29.10.08

朝になっても

yuki_asa







朝になっても、まだちょっと雪が残っていました。

ニュースによるとロンドンで10月に雪が降るのは、
なんと1930年代以降初めてのことだそうです。

ロンドンは雪です

yuki









暗くてよく見えないかもしれませんが・・・。
ロンドンは雪です。

まだ10月なのに・・・。

27.10.08

歯も、眉毛も。

週末、フランス帰りの友人宅で、
おみやげの塩キャラメルをいただいたところ、
なにやら、えらく硬い物質が混入されている。
「塩キャラメルって、塩の結晶でも入っているのかしらん?」
と思いきや、



なんと、私の歯の詰め物でした。

この歯は確か、15年くらい前に治したものなので、
まあ、そろそろ、リフォームの時期にさしかかっているのでしょう。

それにしてもなんというタイミング。
いま、私のかかりつけの歯医者さんは1ヵ月半のホリデー中。
あと、まるまる3週間は戻ってこない上に、聞いたところ、
そのあとも予約でいっぱいらしいのです。
迷いつつも、この大穴の不快さにはかなわん、と、
同じ歯科医院のなかの別の歯医者さんの予約をしました。

小さい頃から異常に歯が弱かったのに、歯医者さんに恵まれず、
日本での私の歯医者ジプシー歴は、そうとうなものです。
たぶん、二桁の歯医者さんにかかってきていると思います。

イギリスでも今の歯医者さんが3人目なのですが、
私が一生にかかったその二桁の歯医者さん中、彼がベスト!
もう、ここ10年くらい、この先生にみてもらっていて、
この先も歯医者さんを変える予定はありません。
(今回のような非常事態は別として)

この先生にかかるようになって、
日本ではもう歯医者に通いたくない、と思うようになりました。
なんといっても、なぜ日本の歯医者は治療に
あんなに時間をかけるのか。
時間をかける、というより、1本の歯を治すのに、
何回も足を運ばなければいけない、というのがつらいです。

例えば、今の歯医者さんの場合、2本の差し歯を作るのに、
たった3回の通院で完了してくれます。
そのかわり、治療時間はそれぞれ1時間とたっぷり。

日本の場合は、人体に負担をかけすぎないように、
という大義名分があるのかもしれませんが、
それにしても、仕事をしている身としては、
通うのがとても大変だったのを覚えています。

ただ唯一、今の歯医者さんの難点を挙げるならば、
彼、めちゃくちゃ長期休暇を取るのです。
だから、今回のようにタイミングがずれると、
長いこと待たなければいけません。

ピンチヒッターの歯医者さんの予約まで、あと10日ほど。
これを機にダイエットできるといいのですが。

あ、タイトルに「眉も」と書いておきながら、
触れるのを忘れてました。
歯に比べたら、まったくもって、マイナーなんですが、
先日眉毛カットをしていたら、ちょっと手元が狂って、
シャッと眉頭の上半分を落としてしまいました。

まあ、書けばいいや、と思っていたんですが、
普段、化粧をしない習慣がついている人間にとっては、
こういう非日常的タスクは忘れがちなのです。

それで、先日書いた映画もエキシビションも、
すべて、帰ってきてから眉毛が欠けていたことに気づいたわけです。

まあ、歯の穴に比べれば、眉の穴なんてかわいいもんです。
当の本人には、あまり影響がありませんから。
それに、勝手に治ってくれますし・・・。

24.10.08

「ぐるりのこと。」と「Haーフ ハーfu」

昨日は、「ロンドン・フィルム・フェスティバル」に出品中の日本映画のなかの1本、「ぐるりのこと。」を観てきました。

平日の午後3時半という半端な時間の上映という悪条件はあるにせよ、それにしても、シートの1割~2割くらいしか埋まっていないガラガラぶり。なんだか、とても残念だなあと思いました。

フェスティバル中に、もう1本観たいなと思っていた、「Silence Before Bach」というスペインの実験映画が、よりにもよって、この「ぐるりのこと。」と上映時間がかぶるという悲劇(?)に見舞われ、どちらのチケットを取るか悩んだものの、「Silence・・・」のほうはすっかりチケットが完売してしまっていたので、実は悩む必要もなかったのでした

さて、「ぐるりのこと。」、ご存知の方も多いと思いますが、木村多江とリリー・フランキー演じる一組の夫婦の、幼い娘を失ったことから始まる絶望から再生への10年間、というのがテーマ。2時間20分というとてつもなくながーい映画です。

面白い部分もあるし、なんといっても主役のふたりは、ばっちりハマっていて、とってもいいキャスティングだと思いました。リリー・フランキーの演技してないように見えるあの飄々とした存在が、役柄にハマっています。木村多江も、透明感のある美しさでしっかり女房ぶりを好演。

しかし。

いかんせん、長すぎる 子どもを失っておかしくなっていく夫婦の姿を描く部分が長すぎて、だんだんうんざり。途中で席を立つ人がいなかったのが不思議なくらいです。そして、肝心の再生へのきっかけが薄すぎて、その前にさんざん我慢して観てきたのに、「エー、そんなことで復活なんですか」というスカをくらったような、だまされたような気分になりました。そのあたり、もうちょっと説得力のあるエピソードを入れられなかったのか、元漫画編集者の私は、漫画家さんのネームを読むような気分で、考えてしまうのです。

さて、昨日はもうひとつ文化イベントに行きました。東ロンドン、ブリック・レーンの「Bodhi」というギャラリーで開催されている「Haーフ ハーfu」という写真エキシビションのプライベート・ビューです。ドイツ人と日本人のハーフの写真家、ナタリー・マヤ・ウィラーさんと日本人とイタリア系米国人のハーフのソーシャル・リサーチャー、マーシャ・ユミ・リゼさんのふたりがコラボして、日本人と外国人のハーフの若者9人のポートレートとインタビューを公開しています。

このエキシビションは、半分日本人のハーフの彼らが、自分のアイデンティティをどのように感じているか、ということがテーマになっています。一言でハーフといっても、「まるで日本人」という人から、「まるで非日本人」という見かけの人までさまざま。その見かけによっても幼少期からの体験は変わってくるようです。

また、日本で育ったハーフの子ども、海外で育った子どもによっても、ずいぶん体験は違うようで。彼らの「自分探し」を語るインタビューは、本当にとても興味深かったです。

30日まで開催しているようですので、ご興味のある方はぜひ立ち寄ってみてください。道路の向かい斜め右側のベーグル屋さんのベーグル(20ペンス)とミネストローネ・スープ(50ペンス)は絶品ですので、帰りにはぜひこちらもお立ち寄りを






21.10.08

わからないイギリス人

先日、うちに知り合いのイギリス人が何人か集まったときのこと。
チャールズ皇太子の話になって、「気の毒よねえ」なんて、
皆、なにやら彼に同情している様子。

日ごろ世の中の出来事に、うといことを自認しているだけに、
「なになに、また離婚とか浮気とか??」と思いつつ、
いったい何がかわいそうなのか、探り当てるべく、
耳の穴を、これ以上できないというくらい大きく開けて、
会話の流れをうかがった。

すると「髪が」という、キーワードが出てきたので、
「なーんだ、かわいそうって髪の話?」と、思わずもれた、
私の一言に、一同シーン

どうやら、会話の流れとしては、

「もういい年なのに、まだキングになれない」
(いまだ、エリザベス女王が在位中だから)
 ↓
「キングになれる頃にはすっかりおじいさん?」
 ↓
「すでに息子のウィリアム王子まで、髪がやばくなってきている」

ということだったらしいです。

いまだにイギリス人の会話の流れには、
ついていけないことがあります



20.10.08

How to Lose Friends & Alienate People

日曜日、だらだらと日中を過ごし、夕方になって、
夫とふたり、炉辺焼きのお店で夕食を食べて、
How to Lose Friends & Alienate People」という
映画を観てきた。

映画館は、北ロンドン、ハムステッドにある「エブリマン・シネマ」。
この映画館は、全席ソファーで映画が始まるまで、
座席まで飲み物を持ってきてくれたり(もちろん有料だけど)、
ワインクーラーが常備されていたりと、
くつろげるのがお気に入りポイント。
靴を脱いで、足をソファーに上げて、コーヒーとお菓子を
テーブルにのせて、すっかり自宅モード。

映画自体は、イギリス人のジャーナリストが、
NYの大手雑誌で働き始めて、葛藤の末ジャーナリスト精神を捨て、
有名人におもねるかたちで、どんどん出世して、
ステータスを築いていくのだけれど、
最後には、それは違うだろう、と気づく、というお話。

「Shall We Dance?」のハリウッド版と同様、
最後には、強引に恋愛にからめて、大団円でちゃんちゃん、
というのが、いかにも、ハリウッドらしい終わり方
(別名:「バカにしてんのか、コラァ?」という終わり方)
ではあるけれども、まあ、日曜日の午後に観るにはぴったりの、
軽め、楽しめのお話でした。

スケールはぜんぜん違うけれども、
やっぱり文章を書く仕事に携わるものにとって、
書くものを売るっていうのがどういうことなのか、
再認識する部分もあり・・・。
というのも、このお話、トビー・ヤングという英国人ジャーナリストが、
アメリカのコンデナスト社からオファーを受けて、
「ヴァニティ・フェア」誌で働いた5年間の経験を書いた
元になっているらしいのです。
これはぜひ、原作を読んでみたいなーと思っているところです。

なかなかよい週末の締めくくりでした。

16.10.08

マドンナとガイ・リッチーの離婚でふと考えた

マドンナとガイ・リッチーの離婚が
公式に発表された、らしい。
まあ、しばらく前からずいぶん噂が先行していたので、
誰もびっくりはしなかったと思う。
彼らが結婚したときのほうが、たまげた人は多かったのでは。

ニュースでは、この後の財産分けの交渉が、
ポール・マッカートニーの離婚のケースのように、
泥沼化するかも・・・てなことを言っていて、
イギリスでの離婚に際しての財産分与をふと考えた

ついここ数年の間に、2組の知り合いカップルが
離婚して、財産分与について、話を聞いたのだが、
彼らの話によると、イギリスでの離婚の場合、
「へーぇ」というような分け方。

まず、どちらの名義であろうと関係なく、
また結婚前から所有していたかどうかにも関係なく、
ふたりのもちものを一切合財、現金であろうが
不動産であろうが、すべてひとつのポットに入れて、
さらに、将来的に稼げるであろうポテンシャルと、
また、なにかハンディがある場合はそのマイナス分も
同じポットに入れて、きれいに半分こというのが、基本。

離婚の原因を作ったのがどちらか、というのも、
この財産分与とは関係ないらしい。
(正確に言うと、そっちは別の土俵で争うのだろうけど)

離婚後の相手の生活が、自分と同じレベルを保てるように、
保障されるというのに近いような気がする。
これが平等なのか、不公平なのか、議論が分かれるような

マドンナの場合は、どうなるのか。

ずいぶん前に、彼女のロンドンの家の前を通りかかったとき、
ものすごい数のパパラッチがいて、どうしたんだろう、
と思っていたら、養子を連れ帰って来た日だったんですね。
そういえば、彼ら子どもたちも、
どのようになってしまうんでしょうね。


15.10.08

食べつけないサービス

日本では、痒いところに手が届くどころではなく、
痒いところを見つけて、かいてくれるようなサービスに
慣れていたはずなのに、ロンドンで暮らすようになって十数年、
痒いところを大声で叫び続ける生活に
どっぷりハマってしまったらしい。

しばらく前からサブのコンピュータの調子が悪く、
コンピュータの電源を切ると、再度立ち上げるのに一苦労、
という状況が続いていたので、電源をつけっぱなしにしていた。
ところが一昨日、数秒間の停電があり、コンピュータは、
すっかり帰らぬ人に。

そこで、昨日、DELLコンピュータに電話をして、
指示に従い、あれやこれや、フタをあけたりしたのだが、
なにがなにやら、さっぱりわからない。

サービスラインの人も相当がんばってくれたのだが、
「お客様はあまりテクニカルではないようなので・・・」
と遠慮がちに
「今切れているワランシーをアップグレードしてくれたら、
早速明日にでも、テクニシャンに一式持たせてうかがわせますが」
ということで、2年間のワランシーをアップグレードすることに。

いったん電話を切り、
「5~15分以内にワランシー担当から電話をさせます」
と言われたものの、半信半疑で電話を待っていると、
(↑このメンタリティがすでに英国かぶれ)
本当に5分後に担当者から電話がかかってきた

電話で一から説明させられるかと思いきや、
話はすっかり伝わっていて、スムーズに手続きを終わらせ、
「これで修理を申し込めるのね」とばかりに、
メールでDELLに連絡。

ところが、通常、24時間以内にお返事します、
というのが彼らのポリシーなのに、
今日の夕方になっても連絡がない。
こういうことには慣れっこなので、ああ、またか、と思い、
再度メールをすると同時に、昨日の担当者にもメールを入れた、
そのときに、

ピンポーン

DELLのテクニシャンが、来たんですよ。
と同時に、昨日の担当者からも電話が。

ワランシーをアップグレードしたら、
本当になんもしなくてもよかったんです。
その後の行動は、まるっきり私のひとり走りです

さすがアメリカ。さすがサービス大国。
すっかりサービスを食べつけない体質になってしまった私は、
どっしり構えて、人にお任せ、ということが
すっかりできなくなってしまったよう。
とてつもなく貧乏臭い自分を垣間見ました。

14.10.08

冬眠準備

ここ2、3週間、異様な食欲と眠気に、
自分になにが起こったのかと思っていたところ、
それは、「冬眠準備」なのでは、と夫に言われました。

とはいえ、最近は温暖化のせいか、
ロンドンに住むリスたちも冬眠しないと聞きました。
確かに大雪の次の日ですら、雪の上をぴょんぴょんと、
走り去っていくリスもいるくらいですから、
きっと、冬眠しないんでしょうね。

それでも、やっぱり秋になると野生の習慣で
食いだめしてしまうのか、まるまると太っていくリスたち。

ん・・・? これって、私も同じかもしれません

11.10.08

ブログのタイトルを変えました

またしても、ブログの更新をずいぶんご無沙汰してしまいました。
そして戻ってくるなり、タイトルを変更しました。

知らない方もいるかもしれないので、告白すると、
このブログにはかつて(というかさっきまで)、

「海外起業 女社長のぷよ腕繁盛記」

というタイトルがつけられていました。

なんで、タイトルを変えたかというと、ブログを立ち上げた当初は、「これから大きくなっていく、私の会社の全記録をブログで公開するのだわ」なんて大きな野望はないにせよ、私が社長として学んで、得ていったことをぼちぼちと記していこうか、などと、思っていたわけです。

しかし。

この「社長として」学んで、得たことなんて、実は税金の計算の仕方くらいしかないと、2年半以上経て、ようやく断言できるに至りました

もちろん、生きている以上、なにかを学んで、得て、捨てながら毎日生活していくわけなんですけれども、それが「社長として」なのか、というと、私の場合は確実に違って、いわゆる「タイトル負け」寄り切り一本勝負

ということで、今後はますます肩の力を抜いて、自信を持って、人の役に立たない話をブログにアップしていこうと思い、コーヒーをがぶ飲みしながら、こんなタイトルに変えました

今後ともよろしくお願いいたします。