私自身、写真を撮るのが好きで、また人が撮った写真を見せていただくのは、さらに好きなせいか、写真を趣味とするお友達が多いです。
彼らが口を揃えて言うのは、「趣味で写真をやっています」という方の集まりというのは、とかくよい人が揃うのだそうで、私も一度、お友達が属しているパリの写真クラブにお邪魔したことがありますが、本当にあたたかい方ばかりでした。
そんな写真好きのグループのひとつ、「加藤節雄写真クラブ」の写真展が、現在ロンドンの日系パブ「Crane & Tortoise(鶴亀)」で開催中です。
加藤節雄さんは、ロンドン在住の写真家兼ジャーナリストで、1970年代から現在に至るまで、雑誌や新聞で活躍されているロンドンの重鎮です。私も日頃から教えていただくことが多く、感謝することしきりなのですが、この加藤さんから直接指導してもらえる写真クラブが「加藤節雄写真クラブ」です。
「指導してもらえる」と書きましたが、堅苦しいものではなく、月に一度、全員が同じテーマに沿った写真をプリントして持ち寄り、お互いに比較したり感想を述べ合ったりする会なのだそう。使うカメラに関しても、決まりがあるわけではなく、コンパクトカメラを使っている人から、高級一眼レフ、フィルムカメラと、十人十色とのこと。なんだかとっても楽しそうなのです。
加藤さんいわく、「目指しているのは『絵はがきのような写真』ではなくて、『その人にしか撮れない写真』。絵はがきのような写真は条件さえ整っていれば、誰にでも撮れるのですから」とのこと。目からウロコですね。
のびのびと恐れず個性を表現できる写真クラブっていいなぁ、と展示されている作品を見て心から思いました。お近くを通りかかられたら、ぜひのぞいてみてください。きっと写真が撮りたくなります。
「加藤節雄写真クラブ」会員写真展(12月31日まで)
Crane & Tortoise Pub
39-41 Gray’s Inn Road, London WC1X 8PR
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