24.5.17

土さえあれば。

ここ1週間ほど、ロンドンも最高気温が20℃なかばという、気持ちのいい日が続いています。
すっかり日が長くなって、夜9時過ぎまで明るいので、6時くらいまでに仕事を終えて、水筒にお茶を入れていそいそと畑に向かいます。

ようやくほとんどのスペースに、ほぼ仕込みが終了しました。

畑もようやく緑色に変わりつつあり(雑草も含め、ですが)、いよいよ畑から食卓へ、少しだけですが持ち帰れるようになってきました。

畑が近くなったこともあって、晩ご飯で使う材料をひょいと取りに行けるようになったのが嬉しいです。
この日は、鮭と合わせるためのスイスチャードとカボロネロ(イタリアのケール)、ディルを収穫。

英国では、春先の収穫物があまりない時期を「ハングリー・ギャップ(おなかぺこぺこの隙間期間、という感じでしょうか)」と言いますが、ようやくハングリー・ギャップも終わりかなーというところです。

ということで、ちょっと絵日記風に現在の畑の様子を。

温室用トマトは、大きな鉢に移して2日後にさっそく一番花が。
植え替えを待っていたのかもしれません。

露地植えのトマトも定植2日後に開花!

そら豆は、赤い花をつけるユニークな品種だったので、隣近所の注目の的。
ミツバチも大好きのようで、まわりをぶんぶんしています。

今年の春に根っこを植えた1年目のアスパラガスは、1本も収穫せずに、翌年以降のためにエネルギーを根にためるべし、とのこと。そのままにしていたらアスパラの先っぽが枝分かれして、小さな花が咲きました。

盛り上がったところから箒のように生えているのがアスパラガス。
1年目は1本も取ってはいけないとのことで放置。小さな黄色い花が咲いています。

ハーブをたくさん植えたいなーと思い、種から育てたラベンダーやタイムも
小さいながらも元気に育っています。

もう少ししたら定植できるかな、という感じです。
小さいけれど一丁前にラベンダーの香りを振りまいています。

こぼれ種から大きくなったマリーゴールドも、畑のいたるところで花を咲かせています。

今年の春は、山椒の木(雄と雌の2本)も仲間入り。昨年は1つしか花が咲かなかった柚子の木にもたくさんの花がついたので、ひとつくらいは実になってくれるといいなーと思っているのですが……どうなることやら、です。

ジャスミンのような香りがする柚子の花。こちらもミツバチの好物のようです。

自然は、人間の世界の物騒なニュースもどこ吹く風で、とどまることなく決まった方向へと変化していきます。そこにはとてもシンプルなルールがあり、学ぶところの大きい今日この頃です。