ロイヤル・アカデミーで現在開催中の「David Hockney RA: A Bigger Picture」に行ってきました。これは、デイビッド・ホックニーによって、過去8年間に描かれたランドスケープ画を中心に、1956年に制作されたものにまでさかのぼり、その世界を幅広く網羅した展示会です。
会場は13のセクションにわかれていて、展示数も非常に多く見応えたっぷり。特に2004年から2011年の間にヨークシャー・ウォルドで描かれたものが圧巻です。
私のお気に入りは「Woldgate Woods」という名前のシリーズです。
Woldgate Woods, 21, 23 & 29 November 2006, 2006 Oil on 6 canvases, 182 x 366 cm Courtesy of the Artist, ©David Hockney Photo: Richard Schmidt |
この部屋にいるだけで森林浴をしている気分になり、部屋のまんなかに横になって、森の風を感じたい衝動にかられます……が、もちろんかなり混んでますし、私もいい年をした大人なので、それはがまんしました。
ここ最近のホックニーは、スケッチにはiPadを使っているそうで、iPadで描かれた作品もかなりの数が展示されていました。
The Arrival of Spring in Woldgate, East Yorkshire in 2011 (twenty eleven)- 2 January iPad drawing printed on paper,144.1 x 108 cm; one of a 52-part work Courtesy of the artist, ©David Hockney |
現在のところ、オンラインでの前売りチケットはほとんど完売状態ですが、当日の朝並ぶことでチケットを購入することができるようです。かなり見応えのあるエキシビションですので、時間をたっぷりとって、じっくり見学されることをおすすめします。
個人的にはとても幸せな気持ちになれるエキシビションだと思いました。
「David Hockney RA: A Bigger Picture」(2012年4月9日まで)
入場料:大人14ポンド
Royal Academy of Arts
Burlington House, Piccadilly, London W1J 0BD
www.royalacademy.org.uk
さて、実はひとつ追記があります。このエキシビションに行ったあとで、このホックニーが通った「Woldgate Woods」にぜひ行ってみたい! と思った私。ネット上で検索しているうちにショックな新聞記事を見つけました(ご興味のある方は「mail online david hockney woldgate woods」というキーワードで検索してみてください)。
なんとこの森に、粗大ゴミを投げ捨てる人が多く、景観が損なわれているというのです。ゴミといっても、大型テレビとか、冷蔵庫などの家電、古タイヤ、ガスボンベなど、ほんとうにひどいものです。
とても悲しくなってしまいました。美しい風景が絵のなかのキレイ事だけになってしまうのは、あまりに切なく、そして腹ただしいことです。身勝手なポイ捨てを防止する方法を私たちひとりひとりが探っていかなければいけないな、と心から思いました。
少しでもすいていそうな時間、と思って、私は今週金曜、夜10時のチケットをとりました。楽しみです。喜久子
返信削除おぉ、さすが喜久子さん、ちゃんとチケット取られたんですね! すばらしい! とっても幸せな気持ちになれるエキシビションでしたよっ♡ 来週はブリッジ、お邪魔いたします!
返信削除うわぁ、やっぱりステキなんですね〜。
返信削除チケットの入手はかなり困難みたいですが
行きたいなぁ!!
この間、記事にしていらした
ダ・ヴィンチ展といい、
最近、ロンドンでは見たくなるような展覧会が
目白押しですよね〜。
mamiさん、コメント残してくださって、ありがとうございます!
返信削除チケットの予約どうなってるかなーと、昨日サイトをのぞいたら、ほんとうに残りが限られているみたいでした。ビックリです。
ほんと、最近、注目に値する展覧会が多いですよね。草間弥生さんもピカソも見に行かなくちゃ、と思っています。