見に行ったのですが、これがまあ、最悪の結果に。
もともとボーカルがド下手で、ボーカルどうにかならないかなー、
とは思っていたのですが、フロントマンとしては優秀、ということで、
まあ、しょうがないのかなーという感じだったのです。
ところが、今回、彼の差し金で胸見せダンス・ガールズがやってきて、
ステージの上にまで上げて、ストリップが始まったもんで、さあ大変。
もともと、「元パンク少年、今40過ぎのおじさん」たちが、
昔に戻って、身体を揺らすギグが特徴だったバンドなのに、
この異様な出来事に、観客はさーっと引いていきました。
楽しんでいるのは、ボーカルの彼ひとりだけ。観客は置き去りです。
せっかくそれまでけっこうよい演奏を聞かせていたのに、
これで、すっかり胸見せガールズのバックバンドに
成り下がってしまったのでした。
この様子を見ながら、思ったことがあります。
自分をプロモーションするためのアクションを考えるにあたって、
1自分の今いるポジション
2オーディエンスの性質
3自分のこれからの方向性
の3要素を考えずに起こしたアクションでの典型的な失敗例だな、と。
これは、何に対してもいえることで、
仕事に関しても、本当にぴったりと当てはまります。
今回の例で言うと、自分の今いるポジション(歌が下手)で、
自分よりインパクトのある「お飾り」を置くのは、まず失敗です。
仕事で言うなら、自分が何が強くて何が弱いのか、
そのあたりの把握をまずきちんとできなければ、マズイ。
オーディエンスの性質は、上記の自分の特徴を踏まえて、
誰にアピールできるのか、ということになります。
ギグを例にとると、胸見せガールズが登場したために、
途中で会場を去る人も何人か見られました。
これはまさにオーディエンスの性質をきちんと把握できなかった失敗例。
最後にもっとも大切なのが、方向性だと思うのですが、
これは、1と2を踏まえた上での方向性にほかならない。
今までバンドで音楽をやろう、としていた人たちが、
方向転換して、ストリップのバックバンドになろう、と思うのなら、
今までと同じオーディエンスを集めるのではダメで、
しかるべきところに行く必要があるのです。
ということで、すっかりこのボーカルの
フロントマンとしての才覚にも、失望した私です。
もう次から、応援に行くのはやめようかなーと思っています。
気に入っていただけたら、ぜひクリックを↓

こちらもぜひ↓

ボーカルの方の前向きな好奇心は良いのですが、自分を俯瞰で見る能力が低すぎますよね…。
返信削除> ユキコ@リセットさま
返信削除そうなんです。
いろんな意味で能力の低い男です。
ほかのバンドメンバーが気の毒でなりません。
しかし、こういう男とバンドをやろうと
思ったこと自体、彼らにも責任があるのかもしれません。