2.9.13

デヴォンでハートに火がついて。

ハウンド・トーで、突然の雨に走り出す少年たち。よく見ると空には虹が。

8月最後の三連休を利用して、イングランド南西部のデヴォンに行ってきました。いつも写真クラブでお世話になっている、写真の先生ご夫婦に案内していただき、山歩きをしたり、「トー(Tor)」と呼ばれる、自然現象によって石が積み上がったような不思議なかたちの丘をめぐったり、とっても楽しい3日間でした。ロンドンとは空気が違うのか、光が違う色に見えて、写真を撮るのも楽しく、調子に乗ってずいぶんシャッターを切りました。

ヘイトーで、石から石へと飛び移る青年。見ているこちらのほうがドキドキです。

たまたま近くで行われていた、ラストリー(Lustleigh)という村のヴィレッジ・ショーにも立ち寄りました。イングランドの田舎のヴィレッジ・ショーは、ドッグショーあり、10キロ・マラソンあり、モリス・ダンスあり、鷹匠ショーあり、農作物のコンテストあり、と内容盛りだくさん。

ちょっとだけ、写真でラストリーのヴィレッジ・ショーご案内したいと思います。

こちらが、会場の入口。近郊の村の人々も集まる村の一大イベントなので、村をあげての総動員で、
車の誘導やイベントの進行などを行っている様子です。

イングランド伝統のダンス、モリス・ダンスもありました。

イングランド伝統の手法で石壁などをつくる、業者さんのストールも。笑顔がすてきな方でした。

フェレット・レースに出場前の皆さん。

大きなテントのなかでは、農作物のコンテストの結果発表が大々的に行われていました。

羊の群れを、向こう側の柵から、こちら側の柵の追い込んで、そのタイムを競うコンテストも。

さてさて、このヴィレッジ・ショーで、なによりも私の心に火を点けたもの、それはこちらです↓

デヴォンの地元のダートムーアの羊毛を伝統的な手作業、手染めで、
毛糸にしているリリー・ウォーンさんの100%ウールの毛糸玉です。

リリー・ウォーンさんのストールには、ご本人がつくったバッグなども展示されていたのですが、羊毛100%のこの毛糸で編み、高温で洗ってフェルト化させたバッグというのが、もう、とってもステキだったのです。

ウールのセーターなどをうっかりお湯で洗ってしまって、袖や裾がつんつるてんになってしまった、なんていう経験のある方も多いと思いますが、それを逆手にとり、お湯で洗って縮じゅうさせることで、毛糸がフェルト化するという手法です。

縮むことを想定に入れて、Kindleとおサイフ、定期券、携帯、鍵だけを持ち歩く小さなバッグに挑戦してみました。

これなら縮んでもたぶん、大丈夫かな、と思い…。

これから、これを洗って、フェルト化させようと思うのですが…。うまくいくかどうか、ドキドキです。

今回、毛糸の縮じゅうについて調べていたら、羊毛100%の毛糸でフェルトボールを作る方法をネットで見つけました。ひとつ作ってみたら、意外とうまいことできたので、端から捨てていた端糸をゴミ箱から拾い上げて、いくつか作ってみました。

なーんかかわいいのです。

アップにするとこんな感じ……。

これを使って、ネックレスでもつくってみようかなぁ、なんて思ったり。

なんとなくハマって、遊んでしまいました。ウール100%の毛糸の端糸が40センチあれば、小さなボールがひとつ作れます。編み物をされているときは、端糸もぜひ利用してみてください。

なんか遊んでしまいます。

15.8.13

マロウの花




畑になにかハーブがあったらいいなぁ、ハチを呼び寄せてくれて、ハーブティーにもなって、できれば葉っぱも食べられるもの……とハーブの本を読みながら探していて、種を購入したのがマロウでした。

直に種を蒔いて、数週間、忘れた頃に、「あっ、芽がでてきた」と思いきや、あとはぐんぐん育つこと育つこと。気づいたら、周りの野菜や、畑と畑の間の通路にまで覆い被さってしまうほどの勢いに。ちょいちょい刈り取って、花瓶に活けたりしていたのですが、マロウのハーブティーは気管支や喉によいとのことだったので、ちょうど風邪も治りかけというところで、花を摘み取ってドライハーブにでもしてハーブティーにしてみようかと思い立ちました。

なかなかかわいい花なのです。

マロウのハーブティーは、花の色がすぐにお湯に溶け出し、美しいブルーのお茶ができることで知られているそうです。そして、そこにレモンをたらすと、すぐにピンクに色が変わるマジックティーだとか。

本で読んだところによると、花が咲いたら次々摘み取るのがさらに花を増やすコツらしいです。

そんなことを読んでいたら、ドライになるまで待ちきれず、フレッシュで作ってみることにしました。最初はケチケチ3つくらいお湯に入れてみましたが……ぜんぜん色が変わらず。さらに3つ、だめなのでさらに5つ、と入れているうちに、じれったくなって「これでどうだっ」とばかりに全部入れちゃいました。

するとまぁ、うっすらとブルーに。そしてレモンをたらすと、こんな私でもピンクのティーができました。感激。ハチミツを入れたら、今度は黄色く変色してしまったので、ピンクの命は短かったですが…。

横顔もなかなかです。

次に畑に行ったら、花を全部摘み取って来ようと思います。

ところで、畑の大家さんに「これ、マロウがこんなに育ちました」って言ったら、「えっ、これマロウじゃないでしょ?」って。「えっ、マロウですよ、ハーブのマロウ!」「えっ……あ、ああ、マロウね(笑)」……(汗)。

このハーブのマロウはMallow、ウリはMarrowです。何年住んでも「L」と「R」には悩まされている私です。トホホ。

14.8.13

映画「ハーフ」のお知らせ。


以前にブリックレーンのギャラリーで開催された、エキシビションイベント「Hafu」について、このブログに書いたことがありました。早いもので、すでに5年近く前のことなんですね。

今回、この「Hafu」プロジェクトの発起人のひとりであるリゼ・マーシャ・弓美さんがテーマ顧問とリサーチャーを務められた、映画「ハーフ」が10月5日(土)から、渋谷アップリンクで上映されるそうです。

予告編だけ拝見しましたが、私も日本にいたらぜひ観に行きたかった作品なので、ご興味のある方は、ぜひ足を運んでみてください。早くロンドンでも上映されるといいなぁと思っています。

映画「ハーフ」公式サイト http://hafufilm.com/
渋谷アップリンク http://www.uplink.co.jp/
マーシャさんとナタリーさんの「Hafu」プロジェクトサイト http://www.hafujapanese.org/

※一般公開に先駆けて、プレス向けの試写会は8月下旬〜9月中旬に複数回予定されているそうです。関係者の方で、ご興味のある方は、上記公式サイトの「お問い合わせ」にありますメールアドレスまで、ご連絡なさってみてください。





14.7.13

畑の3ヵ月後。

畑しごとを始めて、今日でちょうど3ヵ月。先々週あたりから、少しずつ収穫できるようになってきました。

今日の収穫は、はじめての小さなズッキーニ(たった1本)、カブ、ジャガイモと、いただきものの、そら豆、レタス、イチゴ。

ここ数日のロンドンは、ものすごい夏日で、今日も炎天下のなか、汗をだらだら流しながら雑草取りに励んでいると、ふと目を上げた葉っぱの裏にてんとう虫がついていたり、でっぷりと太ったとら猫がどこからともなく、やって来て、しゃがんだ私の膝に顔をこすりつけて甘えてきたり(泥まみれの手袋をしていたので、撫でてあげなかったら、「ふん」って感じですぐどこかに行ってしまいましたが。それとも泥まみれの手袋で撫でてあげたらよかったのかな)、最初は苦戦していた栗カボチャの葉っぱの下に小さな小さな赤ちゃんカボチャを見つけたり、畑の仕事はハードワークながらも、すてきな発見に満ちた心なごむひとときです。

枝豆の葉っぱの下にてんとう虫(カメラ目線?)。英国英語ではLadybirdと呼ばれています。

今日は久々に、私にとっては畑の大先輩であり、畑の大家さんでもある方と畑で落ち合って、おしゃべりしながら作業しました。

畑を始めた当初、野心的に日本の野菜ばかり植えたがる私を見て、「英国の気候に合った、英国の野菜も植えた方がいいよ。絶対うまくいくから」と言われ、「えー、だって近所のグローサリーですぐ買える野菜をわざわざ育てるなんて、つまんないっ」と思いながら、しぶしぶジャガイモを植え、彼女からいただいたズッキーニを2株植え、しかし「そら豆も絶対おすすめよ」と言われたにもかかわらず、「そら豆かぁー……」と思っているうちにスペースをほかの野菜に使ってしまい、タイミングを逃してしまいました。

あれから、3ヵ月。彼女のエリアには、ぷっくりふくらんだそら豆のさやが、これでもか、というくらいたくさんぶら下がっていて、今日は少しお裾分けをいただきました。

うちに帰って、さっそく今日の収穫物を、と味見。ちょっと小さいけど、初めて収穫したズッキーニは、生で食べると甘くてしっかりした味で感激。お店で売っているのとぜんぜん違う! 来年は絶対もっともっと植えよう、と決意しました。

そしてそら豆。恥ずかしながら、私、生のそら豆を料理したことがなくて、大きなさやのなかで、ふかふかしたベッドに行儀よく並んで横たわる豆の美しさに、すっかり魅せられてしまいました。

こんなふうにきちんと並んでいます。さやの内側は、低反発マットのよう。

ひとつひとつ、頭のところが、ちゃんと鞘につながっていて、ここからへその緒のように栄養が豆に与えられて、こんなに大きくなったんだなぁと思うと、やはり自然の力って、すごいものがありますよね。

丸みを帯びたそら豆のかたちって、無条件に愛おしいです。

豆を取り除いたあとは、しっかりと豆のかたちの跡が。

お味はというと、もう、涙。やっぱり、来年はそら豆をいっぱい植えよう、と即座に決意しました。

あまりに美しくて、たくさん写真を撮りました。

やっぱり英国の気候に合った、英国の野菜も育てるべきです、はい。

11.7.13

ローラ・ナイトのポートレート展

思わずこういう写真が撮りたくなる、ローラ・ナイトのセルフポートレート。

今日、7月11日からナショナル・ポートレート・ギャラリーで開催される、ローラ・ナイトのポートレート展のプレス・ビューに行ってきました。

私も、今日資料をちゃんと読むまでよく知らなかったのですが、ローラ・ナイト(1877〜1970)は、英国を代表する女性画家であり、英国ではキャリアを追求する女性の草分け的存在のひとりとされているそうです。

そんな彼女の作品を時系列に追って紹介しているのが、このエキシビションで、ローラ・ナイトによるポートレートを集めた初のメジャーなエキシビションとのこと。

プレスビューでは、この企画を担当したキュレーターのロージー・ブロードリーさんによる解説があって、彼女の作品そのものもさることながら、その変遷を通して20世紀の英国における女性の立場が読むようにわかる、そんなエキシビションでした。

例えば、ローラ・ナイトは13歳のときに、最年少の生徒としてノッティンガム美術学校で学び始めるのですが、当時の英国の公立学校では、女子生徒は生身のヌードモデルを見て描くことが許されておらず、人体モデルやマネキンを見て描くしかなかったのだそうです。同じく絵描きの男性と結婚し、コーンウォールのアーティスト・コミュニティに移り住んだ彼女は、ここでようやく、友人で同じくアーティストのエラ・ネイパーをモデルに、裸婦を描いている、というのが、入口の一番近くに展示されている上の写真のなかの作品です。

ローラ・ナイトの作品群を見ていて、私が興味をそそられたのは、彼女が作品のテーマに思い切り踏み込んでいる点でした。例えば、シアターやバレエの舞台裏に入り込んだ絵を描いていたり、ジプシーのコミュニティに何ヵ月も通って、そのなかの一家族と親しくなり、彼ら家族全員のポートレートを描いていたり、サーカス団について一緒に移送しながらその様子を描いたり、と、まるで、写真でいうところのドキュメンタリー写真のような作品づくりをしていたようです。

また、第二次世界大戦のときには、従軍記者として戦地に赴き、工場や補助部隊で働く女性の姿を描いたり、そしてニュルンベルグ裁判のときも記者席からその裁判を見つめ続け、その様子を作品にしています。

写真家が従軍するというのは、よく聞く話ですが、画家が、しかも女性の画家が従軍する、ということもあるなんて、正直なところ、まったく考えたこともなかったです。

その功績は広く認められ、王立芸術院で初の女性正規会員となったり、また、男性の「ナイト」に相当する「デイム」の称号を与えられたり、と、おそらく、英国の女性画家としてはその社会的地位をきちんと認められた、最初の人といっても、過言ではないのかもしれません。逆に言うと、女性のアーティストが立場を認められるようになったのも、ほんのここ100年ほどのこと、ともいえるのでしょう。

作品の美しさはもちろんなのですが、働く女性にとっては、なにかしか共感が得られるエキシビションだと思いました。

Laura Knight Portraits
National Portrait Gallery(10月13日まで)
http://www.npg.org.uk/whatson/laura-knight-portraits/exhibition.php


30.6.13

こけとけ。

朝、窓際に置いている苗やハーブ類に水をやっていたら、「苔って、美しいなぁ…」と急に思ったので、日曜の朝っぱらから三脚を出してきて、苔の写真を撮ってみました。

ふわふわキラキラという感じ。

ついでなので、手前のほうに写っているラベンダーの芽も、とりあえず撮っておこうかと、ピントを合わせて撮ってみると……。

もわっと。

よく見ると葉に毛が生えてるんです。ほわほわと。

今日、発芽したっぽいキュウリの芽も…。

ピンクの部分は種の殻です。

茎のあたりにうっすらと毛が生えています。キュウリはたぶん、これからピンクの種の殻のほうが持ち上がって、双葉が開くのだと思います。葉っぱっぽいものが、ピンクの殻に頭を突っ込む感じでちょっと割れているのがわかるでしょうか。

カボチャの葉っぱも、シソの葉も、注意して見てみると、実に毛の生えている植物って多いんですよね。生き物って不思議です。

以前にもラズベリーの毛について書いていましたが、私、毛に対して強迫観念でもあるのでしょうか。なんか毛が好きみたいです。人ごとのようですが。

27.6.13

長州五傑とムンクの150年。

昨日今日と2日連続で、ちょっと興味深い映画を観てきましたので、そのお話など…。

今年2013年は、日英学術交流150周年にあたるのだそうです。

その「学術交流」の夜明け、つまり150年前になにがあったのか、というと、伊藤博文、井上馨、遠藤謹助、山尾庸三、井上勝の5人が、長州から「密航者として」ロンドンにやってきたのです。

西洋の文明を学ぼうと命をかけてやって来た、一般に長州五傑と呼ばれるこの5人組を受け入れたのは、ロンドンのUCL(University College London)でした。当時、ケンブリッジやオックスフォードは、海外からの肌の色の違う学生の受け入れはしておらず、UCLだけが外国の学生に門戸を開いていたのだそうです。

長州五傑、日本の初代総理大臣となった伊藤博文はよく知られていますが、ほかの4人も、井上馨は初代外務大臣を務め、遠藤謹助は造幣の父、山尾庸三は日本工業の父、井上勝は鉄道の父と呼ばれ、それぞれが英国で学んだ技術やノウハウを日本に持ち帰り、日本の近代化に尽力したと言われています。

さて、この5人の活躍を描いた映画「長州ファイブ」を、この5人が150年前に学んだUCLで上映するというので、観に行ってきました。






ちょうどこの日の朝、ふとネット上で見かけた方のプロフィール欄にあった「単身で渡米」という一行に、思わず目が止まってしまい、このご時世、「単身で」渡米ってあえて書くのもどうなんだろう……と思っていたところのこの映画。これを観てしまったら、現在の「単身で渡米」は、「地下鉄で大手町へ」というのとどれだけ違うのか、というくらい、簡単なことに思えて、やはりプロフィール欄に書くにはちょっと恥ずかしいかなぁと思ってしまいました。

この映画、ちょっと長めではありますが、英国に関心のある方にも興味深いお話なので、機会がありましたら、ぜひご覧になってみてください。

さて、続いて今日、会員になっている近所の映画館でムンク展に関する映画を観てきました。


Exhibition: Munch 150 cinema trailer from Seventh Art on Vimeo.

最近、英国では、「Exhibition on Screen」と題して、展覧会を映像で紹介する映画がいくつか上映されています。

今年はムンクの生誕150周年にあたる年とのことで、オスロの国立美術館とムンク美術館の2館共催で合計220点もの作品を展示する一大ムンク展が開催されています。

映画のなかでは、この作品群のなかから、特に重要な数点を取り上げると同時に、担当キュレーターの方のお話や、ムンクの生涯にも光を当て、「叫び」だけではないムンクの世界を紹介しています。

私のようなアートに詳しくない門外漢にもわかりやすく、また、当時のアート界がどのようにムンクの作品を受け入れたか(または受け入れなかったか)など、大変興味深い内容でした。

これを観たら、実際に展覧会にぜひ足を運んでみたくなる、そんな内容です。展覧会に行く前の予習として、この映画をご覧になると、おそらく展示を見て歩くのも2倍楽しくなるように思いました。

昨日から始まったナショナル・ギャラリーでの「フェルメールと音楽」をテーマにした展覧会に関する映画も、もうすぐ上映されるそうなので、これはぜひ映画で予習してから観に行きたいと思います。

たまたまではありますが、長州五傑が英国に来たのも、ノルウェーでムンクが産声を上げたのも、同じ150年前の1863年。150年という歳月が、長いのか短いのか、わかりませんが、長州五傑も、ムンクも、150年後の世界がこんなふうになっていることを想像したのか、しなかったのか。自分の目で見ることはないだろう150年後の世界が、どんなふうになっているのだろうと、私もふと考えてしまいました。

18.6.13

VisitBritainのトラベルセミナーとRoadMovie


先週の木曜日、VisitBritain(英国政府観光庁)の「2013年英国冬の旅」のセミナーに行ってきました。

これは、VisitBritainの日本代表のアシュリー・ハーヴィーさんが来英されて、日系旅行代理店とメディア向けに、冬の英国の楽しみ方アイデアをプレゼンテーションする、というもの。アシュリーさんのほかにも、マンダリン・オリエンタルや、グッドウッド、また会場となった、デザイナーブランド、Maria Grachvogelのデザイナーご本人、マリアさんのプレゼンもあって、とても興味深かったので、ご紹介します。

日本代表のアシュリーさんは、日本語が堪能! 日本では、日本語でセミナーをされているそうです。

アシュリーさんのお話によると、ロンドン・オリンピックのあった昨年、2012年に英国を訪れた日本人の渡航者は、24万人。VisitBritainでは、これをキープするだけでなく、2020年までに30万人にすることを目標に、プロモーション努力をされているそうです。

そこで、ロンドンの冬の楽しみ方として、こちらのブログでもご紹介した西ヨーロッパ一高いビル「シャード」や、ショッピング、クリスマスマーケットや冬の風物詩アイススケート・リンクやクリスマスイルミネーションなどの紹介がありました。

なかでも耳より情報だったのが、カーナビー・ストリートではクリスマス前の一日、事前オンライン登録をした人に限り、参加店舗やレストランで20%割引になる「ショッピング・ナイト」が開催されるとのこと。詳細が分かり次第、このブログでもぜひご紹介したいと思います。

ほかに、ブライトン、セブンシスターズなど英国の南東部、クリスマスマーケットが賑やかな(そしてサッカーでは香川選手が活躍中の)マンチェスター、ビートルズでお馴染みのリバプール、ニューイヤーのお祭りが楽しいスコットランドなど、ロンドン以外の見どころのご紹介も。

そして、ナイツブリッジのホテル、マンダリン・オリエンタルの方もプレゼンされました。

マンダリン・オリエンタルのカースティンさん。

同じくマンダリン・オリエンタルのレベッカさん。

マンダリン・オリエンタルには、英国を代表するシェフ、ヘストン・ブレメンタールのレストランが入っていたり、また7月にはスパにスイミングプールがオープンするなど、話題がいっぱい。ロイヤルウェディングの前日には、エリザベス女王を含むロイヤル・ファミリーがマンダリン・オリエンタルのレストランで食事をされた、などの裏話も興味深かったです。

続いて、壇上に立ったのがチチェスター郊外にあるグッドウッドのインターナショナル・イベント・ジェネラル・マネージャーのポールさん。

グッドウッドの歴史についても説明がありました。

グッドウッドといえば、すぐに思い浮かべるのはクラシックカーですが、セスナ機での飛行が楽しめたり、競馬、ゴルフ、モータースポーツと、アクティブに楽しめることが盛りだくさんなのだそうです。ブライトンからも日帰り圏なので、ブライトンに滞在して、グッドウッドに足を伸ばすのもよさそうです。

最後に、会場となったMaria Grachvogelのマリアさんから、自身のブランドについての説明が。

とってもカッコイイ女性です。

服をデザインするにあたって、人形のボディではなく、生きた人間のボディを何人も使って、着心地のよさを追求していく、というだけに、快適でなおかつ身体が美しく見えるマリアさんの「マジックパンツ」は、顧客の間でも大人気なのだそうです。

このマリアさんのお店、インテリアもステキでした。







ご興味のある方は、ぜひ以下の各ウェブサイトにアクセスしてみてください。

英国政府観光庁
http://www.visitbritain.com/ja/JP/
Mandarin Oriental
http://www.mandarinoriental.com/london/
Goodwood
http://www.goodwood.co.uk/
Maria Grachvogel
http://www.mariagrachvogel.com/


ところで、冒頭でご紹介した映像は、iPhoneアプリ「RoadMovie」で撮影したものです。友人に教えてもらってから、このアプリにいまちょっと夢中になっています。

もうお使いになっている方も多いかもしれませんが、次々に映像を撮っていくと、アプリが24秒のムービーにしてくれるのです。映像は3秒×8シーン、2秒×12シーン、1秒×24シーンのいずれかをあらかじめ選び、あとはただ、次々撮っていくだけです。

こちらは、週末のサウスバンクです。


ぜひ皆さまもいろいろ撮ってみてください。楽しいです。

RoadMovie
https://itunes.apple.com/us/app/roadmovies/id575022047?mt=8

3.6.13

まぁ、それも悪くないのかもしれない、と、頼まれてもいないのに悶々と考えて みる。

日本で走る少年の姿を見ると、なぜか無条件で感動してしまう私。

2ヵ月ぶりくらいに、また東京に帰ってきた。

日本に帰ってくると、とにかくなにを食べてもおいしくて、滞在一週間目にして、ただでさえドッシリしている下半身がさらに一回り大きくなって、ほっそりした人の多い日本で、余計に際立つおのれのデカさにショックを受ける、という……嬉しくもあり、悲しくもあり……。

電車がビシッと時間通りに来るので、あらゆることの時間が読める、がゆえに、ちょっと待ち時間があったら、これやって、あそこに寄って、という感じになり、なんだかやたらとバタバタ忙しく慌ただしくなってしまい、常に時間に追われているような気分に……嬉しくもあり、悲しくもあり……。

といった具合に、「自己管理能力」という耳の痛い一言をたかーーい棚に「ヨイショ」っと載っけたうえで言えば、すべての物事にはよい面と、悪い面がある。すべての人間に、長所と短所があるように。

それを一番強く感じてしまうのが、日本でのコミュニケーションで、「阿吽の呼吸」というか、自己完結的「予定調和」というか、日本には独特の会話のお作法がある。それは形式美ともいえるし、だからそこにはある種の「美しさ」はあるのかもしれない。

だけど、海外生活が長くなってしまったせいか、私の場合、たまに帰ってきても、それにうまく反応できず、相手を戸惑わせてしまったり、もっと悪いときには機嫌を損ねてしまい……もっと正確に言うなら、本当に不機嫌になっているわけではなく、不機嫌な態度をとることで「私がお作法から外れている」ことを知らしめようとしているのだと思うけど……こちらも不快な気分を味わうことも、まぁ、たまにある。私からしてみたら、そういう物言わぬ意思表示というのは、コミュニケーションとしては未熟なような気もしてしまうのだけれど……。

先日も、テレビを見ていたら、私も名前を知っているくらい有名な教育学者の先生が、「日本では、話の内容そのものよりも、話し方のほうが重要です」と相手に不快感を与えない話し方について指南していた。話の内容よりも話し方? これって「プレゼントの品物よりもラッピングのほうが重要です」って言い切っているも同然のような……ほんとにそれでいいんだろうか。

今日、丸ノ内線に乗っていたら、ドアの上のモニターに東京メトロのCMが流れていた。

OL風の堀北真希ちゃんの「ミスをした」というモノローグから始まるこのCM、次のシーンでは、彼女よりも少し年上のスーツ姿の男性と一緒に、「申し訳ありませんでした」と、取引先の応接室っぽいところで並んで深々と頭を下げている(1)。そして「上司まで巻き込んでしまった」というモノローグ。ふたりは地下鉄に並んで座り、彼女は頭をうなだれている。彼女のほうから思い切ったように上司に「すみま……」と言いかけると、彼は急に立ち上がって電車を降りてしまう(2)。黙ってついていくと、そこは築地駅。上司はずんずんと魚市場のなかを歩いていく(3)。両脇に並ぶ新鮮な魚と活気ある魚屋さんたちを見ながら歩いているうちに、ちょっと表情が明るくなっていく彼女に、「ついてこいよー」と声をかける上司。「こんにちはー」と言いながら彼が入っていったのは、お寿司屋さんっぽいカウンターのお店(4)。「海鮮丼ふたつ」(5)と注文した上司と彼女の前に、「はい、お待ち」と海鮮丼が供される。上司はもりもり食べ始め、戸惑う彼女のほうを向いて、笑顔で「食えよ」と言う(6)。上司のやさしさに笑顔になる彼女のモノローグ。「東京には力をくれる場所がある」。再び地下鉄駅。「すみませんでした」と頭を下げる彼女に、上司の一言「うまかっただろ」(7)。と、こんな60秒のCMだった。

ふつうにいい話、なのだろう、とは思う。このもの言わぬ上司の、不器用なやさしさに感動するべきなんだろう、とも、思う。

だけどこれ、うちの夫をはじめとする、英国人にわかるかなぁとふと考えてしまった。

ロンドンで自分の身の回りにいる英国人たちを勝手に思い浮かべて、堀北真希ちゃん演じるOL役と彼女の上司役を勝手にあれこれキャスティングして、考えてみた。エリンをOL役にウィルを上司役に、いやいや、ロレンをOL役にジョンを上司役に、などなど。丸ノ内線を降りて、中央線に乗り換えて、四谷駅から立川駅までえんえん考えてみたけど、誰もピンとくるキャスティングが思い浮かばない。

というより、むしろ、これはキャスティングの問題じゃなく、やはり脚本の問題だろうなぁと、一応検証してみたものの、実は最初からわかっていた問題点を(誰にも頼まれてないけど)具体的に考えてみた。

まず、ただ謝ってすむ問題なら、あえてふたりで謝りに行く理由がわからないし(1)、相手が誠意をもって謝罪の言葉を述べようとしているのを無視して、勝手に地下鉄を降りる(2)っていうのは、実にマナーを欠いた行為だし、昼間っからビリングゲート(ロンドンの魚市場)にいきなり行くのも意味がわからないし、っていうか、黙ってそんなところについていかないし(3)、相手がお腹すいているかどうかもわからないのに勝手に食べ物屋に入るのもどうかと思うし(4)、しかも勝手に相手のものも注文し(5)、ベジタリアンかもしれないのに、食えよと強制する(6)パワハラぶりで、しまいにゃ、謝っているのに「うまかっただろ」ってこの人ボケるにもほどがある(7)……ということに、まぁ、なりかねないかも……と。

なんて考えつつも、「ああ、いい上司なんだなぁ」って、このメッセージがちゃんとわかるのって、日本人だけかもしれないって思うと、それはそれで、そういう独自のコミュニケーション文化があっても、まぁ、悪くはないのかもしれない、とも思う。それでしみじみできるなら、おそらく、それでしみじみできないよりかは、きっといいんだろう、たぶん。

この感覚は、なんというかこう、学校の勉強はすごくできるけど、友だちづきあいがありえないくらい下手くそな、オタクな三男坊を擁護する気分にたぶん似てる。本当は心のやさしい子なのよ、って。あの子のよさをわかってくれるやさしい女の子がひとりいてくれれば、ほかの人にわかってもらえなくても、まぁ、仕方がないか、っていう。

うーむ……。

と、日本に帰ってくると、そういう、ふだんはあんまり考えないどうでもよいことを、あれこれ悶々と考える機会を得られるのも、これまた、嬉しくもあり、悲しくもあり。そしてなにより、ウザくもあり(私が)。

東京メトロのCMにご興味のある方はこちらからどうぞ(↓)
東京メトロCM「力をくれる篇(60秒)」

26.5.13

フィオナさんのお花レッスン

以前にフラワーアレンジメントに関する雑誌のお仕事をしていたときに、取材させていただいたフラワーデザイナーのフィオナ・デ=リスさんから、何年かぶりにお電話をいただきました。

フィオナさんのことを最初に取材させていただいたのは、かれこれ10年近く前のことで、当時彼女は私の住んでいる町に小さなお花屋さんを持っていたのでした。その後、華麗なるキャリアチェンジをされて英語教師の資格をとり、留学生に英語を教えるかたわら、やはりお花への情熱を捨てきれず、英語学校のオプショナルの授業として、ちょっと前からお花のレッスンを行っている、とのこと。一度見に来ませんか、と誘っていただいたので、さっそく見に行ってきました。

フィオナさんのお花は、自然の持つ風合いを大切にしたナチュラルでどこかワイルドかつオーガニックなスタイルが特徴です。今回もそんなフィオナ流の花づくりをみせていただけるに違いない、と、いざ、北ロンドン、マズエル・ヒルにある「エクセル英語学校」へ。

まずは、バケツに入った花材を前に花の名前を英語で学んでいきます。

本日の生徒さんは、ひとり。日本人女性の学生さんです。英語留学として、3週間の予定でロンドンにやってきて、最終週にフラワーのコースを1週間オプショナルでとることにしたのだそうです。

それでは、フラワー・アレンジメントができていく様子を時系列で、写真で追っていきましょう。

花瓶に活けるアレンジメントにもかかわらず、フィオナさんの手にはオアシスが…。

フィオナさんの指示にしたがって、プスプスとオアシスにナイフをさしていく生徒さん。

オアシスをナイフで刺すのは、次のステップで水を吸い込ませやすくするため。 水を「吸い上げる」=「Soak up」など、使える英語表現もあわせて学んでいきます。

まずは、花を縁取るコケやシダなどのグリーナリーをテーブルの上に広げてみます。

花を後回しにして、まずは、グリーンを使って、花を飾るためのベースをつくっていきます。

まずは「パープルリーフ」を丸めて、花瓶に沿うように入れていきます。
こうすることで、花瓶の表面にパターンを作ると同時に、
あまり美しくない茎の部分をカバーすることもできるのです。

次に、この花瓶の上部に水をたっぷりとしませたオアシスを入れて、グリーナリーを挿していくためのベースを整えます。

三角形をつくるために、中央を高く、そこから角度をつけて
挿していく方法を説明するフィオナさん。

グリーナリーのベースができあがったら、いよいよ花を活けていきます。葉っぱや花が、地面からどのような方向に生えてきたのか、それをまず見極めることが重要、とフィオナさんは言います。植物は自然のものなので、その流れをいかす、というのが大切なのだそうです。そこで、ひとつひとつのグリーナリーを見て、その植物が成長してきた方向に向かうように活けていきます。

花の大きさのバランスをみつつ、活けていきます。

ここでも、それぞれの花の数は、「Odd Number(奇数)」か、「Even Number(偶数)」か、など、英単語の勉強を交えた質問が飛びます。動きのあるアレンジメントをつくるために、偶数ではなく、奇数の花を使うことが、ひとつのポイントになるそうです。

いよいよ本日の主役であるアジサイが登場。

この日、用意されたお花を全体的に見て、フィオナさんと生徒さんとで話し合って決めた、「本日の主役」となる花がアジサイ。これを最も生かせる場所に配置します。

いよいよ配置を決定。オアシスに挿します。

袋からごろごろと木の枝とコケがでてきます。

フィオナさんのスタイルは、常に自然を意識して、ただ色や形が美しい花を使うだけでなく、ハーブやコケ、木の枝や葉など、自然の素材をふんだんに使うこと。この日も脇に置かれていたビニールの中身が気になっていたら、そこからごろごろと木の枝とコケが出てきました。

枝をポイントとして、正面にとりつけます。

さらに、美しく垂れ下がるコケを、花瓶の縁取りのように挟み込んでいきます。

フィオナさんらしい、美しいコケづかい。

たれさがるコケのテクスチャが美しいです。

最後に、足りない部分を補うように、グリーンや脇役の花を入れて、整えていきます。

最後の仕上げです。

ということで、スタートから約1時間半、ナチュラルなテイストを保ちながらもとっても華やかな、大きなアレンジメントができあがりました。

生徒さんも大満足のできあがりです。

この日のレッスンではこのほかに、さらに小さなアレンジメントをひとつ作成。今回の生徒さんの場合は、午前中の一般英語のコースをとりながら、午後のお花のオプショナルコース1週間3回のレッスンで、フラワーマーケットの見学、ブーケ2つの制作、そしてこの日アレンジメント2種の制作と、盛りだくさんの内容だったそうです。

エクセル英語学校では、このように、英語を学びながら個人のニーズに合わせて、オプショナルのお花のコースも1週間からアレンジ可能なので、短い留学期間でもちょっと違うことも挑戦してみたい、という方には最適かもしれません。

特にフィオナさんのお花のセンスは、私も大好きで、また彼女のレッスンでは、生徒さんの自主性を大切にしながら的確なアドバイスをしてくれるのを拝見して、私までとってもすてきな見学時間をすごさせていただきました。

エクセル英語学校のウェブサイト
http://www.excelenglish.co.uk