2.11.13

おすすめしたい私の好きなふたつのこと(もの)①

左が、私がはじめて行ったバーミンガム市響のコンサートのプログラムです。

今回は、ちょっとおすすめしたいふたつのこと(もの)について、書きます。

まずひとつめ。
クラシック音楽ファンの方でなくとも、おそらく英国人指揮者、サイモン・ラトルの名前は聞いたことがあると思います。そうです、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の主席指揮者兼芸術監督のサイモン・ラトルです。

それでは、サイモン・ラトルがベルリンに行く前に18年間(!)にわたって率いてきた「バーミンガム市交響楽団」(CBSO)の名前は、聞いたことがあるでしょうか。

バーミンガムは英国第二の都市でありながら、なんとなくパッとしないというか、ちょっとイメージの暗い工業地域、という印象が英国人の間にはあると思います。バーミンガム出身のうちの夫は、「バーミンガム出身と言うだけで、人々のなかで自分の推定知能指数が10下がる」と、英国人的な自虐ネタを放ったりしていますが、その実、バーミンガムというのはロイヤルバレエがあったり、立派なアートギャラリーがあったり、9月には1億8900万ポンドを費やした美しい図書館が完成したり、特に最近は文化的な一面も注目に値する場所なのです。

そのなかで、私が心からサポートしているのが、前述のバーミンガム市響です。初めて彼らの音楽を聴いたのは、2009年12月のこと。ロシア人ピアニスト、ニコライ・ルガンスキーをソリストに迎えてのラフマニノフのピアノ協奏曲3番をはじめとする演目でした。たまたま一列目の席しかとれなくて、舞台かぶりつき、みたいな位置だったので、指揮者や演奏者の息づかいまで聞こえてくる、またその躍動感がものすごく気持ちがよくて、ちょっと夢のような時間を過ごしてしまい、たちまちファンになってしまったのでした。

バーミンガム市響が拠点としている、シンフォニー・ホール。

バーミンガム市響の芸術監督、アンドリス・ネルソンスさんの指揮は、オケとの対話が客席にも感じられて、コンサートは聴衆も含めて完成されるものなんだなぁと、改めて思わせるものがあります。専門的なことはよくわかりませんが、私にとっては、とにかく心地のよい音楽時間を過ごせるのが、バーミンガム市響なのです。

バーミンガム市響の芸術監督アンドリス・ネルソンスさん(©Marco Borggreve)。

そんな彼ら、実は今月、来日予定で、東京(オペラシティ)4公演、西宮と北九州で1公演ずつ、合計6公演を行うそうです。

11月18日と19日の東京での公演は、こちらのリンクから。
お友だちの音楽ライター、後藤菜穂子さんがネルソンスさんにインタビューされた記事はこちらのリンクからご覧になれます。

よろしかったら、ぜひ会場に足を運んでみてください。

本当は、好きなもの、ふたつまとめて書こうと思いましたが、別々の記事にすることに、いま(!)決めました。




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