4.4.17

発芽率におののく。

温室のなかである程度大きくしてから、外に出します。

ロンドンはずーっと寒い日が続いていたのですが、3月中旬、唐突にそして気まぐれに春がやってきて、一気にあたたかくなりました(今日はまたちょっと寒いですけど)。

3月の頭くらいから、少しずつ野菜の種を苗床に仕込み始めたのですが、まったくもってどうしたことでしょう! ぼかすか芽が出てきて、まさに嬉しい悲鳴を通り越して絶叫状態です。

柚子の木にも小さなつぼみがたくさんつき始めました。今年はひとつくらい果実がとれるでしょうか。

温室に置いているブルーベリーも花が咲きました。実になるのが楽しみです。

前回のポストで書いたとおり、今年は6メートル × 25メートルの畑をひとりで使えるので、いままでのようにケチケチせず、そら豆も袋に入っていた種をひとつ残らずまいてしまうなど、かなりの大盤振る舞い。

去年は寒かったせいか、どの野菜もこの季節の発芽率がとても低かったので、いっぱいまいたって、みんな芽が出るとは限らないし、と、トマトもししとうもトウモロコシも紫のブロッコリーも、セイジやタイムなどのハーブ類も、がんがん種を仕込んでいたら、ほぼすべて90%以上の発芽率。ブロッコリーに至っては、80発80中という恐ろしい結果に。

クラリセージも20個の種がほぼすべて発芽……。

ブロッコリーは、6株あれば4人家族で食べるのに十分、とのことなので、半分に間引きをしても40株で26人家族分……ということになります(我が家はふたり家族……)。

去年は5月になっても発芽率が半分以下だったトウモロコシも、90%以上の発芽率です。

私たちの菜園には、門のすぐそばに「Swap Table」(交換台)と書かれたテーブルがあって、そこにいらなくなったガーデニングの道具とか、余った種とか、とれすぎて食べきれない野菜とかを置いておくと欲しい人がもっていく、というシステムがあります。

先日は、パースニップ(白くてでかいニンジンのような見かけの根菜)とリーク(太い長ネギのような野菜)がどっさり置かれていたので、大きなパースニップ2本とリークを5本ほどいただいて、スープにしました。

うちの紫ブロッコリーの苗も、もう少し育てて強くしてから、どっかとそのテーブルに出そうと野望を燃やしています。

さて、他人様が使っていた畑を引き継ぐと、なにかと「むむむ、これはなんだろう??」と思うものがたくさんあります。特に3月の休眠中の木にいたっては、なんの木だかさっぱりわからないので、剪定していいのかどうかもわからず。

そこで、私がものすごくお世話になったのが、「SmartPlant」というiPhoneのアプリです。このアプリ、謎の植物の写真を撮ってアップロードすると、ガーデニングの専門家が見てくれて、それがなにか、またどういった世話をしなければいけないかを教えてくれます。こちらからの質問にも答えてくれるので、私のような初心者には本当に心強い存在なのです。

このアプリのおかげで、りんごの木やライラックの木があることもわかり、ますます春から夏、そして秋になるのが、待ち遠しい今日この頃です。

りんごのつぼみもふくらんできました。