だったので、冬本番の前に「フェルト」(といっても、手芸のウールとは違うマテリアルです)という風や水を通さない特殊な素材で、ぐるんと小屋を包んであげるのです。

黒い樹脂のどろりとしたフェルト用の「のり」を、ペンキを塗るように刷毛でぺたぺたと壁一面に。その上から寸法通りに切ったフェルトをあてがい、釘で打ち込んでいきます。3人で半日がかりで、なかなか立派にすっぽりと道具小屋がフェルトに包まれて、心なしか暖かそうに見えるようになりました。

1月の下旬には、恒例になった馬糞しごとを。腰痛と闘いながら、これもなんとか完了です。

すっかりおなじみになったこの風景。でも、比べてみたら、ほら、新撮です(笑)。


さすがプロの手さばき。

そしてそして、今月は、昨年につづきポテト・フェアに行ってきました。今年は「アーリー・スプリング・プラント・フェア」という名前でしたが、しっかりたっぷりジャガイモの展示が。

ジャガイモだけではなく、野菜の種やお花の苗なども販売されています。

もちろん、ジャガイモの展示もあります。

去年はなにも考えず、畑の大家さんにすすめられるままに「デジレー」という種いもを購入しましたが、今年は収穫期が「メイン(Main)」で、食感が「フラワリー(Flourly)」なものを、10種類ひとつずつ購入してみました。10種類、違う味が楽しめると思うとわくわくです。これらは、セントパトリックス・デーの頃に、植え付けを行います。

ちなみに、ジャガイモの収穫期は主に3段階に分かれていて、

ファースト・アーリー(First Early):花が満開したら収穫(定植後、10〜12週)
セカンド・アーリー(Second Early):花が枯れ始めたら収穫(定植後14〜15週)
メイン・クロップ(Mains):地表に出ている部分がすっかり枯れたら収穫(定植後16〜20週)

というのが目安だそうです。

また、食感に関しては、主に茹でると崩れる(粉ふきいものように粉をふいてばらばらになる)フラワリー(Flourly)と、茹でても崩れないワクシー(Waxy)のいずれかだそうで、種いも売り場には、この収穫期と食感が表示された80種類以上のジャガイモがずらーーーっと並んでいました。

ぜーんぶ、違う種類のジャガイモです。

春まきの野菜の種も、ほぼ準備が整い、ぼちぼちと雑草を取りながら、畝をつくって、馬糞をまぜこむ作業を地道に続けつつ、ノートに作付け計画を書きつけています。

本当に春が待ち遠しい日々です。

こういうことをしている時間が至福のとき……。


12.2.16

英「ヴォーグ」誌の100年をたどる写真展「Vogue 100」

昨日からナショナル・ポートレート・ギャラリーで開催中の「Vogue 100: A Century of Style」のプレスビューに先日行ってきました。

フィルムあり、スライドあり、盛りだくさんな内容です。

このエキシビションは、英「ヴォーグ」誌に過去100年間に掲載された写真をたどる、というもので、時系列でその変化が分かるように展示されています。

10年ごとに部屋が分かれていて、時系列にたどれるように展示されています。

デイビッド・ベイリーの「トップ・コート」は、60年代の作品。

50年代の作品群。各部屋で展示の仕方も工夫されています。

セシル・ビートン、リー・ミラー、アーヴィング・ペン、スノードン卿から、デイビッド・ベイリー、コリン・デイ、パトリック・デマルシェリエ、ニック・ナイト、ハーブ・リッツ、マリオ・テスティーノ、ティム・ウォーカー、アルバート・ワトソンと、新旧交えてそうそうたる写真家の作品が展示されたエキシビションなのです。

ティム・ウォーカーによるアレキサンダー・マックイーンの大きな写真。
マックイーンといえばこの写真、というくらい有名な一点ですね。

しかも、前述したのは、ほんの一部で、なかにはマン・レイや、ウィリアム・クラインの作品まであり、私のように、特にファッションに関しては門外漢でも、写真に興味のある人には、たまらない写真展だと思います。

ウィリアム・クラインのポジもあり、目が釘づけに。

「ヴォーグ」という雑誌の底力を感じさせる、明らかな「ファッション写真」とは異なる、
魅力ある写真も多かったです。

もちろん、バックナンバーもずらーり。

5月22日まで開催されているそうですので、ご興味のある方はぜひ足を運んでみてください。混雑が予想されるので、前売り券を購入されることをおすすめします。

Vogue 100: A Century of Style
http://www.npg.org.uk/whatson/vogue/exhibition.php

National Portrait Gallery
St Martin's Place, London WC2H 0HE



9.2.16

チャリティ・ショップ



英国には、チャリティ団体が一般家庭から引き取った不要品を販売する、チャリティ・ショップがたくさんあります。

うちの近所の商店街にも、わずか800メートルくらいの間に、動物愛護団体やユダヤ人の福祉団体など、4、5軒が軒を連ねています。

ただうちから一番近い、という理由だけで、我が家で不要品が出るたびに、私がせっせと足を運んでいるのが、「ノース・ロンドン・ホスピス」というターミナルの患者さんのためのホスピスを運営している慈善団体のチャリティ・ショップ。

昨日、その「ノース・ロンドン・ホスピス」からはじめて、ニュースレターなるものが届きました。表紙は、テレビドラマの「シャーロック」や「オフィス」、映画「ホビット」などで活躍するマーティン・フリーマン。どうも、「ノース・ロンドン・ホスピス」のパトロンのひとりに加わり、ガラ・ディナーに参加した、ということのよう。英国の役者さんたちは、社会活動に関わっている人が本当に多いですよね。

ちょうど、昨日は以前に忘れな草プロジェクトでインタビューさせていただいた方のひとりが、このホスピスで亡くなったという訃報を受けました。お見舞いに行った方のお話によると、とても快適そうなきちんとしたホスピスだったそうです。

自分にとっては処分のために持ち込ませてもらっている不要品ですが、多くの人の手を介して、少しでもホスピス運営に役立たせてもらえるのは、ありがたいなーと思います。ちなみに「ノース・ロンドン・ホスピス」のチャリティ・ショップは、日本語の本も引き取ってくれるとのことでしたので、近隣の方でやり場に困っている日本語の本がある方は、持ち込まれてはいかがでしょうか。

North London Hospice
http://www.northlondonhospice.org/shops/


24.12.15

Peace on Earth

去年と同じですが、オックスフォード・ストリートはなかなかイルミネーションがきれいです。

すっかりブログもご無沙汰してしまいました。
今年ももうあと1週間。皆さまにとっては、どんな年になりましたでしょうか。

私はなんとなく、「すごく編んだ」という印象の年でした。

世界はざわざわと落ち着きませんが、2016年はどんな年になるのでしょうか。

Peace on Earth.
あなたのもとにも、すてきなクリスマスと麗しき新年が訪れますように。

ウェストミンスター・カウンシルとエロスも「メリー・クリスマス」と申しております…。






30.10.15

加藤節雄さんの外務大臣表彰受賞と栗拾い。

半月ほど前の話になりますが、日頃から仲良くしていただいている、フォトジャーナリストの加藤節雄さんが、今年の外務大臣表彰を受賞され、その表彰式に呼んでいただいたので、大使公邸に行ってきました。

外務大臣表彰は、「多くの方々が国際関係の様々な分野で活躍し,我が国と諸外国との友好親善関係の増進に多大な貢献をしている中で,特に顕著な功績のあった個人および団体について,その功績を称えるとともに,その活動に対する一層の理解と支持を国民各層にお願いすることを目的としています」(外務省のウェブサイトより引用、句読点もそのまま……点じゃなくてカンマなんですね)とのこと。

加藤さんは、1970年代から現在に至るまで、日本祭りの前身となるイベントの開催に携わったり、在英邦人向けのコミュニティペーパーの編集をしたり、コーンウォールにある陶芸家バーナード・リーチの工房の再建や、またハマースミス公園内の日本庭園の復活に奔走されたり、と、長きにわたって日英交流に貢献されてきたので、今回の受賞も当然といえば、当然なのです。

林大使(右)から加藤さん(左)に表彰状が手渡されます(写真提供:日本大使館)

表彰状はこんな感じです(写真提供:日本大使館)

加藤さんは、忘れな草プロジェクトの実行委員のひとりでもあり、私がこの企画に携わるきっかけをつくってくれた人でもあります。また写真クラブでも指導していただいたりと、日頃からお世話になっている方が表彰されたことは、私にとってもとても嬉しいことでした。

この表彰のあと、加藤さんのお人柄が表れた、とてもほのぼのとした和やかなパーティーが行われました。火曜日の昼間だったのですが、ついついそのまま帰るのが惜しくて、大使公邸の近くのパブへと流れ、平日昼間から飲み屋でわいわい、という贅沢な午後を過ごしたのでした。

そして先週末は、そんな加藤さんに同乗させていただき、栗拾いに行ってきました。

まだ、ちょっと時期が早かったのか、落ちそうで落ちない栗がたくさんあり、加藤さんとうちの夫と私の3人で、長い棒きれをもって、ばしばしと木を叩いてちょっと小さめの栗をたくさんたくさん集めたのでした。外務大臣表彰を受けても、こうして一緒に棒をもって遊んでくださる加藤さん、大好きです。おかげさまで、とても楽しい週末でした。

棒きれの行使と努力の甲斐あって、たくさん栗がとれました。

ということで、いまは、夜ごと栗剥き作業の真っ最中です。剥いた栗は冷凍庫へ。こうして、一年分の栗をためこむのは、ちょっと冬眠前のリスのようですね。