日曜日だというのに朝の11時から、総合文化施設バービカンの会員向けスクリーニングで、カズオ・イシグロ原作の「わたしを離さないで」を観てきました。
ネタバレになってしまうといけないので、多くは書きませんが、映像の美しさと設定の妙味は、抜群でした。原作を読んでいないのでなんともいえないですが、文学の香り漂う、甘酸っぱ哀しい映画とでもいいましょうか。見終わった後、静かに強いインパクトのある印象に残る映画でした。
個人的には、「ブラック・スワン」はおすすめしないけれど、「わたしを離さないで」はぜひ推したい映画です。賞取り合戦には入っていないようですが、典型的なハリウッド映画とはちょっと違うので……それも、しかたないのかもしれませんね。
さて、今日はバレンタイン・イブ。バレンタインは家でのんびり普通に過ごす予定なんですが、なんとなくそれを言い訳に「自腹で」花を買ってしまいました。
じゃん～！
バービカンで映画を観たあとにコロンビア・フラワー・マーケットに寄ったのです。チューリップ40本で10ポンドです。なんと1本25ペンス（今のレートなら35円くらい）です。
3つに分けてみました。
ダンナに買ってもらったものもありますよ～。これです。
マーケットと同じコロンビア・ロードにある、アーティストのロバート・ライアンさんのお店「ライアンタウン」で、買ってもらいました。最近、クライアントさんのオフィスに行く際に、自分で淹れたコーヒーを持参することが多いので、サーモスのフラスクがちょうど縦に入る、手頃なバッグを探していたのです。
このバッグ、よく見たら、日本のAfternoon Teaの商品でびっくり。日本でもロブ・ライアンさんのグッズ、売られているのですね。
同じお店で、ロブ・ライアンさんの本もゲット（これも自腹）。
どこか懐かしくて、あたたかくて、ウィットに富んでいて、ライアンさんの作品、とってもすてきです。
ご興味のある方はこちらもどうぞ。
ではでは、皆さま、すてきなバレンタイン・デーをお過ごしください
KYOさん、こんにちは！ さと子です。
返信削除チューリップに囲まれて、
すてきなバレンタインデーを過ごされたことでしょうね！
ライアンさん、初めて知りました。
夢のある楽しそうなイラストですね～
あ、著作もあるんですね。
映画のご紹介もありがとうございます！
私は人から勧められないと、映画を観ることがまずないので……
KYOさんのお勧め映画なら観てみようかなぁと思いました。
カズオ・イシグロさんの「わたしを離さないで」は、本で読みました。
返信削除なんか、とても不思議な読後感を持ったことを覚えています。
その映画、ぜひぜひ観たいと思うけれど、多分インディペンデントの劇場とかでしか無理なんだろうなあ……。
チューリップ、わたしもだぁ～い好き！
あの、なんともいえない春の子供達って感じが。
それにしても40本。やったねKYOちゃん。
ロブさんの切り絵も好き。
バッグも好き。
大盛りのヴァレンタインデーだね。
さと子さん、こんにちはーー。
返信削除チューリップ、ちょっと開いてきましたよー。それにしても、やっぱりお花のマーケットって安いですね。ずいぶん長くロンドンに住んでいるのに、このマーケットには初めて行ったので、ちょっと感動してしまいました！
そうなんですよー、ライアンさんの作品、すてきなんですよーー。あったかくて、ちょっと切ないですよね。日本語だとできない文字の切り絵も、アルファベットだと可能なんですよねー。
映画、おすすめですよ！ 日本では3月の下旬の公開だそうです。日本映画の映像美を意識したそうなので、日本人には特に好まれるような気がします。
おぉー、まうみさんは原作を読まれたのですね。
返信削除今回、原作者自らエグゼクティブ・プロデューサーとして映画の製作にもかかわったそうなので、原作のイメージはきっと壊れていないと思います。
日本でイシグロさんの記者会見があったそうなのですけれども、昔の日本映画の映像美を意識したつくりになっているそうで、映画のあとでうちのダンナが「日本人にはこの映画、特にうけると思う」って言っていた言葉を思い出したのでした。
そうですか～、そちらでは単館上映になってしまうんですかね～。残念。
ふふふ、大盛りゴージャスだったのは、バレンタイン前日で、当日は地味なもんでした。あはは。野菜スープ食べて、テレビ観て、以上。って感じでした～。