10.12.13

新しくなったケンウッド・ハウス

広大なハムステッド・ヒースの北側に立つケンウッド・ハウス
(写真をクリックすると少し大きい画像がご覧いただけます)


現在、体調を崩して、年内は自宅療養が決定してしまった夫。お医者さんから、毎日歩くように推奨されているため、私も散歩につきあうようにしています。

今日は、ちょっとがんばって、ハムステッド・ヒースのケンウッド・ハウスまで、足を伸ばしてみました。

ケンウッド・ハウスは、18世紀の貴族の邸宅で、このほど600万ポンドもの費用と1年半の期間を費やした改装工事を終えて、11月末に新装オープンしたばかり。

美術館と呼ぶには、ちょっと地味な存在かもしれませんが、ゲインズバラ、レノルズ、フェルメール、レンブラント、ターナー、ヴァン・ダイクと、すばらしい絵画のコレクションを擁している穴場的な存在で、しかも、イングリッシュ・ヘリテージの管轄でありながら、入場料無料なのです。

資料を見ていると、1925年にケンウッド・ハウスを買い取ったのは、一代目アイヴァ伯爵、エドワード・ギネス……とあります。そうなんです、ギネスといえば、あのギネス。アイヴァ伯はアイルランドのビール会社を営む一族のひとりで、ギネスの社長、会長も務めてた人物です。このアイヴァ伯が持っていたコレクションに、18世紀後半の英国の肖像画や、17世紀のオランダ、フランドルの絵画も数多く含まれていたということのようです。



ライブラリー。ここの天井がまたみごとなのです。


アイヴァ伯は、ケンウッド・ハウスを購入したわずか2年後の1927年に亡くなり、本人がここに住むことは叶わないままだったようです。彼自身の遺言により、ケンウッド・ハウスとコレクションのほとんどが国に遺贈されたとのことで、レンブラントの自画像、フェルメールの「ギターを弾く女」や、英国人画家ターナー、レノルズ、ゲインズバラなどの作品は、アイヴァ伯のコレクションからのものだそうです。


ライブラリーをタテのパノラマで撮るとこんな感じです。タテのパノラマって難しい(汗)。

アイヴァ伯のコレクションのほかに、サフォーク伯によって収集されたサフォーク・コレクションも、後年になってケンウッド・ハウスに納められ、これによってヴァン・ダイク、ウィリアム・ラーキンの作品もケンウッド・ハウスに加わわりました。また、ケンウッド・ハウスのかつての持ち主であるマンズフィールド伯爵家の家具をはじめとするコレクションも、ケンウッド・ハウスに戻ってきて、展示品はますます充実しています。


オランジュリーは、子どもたちのプレイルームの役割。
おもちゃや教材がいろいろある。


世界の巨匠たちの絵画に囲まれて過ごす午後のひととき。あまりに贅沢。お天気のよい日に、ヒースのお散歩とセットで訪れられることをおすすめします。


ケンウッド・ハウスの脇にはベンチが並んでいます。

Kenwood House
Hampstead Lane, London NW3 7JR
開館時間:10:00〜17:00





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