今日は歯医者さんに行ってきました。先日のキャラメル事件によって、空いた大穴の処理のためです。
いつもかかっている歯医者さんは長期ホリデー中なので、代打として、同じ歯科医院の誰でもいいから早く予約をとれる人、ということでお願いしたので、今回初めてかかる先生でした。
受付で待っていると、長身ですらりと細く、さわやかなインド系の男性がやってきて、自己紹介して手を差し出したので、握手しました。白衣を着るでもなく、はっきりいってセクシーです。
しかし・・・。私は歯医者さんを変える気はさらさらないので、今日はとにかく応急処置です。とにかくモノを食べるのに不便でたまらないので、なんとかする必要があったのです。
「君の歯って、いったいどうなってるの??」
これが、彼が私の口のなかを見て発した第一声でした。
私の歯はものすごく弱くて、治療だらけだし、歯並びも悪いほうですが、「どうなってるの?」というアッパーカットの奇襲に、のっけからカチーン

「『どうなってるの?』ってどういう意味ですか?」とたずねると
「いや、この銀のかぶせてある歯とか、大きく治療してある前歯とか、歯の色とか、どういう治療法があるかって、ちゃんと説明してもらってる? 今後、どういう治療をしていくつもりなの?」ときたので、再びムカー

「いつもの先生と少しずつ直していく予定ですけど」と、こちらもちょっとしたハッタリ。明らかに、治療の余地がありありの私は、彼にとっては、めちゃくちゃ都合のいいポテンシャル・クライアントなのでは。
「例えば、この前歯とか、ベニヤの治療をすれば、歯茎の手入れもしやすくなるし、ものすごく改善されるはずだよ。8000~9000ポンド(

「歯科治療の保険には入ってますけど、そういう治療って保険はきかないんですよね?」
「そうだねえ、キミの場合は、純然たる審美治療ではなくて、必要もあるわけだから、交渉する余地はあると思うけど、まあもしかしたら、1000ポンドくらいは出してくれるかもね」(さらにムカー

「はー、そうですか、いつもの先生と相談してみます」
と、明らかに私が彼の治療を続ける意図がないことを思い知ってからは、なんと、超いい加減。
虫歯の上から(!)、セメントをのせて、かつてはまっていた詰め物を入れてくれました。
「これはものすごく応急処置だから、なるべく早く、治すようにね」
ということで、これで治療代75ポンド。
しかし、来週から出張が入っているので、この穴を抱えていくわけにもいかず。
保険がなかったら、ちゃぶ台をひっくり返すところです。
つくづく、腹が出てても、中年でも、ちょっと髪の毛が薄くても、いつもの先生がいいわーと思った次第です。