21.2.15

王立園芸協会の「ポテト・フェア」へ。

冬の間、収穫のあとの片付けをしたり、なんどか耕したり、ちょっと雑草を取ったりするだけで、半休眠状態にあった畑ですが、そろそろ春じたくの時期。

今年は、夫から「ジャガイモもあったらなぁ」という、さすがアイルランド人の血は争えないリクエストもあり、よっしゃあ、ジャガイモ育てるかー、と思っていたところ、RHS(Royal Horticultual Society=王立園芸協会)の主催で「プラント&ポテト・フェア」なるものが開催されるとの情報。いそいそと出かけてきました。

RHSのホールはヴィクトリアに2ヵ所あります。アールデコ調の入口が美しいです。

事前情報によると、エキスパートのアドバイスが聞けるワークショップや、ジャガイモのテイスティング(!)もあるとのこと。

ジャガイモがどっさり。

あるある、ジャガイモがわんさかあります。

さまざまな種類のジャガイモが。

畑の大家さんから、ジャガイモは種芋が出回り始めたら、早くゲットしたほうがよい、と言われて、すでに私もネット通販で種芋をオーダーしてしまったので、今日は買いませんでしたが、こうしてみると本当にジャガイモの種類って多いのです。

それぞれの種類の解説もあります。

ジャガイモ・エキスパートの方のお話によると、ジャガイモは急いで植えないで、3月のセント・パトリックス・デー(3月17日)の頃、土を触ってみて、冷たさがなくなる頃に仕込むのがよいのだとのこと。

伝統的にも、セント・パトリックス・デーに植えられていたようです。

ジャガイモのテイスティングでは、3〜4種類の茹でイモを味見させていただきましたが、質感も味も、本当にさまざまです。なかには紫色のジャガイモもありました。

畑の大家さんのアドバイスで、私がメールオーダーした種類(Desiree)もありました。

会場には、野菜の種やガーデニング用品のストールもあり、気をつけていないと財布のひもがゆるゆるになってしまいます。

「ポテト・アート」なるものも。

RHSのメンバーになると、メールや電話や対面で、専門家のアドバイスが受けられる、とのことで、私も会員になってしまいました。

会員になる、資料の入ったこんなエコバッグがもらえます。

明日は、いよいよ一年ぶりの馬糞デー。馬糞を1トン畑にまいて、畑の春準備が始まります。今年もたくさん野菜ができますように。

「Our potatoes are for Cooking and Eating」とあえて書いてあるのが、このイベントらしいです。


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29.1.15

チャーチルと父の影

ウィンストン・チャーチルが亡くなったのは、50年前の1月24日、そして国葬が執り行われたのが6日後の1月30日だったそうです。

チャーチルといえば、「最も偉大な英国人」というアンケートでは常に首位を独占する、ふたつの戦争を主導(第一次大戦では海軍大臣、軍需大臣、第二次大戦では海軍大臣、そして首相として)、英国を勝利に導いた「ヒーロー」であることは、私がここで語るまでもありません。

没後50年ということで、英国では今年、さまざまなチャーチル関連のイベントやエキシビション、テレビ番組が企画されているのですが、そんななかで昨日放映されたBBCの「Churchill: The Nation's Farewell」で、興味深いエピソードがあったので、ちょっと書き留めておきたいと思います。

戦争が終わって2年後、1947年のある日、チャーチルが自宅の一室で絵を描いていたときのことです。

チャーチルが20歳のときに、40代の若さでこの世を去った父ランドルフの肖像画を模写しようとしていたところ、突然、部屋の片隅に誰かがいる気配を感じました。

赤いレザーのアームチェアに座っていたのは、彼の父ランドルフ。

ランドルフはチャーチルにたずねます。
「自分が亡くなったあと、19世紀の終わりからの英国はどうなったのか」

そこで、チャーチルは父にざっくりと、20世紀最初の数十年間に英国に起きた出来事、ボーア戦争、所得税の導入、第一次大戦などについて伝えるのです。

しかし、チャーチルが第二次大戦について口を開く前に、ランドルフは彼を遮って、こう言いました。
「お前が政治の道に進まなかったのは驚きだな。お前だったら国のためになにかできただろうに。もしかしたら、名を揚げることだってできたかもしれないぞ」

そう言い残すと、ランドルフはふっと消えてしまいました。

このお話は、チャーチルの死後、自筆のノートとして見つかったものだそうです。

父が亡くなるまで、よい関係を築くことができなかったチャーチルにとって、父親の存在は晩年になるまで心の深い部分にあったのかもしれません。

チャーチルが亡くなるまでの6年間、秘書を務めたという女性も、インタビューで「チャーチルの無意識の深い部分には、どうしたら父を喜ばせることができたのだろうか、という気持ちが死ぬまであったのではないかと思います」と語っていました。

どれだけ年をとっても、国のヒーローと謳われても、たったひとりの父親に認められることは、やはり特別なこと、なのでしょうか。ちょっと考えさせられました。

英国にお住まいの方に限られてしまいますが、この番組はあと29日間、BBCのiPlayerで観ることができます。上記のほかにも、へええ、と思う、興味深いエピソードが満載でした。





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23.1.15

ブローチの落とさないつけ方

久々に、マリルボーン・チャーチ・ストリートのアルフィーの取材をさせていただきました。英国では、たくさんのアンティーク・ディーラーがひとつ屋根の下におさまった建物を「アンティーク・アーケード」と呼び、アルフィーもそんな場所のひとつです。最後に取材させていただいたのが、2012年4月だったので、2年以上ご無沙汰していたのですが、変わらぬ顔ぶれが多く、「また来たのね」と歓迎されて、なんだかとても嬉しくなりました。

思わず見入ってしまうアイテムがいっぱいのアルフィーなのです。

アルフィーに関しては、「ことりっぷWeb」をご覧いただければ、ということで、今回は取材中の衝動買いについて、ちょっと触れたいと思います。

このお仕事をしていると、お店取材のときに、「衝動買いの衝動」に突き動かされそうになることもしばしば。興味深いものやすてきなものがいっぱいでも、最初から高くて手が出ないとわかっているときは、まだいいのですが、自分の射程範囲内の価格だったりした日には、心の羽交い締めをゆるめることなく、「私は狭い家に住んでいます。ものを置く場所は1ミリもありません」というおまじないをブツブツ口のなかでくりかえすことになります。

そんな努力の甲斐あってか、取材中にお買い物をすることはほとんどない私ですが、この日のアルフィーでは、ちょっと勝手が違いました。だって、目に入ってしまったのです、この3匹が。

「見ざる聞かざる言わざる」のブローチ

私は特にアンティークのコレクターでもなければ、アクセサリーをつける方でもないのに、すごくすごく欲しくなってしまったのです。お店の方によると、1910年から1920年くらいにつくられた象牙のブローチだそうです。

そこでお値段を聞いたところこれまた、手の出る値段。もうこれは運命、と思ってクレジットカードを差し出しました。

さて、そのときお店の方に「これ、使う予定なの?」と聞かれ、「もちろん」と答えると、ピンの部分を調整してくれて、「ブローチをつけるときは、2回刺すようにしてね」と言われました。実演して見せてくださったのは、こういうことです。

針をこんなふうに刺して出して刺して出します

「そうすることによって、ほらね」と、針をフックから外して「落ちないでしょ」とお店の方。なるほどー、と目からウロコでした。「なくしたくないブローチは、2度刺し」なのだそうです。

皆さまも、ぜひぜひお試しください。

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25.12.14

Merry Merry Christmas and an Even Happier New Year!

ふつーにお買い物カートをひきずって、道を歩くサンタズ

今年も、いいことも悪いこともいろいろあったなぁと振り返りつつ。
そして、周りの皆さまに、心から感謝をしつつ。

Peace on Earth
皆さまのもとにも、すてきなクリスマスとハッピーな2015年が訪れますように☆


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24.12.14

クリスマスイブだから、ビザの話をしよう。

クリスマスイブの夕べ、皆さまどのようにお過ごしでしょうか。
イヴ(唇を噛む発音)の夜だから、ヴィザ(唇を噛む発音)の後日談について、書きます。

少し前に、友人Mちゃんのビザの問題で法廷に行った話を書きました。
その後、裁判長も、内務省の担当者も法廷で「EU市民の配偶者は、『カード』がなくても英国に滞在できるし、就労もできる」と言い切ったにもかかわらず、内務省から再度「カード」の申請をするように言われたことは、追記に書いたとおりです。

そこで、裁判所で言われたことと違う、と、再度議論することもできたのかもしれませんが、1年以上引きずったこの問題、すっかり疲れてしまったMちゃんは、5年の「カード」の申請をしたところ、なんと、じゃじゃーん! 

Mちゃん、モザイク処理までしてくれて、ありがとう!!

今度は1ヵ月ほどで、無事に「カード」の発行がなされた、とのことです。

しかしまぁ、「カード」とはいいながら、パスポートに「カード」と書かれた査証が貼りつけられただけで、結局「カード」の定義はわからずじまい、ですが……。

とにもかくにも、無事にパスポートが戻ってきて、1年以上ぶりにMちゃんは国外に出ることができました。本当によかった!!

昔、海外旅行に行くたびに「命の次に大切なパスポート」という言葉を何度となく聞いてきましたが、海外に住んでいるとパスポートがない(=なにかあっても、海外に出られない)というのは、本当につらいものです。

ビザのきまりごとは、ころころと、その持ち主の意志とは無関係にお役所が好きなように、好きなときに変えてしまいます。普段あまり意識していませんが、外国人の足下は、実はすごく簡単に崩れるくらい危ういものなのだなぁと、こういうことがあると自覚せずにはいられないですね。

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6.12.14

エール飲み比べ大会(番外編)

先日、「スーパーで買える、英国地ビール5選」というテーマでのコラムの執筆のお話をいただきました。

私を個人的に知っている方は、ご存知のとおりなのですが、なんと私は、哀しいかな、「下戸」です。

そこで、お酒が好きなお友だちを我が家に緊急召集、試飲会を行ってひとつひとつ評価してもらい、エールを飲み慣れていない人でも飲みやすいビギナー向けの5種類を厳選したのが、マイナビに掲載していただいた記事です。

スーパーで買えるエールの数は多いのです。

さて、その試飲会の際に、選外となったものから3種類について、ご参考までにレポートしたいと思います。

オールド・スペックルド・ヘン

まず、こちら、「オールド・スペックルド・ヘン」に関する感想。
酸味は強い。深みはあまり感じられない。パーソナリティーがある。どこか中途半端な気がする。ワインのロゼを思わせるような味。ほかのエールとは違う感じ。好き嫌いは分かれそう。
このビールに関しては、賛否両論で、5点満点で、4.5点をつける人もいれば、2点の人も。特徴のあるエールを飲みたい人にはよいのかもしれません。

ビショップス・フィンガー

お坊さんの指、という名前のこちらのビールにもさまざまな意見が。
苦いのが苦手な人でもいけそう。おもしろい味。エールの割には炭酸が強い。魚に合うかも。フィッシュ&チップスに合いそう。チキンにも合いそう。フルーティーな感じはあまりない。後味が残る。
魚や鶏肉のお料理と一緒に試してみるにはよいかも、です。

ホブゴブリン

最後にこちらのビールです。ボトルのイラストが印象的だったので、ラベル買いしたもの。試飲隊からの感想は……。
まさにエールという感じ。あまり特徴のないエールらしいエール。かすかにフルーティー。黒糖のような後味。まさにエールの色、エールのにおい。リフレッシング。飲みやすい。
と、ネガティブな意見は少なかった割には、総合点が低かったので選外に。王道的エール(そんなものがあるとするなら、ですが)を試してみたい方には、よいかもしれません。

というわけで、選外から3点をご紹介しました。
選ばれた5種類については、ぜひぜひ、こちらの記事をご覧いただければと思います。

英国に行ったらエールで乾杯! スーパーで見つけたお土産にもなる地ビール5選
http://news.mynavi.jp/articles/2014/12/05/britain/

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5.12.14

編みものが好き。

ここ数週間の間に、2冊もすてきな本が届きました。

表紙を見るだけでわくわくする2冊の本。

1冊は、スコットランドの取材旅行のコーディネートを担当させていただいた三國万里子さんの「アラン、ロンドン、フェアアイル 編みもの修学旅行」 、もう一冊は同書で取材をさせていただいたケイト・デイヴィスさんの「YOKES」です。

三國さんのスコットランド紀行に関しては、ミセス11月号で執筆もさせていただいて、とても思い出深い取材旅行でした。

おもえば、このお仕事のお話をいただいてからというもの、私の編みもの熱もじわじわじわと上がってしまい、ストレス度の高かった時期も、手を動かして編むことで、心の平安を保っていられたような気がします。

こういった作業で、ストレスを回避できる(私のような)人もいれば、ちまちました作業がストレスになる、という人もいて、一概におすすめできるわけではないのですが、それでもやっぱり、生きることの理不尽さに比べて、編みものの「裏切らなさ加減」は、私には貴重なものに思えます。一目編んだら、きっちり一目そこに残るのですから。

どれだけ努力しても、思うように成果が見えないことが多いこの世の中で、よくも悪くも、ここまで実直にやったことが見えるものって、あんまりないように思うのです。

そんなわけで、三國万里子さんとケイト・デイヴィスさんの既刊から、いくつかの作品を編んだので、かなり不揃いではありますが、ちらりとここに写真をアップします。

三國万里子さんデザインのすずらんのショール。コットンで編んだので、夏の間も大重宝でした

どうでしょう。すずらんに見えるでしょうか。三國さんから、お花の部分はゆるめに編んだ方がきれいにできる、と貴重なアドバイスをいただいたので、途中からゆるめに編みました。初めての三角ショールで、編んでいるうちに本当に三角になっていくのに感動。ちょうどうちにあった糸をきっちり計算したかのように最後1メートルくらい残して終わったのも、かなり気持ちがよかったです。

ケイト・デイヴィスさんデザインのミミズクのセーターとベレー帽

実は、英語の「編み方」を読むことになかなか慣れず、いままで敬遠していたのですが、ケイトさんのインストラクションは、本当にわかりやすく、いまでは日本の編み図を読むよりも、英語の編み方を読む方が楽に思えるくらいです。ミミズクのセーターは、ケイトさんのおすすめで取材させていただいた、エディンバラの「Kathy's Knits」のキャシーさんに、「太い糸でかっちり編んで厚手にするのもいいけれど、ちょっと細めの糸で編むともこもこしなくて、それもいいですよ。どちらでもお好みで」というアドバイスをいただき、オリジナルよりも細めの糸を見立てていただいたものです。

ざくざく楽しく編んで、思ったよりも早くできあがったのですが、なんとミミズクの目にするための小さなボタンがなかなか見つからず、長いこと目なしのまま、放置されていました。リバティでようやく、希望サイズのボタンを見つけて、すべてのミミズクに目を入れ終わったときは、まるでだるまの目を入れたときのような達成感。こちらもミミズクに見えるでしょうか。

そんなわけで、この次はなにを編もうかなぁと、本を見ながらわくわくする日々です。

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13.11.14

コヴェント・ガーデンのクリスマス支度

いよいよ11月も中旬。オックスフォード・ストリートのクリスマスライトも灯り、ロンドンの街がどんどんクリスマスづいていく時期です。

今日、コヴェント・ガーデンを通りかかったら、こちらもクリスマス支度が進んでいましたので、その様子を写真でご紹介します。


すでにクリスマス・ツリーが登場。

見上げると、アップル・マーケットにも飾り付けが。
冬の風物詩モルトワインのスタンドもありました。

モルトワインのスタンドには、笑顔のジンジャーマンが勢揃い。

光り輝くトナカイも。写真を撮る人で溢れていました。

駅前はこんな感じです。

ウィンドウも冬支度です。


どんどん変わっていく街の様子を、これからもできる限り、お伝えしていきたいと思います。

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28.10.14

ルイスに週末旅行

今月の初旬から、11月上旬にかけて、ブライトン・フォト・ビエンナーレという写真の祭典が、イングランドのサウスイースト地域で開催されています。その一環で、ブライトン近郊のルイスという町で行われた、ピンホールカメラのワークショップに参加してきました。

会場は、町のまんなかの高台にあるルイス城。

1000年近く前に造られた古いお城です。

ワークショップといっても、参加者にそれぞれピンホールカメラが渡され、簡単な説明を受けたら、それぞれ好きなように撮って、係の人に渡して現像してもらう、というもの。

コーヒーの缶に穴を空けてつくられたピンホールカメラ。

手ぶれしないように、しっかりと固定して、穴についたテープをはずし、40〜60秒露光。

というわけで、私と夫も、お城の近くで、なにか撮ってみようと2回ずつチャレンジしました。私が被写体に選んだ場所は、こちらです。

年号が入っているゴミ箱を初めて見たので、おもしろい、と思ったのですが。

そうそううまくいくはずもなく、こんな感じ。

全面心霊写真のような(笑)。右下(横位置)には、うっすらとベンチが見えます。
左下(タテ位置)は、ベンチのバックの石の壁がうっすらと。

夫が撮った左上の写真には、私が写っているはずなのですが、むむむ。よーく目を凝らしてみると……。

たしかに写っているような気もします。手に持っているのはiPhone。

ピンホールカメラは、それはそれで楽しかったのですが、ルイスではそのほかにも、英国で現存する最古の写真スタジオ「リーブス」が保管してきた、ルイスの歴史的な写真を、町のショップ55軒のウィンドウに展示(Stories Seen Through A Glass Plate)していて、その関連のエキシビションもルイス城のミュージアムで行われていました。

今回展示されているのは、1800年代なかばから1900年代なかばくらいまでのものが中心。

ショップのウィンドウの展示は、いずれも、「その場所から撮影したもの」と「その場所を撮影したもの」が中心で、思わず立ち止まって、いまの景色と比較してしまいます。

本屋さんのウィンドウに飾られた写真。

ライトボックスで展示されているので、夜見て歩くのも楽しいです。

ルイスは、いまでもほかにはない独自のお店、アンティークショップ、ギャラリーなどが多く、ただウィンドウショッピングをしているだけでも、楽しい町です。

この時期、英国は11月5日のガイ・フォークス・デー(ボンファイヤー・ナイトとも呼ばれます)に向けて、全国で花火大会や盛大なかがり火が行われるのですが、ルイスはその派手さでも知られています。

というのも、プロテスタントの教会の多いルイス、メアリー一世の時代、宗教弾圧により英国全体で300名近くのプロテスタントの教会関係者が処刑されたそうですが、そのうち17人がルイスの人間だったとのこと。そのため、カソリック教徒による陰謀が失敗したことを祝う「ガイ・フォークス・デー」は、ルイスの人々にとって大きな意味をもつものだった、ということらしいです。

ちょうど通りかかったパブのなかでも、「ボンファイヤー・ソサエティ」の集まりが行われていました。
ルイスにはこのようなボンファイヤー・ソサエティがいくつもあり、活発に活動しているようです。

11月上旬にルイスに行く機会のある方は、ぜひ、ボンファイヤーを見に行くのも一興かもしれません。

最後にひとつ、オマケネタ。ハイストリートの一軒のショップのディスプレイがおもしろかったので。

アクセサリーのお店で、古い写真にイヤリングをつけて、ディスプレイしています。

このあたりまでは、まだいいのですが……。

思わず笑ってしまいました。

ルイスは、ブライトンから電車で15分ほど。ロンドンから直行で1時間ちょっとです。日帰りも可能ですが、できれば一泊してゆっくり散策するのが楽しい場所です。

ブライトン・フォト・ビエンナーレのウェブサイト
http://bpb.org.uk/

リーブス・アーカイブのウェブサイト
http://reevesarchive.co.uk/

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19.10.14

ヘイゼル・ティンダルさんのフェアアイルニット・ビデオ

「ミセス」11月号の記事で取材をさせていただいた、シェットランドのニットデザイナー、ヘイゼル・ティンダルさんから、彼女がここ数年間制作していたフェアアイルニットのハウツービデオが完成、発売になったとのお知らせをいただき、私もさっそく購入してみました。

なんとDVD2枚、175分間のたっぷりハウツー。

ヘイゼルさんオリジナルデザインのカーディガンの作り方を、作り目からフィニッシュまで、ていねいに解説しているビデオです。

それぞれのテクニックにメニューから飛べるようになっているので、このカーディガンをつくるときだけでなく、ちょっとわからないときに、参考にできるのが便利です。

DVDバージョンとダウンロード・バージョンがあり、日本からもダウンロード可能だそうです。現在のところ英語のみですが、本場のフェアアイルニットのテクニックを学びたい方には、おすすめです。ヘイゼルさんのウェブサイトから購入できます。


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18.10.14

「ミセス」11月号とシェットランドの魔法使い。

ブログでのお知らせがちょっと遅くなってしまいましたが、現在発売中の「ミセス」11月号、「フェアアイルニットの故郷へ ニットデザイナー三國万里子さんが旅する英国スコットランド」の取材、文、コーディネートを担当させていただきました。よろしかったら、ぜひお手にとってみてください。
英国政府観光庁のブログでも、最初の見開きと一緒にご紹介いただいています。ご興味のある方は、こちらもどうぞ)

この取材旅行では、本当にたくさんの方々にお世話になりました。
各地の観光局の方々をはじめ、取材先のショップ、ニットデザイナーさん、野鳥観測所のレンジャーの方まで、たくさんの方のご協力があって、できあがった記事です。

特に、シェットランドのメインランド島で、ずーっと一緒につきあってくださったのが、ガイド兼ドライバーのマグナスさんです。

子羊をひょいと持ち上げるマグナスさん。手慣れています。
フェアアイル・セーターもすてき。

マグナスさんは、地元の議員をしていたこともあり、とにかく顔が広い! 土地に関する深い知識とネットワーク力で、「子羊に触りたい」、「色つきの羊の写真が撮りたい」などなど、さまざまな要望を、何度となく「Nothing is impossible」と言いながら、ひょいひょいと叶えてくれる魔法使いのような人でした。取材旅行期間中、取材先でお話が長引いてしまったときにも、次の取材先に連絡を取りながら、フレキシブルに、そしてスムーズに段取りを調整してくださったのもマグナスさんです。

今回、取材旅行に出かけたのは、ちょうど子羊が生まれる時期。シェットランドの島の人々にとって生命線ともいえる羊は、日頃から非常に大切にされていますが、特に子羊が生まれる時期は、24時間誰かが番をしなければならないため、通常は正社員として別の場所で働いている人々も、親戚の農場の手伝いにかり出されたりするそうです。普段は空港で勤務しているというマグナスさんの息子さんも、そんなひとり。彼が有休をとって手伝いに出向いていたご親戚の農場にお邪魔させていただき、かわいらしいチビちゃんたちをたくさん見せていただきました。

この仕事をしていなかったら絶対に出会わなかったであろう、昨日まで知らなかった人の生活を垣間見せていただき、そしてお話を伺えるのは、仕事を超えて最高の幸せです。今回、そんな出会いをたくさんもたらしてくださったマグナスさん。そして、そのマグナスさんとの出会いをもたらしてくださった観光局のご担当者をはじめ、ご協力いただいたすべての方に、心から感謝するばかりです。

フェアアイルニットの魅力にすっかりノックダウンされてしまいました……。

この旅の模様を含むニットデザイナー三國万里子さんの新刊「アラン、ロンドン、フェアアイル 編みもの修学旅行」は11月中旬に発売されるそうです。私も三國さんのいちファンとして、いまからワクワク、楽しみにしています。


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6.10.14

ビザの問題で法廷へ。



裁判所の入口。どこぞのオフィスのような簡素さですが。


意味深なタイトルをつけましたが、私自身のビザの問題ではなく、いつも仲良くしてもらっている友人に、図らずもビザの問題が発生し、私も法廷に同席してきました。

私も含め、自分の生まれ育った国以外で生活している多くの人にとっては、死活問題となることもあるテーマなので、きっとご興味のある方も多いのではないかと思い、本人の許可をもらって、ここでちょっと詳しく書かせてもらうことにしました。

友人Mちゃんは、イタリア人の夫Aさんと英国在住ほぼ10年。学生だった期間をのぞき、過去8年ほどは、まっとうな会社勤めに加え、フリーランスでもお仕事をしていて、税金もきっちり毎年申告して払ってきました。

去年12月に、EEA(欧州経済領域)市民の配偶者のための5年の滞在証が切れるにあたり、今度は10年間のレジデント・カード(「カード」と「ビザ」の違いが私には分からないのですが)を申請しましたが、今年3月に内務省から不可の返事。そればかりか、彼女のパスポートは戻ってこず、「自主的に国外退去しない場合は、強制退去となる可能性」または「アピール(再審議を求めること)」の二択を迫る内容で、国外退去をする場合は、帰国日にパスポートを直接空港に届ける、とのことでした。

安穏と10年近くも生活してきて、ビザ(カード?)が取得できないばかりか、「強制退去」の4文字に脅かされる事態に、本人はもちろんですが、私もなにかの冗談じゃないかと、思ったほどです。

内務省からの手紙のなかで、理由として挙げられていたのが、過去5年間のなかで、Mちゃんの夫であるAさんに失業期間があり、その失業期間中に失業手当の申請をしていない時期があった、ということ。

確かにAさんは失業していた期間があって、最初こそジョブ・センター(日本でいうところのハローワークにあたる機関)に通っていたものの、途中からやめてしまったのは事実です。というのも、ジョブセンターでは、建築、デザイン関係で大学院まで出ている、彼の資格に見合う仕事は、まったく紹介してもらえず、Mちゃんの収入で生活のサポートはできるから、そんな無駄なことに時間を費やすよりも、独自に就職活動をしたほうがよい、という結論にふたりが達したからです。

しかし、国から手当を「もらわない」ことが、問題になる日がくるとは、当人はもちろん、周りの人間に露知らず。

内務省側からの主張によると、失業手当を申請していることで失業が証明されるところ、失業の証明もなく、かといって税金も支払われていない、この空白期間によって、配偶者であるMちゃんには10年間の「レジデント・カード」の取得資格がない、ということらしい。

国に税金を納め続け、EEA市民である夫を養ってきて、この仕打ち。Mちゃんは、Aさんが空白期間にまともに就職活動を行っていたという証拠として、300ページ以上のメールのコピーやら、手紙やらをまとめ、アピールの手続きをしました。アピールの方法にも、書面だけで返事をもらう(80ポンド)、法廷で審問を受ける(140ポンド)という、ご丁寧にも2つのコースが用意されていて、Mちゃんは後者を選びました。

そんなこんなで、3月にアピールが受理され、審問の日が6ヵ月後(!)の9月30日に決定。その間、もちろんパスポートは取り上げられたままです。

この6ヵ月の間に、Aさんの身内にイタリアで突然の不幸があり、私の夫もMちゃんのために、一時的にパスポートの返却ができないか内務省に問い合わせをしたのですが、「ここでパスポートを返す場合は、アピールはなかったこととされ、英国にこの先2年間入国することはできません」という返事(この回答の「2年間云々」の真偽のほどは疑わしいらしいですが)。パスポートのないMちゃんは大切な人の死に目に会うことも叶わず、苦しい時間を過ごすことになりました。

とにもかくにも、ようやく審問の日がやってきて、我々夫婦も証人として同行することに。エンジェルの「トリビューナル・サービス(裁判所)」に朝9時45分までに来るように、とのことだったので、時間通りに到着、第27法廷に入りました。

裁判所に入るMちゃんの凛々しい後姿。プレッシャーのせいか、朝から鼻血を出したそうですが。

簡易的なものとはいえ、正面のちょっと高いデスクの向こう側に裁判官席、左右に検察と弁護側のデスクがあり、裁判官と向かい合うテーブルには、アピールした当人が座ることになります。右後の端にバスの座席のように、二人ずつ横に並んだ椅子が4列。ここに我々を含め、今日審問を受ける3グループが座って、時間が来るのを待ちました。向かって左側の席には、スーツケースのような書類かばんを引きずった内務省からの担当者が着席し、間もなく裁判官が入廷、全員起立して、裁判官の「お座りください」の一言で再び着席します。

そこで、裁判官より、今日のスケジュールが説明され、Mちゃんのケースは最後の3番目とのことで、どんなに早くても11時半までに始まることはないので、外で待っていていい、と言い渡されました。どうやら、弁護士をつけていないのは、Mちゃんだけの模様です。

最初のひと組が法廷から出てきたのが11時半、そこで、2組めの傍聴をするのもよかろうと、我々もなかに入りました。

簡易的なものではありますが、公的な裁判にはかわりがなく、誰でも傍聴できるというのが前提なのでしょう。東南アジアから英国にやってきた母を追って、あとからやって来たまだ10代の娘さんのビザの申請が拒否されたという、人生ドラマをハラハラしながら傍聴しました(結論として、彼女はそのまま滞在できるという結果のよう。人ごとながら「ほっ」)。

果たして、Mちゃんの順番がまわってきたのは、12時45分。しかも、順番がまわってきた!と思いきや、「もうお昼時間なので、内容をざっくりまとめておいて、午後から審議をしましょう」などということになり(んがー)、2時に再集合、という流れに。だったら最初から2時に呼んでくれればいいのに、という思いと空腹をかかえて、しばし娑婆(しゃば)の空気を吸った後、再び第27法廷へ。

法廷では、裁判官席の正面にMちゃんとAさんが座り、内容的にはAさんの職歴と空白時間について、裁判官から質問が集中しました。ひととおり、事実関係の詳細の確認をしたあとで、裁判官に促されて、内務省側の担当者が口を開きました。

「そもそも、あなたが申請したこの10年間の『レジデント・カード』がもらえないことで、あなた方にとってなにか不都合があるのでしょうか」

この質問には一堂「はぁぁぁ?」(声には出しませんでしたが、そういう感じ)。

「この国でこれまでほぼ10年間、ふたりの生活の基盤をここで築いてきたわけですから、これからも同様に生活していくつもりなのですが?」というAさんの言葉にさらに

「ですから、この10年間の『レジデント・カード』である必要がどこかにあるのですか?」と内務省の担当者。

「??? Mがビザをもらえないことによって、二人が別々の人生を歩んでいくようなことは、我々の想像の範疇にはなく……」とAさんが言ったところで、今度は内務省の担当者のほうが慌てた様子で、

「別々の人生? は? あなた滞在はできるのよ?」と言うので、我々一堂目をぱちくり。彼女は「Of course you can stay」という言葉を何回か繰り返しました。

「やはり、勘違いしているような気がしていました。あなたはEEA市民の配偶者なのだから、カードなしでももちろん滞在する権利があるわけです。ただ、過去5年間の彼の職歴に空白期間があるために、この10年間のレジデント・カード、この特定のカードの取得資格がないというだけなのですよ? わかりますか?」

なんと! しかし、なんかちょっと最初のレターと話が違うような……?

「でも、このレターには、いますぐ荷物をまとめて出ていけ、と『nasty(悪意ある)』なことが書いてありますけど?」とAさん。

そこで裁判官も「あなた方が、そう思うのは無理もないと思います。このレターの書き方は、そう思っても仕方がないです」とAさんに同意を示しました。

一方Mちゃんは、あっけにとられて、混乱している様子。まったくもって無理もありません。

「今回、10年間のレジデント・カードの取得資格はありませんが、彼が就職した日から証明可能な連続5年間の就労、または失業の記録を提出できるようになれば、またこの10年間のカードの申請が可能です。もっと早くに、それを誰かが説明してくれたらよかったのに、と思います」などと、のたまう内務省の担当者。

裁判官も、まとめるように、
「例えば、雇用者に対する証明として、また再入国の際の入管で、カードがあれば、証明が簡単にできるという利点はありますが、EEA市民の配偶者は、カードなしでも滞在も就労もできるわけです。いいですか。それでは、1週間ほどで今日の内容をまとめたレターをお送りしますね」という裁判官に、なんとなく狐につままれたようなMちゃんとAさんも「はい……」。

結果、国外退去という最悪の事態にならず(というか、最初からそんな心配をする必要もなかったという)、しかしながら、10年間のカード取得に関するアピールとしては「敗訴」という結果となり、まぁ、よかったのはよかったのですが、どことなく「もやっと感」。我々も証人として発言する機会を与えらるまでもなく、すごすごと退廷しました。

裁判所からの帰り道、4人であれこれと考えたのですが、もしも、法廷で聞いた内務省担当者の言葉が正しいのなら、そもそも、彼らのレターにあった

You do not have a basis of stay in the United Kingdom under the Immigration (European Economic Area) Regulations 2006. 
As you appear to have no alternative basis of stay in the United Kingdom you should now make arrangements to leave.

という部分に、決定的な「間違い」があるような気がしてならないのです。単純なコピーペーストのミスなのか、なんなのか、わかりませんが、裁判官ですら「誤解しても仕方がない」と同情を示す、この文面で、人生が変わってしまう人もなかにはいるのではないかと思います。

いずれにしても、ビザの問題で困ったときには、やはり入管法に関する正しい知識をもった、信頼できる弁護士なり、アドバイザーなりに相談するのが一番なのかも、と心から思いました。なによりも内務省の手紙がいつも正しいとは限らず、間違いがあった場合にも私なんぞの素人には、それを見抜ける術はないのですから。

ふと思ったのですが、おそらく日本に住む外国人もこういったビザの問題があり、ときには、こういった法廷に立たなくてはならないことがあるのでしょうか。外国人として生活することは、もちろん他文化に触れられたり、いろいろと刺激的で楽しいこともたくさんありますが、自国にいたときにはまったく考えもしないような面倒臭いこともあるのですよね。

<後日談・追記>
その後、裁判所より法廷の内容の文書が届き、Mちゃんが内務省にパスポート返却のお願いをしたところ、内務省から折り返しの「パスポートは返却できない。レジデンスカードの申請をし直すように」と電話がかかってきたそうです。「カード」はなくても滞在できる、という法廷での内容と食い違う電話に、ますます混乱。ますます「カード」と「滞在許可証」はイコールなのかどうか、悩んでしまいます。


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25.9.14

ロンドン・アート・ブック・フェア

明日からホワイト・チャペル・ギャラリーで開催される「ロンドン・アート・ブック・フェア」に、友人のアーティスト、Kaho Kojimaさんが参加していると聞いて、プレビュー・イブニングにお邪魔してきました。

プレビュー・イブニングなのに、汗だらだらになってしまうほどの大盛況。
人にぶつからずに歩けないほどの人気ぶりです。

1階は出版社のブースがひしめき、Kahoさんを含む個人のアーティストの作品は、2階部分で展示、販売されています。

こちらがKahoさんのテーブル。

クラフト心をそそる美しくて、かわいい作品がいっぱいです。

きれいに布張りされたハンドメイドの飛び出す絵本、トレーシングペパーを重ねていくと、背景が変わっていく絵本など、仕掛けが楽しい希少本ばかりです。

本を開くとこのように。

エンボスされた真っ白な飛び出す絵本が、特に私のお気に入り。

もう在庫がないので、売り物ではない、とのことでしたが、このキッチンの本もすてき。

上の写真の手前にある単語帳のような横長の本は、なんとパラパラまんがなのです。
(パラパラまんがは、こちらのFacebookからどうぞ)

プレビュー・イブニングの今日は、詩人でミュージシャンでもあるアーティストの方のライブもあり。

コードに合わせた「Be Natural, Be Flat, Be Sharp♪」という歌詞が印象的でした。

ロンドン・アート・ブック・フェアは、今週末9月28日までの開催です。
週末、どこに行こうかなぁと考えている、アート好きな方にはおすすめのイベントです。

ロンドン・アート・ブック・フェアのウェブサイト
http://www.whitechapelgallery.org/book-fair/the-london-art-book-fair

Kaho Kojimaさんのウェブサイト
http://kahokojima.com



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