21.4.13

はじめての畑しごと。

ロンドンでは、共同菜園が大変な人気で、ほとんどの共同菜園では、何年待ち、ということも珍しくありません。

車なしの生活を送っている私もやはり、歩いて行ける範囲の菜園のウェイティング・リストに名前を入れてもらっていますが、もう5年間も待っている人がいるのだそうです。

そんなおり、お友だちが「うちの菜園の一部を使いませんか」と声を掛けてくださり、調べてみたら、バスで10分くらいで行ける距離だったので、「ぜひぜひ」ということで、一時帰国した際に枝豆やらカボチャやら、初心者にしてはかなり野心的にいろいろな日本の野菜の種を買ってきました。

そして先日、いよいよ、お友だちが菜園に行く、という日に合わせて、畑デビュー!

お友だちの菜園。一区画がかなり広いです。

広大な菜園のなかの、やはりえらく広い一区画のなかの、そのまた一部、ということですが、それでも初心者の私には十分すぎる広さでした。

これが私が使わせていただく畑です♡ まずは雑草と格闘。

手袋から道具まですべて貸していただいて、雑草取りのイロハから教えていただき、「ああ、これは自分ひとりで一から、っていうのは無理だったなぁ」と実感しました。お友だちの菜園では、毎年馬糞を1トン注文して肥料にして完全オーガニックで野菜を栽培しているとのこと。私も収穫のその日を夢見つつ、熊手を振り下ろし、雑草を取り除き、土を耕して、この日はとりあえず、自分の菜園の三分の一をキレイにして、2種類の種を植えました。

さまざまな鳥の声を聴きながら(この友人はバードウォッチングが趣味なので、いまの鳴き声はなんとか、と、鳥の名前もいろいろ教えてもらいつつ)、広大な菜園内をぶらぶら歩いていると、人それぞれのやり方で畑をつくっていて、完全にガーデンのようにしている人もいれば、大きな温室を置いている人、草ぼうぼうでしばらく放置している人もいて、大変興味深かったです。

道具小屋の窓から見える飾りがキュート♡

また、多くの人が自作で池を設けていて、これ、なんのためかというと……。

じゃーん、これです! オタマジャクシを見たのも何年ぶりでしょうか。

野菜作りの天敵であるナメクジをカエルが食べてくれるのだそうです。自然というのはすばらしい。

道具用の小屋のドアを開けたら、蜂が巣を作っていたりして(幸い外出中のようで、なかにはなにもいないようでしたが…)、その見事な巣の出来栄えに感心したりしました。

手のひらに収まるくらいの小さな蜂の巣。みごとにまん丸です。

今年の私の課題は、仕事以外の時間は、なるべくコンピュータから離れること。その課題ともビシッとマッチしてくれる畑での作業は、力仕事で、翌日は筋肉痛でしたが、身体は痛くても、心はとってもゆるやかになっていて、こういう時間が必要だったんだなぁと思いました。

一部の種は、いきなり土に埋めないで、家で苗にしてから植えた方がいいよ、と、アドバイスをいただいたので、週末は家でも土いじりを…。

こちらは栗カボチャの鉢です。このほかにバジルや大葉、赤しそなどの種を仕込みました。

菜園のウェイティング・リストがなかなか動かないのも、まぁ無理はないですね。私も地道に勉強しながら、続けていけたらいいなぁと思います。


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