1.9.12

デボンシャー公爵とチャッツワースのお話。

すべての始まりは、 8月中旬、「英国貴族とたしなむアフタヌーン・ティー」というプレス向けのイベントでした。

こちらのイベントは、ハイクレア・カッスルや、アルンウィック・カッスルなど、一般に公開している英国の貴族のお城や邸宅を、彼らが自らプロモーションする、という目的のものでした。

この席で、私が最初にお話したのが、デボンシャー公爵だったのです。

ブルーの瞳がチャーミングなデボンシャー公爵

デュークの所有するチャッツワース・ハウスは、ロンドンから電車で北に向かって約2時間、ダービシャーにあります。「え、デューク・オブ・デボンシャーなのに、デボンシャーじゃなくて、ダービシャーなの?」って思われるかもしれませんが、英国の貴族の称号は、住んでいる場所とはまったく関係ないことも多いのだそうです。「あ、ダービシャーはもうほかの人に取られてるのね、じゃあ、デボンシャーで」という具合です。

デボンシャー公爵から、お家やお庭がどれだけ美しいか、600人の従業員を抱える企業の長としてのご苦労(英国では領土を持つ貴族の場合、領土と文化的遺産を守るため、家の長男がすべてを相続するというきまりがあり、その家の長男にうまれる、ということは、その責任を負うことを意味します)など、おうかがいしているうちに、これは一度行って、自分の目で見なければ、という気分になってきたのです。

そこで、さっそく行ってきました。

ロンドンから電車で2時間。チェスターフィールドの駅です。

まずは、駅からタクシーで20分ほど。予約していたパブの2階のインに荷物を置いて、チャッツワース・ハウスに向かいます。この道のり、ずーっとデボンシャー公爵家のエステート。じきに高低差の美しいお屋敷と庭が見えてきました。こちらのお屋敷1600年代の終わりと、1700年代の初めに建て直されたものだそうです。

ここ、映画「プライドと偏見」、「ある公爵夫人の生涯」、「狼男」(1941年製作)の舞台となった場所でもあるのです。

ため息が出そうな美しさのチャッツワース・ハウス。

入口で荷物を預かってくれるので、カメラだけ取り出して、身軽になってお屋敷の中へと。

世界のお宝がたくさん並んでいます。

お屋敷のなかは、これでもかというくらい、多くの歴史的芸術品で溢れています。まさに古代エジプトのものから、コンテンポラリー・アートのダミアン・ハースト氏の作品まで、3000年以上の時を超えた作品が溢れています。

ダミアン・ハースト氏の作品。

窓の外にはこんな動物…の像も…。

館内には、美術品の展示だけではなく、もちろんベッドルームやダイニングなどステート・アパートメントも公開しています。

ダイニングルームは、しっかりテーブルセッティングまで。

館内の光がきれいで、ついつい調子に乗ってしまいました。

「A Veiled Vestal Virginという作品です。

光がとってもきれいなのです。

と、館内を一通り見て、105エイカーあるといわれている、広大なガーデンへ。この日はとても暑い夏日だったので、噴水のまわりで、水遊びをする人が大勢いました。

おそらくチャッツワースと聞いて、英国人が最初に思い出すのは、この風景じゃないかと思います。

チャッツワースといえば、この水辺の風景が有名です。

初日は、このように、チャッツワース・ハウスとガーデンを堪能しました。翌日はロンドンに帰る前に、ちょっと歩くことになりました。

それはまた次回ご紹介しますね。

2 件のコメント:

  1. とても魅力的な記事でした。
    また遊びに来ます!!

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    1. 読んでくださって、ありがとうございます!
      コメントを反映するのが遅くなってすみません。
      どうぞこれに懲りず、これからも、こちらこそよろしくお願いいたします。
      チャッツワース、すてきなところでした。機会があったら、ぜひぜひ。

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