今日、日本から、ひとつ連載終了のご連絡をいただきました。
各国の最新情報を掲載するページで、ロンドンの最新情報を毎月拾って掲載するページで、3年くらいお世話になっていたお仕事でした。
連載終了自体は、それはそれでいいのですが、そのお知らせのメールというのが、ちょっとこう、なんといいますか、「いたたまれない気持ち」になる部分がありました。
このメール、たぶん、各国のライターさんたちに全部同じ文面で、名前の部分だけ変えて送付していらっしゃるようなんですが、
「○○さんの送ってくれるネタは特にすばらしく、○○さんの審美眼はスゴイっすよ！」
といった軽めの文章で、なんとあろうことか、最初の○○には私の名前が入っていたものの、あとのほうの○○には別のライターさんの名前が入っていたのです（爆！）。
きゃー、もうなんと言っていいやら。もちろん送ったご本人は気付かずに送付されたんでしょうけれども、これに気付いたときには、きっと顔面蒼白になること間違いありません。その気持ちをひとり想像してしまい、いたたまれない気持ちになってしまった次第です。ああ、もう、ひとごとながら、穴があったら入りたいっ。もちろん、何事もなかったかのように、「了解しました」の返信をさせていただきましたが・・・。
それにしても、クリックひとつで送れるメールっていうのは、こういう怖い一面があるんですよね。以前にもメールの怖さについて書いたことがありましたが、手紙でも電話でもメールでも、直接会うにしても、「人間関係に手を抜かない」ということこそが、原理的な鉄則である気がします。それさえ守っていれば、今回の失敗も避けられたわけで。
それで思い出すのが、うちの夫の妹です。彼女は、おそらく私が今までの人生で出会った人のなかで、最も「いい人」。兄（うちの夫）と2人の弟、自分の娘ばかりか、いとこや義理家族までも、彼女によってしっかりとつながれているような、まさにファミリーのヒンジであり、Hubです。
誕生日や結婚記念日には必ずカードをくれるのはもちろんのこと、私が日本に帰るときには出発前と、戻ってきた翌週には必ず電話をくれて、「日本の家族は、どうだった?」と聞いてくれる、そしてファミリーのなかで「誰々が病気でどこそこに入院しているから、見舞いに行った方がいい」とか、「いとこの誰々がイースターに帰省してくるから、いついつに来れば会える」とか、絶妙なタイミングで連絡をくれるのです。
そんな彼女と、いつだったか、ふたりで話をしていて、とても印象的だった言葉があります。
「私は、父親を早くに亡くしてるでしょう（彼女が20代前半の時に他界）。だから、そのときに思ったの。人はいついなくなるか分からない、だから、人間関係を『Neglect（軽視とか、看過とかいう意味）』してる時間なんてないんだなぁって」
この言葉、胸に突き刺さりました。
私はズボラなので、彼女のようにはとてもなれないけれど、今回のメール事件もあって、人間関係に手を抜いてはいけないんだ、と、改めて肝に銘じたのでした。
ししははさん、コメントありがとうございます。
返信削除義理のお母さん、すてきな人だったんですねー。そういう人がいてくれると家族がつながっていられるんですよね。そういうお母さんの息子さんであるご主人にも、絶対にもともとそのメンタリティはあったのではないでしょうか。すてきな話をありがとうございます。
しかし、ハブ・・・確かに危険な香りです。マングースで対決でしょうか。
私自身もほんとズボラです。とほほ。でも、お互い、ズボラながらに、無理のない範囲で人を大切にしていきたいですね～。
ここに激しくズボラな者がひとり、コメントしようかどうしようか……とグズグズ思いながら立ってるのがいます……ほんと、半端じゃないズボラ、というより身勝手ズボラと言う方がよろしいかと……。
返信削除Neglectするつもりなんか、ほんのこれっぽっちも無いのだけれど、ちょっと弱ってたり忙しかったりすると、すぐに面倒に思ってしまうわたし……。
自分の周りに、KYOさんの義妹さん、またはししははさんの義母さんのような人は……と随分長い時間をかけて思い出そうとしているのだけれど……残念ながら見つかりません。
人間関係を「Neglect」するべからず。わたしも自分のできる範囲で、その言葉を胸にがんばりまぁ～す！
まうみさん、コメントありがとうございます。
返信削除こればっかりは、無理のない範囲で、自分のできるところでやってくしかないですよねー。
私は一時期、BDカードを忘れずに送ろう、と思って、親戚一同の誕生日を手帳につけたことがありましたが、やっぱり実現しませんでした。
それというのも、自分がBDカードの存在を大切だと思ってないからなんですよね。
でも、なにかをしてもらったときの感謝の気持ちを携帯メッセージで伝えるとか、そういうところは怠らないでやっていこうかなーと。
ほんと、私も、まうみさんのようにできる範囲で、そして自分なりの方法でいいかなーって思っています。
はいじさん、こんにちはーー。
返信削除はいじさんは、マメな部類なんですね。すばらしい～。
どうなんでしょう。うちの義理の妹の場合は、相手のことが好きかどうかっていう次元ではないような気がします。どっちかっていうと、博愛的なんですよね。
うまくいえないんですけど、彼女から伝わってくるのは、「私のことを愛してくれている」ということよりも、「彼女の人を大切にする気持ち」なんです。なんで、その個人に対する愛情表現とは違うんですよね～。大げさなたとえを出すなら、マザーテレサから、私個人への愛は感じないものの、あふれる人間への愛は感じますよね～・・・あんな感じです。
これはもしかしたら、宗教的なバックグラウンド（カソリック）とも関係してるのかもしれないんですけど。
なるほどですね～！それは本当に素晴らしいですね。カソリックは人格を大切にしますものね。納得です。うちの姉を思い出しました。そんな人が周りにいるって幸せですよね。
返信削除はいじさん、わざわざコメント、ありがとうございます！
返信削除お姉さん、そういうタイプなんですねー。それは姉妹揃って、周りに人が絶えないことでしょうね。
ほんと、そういう人が周りにいるって、ありがたいことだなーって思います。