11.3.11

皆さま、大丈夫でしょうか

朝起きたらすごいことになっていて、驚きました。

これを読んでくださっているあなたのご家族は大丈夫でしたでしょうか。
仙台では、200人~300人の方が溺死されたという報道が、いまちょうどニュースで流れていて、本当に言葉もないです。さぞや怖い思いをされたことでしょう。

被害に遭われた方々には、本当に心よりお見舞い申し上げます。

ひとつだけ、心からこの惨事のなかで、ものすごくありがたかったことがあって、それだけ書いておきたいと思います。

私は、朝起きてすぐBBCのニュースで初めて知って、日本の家族に連絡しようとしたのですがもちろん電話はつながらず。

Twitterを使って、家族の無事がわかりほっとしました。本当にこういうときにインターネットってありがたいですね。

そんなときにTwitterで教えてもらったのが、テレビの前にカメラを置いてNHKの放送をミラーで流していた、個人の方のUSTREAMです。

NHKの公式放送は、こんな非常にあっても、国外にはブロックされていました(後に公開されましたが)。国外の私もやきもきしていますが、それ以上に日本国内の津波の危険のある場所にいながら、停電のためにテレビも観られず、怖い思いをしていた人はたくさんいたと思います。

しかもNHKの国内の公式ストリーミングも、大変不安定だったようで、みんなが情報に飢えていたようです。

この個人でUSTREAMにNHKの放送を流し続けてくれていたのは、広島県の中学2年生の男の子だそうです。ときどき、「xxxにお住まいの方は避難してください」といった報道の重要な部分を読み上げたりしている声が、幼いながらも真摯です。

ときどき曲がったりズームがうまくいかなかったり、いろいろありながらも、一時期は視聴者数が4万にもなり、NHKもこのミラーストリーミングを認めたそうです。

ストリーミングしているなかで、「NHKが認めてくれました。ありがとうございます」とか、「僕は中学生なので、このくらいのことしかできません。でも役に立てば」とか、「僕のお父さんとお母さんは阪神大震災の被災者です」とか、「明日は卒業式なので、夜遅くなったら、音を小さくしますが」とか「iphoneで撮っているので、電話が入ってきたら、とぎれるかもしれません」なんてコメントも。

海外にいる私が、リアルタイムで情報を受け取れたのは、この彼の貢献のおかげでした。そして、こういう中学生がいる日本は、なんてすばらしいところなんだろう、と思ったのです。日本の未来も、こういう若者がいるかぎり、決して暗くはない、と。


これから、被災地の皆さまが元通りの生活に戻るまで、本当に大変な日々が始まると思います。阪神大震災のときと同様、PTSDに悩まされる方もきっと出てくることでしょう。

みんながこれを乗り越えて、力強く生きていけますように。

いまの私には、祈ることしかできませんが、この広島県の中学生のように、私にもなにか役に立てるようなことがないか、これから探ってみたいと思います。



6 件のコメント:

  1. KYOちゃん、
    実はわたしも、朝早くから、このUSTREAMというのを偶然見つけて、それ以来ずうっと、部屋の中に音声が流れ続けています。
    ニュースを観たり聞いたりしながら、こんなことできたっけ?と、漠然とした不思議な感覚がありました。

    そうだったんですね。
    驚きと嬉しさでいっぱいです。
    素晴らしいなあ。
    各地での足りない物が、混乱の中、それでもはっきりと報道されていますね。それも阪神大震災の時には無かったことでした。

    無断で申し訳ないのだけど、あまりに感動したので、KYOちゃんの記事を抜粋して、わたしのブログに載せてしまいました。ごめんね。

    ありがとう、こんないいこと教えてくれて。

    わたしも朝からずっと、日本を思っています。
    辛いし、腹立たしいし、唖然としているし、悲しいのだけれど、いったい自分には何ができるのか……。
    とにかく、心から、全身全霊かけて祈りたいと思います。

    返信削除
  2. まうみさん~、こんばんはーー。なんだかやっぱり眠れなくて、起きて来ちゃった。

    まうみさん、すみません、いっこ誤字があって、そのままコピーしてくださったみたいで、非難→避難 と訂正してあげてください。ごめんね~。

    いまはNHKも公式でUSTしてくれているので、中学生くんも安心して学校に行けたのではないでしょうか。なんだかお友達から何度も電話がかかってきちゃったみたいで、「かなりKYな友達なので、すみません。止まったらリロードしてください」なんて言ってるのがかわいかったですよ。

    彼の功績は大きかったと思います。

    でもほんと、世界中の人が、こんな規模の災害を見るの、初めてだと思います。それだけにみんなショックだろうし、これからの物理的、そして、なにより心理的な復旧が、一番大変だろうなと思います。

    被災地の方には、本当に力強く生きて欲しいですね。自分にできることを少しずつ探したいです。

    返信削除
  3. 日を追う毎に亡くなられた方の数が増えて行き、テレビを見るのが恐いです。
    原発がメルトダウンして節電を呼びかけられているので、使用電力をなるべく最小限にしています。
    地震当日は大阪に居たので少し揺れただけでした。
    週末に金沢に帰って来ましたが、海が近くて高い建物もあまり無いので不安です。
    広島の中学生くんの功績、こちらで初めて知りました。
    何か出来ることをやるって気持ち、大切ですね!

    返信削除
  4. KGさん、こんにちは。

    コメント書き込んでくださって、どうもありがとうございます。
    どうされているだろうと、考えておりました。ご無事でよかった。

    節電や電話をあまり使わないようにすること、そのくらいしか日常でできることってないですものね。しかもまだ余震が続いているのですよね。

    広島の中学生くん、きっとそのときたまたまテレビを観られない立場にいなければ、私も知らないままだったと思います。なんだかこうやって表にはあまり出ないけれど、小さな活動で、多くの人を助けることってできるんですね。

    すばらしいな、と思いました。

    返信削除
  5. 私の実家は、埋立地なので、
    地割れに伴い、液状化が起きているそうです。。。
    その為、市の3分の1で、
    水、ガスの供給がストップ。(実家も)
    かつ、節電も対象区域。

    マンションの10階から水をもらいに
    階段で5往復したという
    還暦すぎた父を思うと、
    海外にいる自分が申し訳なく思いました。

    広島の中学生君みたいに、
    自分に出来る何かをやる、
    何か役に立てないか、考える時ですね。

    返信削除
  6. ayakaさん、貴重なコメントをどうもありがとうございます。
    私たち海外組は、どこか申し訳ない気持ち、ありますよね。被災しなかったことに対する罪悪感というかね。

    理屈では、そんなふうに考えちゃいけないって思うし、それは間違った思考の持っていき方だってわかっていても、人間の心理というのは、なんというか、不思議なモノですよね。

    それにしても、液状化って、液状化って……。なんだかとても心配ですね。
    いま、東北ばかりが取り上げられていますが、関東でもいろいろな問題がこれから出てきそうですね……。

    返信削除

お気軽にコメントをお残しください。

Please feel free to leave your comment.