会場は、町のまんなかの高台にあるルイス城。 |
1000年近く前に造られた古いお城です。 |
ワークショップといっても、参加者にそれぞれピンホールカメラが渡され、簡単な説明を受けたら、それぞれ好きなように撮って、係の人に渡して現像してもらう、というもの。
コーヒーの缶に穴を空けてつくられたピンホールカメラ。 |
手ぶれしないように、しっかりと固定して、穴についたテープをはずし、40〜60秒露光。 |
というわけで、私と夫も、お城の近くで、なにか撮ってみようと2回ずつチャレンジしました。私が被写体に選んだ場所は、こちらです。
年号が入っているゴミ箱を初めて見たので、おもしろい、と思ったのですが。 |
そうそううまくいくはずもなく、こんな感じ。
全面心霊写真のような(笑)。右下(横位置)には、うっすらとベンチが見えます。 左下(タテ位置)は、ベンチのバックの石の壁がうっすらと。 |
夫が撮った左上の写真には、私が写っているはずなのですが、むむむ。よーく目を凝らしてみると……。
たしかに写っているような気もします。手に持っているのはiPhone。 |
ピンホールカメラは、それはそれで楽しかったのですが、ルイスではそのほかにも、英国で現存する最古の写真スタジオ「リーブス」が保管してきた、ルイスの歴史的な写真を、町のショップ55軒のウィンドウに展示(Stories Seen Through A Glass Plate)していて、その関連のエキシビションもルイス城のミュージアムで行われていました。
今回展示されているのは、1800年代なかばから1900年代なかばくらいまでのものが中心。 |
ショップのウィンドウの展示は、いずれも、「その場所から撮影したもの」と「その場所を撮影したもの」が中心で、思わず立ち止まって、いまの景色と比較してしまいます。
本屋さんのウィンドウに飾られた写真。 |
ライトボックスで展示されているので、夜見て歩くのも楽しいです。 |
ルイスは、いまでもほかにはない独自のお店、アンティークショップ、ギャラリーなどが多く、ただウィンドウショッピングをしているだけでも、楽しい町です。
この時期、英国は11月5日のガイ・フォークス・デー(ボンファイヤー・ナイトとも呼ばれます)に向けて、全国で花火大会や盛大なかがり火が行われるのですが、ルイスはその派手さでも知られています。
というのも、プロテスタントの教会の多いルイス、メアリー一世の時代、宗教弾圧により英国全体で300名近くのプロテスタントの教会関係者が処刑されたそうですが、そのうち17人がルイスの人間だったとのこと。そのため、カソリック教徒による陰謀が失敗したことを祝う「ガイ・フォークス・デー」は、ルイスの人々にとって大きな意味をもつものだった、ということらしいです。
ちょうど通りかかったパブのなかでも、「ボンファイヤー・ソサエティ」の集まりが行われていました。 ルイスにはこのようなボンファイヤー・ソサエティがいくつもあり、活発に活動しているようです。 |
11月上旬にルイスに行く機会のある方は、ぜひ、ボンファイヤーを見に行くのも一興かもしれません。
最後にひとつ、オマケネタ。ハイストリートの一軒のショップのディスプレイがおもしろかったので。
アクセサリーのお店で、古い写真にイヤリングをつけて、ディスプレイしています。 |
このあたりまでは、まだいいのですが……。 |
思わず笑ってしまいました。 |
ルイスは、ブライトンから電車で15分ほど。ロンドンから直行で1時間ちょっとです。日帰りも可能ですが、できれば一泊してゆっくり散策するのが楽しい場所です。
ブライトン・フォト・ビエンナーレのウェブサイト
http://bpb.org.uk/
リーブス・アーカイブのウェブサイト
http://reevesarchive.co.uk/
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