30.5.12

生まれ変わったレスター・スクエア

レスター・スクエアといえば、その三辺を囲む映画館でプレミア上映が行われるときには、周囲にレッドカーペットが敷かれ、多くの映画スターが訪れることで有名な、ロンドンのエンターテインメントの聖地です。

ここを訪れる人の数は、なんと一日24万人、年間で50本ものプレミア上映が催されるそうです。

長らく閉鎖されて、総額1530万ポンドを費やす大がかりな改修工事が行われていたこの広場が、先週の5月23日、華々しくリオープンしたとのお知らせをもらいました。

いただいたお知らせによると、リオープンにあたっては、ロンドン市長のボリス・ジョンソンが、その扉を開けたのだそうで…。


どのように変わったかというと、こちらが昔の姿。


そして、こちらが現在。


どうも芝生のエリアが減って、中央のシェイクスピアの彫刻のまわりに立派な噴水ができたもよう。

……ということで、自分の目で確かめるべく、今日、いそいそと見に行ってきました。


周辺の舗装も、ずいぶんキレイになって、スクエアの入口もぐっと大きくなっていました。

中央のシェイクスピアは、こんな感じ。


1ヵ月ちょっと前は、水不足でホースを使った水やり禁止令が発令されたり、公園の噴水が軒並み止められたりしていたのですが、ちょっと前の長雨のおかげで、噴水も景気よくじゃばじゃばと水しぶきを上げています。

そばで写真を撮っているだけで、足下が濡れてしまいそうな勢いなのですが、中に入り込んで、シェイクスピアと接見中の勇気ある男性も……。


これから夏にかけて、ちょっと涼むには最適な場所になりそうです。もちろん、この暑さが続いてくれたら、という希望的予想ではありますが…。



***

さて、ここからはちょっとオマケなのですが、そのすぐ近くで、懐かしいものに出合いました。

私がロンドンに留学生としてやってきた、1995年には、レスター・スクエアの北西方向斜め向かい、現在Wホテルのある場所には、「スイス・センター」というビルが建っていました。

ここの地下にはカフェがあり、毎週「英国ニュースダイジェスト」が、当時ピカデリー沿いにあったジャパン・センターの前に置かれる日には、アルバイトや家を探す日本人学生が取ってきたばかりのクラシファイド欄を必死に眺めている姿が、このカフェのあっちこっちで見られたものです。いまのように誰もがネットにアクセスできる時代じゃなかったんですね。

そのスイス・センターの壁には、大きなからくり時計があり、時報と同時にスイスの伝統的な衣装を着た人形が現れて、スクエア中に音楽が響き渡っていたのです。

それを彷彿とさせるからくり時計が、元スイス・センターの前に設置されていました。



ちょうど6時の時報とともに、人形がくるくると回り始め、懐かしくなって、たくさん写真を撮ってしまいました。


今回いろいろ検索していたら、当時のからくり時計に関するビデオと、現在のからくり時計に関するビデオも見つけてしまいました。新しいからくり時計は、どうも昨年の11月に設置されたようなのですが、人形が出てくる場面に遭遇したことがなかったせいか、なんと、私としたことが、いままで気づかずにいたみたいです。だめですねぇ…。
こちらが昔のからくり時計に関するビデオ…。


そして、こちらが現在のものに関するビデオです。


時報の時刻に近くにいらっしゃる際には、よかったらご覧になってみてください。

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