実は、ロンドンに住み始めた1995年、毎週末のようにカムデン・マーケットに通っていました。当時は貧乏学生で、洋服を買うにも古着を探すことが多く、また当時は、カムデン・マーケット自体、いまよりもずっと日常生活に近いものを売っていたように思います。ビーズのアクセサリー作りにハマっていた時期は、自分もストールを出したこともありました。
というわけで、私にとっては、ロンドン原体験に密着しているカムデンなんですが、数年来ない間に、すっかり様変わりして、完全に知らない人の顔になっていました。
昔はここまでゴス一色ではなかったような。
どこもかしこも変わっていくのは、仕方がないことだし、このショップのド派手な壁面群は、これはこれで、観光名所、という感じですね。
きわめつけは、カムデン・ロック・マーケットと、ステーブルズ・マーケット。
昔は屋外だった部分にもすっかり建物が。今となっては、ストールはほとんどが屋根の下、ということなのでしょうか。 雨が降ったときも安定したビジネスを得られるという点ではよいのでしょうが、おかげで、自分がいまどのあたりを歩いているのかすら、わからなくなってしまう始末…。
一時期は存続が危ぶまれたステーブルズ・マーケットは、そこいら中馬のオブジェだらけ、という感じで、びっくりでした。こちらもほとんどが屋内になっていました。
ステーブルズにちなんだ、こんなクラシカルな写真が飾られているスペースも…。
そんななかで、昔っからまったく変わっていない場所がありました。
チョーク・ファーム・ロードから、ステーブルズ・マーケットの門をくぐって、すぐのところにあるドーナツ屋さんです。
15年以上前ですが、マーケットをひやかした後、しめにここでドーナツを買うのが習慣だったのです。たぶん、値段も当時とほとんど変わっていないのではないでしょうか。
とてもほっとしてしまいました。
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