日本にいたときは、年間に100本くらい観ていた時期もあるくらい、劇場通いをしていた私ですが、ロンドンに来てすっかり足が遠のいていました。
もともとミュージカルがあまり好きではなく、もっぱらストレートプレイ専門だったのですけれども、言葉の壁が厚かったのでしょうね。年に数えるほどしか観にいかない状態が続いていたのに、先週末、今週末は続けざまに劇場通いです。
まず、先週観たのが「Million Dollar Quartet」。
さっき、「ミュージカルは好きじゃない」と書いたばかりで、なにを言うか~という感じですが、このお芝居はどちらかというとショーです。
1956年の12月、メンフィスの伝説的スタジオ「サン・スタジオ」にエルビス・プレスリー、ジョニー・キャッシュ、カール・パーキンス、ジェリー・リー・ルイスというこれまた伝説的ミュージシャンが一堂に会し、たった一回のセッションが行われたという、実話に基づいたお話。ヒット曲20曲の演奏あり、という、ちょっと豪華な舞台。
実はもともとお友達の友達で、うちの近所のパブで働いている知り合いがプレスリー役なもので、これは絶対観に行かなくては、と、行ってきました。上の動画は、アメリカ版のキャストで、プレスリー役が違う人なので、改めてこちらもアップ↓
黄色いジャケットの彼が、プレスリー役のマイケルさん。みんな歌も楽器も上手で、特にルイス役の彼、ピアノうますぎです。もう目が釘付け。
やー、いいものをみせてもらいました。
つづいて今週末の舞台は、「39 Steps」です。
ヒッチコックをはじめ、これまで多くの映画になっている「39 Steps」(日本語ではなぜか「三十九夜」と訳されている??)をコメディ仕立てにした舞台作品。
キャストはたった4人で、主人公以外の3人は、瞬時にさまざまな役を演じ分けるのがもう「お見事」としか言いようがないです。
映画はどんななんだろう~と思って、ネットで検索してトレーラーを観ただけで、本来サスペンスのはずなのに、舞台とカブってしまい大笑いしてしまうほど、存在感たっぷりの、よくできたお芝居でした。
ストーリーをDVDで押さえておけば、フィジカルに見せる部分がかなり多いので、英語に自信がない旅行者の方でも、十分に楽しめると思います。おすすめです。
というわけで、ちょっとエンターテインメントづいているここ数週間でした。
<オマケ>
上記の「Million Dollar Quartet」の予習として、DVDで観たのが、21年前の映画作品「Mystery Train」です。若き日の工藤夕貴さんと、永瀬正敏さんも出てます。若いですねー。
メンフィスを舞台にした三つのショートストーリーで構成された映画で、サンスタジオを訪れる場面も出てきます。なかなかよくできた映画でした。
...and Nice and Lovely Tiny Things.
ロンドンでの生活、取材裏話、日々思うこと、小さな発見などなど、KRess Europe(クレス・ヨーロッパ)の代表KYOが綴ります。目指すは「役には立たんが、ちょっとおもしろい」ブログです。
27.2.11
24.2.11
なにも知らない私が知ってるリビア
なんのこっちゃ、というタイトルですが。
今度はリビアなんですね。空爆まで行われて、多くの人が亡くなっているようで、本当に心が痛い限りです。
ニュースや新聞で見る情報以外は、本当に知識が乏しい私ですが、実はリビアには一度行ったことがあります。
お仕事で、取材のためにクルーズ船に乗ったときに、トリポリに寄港したのです。わずか7時間かそこらの滞在でしたが、遺跡に行って、トリポリの街をちょっとだけ歩きました。


それにしても、自国の一般市民に爆弾を落とす、一国の指導者というのは、どうなんでしょうか。
私が訪れたときも、異常だな、と思ったのが、この写真のTシャツです。

なにか健全じゃないでしょう、これは。
そこに住む人々の平穏な毎日と笑顔が、一日も早く戻ってくることを祈ります。

今度はリビアなんですね。空爆まで行われて、多くの人が亡くなっているようで、本当に心が痛い限りです。
ニュースや新聞で見る情報以外は、本当に知識が乏しい私ですが、実はリビアには一度行ったことがあります。
お仕事で、取材のためにクルーズ船に乗ったときに、トリポリに寄港したのです。わずか7時間かそこらの滞在でしたが、遺跡に行って、トリポリの街をちょっとだけ歩きました。


それにしても、自国の一般市民に爆弾を落とす、一国の指導者というのは、どうなんでしょうか。
私が訪れたときも、異常だな、と思ったのが、この写真のTシャツです。

なにか健全じゃないでしょう、これは。
そこに住む人々の平穏な毎日と笑顔が、一日も早く戻ってくることを祈ります。

22.2.11
GENIUS WITHIN: The Inner Life of Glenn Gould
私のことをよく知る人からは、「またか」というため息が聞こえてきそうですが……。ふふふ。今日という今日は、このブログにも書いてしまいます。
「英国王のスピーチ」でもちらりと書いた、うちの近所の映画館に、たまたまたった1回だけの特別上映が決まったので、しかもそれをたまたま前日に知ったので、ダンナとふたりで行ってきました。
私が敬愛してやまない、今は亡きカナダ人ピアニスト、グレン・グールドの人生に迫るドキュメンタリーです。実は、以前にこっそりYoutubeにアップされているのをたまたま見つけて観てしまったので、今回が初めてではなかったのですが(この動画即刻削除されてしまいました…)。
それでも、最後にグールドのお葬式で「ゴルトベルグ変奏曲」の最後のアリア(81年録音)が流れ、そしてその後にグールド自身がピアノ編曲したワーグナーの「ジークフリート牧歌」をバックに、生前懇意にしていた録音技師のローン・タルクさんの言葉がかぶってくると、やっぱり涙…。
Beyond everything else I hope he'd like to see he made the world to be a better place...
特にファンでもないうちのダンナも、「おもしろかった」という感想でしたので、ドキュメンタリーとしてよくできた作品だと思います。
日本での公開はまだ決まってないみたいですが、ご興味があったらぜひ。イギリスではこういった単館上映のみで、いきなり来月にはDVDが発売されるもようです…。
「英国王のスピーチ」でもちらりと書いた、うちの近所の映画館に、たまたまたった1回だけの特別上映が決まったので、しかもそれをたまたま前日に知ったので、ダンナとふたりで行ってきました。
私が敬愛してやまない、今は亡きカナダ人ピアニスト、グレン・グールドの人生に迫るドキュメンタリーです。実は、以前にこっそりYoutubeにアップされているのをたまたま見つけて観てしまったので、今回が初めてではなかったのですが(この動画即刻削除されてしまいました…)。
それでも、最後にグールドのお葬式で「ゴルトベルグ変奏曲」の最後のアリア(81年録音)が流れ、そしてその後にグールド自身がピアノ編曲したワーグナーの「ジークフリート牧歌」をバックに、生前懇意にしていた録音技師のローン・タルクさんの言葉がかぶってくると、やっぱり涙…。
Beyond everything else I hope he'd like to see he made the world to be a better place...
特にファンでもないうちのダンナも、「おもしろかった」という感想でしたので、ドキュメンタリーとしてよくできた作品だと思います。
日本での公開はまだ決まってないみたいですが、ご興味があったらぜひ。イギリスではこういった単館上映のみで、いきなり来月にはDVDが発売されるもようです…。
容疑者たち…
まずは、ちょっとだけ英語のお勉強です。
「ピンポン・ダッシュ」って、英語でなんて言うかご存じでしょうか。
答えは「Thunder and Lightening」と言うそうです。
「雷と稲妻」……。
ちょっとオーバーな気もしますよね。
さて、日曜日の朝、のんびりしていたら、「ピンポーン」とドアベルが。
インターフォンで答えるも、なんの反応もなし。
仕方がないので下におりて、ドアを開けて見たものの、誰もいない。さらに、きょろきょろとあたりを見回すも、人影はなし。しかし、正面に不審車が……。

むむ……。

「ピンポン・ダッシュ」って、英語でなんて言うかご存じでしょうか。
答えは「Thunder and Lightening」と言うそうです。
「雷と稲妻」……。
ちょっとオーバーな気もしますよね。
さて、日曜日の朝、のんびりしていたら、「ピンポーン」とドアベルが。
インターフォンで答えるも、なんの反応もなし。
仕方がないので下におりて、ドアを開けて見たものの、誰もいない。さらに、きょろきょろとあたりを見回すも、人影はなし。しかし、正面に不審車が……。

むむ……。

21.2.11
18.2.11
タイル。

チュニジア、エジプト、ときて、いまはナイジェリアあたりまで、政治に対する抗議活動が飛び火してきているようですね。エジプトに関しては、きっとこれからが勝負の時、でしょうけれども、市民の不満が政治を動かす好例を見たように思います。
カイロには2回、行ったことがあります。
一度目は友人の結婚式で。二度目はお仕事でクルーズ船に乗って。
一度目の旅行のときは、地元に住んでいる友人の結婚式だったので、ローカルの生活もちょっとは垣間見られて、刺激を受けました。
そういえば、ピラミッドに向かう途中で、子どもに石を投げられたんでした。西洋人男性(うちのダンナ)と一緒に歩いているオリエンタルってことで、「この『売女』め」って感じだったんでしょうかね(死語ですね・笑)。
まぁ、その心はわかりませんが、むなしい小石は、後ろから私のお尻にヒットしました。
そんなことは置いておいて。
写真は、昨日、外で見つけた中東のタイルです。すてきですね。私このイスラム圏の国で見る絵付けされた陶器が大好きなんです。
こんな美しい文化を守りつつ、そしてそこに住んでいるふつうの人々が、ハッピーになれる社会に近づいていけますように…。
16.2.11
英語ブログ、オープンしました。

まったくもって、自分でも勇気あるなぁと思うのですが……英語ブログをオープンしました。
「Nice and Lovely Tiny Things」です。
とりあえず、最初は連投しますが、ぼちぼち続けていければ……と。
英語の間違いもいっぱいあると思いますが……あたたかく見守ってやってください。
楽しんで続けますので、がんばって読んでください(のだめ風)。
14.2.11
バレンタイン・イブの「わたしを離さないで」
日曜日だというのに朝の11時から、総合文化施設バービカンの会員向けスクリーニングで、カズオ・イシグロ原作の「わたしを離さないで」を観てきました。
ネタバレになってしまうといけないので、多くは書きませんが、映像の美しさと設定の妙味は、抜群でした。原作を読んでいないのでなんともいえないですが、文学の香り漂う、甘酸っぱ哀しい映画とでもいいましょうか。見終わった後、静かに強いインパクトのある印象に残る映画でした。
個人的には、「ブラック・スワン」はおすすめしないけれど、「わたしを離さないで」はぜひ推したい映画です。賞取り合戦には入っていないようですが、典型的なハリウッド映画とはちょっと違うので……それも、しかたないのかもしれませんね。
さて、今日はバレンタイン・イブ。バレンタインは家でのんびり普通に過ごす予定なんですが、なんとなくそれを言い訳に「自腹で」花を買ってしまいました。
じゃん~!

バービカンで映画を観たあとにコロンビア・フラワー・マーケットに寄ったのです。チューリップ40本で10ポンドです。なんと1本25ペンス(今のレートなら35円くらい)です。

3つに分けてみました。
ダンナに買ってもらったものもありますよ~。これです。

マーケットと同じコロンビア・ロードにある、アーティストのロバート・ライアンさんのお店「ライアンタウン」で、買ってもらいました。最近、クライアントさんのオフィスに行く際に、自分で淹れたコーヒーを持参することが多いので、サーモスのフラスクがちょうど縦に入る、手頃なバッグを探していたのです。
このバッグ、よく見たら、日本のAfternoon Teaの商品でびっくり。日本でもロブ・ライアンさんのグッズ、売られているのですね。
同じお店で、ロブ・ライアンさんの本もゲット(これも自腹)。

どこか懐かしくて、あたたかくて、ウィットに富んでいて、ライアンさんの作品、とってもすてきです。
ご興味のある方はこちらもどうぞ。
ではでは、皆さま、すてきなバレンタイン・デーをお過ごしください

4.2.11
はじめてのMBT

皆さまはMBTってご存じでしょうか。
私は近くのトライアスロンのお店で、この靴の取り扱いがあって、横目でちらちら気にしながら見ていたのですが、1年くらい前に腰痛持ちの友人が、この靴で腰痛がよくなった、というふうに言っていて、そして昨日ふたりめの友人も同じことを。
「マサイ・ベアフット・テクノロジー」の略でMBTだそうで、それを聞いて、「えっ、正井って日本のものだったの??」と大ボケな反応を返してしまった私ですが、正井じゃなくて「マサイ族」の「マサイ」だそうです。
靴底についている分厚い部分、これがキーで、これで常にバランスを保つように体が働くために、体幹が鍛えられ、姿勢もよくなり、腰痛や肩の痛みも消える、という論理です。
私は特に腰痛持ちというわけではないですが、最近肩胛骨が動かなくなってきていることに愕然としたり、激太りに唖然としたりしているので、体幹を鍛えるという言葉に、激しく反応してしまったわけです。
値段は高めですが、私の友人ふたりによると、結局のところ、マッサージとか鍼灸とか整体とか、あらゆるものにいままでつぎ込んだ金額を考えると逆に安い、とのこと。
さぁ、私の体幹、どうなるでしょうか~。この激太りが解消されれば、私だって「安いもの」と豪語できますが……。
うまくいったらご報告しますね。
2.2.11
おかげさまで5周年

ちょっとご報告が遅くなってしまいましたが……。
弊社「KRess Europe」が、1月26日に5周年を迎えることができました。
これもひとえに、お仕事をくださるクライアントさんと、脇をがっちり固めてくださるフリーランスの皆さまのおかげです。
生かされてるんですね、人も会社も。
この場を借りて、心からの感謝の気持ちを伝えたいと思います。ほんと、どうもありがとうございます。
1年目、2年目は、会計士さんが真剣に心配して「会社にしてる意味ないんじゃないの? フリーランスに戻したら」という助言をくれることもしばしば。3年目あたりからそんな声もでなくなり(いや、ほんと、いつも感謝してます、会計士のJさん、心からどうもありがとう。いつも無知すぎるくだらない質問でメールしてごめん)、無事に6年目を迎えることができました。
5周年って、実は、気づいたのは直前だったんです。というのも、起業したときに会社のドメインを5年間分契約していて、先月のなかばに「契約更新しますか」っていうメールがきたので、初めて気づいたんですよね…。
それで、5年間支えてくれたダンナにも感謝をこめて、ちょっとすてきなレストランにご飯を食べにいきました。
本当は年のはじめでもあるし、もっと今年の目標とか、これからの五カ年計画とか、言えたらよかったんですが、残念ながら今年は模索の年になりそうな予感。はっきりした展望がありません。
こういうときに焦ってはいけない、というのは、ここ数年で学んだこと。のんびりゆっくり、なにかが見つけられるまで、まずはやるべきことをきっちり、全力を傾けてやって、そしてその先に、展望が開けてきたらいいなぁと思います。
ということで、皆さま、どうぞ、今後ともよろしくお願いいたします。
……あっ。そうそう。
写真は、5周年のお祝いの食事じゃないですよ。今日のうちの鍋です。いま、我が家は正月太り解消も兼ねて、空前の鍋ブームなんです。
で、うちの鍋、中身がえらく掟破りなんです。
今日は、白菜、お豆腐、ズッキーニ、スナップえんどう、にんじん、肉団子、ブロッコリー、マッシュルーム、セロリ、そしてパセリです。
そうなんですよ、お豆腐と一緒に入っているのは、春菊じゃなくてパセリなんです。なかなかいけます。これ、なにかのレシピで「パセリがない場合は春菊で代用も可」という一文を読んで、ピーンときたのです。逆転の法則です(笑)。
これを、すりゴマとおしょうゆと、おろししょうがとライムジュースを混ぜたたれでいただきます。
やっぱり冬は鍋、ですね~。土鍋と卓上コンロが欲しいです…。
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