18.12.10

ぴーぷー。

今日もロンドンは吹雪いています。

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4.12.10

踏みにじられた愛。

日本から帰ってきてからというもの、ロンドンは毎日雪です。

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寒いです。


と、こんなことがしたくなる、幼稚な私です。

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(よく見えない場合は、クリックして拡大)


数時間後にダンナが帰ってきたので、「ねえねえ、見た? 駐車場の……」と言いかけて、そとを見たら、しっかり「LOVE」のド真ん中に人の歩いた形跡がありました。

見ごとに気づかず真ん中を歩いてくれたみたいです。ガーン。

愛すればこそ。

帰国の最大の楽しみのひとつが、弟夫婦が飼っているワンコとべたべたすることです。

だってかわいいんだもん。ビーグルの女子6歳です。

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なんか見られてる、ワタシ。


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なにかしら? あの四角い黒い物体は。


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写真なら事務所を通してほしいんだけど。


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ドビシッ!!

うわっ。グエー。いたた。鼻でどつかれました。

でも、でもでも、痛くてもいいんです。愛すればこそ。

何年日本を離れても。

父の七回忌にあわせて、帰国しました。

どんなに自分が外人化しても、海外生活がどれだけ長くなっても、どれだけ「日本にはもう住めねぇ」と思っても、成田空港に着いて、はぁ、「帰って」きた……と、思う瞬間があります。

これです。

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おかえりなさい、と言ってくれる空港は、やっぱり自分のHomeに帰ってきたんだなぁ~としみじみほっこりさせてくれます。

迎えてくれて、ありがとう。

17.11.10

毛。

ネコアレルギーであることをさておいて、基本的に毛のはえている動物は、なんでも好きです。

特にふわふわ、つやつやしたのが近づいてくると、無条件で触りたくなります。

そういえば、これも毛がはえてます。

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無条件で好きです、ハイ。

6.11.10

なにが自分の価値を上げていくか

なぁんて、ちょっとエラソーなタイトルですけど。

いま、新しいプロジェクトに取りかかって、5人のお若いライター・カメラマンさんと一緒にお仕事させていただいています。

もう、皆さん、果敢にお仕事される方ばかりで、とっても気持ちがよくて、感激しています。

私自身は、もうこの仕事を20年くらいやってるわけなんですけれども、自分も果敢に仕事をしてきたかなぁと思うと、ちょっと逃げ腰なときもたまにはあったけれど、まぁ、全体的には及第点かな、と思ったりします。

会社に所属していない、自由業っていうのは、自分の値段を自分で決めないといけないところが大きいと思います。誰かが査定してくれて、毎年昇給していく、ってことがないですから。

で、じゃあ、なにが自分の価値を上げていくのかというと、やっぱり果敢に仕事をしていくこと以外にないような気がするんですよね。

いままでやったことがないけど、やってみる、したことがない新しい試みを試してみる、そんなことの繰り返しが学びになって、経験になって、初めてじゃない自分ができていくわけで。

そうやって、果敢に仕事に取り組める方々と一緒にお仕事をさせていただけるのは、本当に幸せなことです。

私自身は、ここ10年間はフリーランスになって、そして起業して、という経緯があって、3年くらい前までは、ずいぶん不要にピリピリしていたような気もするので、一緒にお仕事をする方々には、「ひとりじゃないよ、一緒に考える誰かがいるよ」っていう安心感を感じてもらえたらいいな。

そのためには、私自身が器の大きい人間にならないといけないわけで、これこそが、私自身のチャレンジでもあります。

よし、来週もがんばろう~!!

31.10.10

世の中、こんなにビターなわけない。

今週、実に興味深い、初めての体験をしました。

はじまりは、火曜日のお昼。
地元のスーパーで買った中華麺が残っていたので、よし、焼きそばでも作ろう、と麺をいためているときに、

そうだ、オムそばにしよう!

と思いつき、ふんふんふん、と思いつつ、でも、ちょっと横着をして、ソバをフライパンのはしっこのほうによけておいて、タマゴをじゃーと流し込んだら、うまくソバが包めなくて、なんか汚い「タマゴのせ焼きそば」みたいになってしまったんです。

がーん……でも味はきっといいはず……と思ったのに。なんだかすごく焦げ臭い、というか苦いんです。焦げてるみたいに。ぜんぜん焦げなんて見当たらないのに、おたふくソースに隠れてるのかしら、と思いつつ、苦い「オムそば」モドキを食べました。

で、その日の夜。

親戚が遊びにきていたので、皆でピザを食べに行ったんですが、私のオーダーしたピザ、めちゃくちゃ焦げてるみたいな味がするんです。焦げは見当たらないのに、ものすごく苦い。

なんか今日はついてないなーと思いつつ、翌日。

ホームベーカリーくんで焼いた焼きたてのパンをトーストして食べてたのですけれども、これまた、すごい焦げてる味がするんですよ。なんでだろう、焦げてないのに味が焦げてる。「???」という感じでした。

そして、その数時間後。ミルクチョコレートとホワイトチョコレートを紅茶と一緒に食べていて、これまたものすごく苦い! 口に入れた一瞬は甘いのに、すぐに苦くなってしまうんです。

さすがにこのあたりで(ちょっと遅すぎるけど)、私もおかしい、と思い始め、そういわれてみれば、お茶もほかの飲み物もみんな苦い。要するに唾液が苦いみたいな気がする。

で、ネットでいろいろ調べていたら、どうも「味覚障害」のような症状です。

通常は、お薬の副作用でなるケースが多いのだとか。

亜鉛が不足すると味覚障害になりやすい、とあったので、急いでダンナに電話して帰りに、亜鉛のサプリメントを買ってきてもらいました。

この亜鉛が効いたのか、それともここ数日身体を酷使して、ろくろく寝てなかったり、締め切りのプレッシャーのなかにいたりして、それがやや解消したことによるものなのか、よくわからないのですが、この亜鉛のサプリメントをとって数時間後につくったスパゲッティは、ふつうの味がしました。

んまーいぃ~! 泣。

おいしいものをおいしく食べられるって、本当に幸せなことです。
なにもかも焦げの味がしていたときは、自然と食欲もなくなってしまって、食べてないときですら、なんとなくハッピーにはなれませんでした。

しばらく亜鉛は続けますが、味覚が戻ってきて、本当にありがたく、いつも当たり前に思っていることが、それ自体、ギフトなんだなーって思い知った次第です。

皆さまもどうぞ、身体を大事に……。食べ物はおいしく感謝しながらいただきたいですよね。

27.10.10

人の縁とは、これいかに。

ちょっと前に、納得できない部分があって、せっかくお声かけいただいたお仕事をお断りしてしまったことは、このブログに書きました

思いがけず、あたたかい言葉をかけてくださる方が何人もいて、とてもありがたかったです。改めまして、どうもありがとうございました。

で、びっくりな展開なのですが……。

その同じお仕事をお受けすることになったんですよ。
しかも、私が前回納得いかなかった部分も、解消されるかたちで!!

世の中というのは、ときどき、本当に不思議だなーと思うのですが、私がお断りしたあと、日本の編集プロダクションさんにこのお話がいったのですが、その編プロさんの担当の方というのが、以前にお仕事でおつきあいのあった方で、私のほうもかねがね、なにか機会があったら、またお仕事ご一緒したいなーと思う、気持ちのよい方だったのです。

それで、その方もロンドンのお仕事だったら、とすぐに私のことを思い浮かべてくださったらしく、このたび相思相愛のカップリングとなったわけです。不思議ですね~。

さっそく、今回募集させていただいたライターカメラマンさんたちと、今週後半にお会いして、来週からガンガンチームで進めていく予定です!

ということで、不安要素は消え、テンション高めで取り組んでいける環境が整いつつあることを、とてもありがたく思う今日この頃です。

閑散期から繁忙期にたった1秒でスイッチするのが不思議ですが、この冬は、通して繁忙期になることが決定。がんばっていきます!

あっ、ちょっと前のうちの前のモミジの写真をば……。もう葉っぱもずいぶん落ちてしまいましたが。

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18.10.10

プラムさん近影(Week 08)

てっきり、世から忘れられつつあった、私の梅干しプロジェクトですが……もちろん、私は忘れてはいませんでした。

日本だったら、本来、梅雨明けのピカッと晴れた日に行うはずの土用干しを、ここイギリスのジメッとした気候のなかで、行うべく、虎視眈々と天気予報をにらんでおりました。

そして! どうやら、二日連続で晴れそうだ、というこの週末! いよいよ天日干しすることに~!! ドンドンドン!!!

天日干しするといっても、我が家には個人の庭もバルコニーもないので、歩いて5分のところに住んでいるお友だちの家のバルコニーに干させてもらう約束をしていました。

まず、干す前のようすです。

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つやつや~。でもちょっとかたーい。大丈夫かなぁ~。


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ベランダに設置してもらっていた台の上に。上からかぶせた網は、鳥よけです。


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うーん、やっぱりキレイ。

ここで、三日間干させていただきます。楽しみです!

17.10.10

人間ってすばらしい。

お友だちに教えてもらったビデオです。

とっても単純で、最初は「へー」「ほー」「あはは」なんて観ていたら、だんだん人間のすばらしさが心にしみてきて、ただ淡々と同じことを違う場所でしているだけなのに、涙が出てきます。



いま、元気のない人に、ぜひぜひ観ていただきたいです。

16.10.10

ちょっとパーソナルな贈り物

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ここ1年くらい、iPhoneを使っています。

英国でも日本と同様、たくさんの携帯のプロバイダがありますが、iPhoneを最初に独占で扱っていたのが、O2(オーツー)という会社です。

もともとは、BT(ブリティッシュテレコム)からできた会社なので、日本でいうところのDocomoのような感じでしょうか。

そのO2から今日届いたのが、写真のチョコレート。ビジネス・ユーザーに感謝を込めて、ということで、なんとオーガニックのミルクチョコレートです。

こういうチョコレートって、気心の知れた人からもらうのが通常ですが、携帯会社から送られてくると、意外性があって、それはそれで気がきいているなぁとうれしくいただきました。

ちょっと心憎い演出ですよね。

15.10.10

ジャムとチャツネ

先日いただいてきた、リンゴとプラムを使って、つくりました。

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左側のみっつが、プラム・ジャムです。そのまま生で食べられるくらい甘いプラムだったので、お砂糖の量をもっと少なくすればよかった。

なんだかすごーーーく甘いです。たぶん肉料理とかには使えないと思う、今回は。

右側の4つのビンにはいっているのが、アップル・チャツネ。

今回が、初めての挑戦です。BBCのサイトで見たレシピに載っている分量っていうのがリンゴ3キロ分(!)で、さすがに私は、その半分の量で、と思って作り始めました。ところが、なぜかレーズンだけ、3キロ用の分量(要するに倍量)ドバッと入れてしまい、アッ、と思って、すぐに手で取れる分は取ったんですが、ほぼ後の祭りでした(泣)。なので、レーズンは標準の1.8倍くらい入ってます。

で、まだ冷めきらないうちにダンナにちょこっと試食してもらったんですが、ふだん味覚を疑っているダンナに「さえ」不評で、ものすごくショックでした。しょぼーーん。

それが、それがどうして!
やっぱりチャツネって、冷めてから食べるもんなんですよ!!
(いまさら、の大いばり)

夜、カマンベールチーズと一緒にパンにはさんで食べたら、もう~!!

んんまーーーーいいい~。

こちらも、お友だちにわけつつ、責任をもって、食したいと思います。

戦利品発表~。

さて、いよいよ誰も待っていない、お待ちかね! 週末に果樹園や畑からいただいてきたものたちのお姿をお披露目します!

まず、リンゴ~!!

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12コもあります。木からぜんぶ、もいだんです。考えてみたら、私、リンゴを木からもいだのは、初めてかも!

お次は、再びプラム~!!

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前回よりもまるっこいかたちをしているのが、わかるでしょうか。おなじダムソンという種類のプラムなのですが、食用に改良されたものはこのように丸いのだそうです。前回のプラムは野生に近いダムソンらしく、長細かったのですね。

一粒食べてみたのですが、確かにあま~い! このままジャムにせずに、むしゃむしゃ食べてしまいたい衝動をこらえつつ、次~。

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月桂樹の葉っぱです。やっぱり買ってきた乾燥のものよりも、香りが強く出ます。週末帰ってきたその日に、もうお料理をする気力もなく、冷凍しておいたカレーを解凍したんですが、さっそく解凍するときに鍋に数枚放り込んでみたところ、ほーんとによい香り~。

はい、最後にこちら。

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なんて美しい赤!! チリペッパーですが、こんなにキレイでフレッシュだと、なんとなく、パリッと食べれそうな気がして……、いったいどのくらい辛いのだろうと、今日、ほんのちょっと刻んで口に入れてみたのですが……。

ボワーッ!!!!!


口のなかも唇も大やけどです。即座に吐き出しました。
バカ丸出しです。


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というわけで自然の恵みを、いーっぱいいただいてしまいました。
これで作ったものについては、また改めてご報告しますね!!

14.10.10

ちいさきもの、その3

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「ホースチェストナッツ」という名前を聞いたことがあるでしょうか。私はこの国に来るまで、まったく知りませんでした。Wikipediaで検索してみましたが、日本語の名前はわからず。ドングリの一種のような感じです。

この「ホースチェストナッツ」の木の実、英語では「コンカー」と呼ばれています。ひもをつけてぶつけ合って、勝ち負けを決めるというゲームは、イギリスの子どもたちの伝統的な遊びです。

ん? 子どもたちの……? こんなの、見つけちゃいました。



実は大人の真剣勝負だったんですね(爆)。


追記です

後から教えていただいたところによると、ホースチェストナッツは、西洋トチ、マロニエのことだそうです。

詳しくはこちらに。

なるほどーー。勉強になりました!

13.10.10

まだ見てる。

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どこに行くのかなぁ~という目線でしょうか。

週末に、大先輩ジャーナリストご夫妻と地方のお友だちのお家に、出かけたときのこと。周辺を散策したり……

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お家のすぐ前にあるナショナルトラストに指定されている美しい丘にのぼったりしました。

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とても仲良くさせていただいているご夫妻ですが、私たち夫婦よりも20歳くらい上です。在英40年、奥様がイギリス人で、我々と逆パターンの日英カップル。このお二人が、本当に仲がよくてすてきなんです。

丘を散策している間も、奥様は立派な双眼鏡を首から下げていて、ことあるごとに、それで「海が見えるかも!」と遠くを見たり、鳥を見上げたり。

その双眼鏡、バードウォッチングが趣味という奥様のために、数年前のクリスマスに、旦那さんが入念なリサーチの結果、プレゼントしたものなのだそうです。

今回、ことあるごとに、私たち夫婦もそれをのぞかせていただいたのですが、本当によく見えるんですよ、遠くの海まで。遠くにある家のお庭の様子まで。

それで、うちのダンナが「その双眼鏡、ほんとにいいですね、やっぱり高いものなんですか」(どうやら欲しいみたい……汗)と聞いたところ、「そうね、200ポンドくらいかしら」(やっぱり高価!)と答えた後の一言がとっても感動的だったんです。

「でもね、この双眼鏡は私には本当にプリーシャス(貴重でかけがえのないもの)なんです。これがなかったら、到底見えなかった、すばらしい景色やものを、いっぱい見せてくれるから」

わかりますかねー。彼女が言いたいのは、旦那さんがくれたのは、単なる200ポンドの双眼鏡じゃないんですよ! それを通して得られた、すばらしい経験のひとつひとつを全部指して、プリーシャスと言っているわけなんです。

私、いたく感動してしまいました。

そういうふうに言える彼女も、そんなふうに言わせるプレゼントをできる旦那さんも、とってもすてきだなぁ~と思いました。

私たちも、こんなふうに年を重ねていけたらいいなぁ……。

11.10.10

じーっ。

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見てます、見てます。ぷぷぷ。

週末、尊敬する大先輩ジャーナリストさんご夫婦と、彼らのお友だちのお家に一泊で行ってきました。お友だちといっても、私の母と同い年の女性で、彼女のお家に、パソコンのセットアップと、パソコンの基礎を教えに出かけて行ったのです。

この女性、本を何冊も出している作家さんでもあり、非常に頭のよい方で、あっという間に、そのロジックをわかってくださったので、きっと、使いこなせる日も近いと思います。よかった~!!

さて、この方が住んでいるお家というのが、郊外の大邸宅で、敷地内に果樹園があり、畑があり、といった、非常に贅沢な空間でした。

合間に、近場を散策したのですが、ご近所もまた、すばらしい家ばかり。

こんな絵本から飛び出してきたようなお家とか。

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茅葺き屋根の家も、まだまだ残っているんです!

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果樹園から好きなだけ持って行っていいわよ~、と言っていただいたので、しっかりいろいろいただいてきましたよ~。

そのお話はまた、引き続き。

きた。×2

まず、こちらです。

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ここ数年来、メインのデスクトップをPCで、ノートの一台をMacで使ってきたのですが、とうとう、決意しました。

メインのマシンをMacに変えます。

新しいiMacが到着したのが、先週の木曜日。すでに1週間以上経っているのですが、まだセットアップが完了していません!!

それは、なぜか、といいますと。

やはり私にとっては、会計ソフトの関係もあり、Windowsも必要でして、Parallels for DesktopというソフトウェアとWindows7のOSを買ったのですが、いかんせん、これが一筋縄ではいきません。

サポートデスクにも何度も連絡していますが、サポートの方も、なぜうまくいかないのか、判明しない模様……。このサポートデスク、レスも遅く、メールのやり取りだけで、翌日になってしまう始末。

というわけで、どうなることやら、という感じですが、ひとまず、この日記は、新しいMacから入力しています♪

さて、次。

ずいぶん前に、ロンドンの公共のレンタサイクルが始まった話を書きましたが……

きました! 私の手元にも自転車の鍵が。

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近いうちにぜひ試して、こちらもご報告したいと思います。

5.10.10

じーん…。

今日、Twitterでお友達に教えてもらった、東京ガスのCMに感動したので、アップしちゃいます。



きっと、日本の方々は何度も観ているCMかもしれませんが、この短い時間のなかで、これだけのストーリー。何度見てもじーんときます。

私はいまだに、日本に帰国すると、最後の日、成田空港に行く日の朝に、母にお弁当を作ってもらうのが習慣です。これを帰りのリムジンバスのなかで食べるのですが、毎回、やっぱり泣けてきます。

お弁当って、いくつになっても、やっぱり特別なメッセージなんですよね。

4.10.10

ちょっとマジメにお仕事の話など。

「目指せ、優良企業」なぁんて、言えるほどの野心はありませんが、私、自分の会社には、健全でフェアであってほしいと思っています。

企業としてのフェアネスを深く考えるようになったのは、きっとロンドンに来てからのこと。

ロンドンでは、働いている人を搾取することで成り立っている日本人経営の会社が、ものすごく目につくからです。

「なんとしてもロンドンに住みたい」と思っている人たちは、多少労働条件が悪くても、残業代が出なくても、「会社にビザを取ってもらえる」「仕事があればロンドンにいられる」という気持ちから、決して会社と対等な立場を培えることなく、搾取される一方、という構図に陥りがちです。

逆に言えば、働いている人を搾取しなかったら、成り立たない会社も多いのだと思います。

日本人って、会社に搾取されることに抵抗を覚えない人も多いような。恩義とか、義理とか、責任とか、忠誠とか、なんとなくそういう言葉や気持ちにごまかされてしまう。過労死なんて、その最たるところですよね? ほかの国ではありえない、と思う。

でもね、そういう働いている人のメンタリティとか、海外在住の弱みみたいなものに甘えないと存続できないっていうのは、やっぱり不健全だなぁと思ってしまうんです。

日本人に比べて、西洋人は自分の権利を強く主張する傾向があり、それはそれで「どうよ?」と思う時もたまにはあるにはせよ、逆に言うと相手の権利をリスペクトしてくれる、という点では、我々のクライアントさんのなかでも英系のクライアントさんたちは、すばらしいんですよね。ほんとにありがたいと思っています。

実は、今日、99%お受けしようと思っていた日本からのお仕事をひとつ、お断りしました。担当の方もちゃんとしてらしたし、お仕事の内容も悪くないし、プロジェクトの規模もそれなりに大きいですし、若いライターさんたちを育てていくにもぴったりのお仕事だったので、週末にいろいろ考えてお受けしようかな、と思っていたのですが、ギャランティをポンド建てで確定できない、ということだったのです。

お支払い時期までは、まだ5カ月~6カ月もあります。

為替の変動によって、いま計算しているのと同じ額ではないかもしれない。増えるかもしれないし、減るかもしれない。編集者としての私はオッケーを出していますが、経営者としての私の答えは、「ノー」です。

私のような、ひとり会社にとって、脇を固めてくださるフリーランスの方々は生命線なわけです。社員さんではないけれど、彼らに気持ちよくフェアなお仕事をしていただくことは、私にとってはなによりも守らなければいけない大切なこと。ということで、フリーランスの方々にはお仕事が終わったら即、請求書を起こしていただき、即日、または翌日にはお支払いする、というのが、私のポリシーです。もちろん、規模が小さいからできること、というのもありますが、それを可能にしているのは、お支払いの時期と金額を明らかに約束してくださるクライアントさんあってのことなんですよね。

というわけで、せっかくいただいたお仕事のお話をひとつ逃してしまいました。が、まぁ、後悔はしていません。

健全でフェアな会社は、クオリティのあるクライアントさんのために、クオリティのある方々と、クオリティのあるお仕事を創出していくところにこそ、育っていくと信じていますから。

おいしい心遣い。

なんか、ふと気づくと、人からもらった食べ物のことばっかり書いているような気がしますが……汗。

今日も、おいしいものをもらったもので。

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昔同じ会社で働いていた同僚で、頻繁に会うわけではないけれど、気づいたらもう10年来の友だちです。

4年ほど前に(これも言われるまで忘れていたのだけれど)、彼女がフラットを買ったときに、改築が遅れて、家なしになってしまったことがあったのです。そのときに、どうも、うちに泊まったらしく、そのお礼にといって、食事に招待してくれて、たらふく食べさせてもらった挙げ句に、おみやげのケーキまで(実は4コ入っていたのに、2コすでに食べてしまった!)。

彼女、ケーキを焼くのがとっても上手で、デザートのチーズケーキも絶品でしたが、さらにこのマフィン!!

しかもすてきなカード付き!!

このカード、開くと、こんなふうになっていて、ちょっと泣けます。

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自分にとってはたいしたことじゃなくても、ほかの人にとっては、代えがたいありがたいことだったりするんですよね。

世の中は、当たり前のように、こうやって「もちつもたれつ」でまわっていくのだけれど、こういう心遣いをしてもらうと、やっぱりじーんときます。

どうもありがとう~!!

2.10.10

キレイキレイ。

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パリに行ったときに、そのおいしさに感動したピエール・エルメのマカロン。なんと、ロンドンでは、セルフリッジズという、デパートに入っていることがわかりました。

先日ダンナが、平日に有休をとって、ウェールズから遊びに来た中学時代の友だちを、パディントン駅まで送っていったのですが、友だちを見送ったあとで

「いまなにしてるの~?(明らかに遊んで欲しいらしい)」

と電話をしてきました。こちとら、仕事の真っ最中(平日ですから)。しかも夕方から、私の一押しの王子様コンダクター、アンドリス・ネルソンズさんが振るロンドン・シンフォニー・オーケストラのコンサートに行く予定だったので、さくさく仕事を終わらせなければ、と、そんなぷらぷら遊んでいるヒマなんて、これっぽちもなかったのです。

「そんなにすることないのなら、セルフリッジズに行って、マカロンでも買ってきてくださいよ」

と、ほぼ100%冗談で言ってみたのです。

ところが、夜、王子様の美しい音楽とお姿にうっとりしながら、コンサートから帰ってきたら、冷蔵庫にマカロンが~……。

きゃーー!!

そうです、世の中、言ってみるものなのです。思いえがいたこと、口にだしてみたこと、紙に書いてみたことが、本当になるのです。

って、かなーり小さいことで、説得力ないかもしれませんが。ははは。

抹茶とあんこのマカロンに感動しました。

30.9.10

今年も、どうもありがとう。

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昨日、会計士さんの事務所に行って、2009年度の決算にサインをし、税金を納めました。

KRess Europe、4年目も無事に生かせていただくことができましたー! パチパチ。

2009年度は、予想外にさまざまなプロジェクトのお仕事をいただき、年商は前年度比50%アップ、純利益は140%アップという大飛躍の年となりました。この数字には、私自身がいちばんビックリしています。今年はすでに、昨年ほどの数字に達しないことは明らかなので、そうそう浮かれてもいられないのですが……。

でもね、数字がよくてもよくなくても、会社が存続しつづける、っていうのは、それだけでもう十分、ありがたいことだと思うのですよ。

弊社の場合、お仕事をくださるクライアントさんがいて、右から左から支えてくださるフリーランスの方がいて、力づよーい会計士さんがいてくれて、はじめて成り立っているもので、どれが欠けてもダメ。ある種の奇跡の結果だとすら、思えてしまうのです。

やっぱりね、生かされているんですよ、人も、会社も。

逆に言えば、こうして生かしてもらっているということは、きっと社会的に少しは役に立つ余地があると、「見えざる力」が存在意義を認めてくれているのかな、思ったりして。

生かされている限り、せいいっぱい、生きなければいけないのは、これまた人も会社も同じ。

まわりのすべての人たちと、この素晴らしき奇跡に感謝しつつ、社会へ恩返ししていけるような、そんな会社に成長していきますように。

28.9.10

ビッグ・コーヒーモーニング

英国のがん患者をサポートするチャリティ団体「マクミラン」が、毎年この時期になると開催するのが、「ビッグ・コーヒーモーニング」です。

有志の参加者が、自宅に友人を招き、コーヒーと手づくりのお菓子などを有料でふるまったり、それぞれが持ち寄った品物を売って寄付金を募るというものです。

私のピアノの先生が毎年参加されているので、私も去年からお手伝いするようになりました。

まず、ゲストはドアのところで、ひとり2ポンドの参加費を払い、コーヒーと小さめのお菓子をもらいます。家にあるもらいものの食器とか、使っていないキャンドルとか、ジュエリーとか、本、CD、その他もろもろのものを持ち寄り、値段をつけて、台にディスプレーし、気に入った人がいたらお金を払ってそれを買うのです。

そのほか、希望者はラッフルチケット(くじ引き券)を1枚1ポンドで買い、当たった人は、持ち寄った品物の中から、よさそうなものをもらえるというのもあります。

先生が作ったお菓子も売られるのですが、この値段のつけ方が、非常に控えめなのが、私、ちょっとだけ不満です。

だって、大ぶりのクッキーやフラップジャックをひとつ10ペンスで売ってしまうんですもの。

10ペンスといったら、13円とか14円とかですよ~。みんな寄付する気まんまんで来ているわけですから、50円くらいつけてもバチは当たらないと思うのですが。

それに先生のつくるフラップジャック、絶品なんです。フラップジャックというと、オート麦をバターとはちみつとお砂糖で固めて焼いたイギリスのお菓子なのですが、たいていは、じわっとやわらかくて歯にくっつくものが多く、私はあんまり好きではありません。

でも、先生のつくるフラップジャックは、カリッと香ばしくて、とってもおいしいんです。

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そんなわけで、私も最後に10個買って、むりやり2ポンド置いてきました。

二日で食べちゃいましたけど。ふふ。

この日の収益金は2時間で300ポンド近くになりました。
ちょっと嬉しい♪

27.9.10

だし、とってますか?

いま、お仕事で子ども向けのお料理シリーズの企画に携わっています。

そこで、それこそ、お米のとぎ方とか、卵の割り方とか、だしの取り方など、他の雑誌や本でどのように紹介されているのかをリサーチし、自分もその通りにやってみたりしています。

ところで、私の母は、私が知っている限り、ずーっとだしの素を使っていました。

おそらく母の世代の人たちの多くは、現代のお母さんたちと違って、「こんな便利なモノができた!」という喜びとともに、粉末だしを使ってきたんじゃないかと思うのですが、その功罪か、私自身もだしの元に頼りっきりの十何年。

先日も、私のつくった鮭の南蛮漬けを食べた、お料理好きのイタリア人男性が絶賛してくれて、「なにが入ってるの?」と聞かれたときに、お酢とおしょうゆと唐辛子とお砂糖と、私が答えるのを尊敬のまなざしでフムフムと聞いていたのに、

「あっ、そうそう、あと『だしパウダー』」

と言うなり、尊敬のまなざしがガックリと失望に変わりました。

ふむ、やはりこれではいかん、と思い、以来、だしをちゃんと取る決意をし、お味噌汁をつくるときも、昆布とかつお節のダブル技を使っているのですが、やっぱり味がぜんぜん違う!!

ただ、だしを取ったあとの昆布とかつお節を捨ててしまうのが惜しくて、簡単に佃煮を作ることにしています。

こんな感じ。

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お味噌汁のために使った1回分の昆布とかつお節に、お醤油とみりん、少量のお酢で簡単に作ったものですが、七味とシソとゴマをからめると、なかなかイケます。

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これなら無駄もないし、お味噌汁もおいしいし、一石二鳥ですね。
今後ともつづけていきたい習慣です。

あなたも幸せになる権利がある。

この国に、移住することになった時に、日本から抱えてきた宝石箱です。

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最近は実につけるアクセサリーが決まってしまって、何年も使っていないものばかりなので、近所のチャリティショップに持っていくことにしました。

一応、10代の後半から、ひとつずつ増えていったものなので、持っていく前に、写真だけでも残しておこうかと。

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一時期は動物モチーフの指輪を集めるのに凝っていたので、動物シルバーがいっぱいです。

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10年くらい前から金属アレルギーになったのか、ピアスもぜーんぜんつけないのに、こんなに……。

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ネックレスも決まったものしか身につけないのに、こんなに箱に閉じ込められっぱなしのものばかり。

もしもちゃんと身につけてくれる人のところに行けたなら、きっと輝きを取り戻すはずの、かわいそうなジュエリーたち。私の手元でずいぶん、無駄な時間を過ごさせてしまいました。

よい持ち主さんに恵まれて、またその人のハッピーな日々をシェアしてくれますように。

宝石箱ごと持っていったので、チャリティショップの方にはずいぶん、喜ばれました。

みんな達者でな~!

14.9.10

やっぱり米が好き。

食べ物のなかで、なにが一番好きか、と聞かれたら、なによりもまず最初に「ご飯」が好きだと答えます。

海外生活者のなかには、お米を食べなくてもだいじょーぶ! という人もいっぱいいますが、私はムリ。

三度の飯より、ご飯が好きです。キッパリ。

で、今日ベッドの端っこに座って、靴下をはいているときに、ふと目にとまったんです。

ごみ箱のなかの「コメ」が。

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なんなの、なんなの? と思い、広げてみると

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ガー、だまされたーぁ。

13.9.10

第二の人生。

我が家で最も古い食器です。

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ロンドンに住み始めた1995年。フラットメイトのK子ちゃんと、ラーメンを鍋から食べるのはイヤだねえ、という話になり、お揃いで買ったのです。

シリアルボウルにもなる、どんぶりにもなる、ということで、K子ちゃんが96年に帰ってしまったあとも、ふたつ愛用していたのですが、ひとつがダメになり、そして今日、いよいよこの子も引退だなぁ~と洗っていて思いました。

カケはもちろん

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ひび割れも……

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それも何カ所も……

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ちょっと力を入れて開いたら、ふたつにパカッと割れそうな感じです。

よくぞここまで働いてくれました、と思いつつ、捨てるしかないと脇に置いておきました。

そういえば、パリ旅行4日間中、シソに水をやれないので、たっぷりと下から水を吸えるような容器が必要だなぁと…と考えているときに、再び目に留まったのが、この長老です。

おお、ぴったり!!

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こうして長老の第二の人生は始まったのでした。