31.10.11

ウォレス&グルミットのティーパーティー


日本でも人気の「ウォレス&グルミット」。その産みの親であるクレーアニメ・クリエーターのニック・パークさん、実は病気の子どもたちをサポートするチャリティ団体「ウォレス&グルミット・チルドレンズ財団」の主催者でもあります。

ちょっと前に、このブログでガン患者をサポートするチャリティ団体、マクミランによるコーヒーモーニングをご紹介しましたが、こちらは紅茶会社のヨークシャーティーがスポンサーについた、ティーパーティー・バージョン。12月1日から10日の間に開催されるそうです。

今回、ぜひブログでご紹介したいと広報の方にご連絡したところ、こちらの(↓)画像を送ってくださったので、ウォレスとグルミットのお茶会風景をアップ。


写真のなかの紅茶の箱が、ヨークシャー・ティーなのがわかるでしょうか? こういうディテールがウォレス&グルミットの魅力ですよね。日本語吹き替え版をご覧の方には、ピンと来ないかもしれませんが、ウォレスの話す英語はヨークシャー訛りということもあり、このスポンサーシップは完璧なマッチングでもあります。

マクミランのコーヒーモーニング同様、有志の一般家庭、そして小児病院、ホスピスなどが、紅茶やお菓子をふるまって、ゲストから寄付金を募るという企画です。

私自身は、いま現在ほかのボランティア活動があってなかなか手がまわりませんが、いつかこういったティーパーティーやコーヒーモーニングにも参加してみたいな、と思います。

ご興味のある方は、ぜひこちら(↓)もクリックしてみてください。

28.10.11

クラフト心をくすぐる雑誌

まだまだクラフト熱が続いています。
今回は、お気に入りのクラフト雑誌をご紹介…。



「Mollie Makes」という「ほぼ」月刊誌(4週間に一度刊行みたいなので…)です。
お裁縫や、編み物、ペーパークラフトなど、手芸レシピと手芸ビジネスにかかわる人たちのインテリアとか、作品などを紹介しています。

毎号、「これつくりたい!」というものが載っていて、毎回WH Smithに走るのが面倒なので、定期購読を申し込みました。ちなみに、ロンドンでは雑誌は本屋さんではなく、ニュースエージェントとか、スーパーとか、WH Smithのような文房具&雑誌&なんでも屋さんでの扱いです。

ものによっては、「レディブティック」からの出典だったり、日本の媒体からのネタを扱っていたりもします。

さて、「Mollie Makes」に載っていたエコバッグを私もつくってみました。

素材はこちら。キャス・キッドソンの布です。



こんなふうにできあがりましたよ↓



そうです、エコバッグというからには、小さくなるのですよ。こんなふうに↓



かなり頑丈につくられているので、重いものを入れても大丈夫です。

クラフト熱はまだまだしばらく続きそうです。

17.10.11

初心者向け1日ドレスメイキングコース

クラフトカフェの取材で、すっかりその気になってしまった私。
自分のミシンを購入する前に、一度初心者対象のクラスにでも行ってみよう、と思い立ち、近所のアダルトスクールの週末の1日コースに行ってきました。

基本的には先生が説明しながらデモンストレーションをし、逐次、わからない部分について質疑応答する、というスタイルのクラスでした。

シンプルな基本のドレスの作り方だったのですが、日本の初心者向けの本と、ちょこちょこ違うところがあって、興味深かったです。

先生が持ってきた基本のパターンは、古いVogueの型紙だったのですが、当然のようにすでに縫い代込みになっていました。



チャコで印をつけることはほとんどせず、ノッチに入れる切り込みと



テイラーズ・タッグと呼ばれる糸印(この写真のように緩く入れておいて、2枚の布を引っ張って間の糸を切ることによって、両方の布の同じ位置に印が入る)をつけ、ザクザク裁断…



ダーツ部。こんなふうに(↑)テイラーズ・タッグに合わせて、まち針でとめています。

チャコで印を入れるにしても…



このようにまち針で刺して、ちょんちょんという感じで印を入れるだけだったり。紙のうえから印をしているのに、ちゃんと布に印が入っているのがすごい。

肩の部分を作るコツや、接着芯のつけ方、まつり縫いの仕方などなど、もちろんこのコースを受けただけで、自分でドンドコ作れるようになるわけではないですが、基本の順番やメゾッドは身についたような気がします。



クラフト好きにはたまらなく楽しいコースでした。さ、次は自分でなにか作らなくちゃ。



12.10.11

Visit Japanキャンペーン

昨晩、Visit Japanのキャンペーンの一環として行われた、大使館でのレセプションに行ってきました。

これは端的に言うと、「もっと多くの外国人観光客に日本に来てもらおう」という日本の観光促進のためのキャンペーンで、震災の後、日本の状況がよくわからないために躊躇している外国の人たちに「日本の観光地は、安全に通常営業してますよ」とアピールすることがメインの主旨だったように感じました。

大災害があったにもかかわらず、英国の高級紙「ガーディアン」が先日発表した「Travel Awards 2011」では、「Favourite Oversea City」に東京が、「Favourite Long-haul Country」に日本が、それぞれ一位にランクイン。この勢いに乗って、震災で元気をなくしていた日本の観光業界が、もりもり力を取り戻してくれるといいな、と、日本人として私個人的にも心から応援するところです。

さて、パーティーでは、公私ともに「日本好き」として知られるTVパーソナリティーのジョナサン・ロスさんを皮切りに、お料理番組「マスターシェフ」で日本料理を作って優勝したシェフのティム・アンダーソンさん、「テレグラフ」紙のトラベル・エディターなど、日本をサポートする英国人たちのスピーチがあり

画像が非常に粗いので、小さくてすみません。

お寿司をはじめ、さまざまなお料理がふるまわれ

こちら、かぼちゃの煮物です。ほっこり甘くて美味。

さらに、日本から空輸された野菜が配られました。



というわけで、私もこんなにいただいてしまいました。




まぁ、こういった事情があり、みんなネギの突き出たバッグを片手に、有名人のスピーチを聞く、という奇妙な光景が展開されたことも、また事実なのですが…。

私自身も、年末年始には会津若松に観光旅行する計画を立てています。会津若松も猪苗代湖も、福島県内ということで多大な打撃を受けているそうです。こういったキャンペーンが功を奏して、ひとりでも多くの人が、日本の美しい風景を見てくれるといいなぁと思います。

10.10.11

ロンドンのクラフト・カフェ(その2)

昨日のエントリに引き続き、CREA Web「気になる世界の街角から」に掲載されている、ロンドンの「クラフト・カフェ」のこぼれ写真とこぼれネタをご紹介します。
概要に関しては、CREA Webのほうをどうぞご覧くださいね。

さて、今回は北ロンドンのクラフト・カフェ、「Ray Stitch(レイ・スティッチ)」。おしゃれなレストランが多く集まるエンジェルから、北に向かってアッパーストリートをまっすぐに歩いて行くと、このお店があります。

途中、「Loop」などクラフト好きにとっては、気になるお店がありますので、ぶらぶら歩いていくのがおすすめです。


外にも大きなテーブルが出されていて、お天気のよい日はここでお茶を飲むのも気持ちがよさそう。

店内に入ると、がっしりとしたカウンターがあり、手前側にはお料理はケーキが、奥は布地を切るための作業台として使われています。

手前側から見るとこんな感じ。

作業台側から見るとこんな感じです。


プリントはどれもかわいくて、なにかを作る予定がなくても思わず欲しくなってしまいますが…。そこはぐっとがまん。布地だけではなく、レトロなお裁縫道具とか、ボタンとか、とにかくかわいいいものがいっぱいです。





まだオープンして1ヵ月弱という、できたてのほやほやのお店なので、ご近所の人たちが入ってきては、物珍しげに、マテリアルを眺めていきます。子どもには、ケーキを与えておいて、自分はお買い物、という若いお母さんも。


秋になって夜が長くなってくると、ますますクラフト熱が上がるというもの。私も今年は、縫い物の世界に挑戦しようかなぁと考え中です。

<DATA>
Ray Stitch
99 Essex Road
London N1 2SJ
www.raystitch.co.uk

 

7.10.11

ロンドンのクラフト・カフェ(その1)

今回のCREA Web「気になる世界の街角から」では、ここ数年ロンドンに急増中の「クラフト・カフェ」について書かせていただきました。

概要は、CREA Webをご覧いただくとして、こちらでは「Sew Over It」のこぼれ写真とこぼれネタをご紹介します。


ソーイング・カフェ「Sew Over It」があるのは、南ロンドン、地下鉄ノーザンラインの 「クラパム・サウス」から徒歩5分ほどの住宅街です。

ドアを開けると、まず手前の窓際に広々としたテーブルが。



ソーイング・カフェと名乗るだけあって、テーブルにはあらかじめお道具バスケットが置かれています。


ここでは、ただお茶を飲むだけでももちろん、オッケーですが、自分が取り組んでいるお裁縫プロジェクトを持ち込んで、ミシンやアイロンを借りて作業することもできるのです。


奥のテーブルにはミシンが4台設置されていました。地下にはもっと広々としたワークショップがあり、取材した日には教室が開催されていました。こちらも10人ほどの生徒さんがお茶を飲みながら和気あいあいと作業中。教室のない日はカフェスペース同様に地下の設備も自由に使えるそうです。


カウンターの奥にいるのは(↑よく見えないけど・汗)、実はただのカフェのお姉さんではなく、お裁縫の先生。ミシンの使い方やソーイングに関する質問に答えてくれるのです。

ファブリックや手芸にちなんだ小物もいっぱいで、お茶を飲まなくても、作業をしなくても、ショッピングだけでも楽しめる場所です。


↓こちらのコースター、私もお買い上げ♡


長時間いたら、どこまでもお金を使ってしまいそうなほど、かわいいものがいっぱい。クラフト好きにはたまらないスポットです。私ももちろんリピートしそうな予感…。

<DATA>
Sew Over It
78 Landor Road, Clapham North,
London SW9 9PH
sewoverit.co.uk

5.10.11

ビッグ・コーヒーモーニング2011

毎年恒例、ガン患者をサポートするチャリティ団体「マクミラン」の開催する「ビッグ・コーヒーモーニング」に、私のピアノの先生が今年も参加されたので、お手伝いに行ってきました。

このイベントの概要については去年も書きましたが、 有志の一般家庭がお友達やご近所さんなどを招いて有料のティーパーティーを開き、くじ引き大会や不要品持ち寄り販売会などを行って、収益を寄付する、というものです。イギリスでは、こうした肩肘張らないチャリティ活動をしている人がとても多く、ムリをしなくても、個々が協力できることはたくさんあることを教えられます。

今回のイベント、「The Biggest Coffee Morning」とうたっているだけあって、去年は43000ヵ所で行われ、寄付金総額は800万ポンドにも上ったのだそうです。



お手伝いのために、スタート時間よりも早くうかがったのですが、先生のお家のドアにも、すでに貼り紙が。


ゲストは、入り口で2ポンド払って、コーヒーか紅茶をもらいます。台の上にはホットミルク、冷たいミルク、お砂糖、お茶うけ用のビスケットとフラップジャックが。このほかにダブルサイズのビスケットとフラップジャックもあり、そちらは販売用で、1枚10ペンスです。



こちらが不要品販売会のテーブルの一部。すでにディスプレーと値札つけの最中でした。


スカーフが50ペンスとか、かなり控えめな価格設定です。ふだん、要らないものは一切買わない私なのですが、このなかに、ものすごーーく気になるものがありました。売れ残ったら買おうかな…などと思いつつ…。



持ち寄られた不要品のなかから、みんなが欲しがりそうなものはよけておいて、くじ引きの賞品とします。くじは1枚1ポンドです。

お天気も手伝って、みんな思い思いに庭に出て、お茶を片手におしゃべりしたり、商品をながめたり。とても平和でのどか。

コーヒーモーニングはわずか2時間ですが、去年は300ポンドくらいの寄付金を集めることができました。今年の集計はこれからなので、結果を聞くのが楽しみです。

さてさて。本日の私の戦利品です。



まず、先生の作ったフラップジャック。これがもう人気で、今年はまったく残らなかったので、がっくりきていたのですが、私の落胆ぶりを見て、先生が特別に戸棚から出してきてくれました。

フラップジャックって、べっちょり歯にくっついて甘いだけで、キライだったのですが、先生のつくるのだけは別です。かりっと香ばしく、世界で唯一、歯にくっつかない特別なフラップジャックなのです。

そしてこちら。ジャーン。


おなかの「50p」が哀愁を誘いますが、やっぱり売れ残っていたので。我が家に連れて帰ってくることにしました。この古い人形の、なにがそんなに魅力的なのか、自分でもよく分からないのですが…。

ボクの魅力がわからないって??

「ウガンダ」と帽子に書いてあるので、「ウガンダくん」と命名(あまりに単純)。

3.10.11

デパート VS amazon


今日は、打ち合わせのついでに、ちょっとお買い物してきました。その戦利品がこれです。






週末に、初心者向けのドレスメイキング1日コースに参加することにしたので、オックスフォード・ストリートのデパート「John Lewis」に行って、裁ちバサミとチャコペンを買ってきたのです。

実は今回、裁ちバサミを買うにあたり、どこでどんなハサミを買うのがいいのかなぁ〜などと、いろいろ考えてしまいました。

私はふだん、ネット通販をよく利用するので、今回もamazonで買えばいいかなーと安易に考えていたのですが、裁ちバサミって本当にピンキリで、本格的なものを買おうとするととっても高いし、かといって、今後もお裁縫を続けるかどうかまだわからない身で、あまり高価なものは買えないし、でも安物買いをしてこの先買い直すことになるのもイヤ…という、とてもモヤモヤした気持ちで、とりあえず、実物を見て決めよう、と、John Lewisに向かったのです。

ここから先は、「なーんだ、いままで知らなかったのぉ?」という声も聞こえてきそうなんですが…。

私のiPhone、amazon(UK版)のアプリが入っています。

無料アプリだったので、なにも考えずに入れただけで、いままで、iPhoneから買い物をしたことは、一度もありません。

で、商品をいろいろ見ているうちに、ふと、amazonだったらいくらなんだろう〜と思って、このアプリを開いたんです。そうしたら…。



検索画面にバーコードをスキャン、という項目があり…


その場で、スキャンすると…


その場で、同じ裁ちバサミがいくらだかわかってしまうんです。
一方、John Lewisでは、この商品に値札すらついていなかった!
(イギリスではよくあることなんですが…トホホ)

レジに行って、値段を聞いたところ、このハサミ22ポンドでした。amazonと5ポンド近く違うのです。

これがこの週末に必要じゃなかったら、私もこの場でamazonにオーダーしてしまっていたところだと思うのですが、とりあえず、数日後に必要だったので、 22ポンド払ってJohn Lewisを後にしました…。

でも…。こんなに簡単に価格が比較できて、デパートで下見してその場で携帯からネット通販できてしまうのだったら、しかもこんなに値段が違うのだったら、これからのデパートは、どんどんショールーム化してしまって、消費者はモノを見るためにデパートに行き、そこでお金を使うことをしなくなってしまうのではないか、と、ちょっと危惧しました。

まったく余計なお世話ではありますが、これからのデパートは、まず飲食に力を入れて、そして、ちょっとほかでは売っていないエクスクルーシブで魅力的なものをどんどん取り入れていかないと、ますます厳しくなってしまいそうですね…。

ちなみに、このバーコード検索機能は、もしかしたら、amazonアプリのUK版のみかもしれません。ちょっと調べたところ、日本版には、写真を撮って似たような商品を検索、という機能はついているようでしたが、バーコード検索は見当たりませんでした。

いつの日か、デパートに「バーコードの読み取り、ご遠慮願います」なーんて貼り紙がなされる日がくるかもしれませんね。