23.12.11

Merry Christmas and A Happy New Year!

Designed by Naoko, thank you!


ちくちくちくちく…。年の瀬も迫った12月の深夜、編み棒を走らせる女がひとり。

デザイナーの友人がデザインしてくれたクリスマスカードを編んでみました。
Christmasの「A」のまんなかの横棒がないのはご愛敬です(汗)。

なんだかあまりに激しかった2011年。今年も本当にお世話になりました。
反省も豊富も、思うところもいっぱいありますが、そんな混沌をむりやり結論づけないで、混沌を混沌のまま受けとめる強さをもって、2012年に向かっていきたいところです。

Peace on Earth.
あなたのもとにも、すてきなクリスマスと新年が訪れますように☆

20.12.11

ハッカーはそこにいる。

今日、クライアントさんのオフィスに行こうとして、地下鉄を待っていたら、友人からメール。

タイトルは「Sad Trip」。私のほかにも何人にも出しているようで、BCCでのメールでした。

以下、原文から引用ーーーー

I'm writing this with tears in my eyes,I came down here to Spain Murcia for a short vacation and i got  robbed at GUN POINT last night at the park of my way to the hotel where I lodge, all cash,credit card and mobile phone were stolen from me but luckily for me i still have my passports with me.

I've been to the embassy and the Police here are not helping issues at all and my flight  leaves shortly from now but I'm are having problems settling the hotel bills and the hotel  manager won't let me leave until i settle the bills,

I'm so confused at the moment........I need urgent help.

ーーーーーーーー
<一応、以下翻訳>

泣きながらこれを書いています。小旅行で、ここスペイン、ムルシアに来ました。昨夜、泊まっているホテルに帰る途中の公園で、銃を突きつけられて、強盗に遭い、すべての現金、クレジットカード、携帯電話は盗まれてしまいましたが、幸運なことにパスポートは盗られずにすみました。

大使館に行きましたが、現地の警察はまったく不親切です。私の(帰りの)フライトはもうすぐ発とうとしていますが、ホテルの支払いをすることができず、ホテルのマネージャーは支払いをするまでは、行かせない、と言っています。

どうしたらいいのかわかりません。すぐに助けが必要です。

ーーーーーーーー

最後にはご丁寧に、いつも彼女が使っているシグニチャまで入っていました。

私はこれは大変、と思って、すぐに英語で返事を書いたのですが、地下鉄に乗っていたので、すぐに送ることができず、その間にむくむくと、「待てよ」という気持ちになっていきました。

そこで、英語で書いた返信を削除して、すべて日本語で、まだホテルにいるなら、ホテルの番号をメールして欲しいこと、もしも彼女のほうから電話をできる状況なら、私の携帯番号(ここもあえて平仮名で、ぜろななはちろく…といった具合に書きました)に電話をするように、とりあえず地上に出てからすぐに返信しました。

携帯電話は盗まれてしまった、って書いてあったけれど、一応電話してみようと思い、電話してみたところ、誰も出ません。でも呼び出し音が「イギリスのもの」でした(欧州の大陸では違う呼び出し音になるんです)。

そこでますますオカシイ、と思って、スペインの日本領事館に電話をしてみました。

彼女は、大使館に届けた、と言っているし、それが昨夜のことなら、記録が残っているはず。記録が残っているなら、ホテルの番号もわかるはず、と考えたからです。

電話をして事情を話したところ、担当者があいにく席をはずしているので、10分後に再度電話をしてほしい、と言われました(余談ですが、英語のたいへん上手なローカルの女性で、対応は二重丸でした) 。

そこで、10分間待っている間に、もう一度彼女に電話をしてみたところ…。

「ハロー?」

本人が出ました。スペインなんかに行っていなくて、ロンドンにいました。いたって元気。

どうも、メールアカウントをハッキングされたようで、彼女のアドレス帳に入っていた人全員にこのメールがいったそうで、いま対応に追われているとのこと。なかにはお金を送ろうとしている人もいたみたいで、ドッキリしてしまいました。

いやはや、元気でいてくれてよかった。それにしても悪質なことをする人がいるものです。これでいったい、なにを狙っているのでしょうか。お金? 情報?

皆さまもどうぞ、十分にご注意くださいね。

19.12.11

ここ数日間のできごと。



しばらく更新が空いてしまいました。

今年は仕事が暇だなぁ、などと、のんきに思っていた私のもとにも、ちゃんと師走はやってきて、それなりに忙しい毎日でした。

この数日間の間に、いろんなことがあったような、なにもなかったような、そんな感じです。

まず、一泊二日でパリに行ってきました。お友達のお家に泊めていただき、和食三昧の2日間を過ごしました。パリの和食屋さんは、なんといってもレベルが高い! そして私、フランス料理ってあまり得意じゃないこともあり、和食を食べることがパリでの大きな楽しみのひとつです。

特に、野田岩さんという、うなぎ屋さんは絶品でした。 なんともはや、幸せな時間でした。

あとはモンマルトルの布屋さんを見て回ったり、2年ぶりにオープンしたオルセーの、5階だけを駆け足でみてまわったりして、お約束のマカロンを買って帰ってきました。

パリで泊めていただいたお友達も、お仕事を通じて知り合った方なのですが、最近、人のつながりというのは、偶然のようで必然のようで偶然のようで必然、という(すみません、ワケがわかんないヤツで)、とにかく不思議だなぁと思うことが多いです。

もう4年以上前になりますが、クルーズ船の取材のときに、ものすごくお世話になった方がいます。2週間のクルーズ中、ずっと面倒をみてくださったインド人のファーストパーサーの方です。

クルーズ船というのは、すでにそこがスモールワールドで、船の上ですべてが完結した世界になっていて、ある意味、人里離れた隔離された場所であるがゆえに、ものすごく濃密な関係が生まれます。

しかもその時は、そのクルーズ船上で取材上の問題が発生してしまって、大騒ぎになったこともあって、よけいにこの方にはお世話になったのでした。以前に数秘術のことについて書いたときに、コメント欄でもちらりと書いたインド人ファーストパーサーです。 最終日に手相を見てもらった、かなり不思議な人です。

その後、彼はいろいろ事情があって、そのクルーズの会社を離れ、インドに帰り、求職活動をしたりしていたのですが、その間、年に2回くらい忘れた頃にメールをもらって、なんだかんだで、お互いに連絡を取り合っていました。

つい2週間くらい前に、インドで新しいビジネスを興すことにして、ウェブサイトをつくったので、一番に見てもらいたい。そしてぜひ感想を聞かせてほしい、という連絡がありました。

とてもうれしくなって、ウェブサイトを開きました。クルーズ船での経験を活かして、クルーズ業界向けの人材派遣会社&コンサルティング会社を始めたのだそうです。英語のウェブサイトなので、ダンナにも頼んでチェックしてもらい、私も気合いを入れて校正して、こういうコピーを入れた方がいいよ、とかそんな私なりのアドバイスも含めて、フィードバックを戻しました。

そうしたら、丁寧なお礼とともに、業種が違うから、役には立たないとは思うけど、サポーティングパートナーとして、私の会社のロゴをウェブサイトに掲載したいのだが、いいだろうか、という連絡をもらいました。

もう。いいにきまってるじゃないですか。うれしくてしょうがないですよ。ほんと。

いまでは彼の会社のウェブサイトの片隅に、きらんと「KR」のロゴが光っています。
私、これをとってもありがたく、そして誇らしく思いました。

「きらんと光る」といえば、先週の水曜日の夜に、見事な流れ星を見ました。
あんなすごい流れ星を見たのは初めてです。

いままで見た流れ星というと、前方斜め上から斜め下に向かって、50センチくらい流れる、っていうのばっかりだったんですけれども、今回のは、とにかくすごい「流れっぷり」だったのです。

だって、頭上から前方に向かって流れていったんですよ。ものすごく長い弧を描いて。

言葉も出なくて、「あぁーーーぅーーぁーーーああああ」と、ワケのわからない声を発してしまいました。

うわー、すごいものを見ちゃった、と思って、とてもハッピーな気持ちになりました。
この日は流星群の発生した夜だったみたいなので、ほかにも見た方はいっぱいいたかもしれませんね。

そんな話を心理学を勉強した友人にしたら、「流れ星を見たらいいことがある」っていうのは、「認知の間違い」だと言われました。つまりまったく関係ないふたつの事象、「流れ星を見る」ということと、「いいことがある」ということを結びつけること自体が、根拠のないことだ、ということですね。

認知行動療法という分野では、鬱病患者への療法のひとつとして、「○○だから→××になった」 ということを書きだしてもらって、その間に根拠のある理由がひとつもないことを認識してもらう、というのが有効な手段なのだそうです。

とはいえ、そう言われて、私自身は「流れ星を見たからいいことがある」っていう発想はひとつもなかったことに気づきました。そうか、一般的にはそういうふうに言われているよね、って逆にハッとしてしまったくらいです。

それよりもむしろ、私にとっては、流れ星を見ること自体が、ものすごく高揚する幸せな体験だったと言いましょうか。

それと同じで、人のつながりは不思議だけど、先のつながりはともかくとして、「出会う」という行為自体が、すでに幸せな関係というのはあるよなぁ、とも思うのです。

相変わらずうまく言えなくてもどかしい限りなんですけれども、出会いのすべてが幸せとは言いませんが、そのなかの一部には幸せなものが確実に含まれていて、それはなんというか、明日死ぬにしても、やはり幸せなものなんじゃないかと、そう思うのです。

8.12.11

Miyographyさんのカード

去年の「ことりっぷ」ロンドン編でお仕事をご一緒してから、仲良くしていただいているMiyographyさん。「ことりっぷ」では、カメラマン&ライターさんとしてお世話になったのですが、実はさすがの多芸ぶり、イラストレーターさんでもあるんです。


私の「バースデーカード、欲しい欲しいっ」 オーラ(&口頭での催促攻撃)に応じて、先日ご飯をご一緒したときに、つくってきてくれました。小さなシール付きで、封筒に封をするのにも便利!

イラストもさることながら、メッセージもすてきなのです。

ちなみに、私たちのカーブーツセールのためにも、イラストを提供してくださったんですよ。


こちらがオモテ。

こちらがウラです。

これをTシャツにして販売しよう、という企画も粛々と進行中…。この経過については、こちらのブログでも、ご報告しますね。

Miyographyさんの作品には、ほかにもクリスマスカードやサンキューカードがあって、最近Facebookを通じて、販売を始められたとのこと。
www.facebook.com/888miyography888?sk=app_135607783795

このヒヨコちゃんイラストは、見ているだけでもほのぼの。私の最近のお気に入りのひとつです。よろしかったら上記のFacebookのサイトをご覧になってみてください。

4.12.11

「加藤節雄写真クラブ」会員写真展

私自身、写真を撮るのが好きで、また人が撮った写真を見せていただくのは、さらに好きなせいか、写真を趣味とするお友達が多いです。

彼らが口を揃えて言うのは、「趣味で写真をやっています」という方の集まりというのは、とかくよい人が揃うのだそうで、私も一度、お友達が属しているパリの写真クラブにお邪魔したことがありますが、本当にあたたかい方ばかりでした。

そんな写真好きのグループのひとつ、「加藤節雄写真クラブ」の写真展が、現在ロンドンの日系パブ「Crane & Tortoise(鶴亀)」で開催中です。


加藤節雄さんは、ロンドン在住の写真家兼ジャーナリストで、1970年代から現在に至るまで、雑誌や新聞で活躍されているロンドンの重鎮です。私も日頃から教えていただくことが多く、感謝することしきりなのですが、この加藤さんから直接指導してもらえる写真クラブが「加藤節雄写真クラブ」です。

「指導してもらえる」と書きましたが、堅苦しいものではなく、月に一度、全員が同じテーマに沿った写真をプリントして持ち寄り、お互いに比較したり感想を述べ合ったりする会なのだそう。使うカメラに関しても、決まりがあるわけではなく、コンパクトカメラを使っている人から、高級一眼レフ、フィルムカメラと、十人十色とのこと。なんだかとっても楽しそうなのです。

加藤さんいわく、「目指しているのは『絵はがきのような写真』ではなくて、『その人にしか撮れない写真』。絵はがきのような写真は条件さえ整っていれば、誰にでも撮れるのですから」とのこと。目からウロコですね。

のびのびと恐れず個性を表現できる写真クラブっていいなぁ、と展示されている作品を見て心から思いました。お近くを通りかかられたら、ぜひのぞいてみてください。きっと写真が撮りたくなります。

「加藤節雄写真クラブ」会員写真展(12月31日まで)
Crane & Tortoise Pub
39-41 Gray’s Inn Road, London WC1X 8PR

1.12.11

ジョン・スノー氏の震災関連セミナー

国際協力機構(JICA)、SOAS主催の「Information Aid? The Role of the Media in Responding to Disaster」という危機管理に関するセミナー・シリーズの第一回が、東北大震災に関するものだということだったので、またしてもいそいそと出かけてきました。

会場となったのは、ユーストンにある医学関係の博物館「ウェルカム・コレクション」のカンファレンス・ルームです。

ツリーが美しく飾られていました。

まずは、ドリンク・レセプションということでワインがふるまわれ、 ゲスト同士の歓談の時間…。




会場には、国際協力機構のブローシャーやエコバッグが並んでいます。



その後、オーディトリアムに移動…。



今日のゲストスピーカーのひとりは、3月11日の東北大震災の翌日には、すでに現地入りし、リアルなレポートをイギリスに伝えたChannel4Newsのパーソナリティ、ジョン・スノー氏。数々のアワードを受賞している、英国を代表するジャーナリストのひとりです。

まずは、彼の震災レポートをまとめたドキュメンタリー「Jon Snow's 'Tsunami Diary'」の上映から始まりました。このとき、実はジョン・スノー氏はまだニュースの生放送中。ちょうど、このドキュメンタリーの上映が終わる頃に、会場に駆けつける、という段取りだったようです。

このドキュメンタリーは、以前にテレビで放送されたことがあって、私にとっては今回が2度目だったのですが、震災から8ヵ月以上の時間が経っても、観るのが2度目でも、やはりいまだにあの圧倒的な恐怖感を植え付ける津波の映像は、筆舌に尽くしがたいものがあります。あの混乱のなか、3月12日には現地入りしてレポートを開始したジョン・スノー氏とそのチームは相当な苦労と心的疲労を強いられたことでしょう。


セミナーでは、被害者とメディアの位置関係を中心に、ご本人の現地での体験をお話されていました。やはり、実際に「見た人の言葉」というのは重みがあります。

また、日本の政府がいかに取材しづらいか(取材に応じてくれないか)という話も出ました。ロシア政府ですら、日本の政府よりはマシ、とのこと。それは日本の報道を見ていても、想像できますよね…。逆にレスキュー隊の人々はすばらしく、リーダー格の方々は、きっちり、なにをどのように進めるのか、オープンに話してくれた、と語っていました。

実は日本の新聞社の方もいらしていて、スピーチをされたのですが、ことジャーナリズムに関しては、英国の方がジャーナリストその人の個とヒューマニティが感じられることが多いのですよね。日本の報道は、特に大手の新聞社さんに関しては、どうしてもシステムのなかでの報道に陥ってしまいがちで、報道する人間の個の部分は、なかなか見えてきません。ジョン・スノー氏のお話は、そういった日本の報道に慣れている私には、非常に新鮮で、また興味深いものがありました。

国際協力機構とSOASによる危機管理に関するセミナー、取り上げる内容を変えて、1月に第2回と第3回が行われるそうです。 参加するには事前登録が必要なので、ご興味のある方は、ぜひ、お問い合わせされてみてはいかがでしょうか。

<お問い合わせ先>
JICA UK Office
020 7963 9550
www.jica.go.jp

第7回London R@iseカーブーツセール

早いもので、すでに7回目となった震災チャリティのためのカーブーツセールが、先日11月最終日曜日にピムリコの「キャピタル・カーブーツ」で開催されました。

手前右側のカードはお友達のアーティストさんが、
私たちのグループのために描いてくださったものです。
朝、ちょっと雨がぱらつく一幕もありましたが、ラッキーなことに屋根の下のテーブルをあてがわれていたので、大事に至らず、でした。

そのあとは、ずーっとお天気がよくて、11月の割には気温もマイルドで、過ごしやすい一日でした。

さて、気になる売り上げは、137.24ポンドといままでで一番ふるわず、でしたが、それでも、いままでの合計金額は、1843.54ポンドになりました!

自分ひとりでは、なかなか寄付できない金額です。これもひとえに、物品を寄付してくださった方々、労力を提供してくださった方々、そしてモノを買ってくださった皆さま、精神的に支えてくれたお友達や家族のおかげです。

来月から2月くらいまでの冬の間は、マーケットに出してもお客さんが少ないとのことでしたので、再び、モノ集めに専念しようと思っています。

確実に売れる以下の物品は特に歓迎なので、もしもなにかありましたら、ぜひご寄付をお願いいたします。

○ CD/DVD
○ 香水(使いかけでもOK)とコスメ類(新品か新品に近いものが望ましいです)
○ アクセサリー類
○ カメラ、MP3プレーヤー、NintendoDSなどの小さな電化製品

そのほか、洋服(なるべくキレイなもの)や小物、バッグ、文房具なども売れる傾向にあります。

物品の寄付について、またセールのお手伝いなど、お問い合わせは、以下のメールアドレスまで、お願いいたします。

oxox4japan(あっと)kress-europe.com
(あっと)をアットマークに変えてくださいね。


今後ともよろしくお願いいたします!

29.11.11

CAA クリスマス・エキシビション2011

クラフト系のアート作品を、一般の人にも無理のない価格で提供しているCAA(Contemporary Applied Arts)ギャラリーの「クリスマス・エキシビション」に行ってきました。

CAAギャラリーは以前に取材させていただいてから、いつもプライベートビューのご招待を送ってくださるのに、なかなか足を向けることができなかったのですが、今回のクリスマス・エキシビションの招待状を飾っていた作品(下)に、ハートのど真ん中をぶち抜かれ、これは行かなきゃって思ったのです。

caroline sharp 2011


クリスマス・エキシビションと銘打っているだけあって、ツリーを飾るオーナメントや、プレゼントによさそうなアクセサリーやデコレーション、そしてブックマークなどの実用品が盛りだくさん。

私がうかがったのは、プライベート・ビューのオープン10分後だったのですが、一点物のなかには、すでに売約済みのシールがついているものもありました。

ながめているだけでも、ほっこりあたたかい気持ちになれる作品がいっぱいでした。ほかでは売っていないちょっとユニークで、そしてとびきりかわいらしいプレゼントをお探しの方は、足を向けてみてはいかがでしょうか。

Kristina Kitchener - the satsumas

Diana Greenwood decorations

Present Collectables
Contemporary Applied Arts Christmas Exhibition 2011
(2012年1月7日まで開催)

CAA Gallery
2 Percy Street, 
London W1T 1DD

Tel: 020 7436 2344
www.caa.org.uk

28.11.11

お花とレクチャーとすてきな本

先週の金曜日、お友達に誘われて、イギリスを代表するフラワーデザイナーのひとり、ポーラ・プライクさんのスタジオのクリスマスセールに行ってきました。

花器やクリスマスリース、キャンドル、キャンドルスタンドなど、もりだくさん。しかもありえないくらい安くなっていて、心うきうきです。どっさりある魅力的な商品のなかから、ひとつだけ買ったのがこれ(すみません、この貧相な花は別売りです…。とってもよい香りがするんですけども…)。



底がまぁるい花瓶です。ゆらゆらと揺れますが、決して倒れたり水がこぼれたりすることはありません。揺れるたびに水が光を反射してとってもキレイなのです。

茎の部分もとってもキレイに見えます。


ポーラさんご本人には、5、6年前に取材でお目にかかって以来でしたが、久しぶりにお会いして近況をうかがいました。

2月に本が発売されるとのこと。お家で使える実用的なフラワーアレンジの本だそうです。2月15日発売(バレンタインの次の日ですね)とのことなので、ぜひamazonなどでチェックしてみてください。


さて、ポーラさんのスタジオのセールのあと、向かったのがロイヤル・ソサエティで開催された「Experience Japan Exhibition」です。このエキシビションは、ひと言でいうなら「日本留学フェア」といったところでしょうか。

東京大学、京都大学、慶応大学、早稲田大学をはじめ、日本の21の大学がブースをもち、説明会をすると同時に、日本での生活や現状を伝えるレクチャーが行われました。

会場となったロイヤル・ソサエティ(王立協会)は、1660年創設の現存するなかでは最古の科学者学会ということで、なかなか行く機会のない貴重な機会ということもあり、また東北大学の先生による東北大震災の打撃と復興の現状についてのレクチャーをぜひ聴いてみたかったので、いそいそと出かけて行きました。

東北大学は津波によって大きな被害を被った地域にあり、レクチャーのなかで紹介された、津波が襲ってくるその刻一刻とした変化を山の上からとらえた一連の写真は、非常に興味深かったです。

そして、帰りがけに、ステキなクリスマスプレゼントを一緒に行ったお友達からいただきました。 彼女がイラストを、ご主人が文章を担当されたロンドンに関する本です。

右がお友達ご夫婦がかかれたロンドンに関する本。
左はロイヤル・ソサエティの、中はエキシビションのパンフレットです。

どこから読み始めてもOKの、ロンドンに関する豆知識がいっぱい詰まった本です。本当は、「クリスマスに開けてくださいね」って言われたのに、待ちきれなかった子どもな私…。家に帰るなり、開けてしまいました(汗)。

なかみをちらりとお見せしちゃいます。イラストもとってもセンスがよいのです。


この本、クリスマスのプレゼントにも、本当に喜ばれると思います。「I NEVER KNEW THAT ABOUT LONDON」(Ebury Press刊)、ぜひamazonで検索してみてください。

26.11.11

トルコ、ダッチャへ(4) マーケット写真集

旅行に出かけたら、可能な限り、その土地の地元の人が利用するマーケットに出かけるようにしています。

マーケットって、地元の人々の生活をダイレクトに映しているので、とっても興味深いんです。その土地でとれる食べ物とか、そこの人々が使っている雑貨などもわかっておもしろいですよね。

ダッチャの町では、毎週土曜日に郵便局の脇の通りからかなり広範囲にわたってマーケットの屋台が立ちます。今回ももちろん、いそいそと出かけてきました。

フルーツとか野菜の色がとってもキレイです。

ダンディなおじさまストール

25.11.11

かくもいとおしき、この世界。

小さなふたつの目に、この世界はどんなふうに映っているのでしょうね。

このブログ、以前は「コーヒーをがぶ飲みしたい日もある」というタイトルで、私のしょーもない生活雑感を多く綴っていました。

会社の名前を頭に冠したこちらのブログにお引っ越ししてからは、やや情報ベースになってしまって「しょーもない生活雑記」感が薄れつつあるので、ググッと軌道修正。今回はしょーもない生活雑感について書きます。

5月に「小さな声で決意表明など」という文章を書いてみたものの、お仕事激減、といういままでになかった状況に直面して、なかなか精神的に安定しない数ヵ月だったのですが、この状況によくも悪くも慣れてきたのか、いま、しなくちゃいけないことにようやく集中できるようになり、実はいま、とってもしあわせな気分です。

締め切りに追われる生活をしていたときには、会えなかった人たちに会って、行けなかったイベントに行って、できなかったプロジェクトに携わって、学べなかったことを学んで、そのひとつひとつが、とってもいとおしくて、ありがたいことなんだって、実感しています。

人間ってないものねだりで、仕事が忙しいときは、「時間があったら、あれもこれもできるのにー、キーッ」なんて思っているくせに、仕事がなくなってぽこっと時間が空いたら、「あぁぁ、どうしよう〜、仕事がない」ってなってしまうのですよね。

明日は新月。新しいプロジェクトも、またひとつスタートします。 人生に無駄なことなんて、ひとつもない。次なる展開にわくわくしています。

24.11.11

ダヴィンチ展のチケットについて

私が訪れた日も朝はもっともっと多くの人が並んでいました…。


先日アップした「ダヴィンチ展」、本当にすごい人気のようで、私の友人たちもチケットをとるのに苦労しているようです。

そこで、ナショナルギャラリーのウェブサイトや、電話での情報、また昨日の新聞に載っていた情報を合わせて、わかっている範囲で記しておきます。

11月24日現在、ダヴィンチ展の前売り券は、オンライン、窓口売りともすべて(2月5日の最終日まですべて)売り切れだそうです。

当日券は、一定枚数毎日売り出されるそうで(300枚という話もありますが、この数字についてはナショナルギャラリーに確認が取れていません)、ナショナル・ギャラリー、センズベリーウィング(正面向かって左側の別館)で毎朝10時に発売開始されるそうです。

チケットを買えるまでの平均の待ち時間は2時間だそうですが、3時間みておくほうが無難とのこと。

チケットには、入場時間が記されていて、チケットを買ってから入場時間までの間、さらにどこかで時間をつぶさなければいけない可能性もあります。

昨日のガーディアン紙によると、30分ごとに180人ずつ入場というシステムになっているそうです。

このガーディアン紙によると、ダフ屋やネットオークションでの転売で、正規価格16ポンドのチケットが400ポンドで売り出されているケースもあるそうです。ナショナル・ギャラリーのチケット規約によると、転売は認められていないそうで、転売が発覚したチケットは無効とされるとのこと。

ここで気をつけなければいけないのは、純粋にお友達から譲ってもらった、などというケースの場合。その場合には、もともと購入したお友達のサイン入りで「私が買いましたがxxxに譲ります」という手紙を必ず持ってくるように、とナショナルギャラリーのウェブサイトに記されています。

新聞記事やウェブサイトを読む限り、かなりセンシティブな問題に発展しているように見受けられます。 前売り券を買われた方、またお友達からチケットを譲ってもらった方も、念のため、購入控えなどを携帯されたほうが無難かもしれません。

比較的暖かい今年のロンドンの秋とはいえ、長時間外で待つとなるとかなり寒いです。手袋、マフラー、暖かい飲み物などを用意して、寒さ対策は万全に。

そして、ダヴィンチ展をぜひ楽しんでくださいますよう…☆

21.11.11

ダヴィンチ展 〜Once-in-a-lifetime〜



「一生に一度だけ…」という言葉に弱いのは、おそらく私だけではないですよね。

現在、ナショナル・ギャラリーで開催中の「ダヴィンチ展」は、「Once-in-a-lifetime exhibition」とうたっているのです。というのも、ダヴィンチがミラノの宮廷画家をしていた1480年代から1490年代の彼の作品を、ほぼすべて網羅している、いまだかつてない作品展だから、だそうです。

私自身は、美術に取り立てて詳しいわけではないので、ここで作品についてのうんちくを述べるのはおこがましくて、ちゃんちゃら笑ってしまうのですが、こんなド素人の私にとっても、パリのルーブル博物館が所有している「岩窟の聖母」と、ナショナル・ギャラリーが所有している「岩窟の聖母」が、ひとつの大きな部屋に、向かい合うようにして飾られている光景は感動的なものがありました。ダヴィンチ本人は、 500年以上の時を経て、このふたつの作品が、ひとつの部屋にこうして展示される日が来ることを想像したかしら…と遠い目…。

さて、今回、ナショナル・ギャラリーのご好意で、このエキシビションの開催中に限って、展示作品のいくつかを画像入りでご紹介できることになりました。日本にお住まいの方々、遠方でいらっしゃれない方々にも、少しお楽しみいただければ…と、いただいた画像をアップしてみます。

まずは、前述の世にも有名なこのふたつの作品。

Leonardo da Vinci (1452-1519)
The Virgin of the Rocks, 1483 – about 1485
Oil on wood transferred to canvas 199 x 122 cm
Musée du Louvre, Paris, Département des Peintures (777)
© RMN / Franck Raux

Leonardo da Vinci (1452–1519)
The Virgin of the Rocks, about 1491/2–99 and 1506-8
Oil on poplar, thinned and cradled 189.5 x 120 cm
© The National Gallery, London (NG 1093)

上がルーブルに所蔵されている作品、下がナショナル・ギャラリーに所蔵されている作品です。数年前にナショナル・ギャラリーの作品をX線と赤外線で調べたところ、まったく構図の違う下絵が映しだされたことで、話題になりました。

ナショナル・ギャラリーの展示室にいらした係の方にたずねたところ、ルーブルのほうの作品が、ダヴィンチ本人の手によって先に描かれたもので、ナショナル・ギャラリーのほうは、ダヴィンチ本人に加えて、お弟子さんたちが一緒に描いたものだろう、という見方が有力なのだそうです。よーく見ると、下の絵には天使の輪があったり、またヨハネを示すための十字架の棒が加えられていたり、とわずかな違いがあります。でも、なんといっても一番大きな違いは、下の絵の光がとっても男性的でシャープだという点でしょう…と係の方はおっしゃってました。
 


18.11.11

トルコ、ダッチャへ(3) ダッチャのワンコとニャンコたち。

トルコには、野良犬、野良猫がものすごくたくさんいます。でも、ここダッチャでは、野良犬、というよりも、首輪をしたワンコたちが町を自由に歩き回っているのです。猫は猫で、我が物顔でいたるところで寝ています。

そんなわけで、ちょっとしたダッチャの動物写真館ということで、まとめて写真をアップします。

にゃんこの寝姿、あくまでも美しいわ。

それに比べて、このひとの顔は…。悪夢にうなされてる?

カメラ目線。

ででーん。

どどーん。

15.11.11

トルコ、ダッチャへ(2) クニドス遺跡へ

ダッチャ滞在3日目には、ダッチャ半島の端っこにあるクニドス遺跡に行ってきました。

遺跡の歴史や概要については、ちょっと前にCREA Webに書かせていただきましたので、そちらをご参照いただくとして、こちらではこぼれ話をご紹介。

私たちが利用したのは、市民の足「ダルモシュ」と呼ばれるミニバスです。シーズン中(10月中旬まで)は、クニドス遺跡行きが一日一往復で運行しています。

トルコのミニバスはこんな感じです。

クニドスまでの道のりは1時間半。その間、地元のメッセンジャー役も担っているらしいミニバスの運転手さんは大忙しです。町から新聞を持って、途中の小さな村に届けたり、預かり物をして、次の村で引き渡したり、「ええっ、なにしてるんだろう」っていうくらい、いくつもの「おつかい」をこなしているんですね。それだけに村の人々は全員運転手さんと顔見知り、という様子です。

山をいくつか越え、海辺の村をいくつか通り過ぎ、ようやくクニドス遺跡に到着です。運転手さんもここで一緒に降りて、お昼休み。まるで観光バスのように、同じ運転手さんと同じバスでダッチャに帰るのです。なるほど、一日一往復って、こういうことなんですよね。

クニドス遺跡の入り口の近くには、牛の顔が…。

13.11.11

トルコ、ダッチャへ(1) ダッチャの町とボート・トリップ

もうひと月ほど前のことになりますが、休暇で、トルコのダッチャという地中海沿いの町に行ってきました。10月の頭でも十分に暑く、海とプールを大満喫。

なにもせず、ぼーーーーっとリラックスして、本を読んで、泳いで、日光浴して、という1週間を過ごしてきました。そのときの写真を何回かに分けて、パラパラまんがのようにアップします。適当に飛ばし見していただければ幸いです。


町はビーチ沿いにあるので、お昼をひょこっとレストランに食べに行き、またパラソルの下に戻って昼寝、なんていうことも可能です。



モスクの青いミナレットが向こう側に見えるあたりが、トルコらしい風景です。ちゃんとお祈りの時間には、このモスクから大音量でアナウンスが流れます。



典型的なトルコの風景といえば、このお茶も! トルコのお茶は、煮出し式でしっかり濃く出されたもの。通常はこんな持ち手なんてついていない、繊細なグラスで供されますが、私の場合、あの小さいグラスだとすぐに終わってしまって、何杯もオーダーしないといけないので、「ドュブレ(ダブル)」でオーダー。するとこんなカップに入ってきます。こういった屋外のティーガーデンがいたるところにあり、観光客よりも地元の人々がお茶を楽しんでいます。


10.11.11

11111111。

毎年この季節になると、英国では道行く人々のジャケットに、BBCのキャスターたちの胸に、いたるところにポピーの花が飾られます。


これは、11月11日の英霊記念日(Remembrance Day、またの名をポピー・デー)に向けて、 2つの大戦で犠牲になった兵士とその遺族のために寄付金を募るチャリティ「ポピー・アピール」のものです。1ポンドを寄付して、このポピーをひとつもらう、というのがスタンダード。なぜポピーなのかというと、第一次大戦で激戦の場となったフランドルに多く咲いている花だから、ということです。

この季節になると、街角や地下鉄の駅のなかで、ボランティアの人たちがバケツを持って、このように登場…。あ、ちなみに、このバケツにお金を入れるんですよ。

すてきなお兄さんだったのにブレてしまって、ゴメンナサイ!

あまりにもみんな身につけているので、いったいこれって最終的にいくらくらい集まるものなのだろう、と思って、ウェブサイトをのぞいてみたところ、昨年は3600万ポンド(いまの為替レートで計算しても約46億円! 5年前だったらこの倍額です…すごい)にも上ったそうです。

いまでも、役所や官公庁をはじめ、11月11日午前11時に2分間の黙祷を行っている場所は多く、トラファルガー広場でも「Silence in the Square」というイベントが行われ、昨年は「ナルニア国物語」のベン・バーンズほかが登場、集まった人々が2分間の黙祷を捧げています(その模様はこちらのYoutubeで観ることができますので、ご興味のある方はどうぞ)。

その昔は、11月11日11時になると、道路を走っている車すらいったん止まって、黙祷が行われていた、という話なので、 いまよりももっと厳格に行われていたようです。

公式行事としては、毎年11月の第二日曜日に、ホワイトホールで式典が行われ、女王陛下がポピーのリースを記念碑に捧げます。

ということで、この季節はポピーの花が咲き乱れるロンドンなのです…。

公共レンタサイクルにまで、ポピーが。


9.11.11

酒ソムリエ養成講座

親しくしている友人の間では、知れ渡っていることですが、私、一滴も飲めない下戸です。ワインがちゃんと蒸発していないパスタソースをランチに食べただけで、具合が悪くなって午後は仕事にならず、タクシーで家に帰還したこともあります。

さて、こんな私が縁あって、日本酒関係のプロジェクトのお手伝いをすることになりました。ところが、自分が飲めないものだから、知識もほぼゼロに等しく、「きゃー、勉強せにゃー」と思っていたところ、「では酒ソムリエの二日間のコースに出ませんか? 試飲も辛かったら鼻でかぐだけでもいいですよ?」とお声かけいただき、いそいそと行ってきました。


朝から午後までみっちり2日間のコースです。まずは、お酒の歴史、製造過程について、しっかりと学びます。そのうえで、本醸造、吟醸、本吟醸、純米、貴醸酒などの定義についても、教えていただき、はーなるほどー、目からウロコです。いままでなんのことかも分からずに、「大吟醸だから高いのかな??」といった基準でパッケージを見ていた自分を恥じ入りました…。


お米のサンプルもたくさん。あきたこまちの上にある、山田錦が日本酒では有名なのですね。


お昼休みをはさんで、部屋に戻ると、見事な聞き酒モードに切り替わっていました。



8.11.11

ワールド・トラベル・マーケット2011

お友達とランチをしたあと、夜の予定までちょっと時間が空いたので、ドックランドの見本市会場「エクセル」で今日から開催されている、旅行業界のトレードショー「ワールド・トラベル・マーケット」をのぞいてきました。

ホテル、航空会社、各国の観光庁、観光アトラクションなどが集う非常に大きなイベントで、大変な賑わいを見せていました。

日本のブースもありましたが、ちょっと地味な印象…。


お隣の台湾のブースでは、民族衣装を身につけた女子あり、ジャグラーあり。


ついつい足を止めて眺めてしまいます。

パリのブースは、看板もおしゃれでかわいいんです。


しかもムーラン・ルージュのブースのお姉さま方も「写真撮らせてもらえますか」とたずねると、「ウィ〜」と外に出てきてくださって、キメのポーズ。サービス精神旺盛で、ありがたい限り。


さらに、どこの国のなにものか、よくわからないこんな人も、ちゃんとポーズをとってくださって…。


ベネチアのカーニバル風ですが、竹馬に乗っているあたり、どうなんでしょうか。

ご興味のある方は、www.wtmlondon.comをどうぞ。