久しぶりにルーペも引っ張り出しました。 |
APSカメラって、おぼえてますでしょうか。
Advanced Photo Systemとかいって、鳴り物入りで登場したかと思ったら、10年くらいで姿を消してしまった、カメラの種類です。
フィルムがカートリッジに入っていて、カメラにフィルムを入れる際に、ベロを巻き付けて、穴をツメにかませたり、そういう面倒なことをしなくてもいい、そして現像済みのネガも、そのままカートリッジに収まって戻ってくるのですっきりしていて、ただしネガを見て確認できないぶん、添付されてくるコンタクトシート(サムネイルのシート)をなくすと、どのフィルムがなんなのか、皆目検討がつかなくなって、わけがわからなくなってしまうという、いいのか悪いのかわからない、あのカメラです。
なんで、そんなことを思い出したかというと、有効期限2001年5月、と書いてある年代物の未使用APSフィルムをもらったのです。それで、そういえば、そんなカメラあったなぁと、10年前に夫が中古で買ったAPSのコンパクトカメラを引っ張り出してみました。
いったいどんな風に写るんだろう、と思いつつ、あっちやこっちをパチパチ。
デジタルカメラと違って、すぐに確認できないっていうのは、ある意味潔いです。しかもコンパクトカメラなので、どんな風に風景を切り取っているかはわかっても、それがどんな風に写っているのか、ファインダーをのぞいてもわからないので、あまり真剣に考えずに、気持ちも入れず、ある意味「なかば投げやりに」あっちこっちを撮ってみました。
撮るときは「なかば投げやり」でしたが、上がってきたプリントは、なんだか愛おしい感じの色合いで、こういうのも悪くないかなと思ったり。
こんな感じです。
ロンドン塔。 |
うちの近所。「ロンドン(1970年)」って入ってても信じてしまいそうです。 |
それにしても、上の写真、ほぼ同じ位置に外灯のポストがあるのが、なんだか私のクセを表していて笑えます。 あと、APSのアスペクトって、ほんとうに横長で、へんな感じですよね。そういえば、このAPSで「パノラマ」とか言っちゃって、ただ、天地を切り落としただけの横長写真が流行ったんですよね。
夫とふたりで、できあがってきたプリントを見ては後に回し、見ては後ろに回しして、「こんなふうにプリントを見るのはいつぶりだろう」って話しました。それは思い出せないくらい昔のことに感じるけれど、実はほんの10年くらい前のことなんですよね。
画面で見るのもいいですが、こういうかたちで写真を何人かで同時に回して見られるのも、やっぱり楽しいなぁと、たまにはいいかなぁと思った次第です。
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