22.8.15

キューカメロンとはなんぞや?

ロンドンは、肌寒い日が続いたかと思えば、急にカッと30度くらいまで気温が上がったりと、毎日なにを着たらよいのやら、街ゆく人も、ダウンを着ている人がいるかと思えば、はだか一歩手前といった人もいて、なかなか悩める毎日なのです。

とはいえ、自然の世界は忠実に「夏ですよね?」という反応を見せてくれていて、畑も、先月あたりから、いよいよ収穫のシーズンです。

今日は、中国人の畑のご近所さんがプラムとニラをくださったので、特に豊かです。

畑に到着するごとに、カボチャが増えてないかなー、大きくなってないかなー、ズッキーニが巨大化してないかなー、とわくわくしながら、パトロールしてまわるのですが、そのなかで、気にしているもののひとつが、上の写真の中央やや左側のつぶつぶです。

スイカ模様の指先大の野菜です。

英国では「キューカメロン」という名前で種が売られていて、昨年のコーヒーモーニングで知り合った日本人女性が絶賛していたので、これはぜひ試してみなければと、植えてみたものです。

キュウリやズッキーニのように、小さな花の下の部分がぷっくりと大きくなっていきます。

Wikipedia情報によると、「マウス・メロン」とか、「メキシカン・サワー・ガーキン」とか、「メキシカン・ミニチュア・ウォーターメロン」などと呼んでいる地域もあるようです。

「キューカメロン」の名前のとおり、見かけは「スイカ(ウォーターメロン)柄」で、なかみはちょっとライムがかった「キュウリ」の味です。

割ってみると、こんな感じ。まさにキュウリです。

このキューカメロン、なんと多年草だそうで、実をつける期間が終わったら、適当なところで切って、根っこを掘り起こしてコンポストに入れて、物置などに保管しておけば、翌年春にまたにょきにょきと伸び出すのだそうです。ついでに調べてみたら、トマトも本来は多年草らしく、条件が整えば越冬するとのこと。地中海沿いなどの温暖な場所だったら、外でも越冬できるのでしょうか。

最近「自然農」の本を読んでから影響を受けてしまい、なるべく雑草を取り除かない、なるべく耕さない方法を試しているため、かなりぼうぼうのワイルドな風貌になっている私の畑ですが、雑草の隙間から、ぽこっと一昨年以来植えていないはずの春菊が出てきたり、いつの間にかパセリが顔を出していたりして、なかなか楽しい発見があります。

1年で一番たのしい季節。あと1、2ヵ月は続きそうです。

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