27.4.13

再び、サン・マロへ。


晴れた日の船の上からはこんなふうに見えます。


フランス北西部、ブルターニュ地方のサン・マロという街に、小旅行してきました。

サン・マロは、2年前にも1泊したことがあったのですが(この日この日のブログにちょっとだけそのことを書いています)、そのときはモン・サン・ミッシェルに行くための拠点、というだけで、街をちゃんと見ることができなかったので、いつか再び訪れたいと思っていたのでした。

なかなか趣のある街です。

サン・マロは、イギリス海峡に面した壁に囲まれた小さな街です。もともと1600年頃に要塞として壁がつくられ、第二次大戦時には、ドイツ軍の占領下となり、街の多くは戦火に焼かれ、戦後昔と同じように建て直されたようです。

街から突き出るとんがり頭の大聖堂のなか。ステンドグラスからの光が美しいです。

壁の下には、美しいビーチが広がり、引き潮のときには、ぽつぽつと周りに浮かぶ島に、歩いて行くことができます。これらの小さな島にもそれぞれ要塞があって、とても興味深いのです。


満潮時はこんな感じで、完全に海に囲まれています。


潮がだんだんと引き始め、細い道が浮かび上がって……。

最も潮が引いているときには、これ以上にビーチが広がります。

上の写真の左側の島に向かう道。こんなにくっきりと海から浮かび上がってきます。

このように水のなかに潜んでいる道を英語ではコーズウェイと呼ぶのだそうです。脇のビーチには、流れ着いたのではなく、地面にしっかりと根を下ろしている海草がふさふさとしていて、いま自分が歩いているのは、実はビーチじゃなくて海底なんだなーと、実感します。サンマロのこれらの島は、一日に2回、それぞれ4時間ほど陸続きになるのだそうですが、さすがに夜の干潮時に、これらの島に渡る人はいなさそうです……。

快晴の空の下、島の原っぱでピクニックを楽しむ人々。

絵になる読書風景。

初日の日中は、ブルターニュ地方にしてはありえないほどのお天気で、海水浴をする人もいたほど。日中と夜との温度差が20度もあって、一日に冬と夏が一度にきたような感じでした。


一転、夜には海から吹き込んでくる霧に街は包まれます。

ロンドンからは、飛行機や、またユーロスター、パリ経由で鉄道でも行けますが、前回同様、ポーツマスからフェリーで往路は船中一泊で、帰りは日中丸一日船の上で、のんびりと行ってきました。霧のなか、なにも見えない海の上で、本当に少しずつ陸がうっすらと見えてきたり、街のなかで頭ひとつ突き出た大聖堂の塔が、意外なほどいつまでも水平線上に見えたりする、そういう感覚は船でないと体験できないので、移動時間はかかりますが、これはこれでおすすめです。

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