こちらのイベントは、ハイクレア・カッスルや、アルンウィック・カッスルなど、一般に公開している英国の貴族のお城や邸宅を、彼らが自らプロモーションする、という目的のものでした。
この席で、私が最初にお話したのが、デボンシャー公爵だったのです。
ブルーの瞳がチャーミングなデボンシャー公爵 |
デュークの所有するチャッツワース・ハウスは、ロンドンから電車で北に向かって約2時間、ダービシャーにあります。「え、デューク・オブ・デボンシャーなのに、デボンシャーじゃなくて、ダービシャーなの?」って思われるかもしれませんが、英国の貴族の称号は、住んでいる場所とはまったく関係ないことも多いのだそうです。「あ、ダービシャーはもうほかの人に取られてるのね、じゃあ、デボンシャーで」という具合です。
デボンシャー公爵から、お家やお庭がどれだけ美しいか、600人の従業員を抱える企業の長としてのご苦労(英国では領土を持つ貴族の場合、領土と文化的遺産を守るため、家の長男がすべてを相続するというきまりがあり、その家の長男にうまれる、ということは、その責任を負うことを意味します)など、おうかがいしているうちに、これは一度行って、自分の目で見なければ、という気分になってきたのです。
そこで、さっそく行ってきました。
ロンドンから電車で2時間。チェスターフィールドの駅です。 |
まずは、駅からタクシーで20分ほど。予約していたパブの2階のインに荷物を置いて、チャッツワース・ハウスに向かいます。この道のり、ずーっとデボンシャー公爵家のエステート。じきに高低差の美しいお屋敷と庭が見えてきました。こちらのお屋敷1600年代の終わりと、1700年代の初めに建て直されたものだそうです。
ここ、映画「プライドと偏見」、「ある公爵夫人の生涯」、「狼男」(1941年製作)の舞台となった場所でもあるのです。
ため息が出そうな美しさのチャッツワース・ハウス。 |
入口で荷物を預かってくれるので、カメラだけ取り出して、身軽になってお屋敷の中へと。
世界のお宝がたくさん並んでいます。 |
お屋敷のなかは、これでもかというくらい、多くの歴史的芸術品で溢れています。まさに古代エジプトのものから、コンテンポラリー・アートのダミアン・ハースト氏の作品まで、3000年以上の時を超えた作品が溢れています。
ダミアン・ハースト氏の作品。 |
窓の外にはこんな動物…の像も…。 |
館内には、美術品の展示だけではなく、もちろんベッドルームやダイニングなどステート・アパートメントも公開しています。
ダイニングルームは、しっかりテーブルセッティングまで。 |
館内の光がきれいで、ついつい調子に乗ってしまいました。
「A Veiled Vestal Virginという作品です。 |
光がとってもきれいなのです。 |
と、館内を一通り見て、105エイカーあるといわれている、広大なガーデンへ。この日はとても暑い夏日だったので、噴水のまわりで、水遊びをする人が大勢いました。
おそらくチャッツワースと聞いて、英国人が最初に思い出すのは、この風景じゃないかと思います。
チャッツワースといえば、この水辺の風景が有名です。 |
初日は、このように、チャッツワース・ハウスとガーデンを堪能しました。翌日はロンドンに帰る前に、ちょっと歩くことになりました。
それはまた次回ご紹介しますね。
とても魅力的な記事でした。
返信削除また遊びに来ます!!
読んでくださって、ありがとうございます!
削除コメントを反映するのが遅くなってすみません。
どうぞこれに懲りず、これからも、こちらこそよろしくお願いいたします。
チャッツワース、すてきなところでした。機会があったら、ぜひぜひ。