決意表明なら大きな声でせい、という感じですが…。
今年に入って、なんだかこう、奇妙な流れがありまして。それについて、ちょっと書きます。自分の頭の中を整理する目的がメインなので、すみません、退屈かもしれないです。しかも長くなると思うので、どうぞ遠慮なくスルーを。
「海外起業」なんぞとエラソーな言葉を掲げておきながら、私、自分から積極的に営業をしたことがなく、というより、正確には営業はしたことあるのですが、営業した結果で成功したことがない、というか……。ま、一言で言うと、「営業ベタ」ってことなんで、まったく自慢にならないんですけど、アハハハハッ(←笑うな)。
ま、本当に幸運が重なって、なんとなく受け身にやってくるお仕事をしてきた結果、うまいこと流れてきしまったのですね。
逆にいうと、次々お仕事の方からやってきてくれたので、「こういうことしたい」「こういうことをやるべき」という自分自身のアイデアがあっても、締め切りのあるお仕事を優先してきたために後回しにしてしまっていました。
それが今年に入って、どうもお仕事が前年度比3割減くらいになりそうな様子が見えてきて…それもかなり倫理的に疑問を感じるかたちでのことだったので、今年のはじめはちょっぴり人間不信に陥ったり、もやもやした気持ちを抱えたりしていたんです。
そこに追い打ちをかけるように震災があり、なにもできない自分にイライラしたり、さらなる原発問題ではヒステリックでネガティブな集団心理に飲み込まれないようにすることが、かくも体力を消耗するのだと思い知ったり、ものすごく非生産的な負荷がかかっていたように思います。これに関しては、誰のせいでもなく、私自身がふだん、限りなくストレス・フリーに近い生活を送っているもので、ちょっと消化するのに時間がかかっちゃったんですね、きっと。
でもまぁ、世の中うまくできてるもので。
お仕事減とはいっても、生活に困るほどじゃないし。
このお仕事減のおかげで、過去数年だったら到底お受けできないようなお仕事をいただいて、そこでまたすてきな方々との出会いがあり。
また、時間に余裕ができたぶん、公のために費やす時間がつくれること、その時間がいま必要とされている部分に充てられるべきじゃないかと、そんなふうに思い始めた折に、友人がボランティアのプロジェクトの話をもってきてくれたり。
自分の精神状態と方向性に自信が持てないときに、たまたま、私が心から信頼し、また尊敬している友人がヨーロッパにやってきて、大きな安心感を与えてくれて。
お金のためというよりは、ライフワークとしてやっていきたい自分にとって意義がある、と思えるプロジェクトの概要がだんだん固まってきたり……と。
不穏な渦がごぉおお~と巻くのを、敵のかたちも見えないまま不安な気持ちで見ていたのが、その後のポジティブな流れと、どうしようもない必然性でもって、いま、ようやく覚悟をもってどうしたいのか、どうするべきなのか、確信できてきたので、小さな声ではありますが、ここに決意表明をしたいと思います。
1 体を鍛える。 このながーい前振りでもって、これかよ、って思いますよね(笑)。私もそう思います。でもね、災害時に社会の役に立つ自分をつくりたいなら、これが一番大事だなって思ったのです。
それでまず、15年前の渡英以来、なんと「あわや20キロ増」という、なまりきった体を、1月中旬からの3ヵ月間で、真剣に食事をコントロールしまして、10キロ落としました。で、足にかかる負担が若干減ったのを機に、ウォーキング&ジョギングを始めてみました。
平日の夜は12時前に寝て、朝は6時に起きる。
健全な精神は健康な肉体から…。そして、健全な精神こそが、クリーンでポジティブなエネルギーを生成するのだと、そういう意味合いもあります。
実は、いつも拝読しているブロガーさんが、予備自衛官補の試験を受けられたというのも、大きな刺激になりました。40代なかばの女性なのですが、スポーツをやってらして、ちゃんと日頃からがっしり体を作っていて、それだけでも尊敬していたのですが、予備自衛官補かぁ、すごいなぁと。
そんなこんなで、ゴタク並べる前に、体を鍛えよ、と、自戒してしまったのです。
せっかく健康に恵まれたのだから、自分の体を有効利用しなければ。ほんと、そう思いました。
2 公のために労働力を提供する。 これは、ここ数年時間のある限り、努力していることではあるんですが…要するにボランティアです。
ボランティアっていうと、日本の方には「エライのねぇ~」と言われることもあるのですが……私ボランティアができるというのは、それ自体がすでに、とても恵まれていることで、すごくありがたいことだと思うんです。
ほんの数年前、馬車馬のように働いていた時期には、したくても絶対にできないことだったので……。
いまかかわっているボランティアのプロジェクトは3つあって、ひとつは数年前から評議委員に加えていただいた「北ロンドン音楽祭」。今年から、会社としてもグランドパトロンとして名前を連ねています。
若い音楽家をサポートできたらという思いで、小さなお仕事はありますが、今年は去年よりもたくさんの時間を、ここに費やすことができました。
ふたつめは、日本の飲食業界に関わることなのですが……こちらは時期がきましたら、また改めてご報告させてください。
3番目は、友人に声をかけてもらって、自分自身も含め数人のグループで進めようとしているプロジェクトで、震災と津波の被災地に向けたチャリティを微力ながら長期にわたって続けていけたら、というもの。こちらは、また別記事にてその内容や進捗状況をご報告していきたいと思います。
3 金にならないライフワークをちゃんと進める。 この「金にならない」っていうのが、余計っちゃ、余計なんですが。
まぁ、お金になれば、なお嬉しいけれど、お金にならなくても、意義がある、と思えるプロジェクトが頭のなかにあるので、これは社会のためとかいう大義名分抜きで、私のために、自分自身の快楽のためにやります。
こちらも時期がきたら、進捗状況をご報告していきますが、まずは、今年必ず始める、という決意表明として。
4 クリーンでポジティブでエネルギーを生成する。 結局のところ、すべての着地点はここになるかな、と思うんですが、ここで言うエネルギーっていうのは、電力じゃなくて(笑)、人間が放つエネルギーのことです。
今回の震災から原発問題に対する、人々の反応を見ていて、ネガティブな集団心理の怖さを、実感せずにはいられなかったのです。
2年ほど前になりますが、お仕事で著名な英国人占星術家の方と同席させていただく機会がありました。
そのときのテーマは確か「2012年」(古代マヤ人による人類滅亡説とか、そのあたり)に関わることだったと思うのですが、その占星術家の方は
「人々がそれを不安に思う、集団心理のほうが実は怖い」
とおっしゃっていて。
人間は、頭に思い描いたことを常に「本当」にしてきた、と。例えば「空を飛ぶ」ことも、「宇宙に行く」ことも。多くの人が同じ思いを共有すればするほど、そのエネルギーは強くなる。それがポジティブなものであっても、ネガティブなものであったとしても。だからこそ、ポジティブな集団心理を喚起することが、本当は大切なのだ、というお話だったと記憶しています。
今回、この大災害からあと、不安、恐怖、怒り、恨み、悲しみ、憎しみ、自責…それらの感情を、本来なら抱かなくてもよい人まで、共有してしまっている現状がありありと伝わってきて、そこに自分までが飲み込まれそうになっていることに、愕然としてしまいました。
それでも、ネット上でさまざまなサイトやブログを見ていると、プロのジャーナリストの方でも、一般の方でも、そんな現状に気づいた人は、やはりポジティブなエネルギーを発信する努力をされていることがわかります。
私自身は、そんな影響力のあるジャーナリストでもなければ、何万人読者を率いるブロガーでもないので、ほんと微力ですが、少なくとも、私がここで発信するものは、ポジティブでクリーンなエネルギーを持つものにしたい、と、そう思っています。
というわけで、私の決意表明、えらく長かったですが、読んでくださった方、本当にどうもありがとうございました。
ここから第一歩です。少しずつですが、確実に進めたいと思っていますので、どうぞ見守ってください。