17.12.08

去りゆく2008年と、そこまできている2009年

11月の中旬に日本に一時帰国し、
戻ってきたら、年末までの仕事の量に忙殺され、
すっかりブログもご無沙汰になっていました。

気づいたら、今年ももう少し・・・年が変わる前に、
一年を振り返ることと、来年の展望について、
ブログに書いておかなければー、
と焦って、アップしている次第です。

2006年1月26日に起業してから、もうすぐ3年です。
1年目の2006年は、とにかく馬車馬のように働き、
考える暇もなくて、気づいたら
労多く、実り少ない1年になってしまいました。
プライベートも充実どころか、仕事に食い殺されたような感じで。
1年が過ぎる頃には、なんとなく自分を見失ったような感じに。

2年目(去年)は、ただ仕事をするんじゃなくて、
仕事ももちろん、生活自体を考えて改善しよう、
という意識が高まり、オコガマシイながらも、
思い切って、クライアントさんを絞ってみたり、
生活の質を上げるための努力をしたり、
秋には、ヨガを始めたり・・・。

結果、1年目の起業にあたって、家族や友人から借りた
借金はすべて2年目で完済し、しかも会社としては、
プロフィットを出すことができて、
税金もちゃんと収めることができました。

そして、今年3年目・・・初めて配当金をいただきました。
こういう会社と、こういうお仕事がしたいなぁ、
と思っていたとおりの会社が、
クライアントとしてお仕事をくださるようになり、
1年目の嵐のような仕事ぶりとは一転して、
しっかりと座って、考えて、プランを立てて、
仕事に取り組める環境がようやくできあがってきました。

そして、周りには安心してお仕事をお任せできる
デザイナーさんやライターさん、
翻訳者さんや編集者さんに恵まれて、
自分ひとりでできないような大きなプロジェクトにも
取り組めるようになってきました。

これもひとえに、プロジェクトを与えてくださる
クライアントさんと、外側から支えてくださる
フリーランスの方々があってのことなので、
感謝の気持ちを忘れないように、
来年も気持ちをこめて、ひとつひとつのお仕事に
取り組んでいきたいと思っています。

さて、こんな一人会社のペーペー社長ではありますが、
最初の年から、年末には必ず翌年のバジェットを
つけるようにしています。
その年の会計、クライアント別の収支などを見据えて、
翌年の予想を希望的観測も踏まえて表にしていくのです。
そして、1年が終わった時に実際の内訳と見比べます。

これは、会社員をしていたときに、
会社でやらされていたことで、
そのときは、「取らぬ狸の皮算用だよなー」と、
かなり無意味なことに思えたものです。

でも、実際に自分でやってみると、
もちろんその通りにはいかず、
期待していたクライアントさんから
お仕事がいただけなかったりもするものの、
新しいクライアントさんがその穴を埋めてくれて、
ここ2年間、ほぼ、バジェット通りのターゲットを
達成しているのです。
しかもその数字も、あまり前後することなく。

ということで、今年も、先日、来年のバジェットを立てました。

過去2年間のように、これがまたうまくいくという
保障はどこにもありません。
大はずし、ということも大いにありえます。
でも、年間の展望を立てることは、
自分にとっては、方向を見失わないで、
着実に歩いて行けるための方法としては、
有効なような気がするのです。

今年はこれが最後のアップになってしまうような
そんな気がするので、読んでくださっている方々にも、
ここでご挨拶を・・・。

今年も一年、どうもありがとうございました。
皆様のもとに、すてきなクリスマスと新年が訪れますように。
Peace on Earth



8.11.08

セクシー歯医者に「Fxxk off」

いきなり過激なタイトルですみません。

今日は歯医者さんに行ってきました。先日のキャラメル事件によって、空いた大穴の処理のためです。

いつもかかっている歯医者さんは長期ホリデー中なので、代打として、同じ歯科医院の誰でもいいから早く予約をとれる人、ということでお願いしたので、今回初めてかかる先生でした。

受付で待っていると、長身ですらりと細く、さわやかなインド系の男性がやってきて、自己紹介して手を差し出したので、握手しました。白衣を着るでもなく、はっきりいってセクシーです。

しかし・・・。私は歯医者さんを変える気はさらさらないので、今日はとにかく応急処置です。とにかくモノを食べるのに不便でたまらないので、なんとかする必要があったのです。

「君の歯って、いったいどうなってるの??」

これが、彼が私の口のなかを見て発した第一声でした。

私の歯はものすごく弱くて、治療だらけだし、歯並びも悪いほうですが、「どうなってるの?」というアッパーカットの奇襲に、のっけからカチーン

「『どうなってるの?』ってどういう意味ですか?」とたずねると
「いや、この銀のかぶせてある歯とか、大きく治療してある前歯とか、歯の色とか、どういう治療法があるかって、ちゃんと説明してもらってる? 今後、どういう治療をしていくつもりなの?」ときたので、再びムカー

「いつもの先生と少しずつ直していく予定ですけど」と、こちらもちょっとしたハッタリ。明らかに、治療の余地がありありの私は、彼にとっては、めちゃくちゃ都合のいいポテンシャル・クライアントなのでは。

「例えば、この前歯とか、ベニヤの治療をすれば、歯茎の手入れもしやすくなるし、ものすごく改善されるはずだよ。8000~9000ポンド()かかる治療だけど・・・」と150万円以上かかる治療をしゃらりと提案してくださる。

「歯科治療の保険には入ってますけど、そういう治療って保険はきかないんですよね?」

「そうだねえ、キミの場合は、純然たる審美治療ではなくて、必要もあるわけだから、交渉する余地はあると思うけど、まあもしかしたら、1000ポンドくらいは出してくれるかもね」(さらにムカー

「はー、そうですか、いつもの先生と相談してみます」

と、明らかに私が彼の治療を続ける意図がないことを思い知ってからは、なんと、超いい加減。

虫歯の上から(!)、セメントをのせて、かつてはまっていた詰め物を入れてくれました。

「これはものすごく応急処置だから、なるべく早く、治すようにね」

ということで、これで治療代75ポンド。
しかし、来週から出張が入っているので、この穴を抱えていくわけにもいかず。
保険がなかったら、ちゃぶ台をひっくり返すところです。

つくづく、腹が出てても、中年でも、ちょっと髪の毛が薄くても、いつもの先生がいいわーと思った次第です。


6.11.08

今秒のオバマさん

アメリカ初の黒人の大統領が誕生し、アメリカが浮かれるのは、よくわかるけれど、イギリスでのこの騒ぎはなんでしょう。

BBCトップニュースがアップされると、アラートが入るようにリーダーのセッティングをしているのですが、本当に10分おきくらいに3本も4本もニュースがアップされます。まさに「今週のオバマさん」、「今日のオバマさん」ならぬ、「今秒のオバマさん」です。

さっきテレビのニュースを見ていたら、オバマさんの女兄弟と一時期(!)結婚していた、とかいう(たぶん)イギリス人がインタビューに答えていて、「なにもの??」という感じ。

具体的な政策に関しては、まだよくわからないですが、とにかく戦争だけは避けていただきたい、と願うばかりです。アメリカの大統領は戦争をすると支持率が上がる、と聞いたことがありますが、戦争をしないことで支持率を上げられる大統領が登場してもいいんじゃないかと。

まあ、これは国民の意識にもよるでしょうし、周りを取り巻く状況が大きくモノをいうところとは思いますが・・・。政治的関心があまりに薄い私にとっては、謎な部分が多いですが、とりあえず世界の平和に貢献できる大統領を私は支持します。



2.11.08

刺客は身内にあり。

新しいブーツを買った夫。

いきなりひどい靴ずれができたらしく、
「痛い痛い」と言うので、
「バンドエイドを貼れば?」と提案しても、
なかなか言うことを聞かない。

多くの夫陣にありがちな態度で、
しつこく迫れば迫るほど、「うるさいなぁ」という感じ。
彼の足であって、私の足ではないので、
私もそれ以上言わずに放っておいた。

先日の朝のこと。
夫が言うところによると、寝ている間に、
無意識で、私の足のつま先が、
彼の靴擦れのかさぶたを派手にはがしたらしく、
あまりの痛さに絶叫した、とのこと。
ちなみに、私はすやすやと安眠中で気づかず。

だから、素直にバンドエイドを貼っていればよかったのに。
刺客は身内にあり。


29.10.08

朝になっても

yuki_asa







朝になっても、まだちょっと雪が残っていました。

ニュースによるとロンドンで10月に雪が降るのは、
なんと1930年代以降初めてのことだそうです。

ロンドンは雪です

yuki









暗くてよく見えないかもしれませんが・・・。
ロンドンは雪です。

まだ10月なのに・・・。

27.10.08

歯も、眉毛も。

週末、フランス帰りの友人宅で、
おみやげの塩キャラメルをいただいたところ、
なにやら、えらく硬い物質が混入されている。
「塩キャラメルって、塩の結晶でも入っているのかしらん?」
と思いきや、



なんと、私の歯の詰め物でした。

この歯は確か、15年くらい前に治したものなので、
まあ、そろそろ、リフォームの時期にさしかかっているのでしょう。

それにしてもなんというタイミング。
いま、私のかかりつけの歯医者さんは1ヵ月半のホリデー中。
あと、まるまる3週間は戻ってこない上に、聞いたところ、
そのあとも予約でいっぱいらしいのです。
迷いつつも、この大穴の不快さにはかなわん、と、
同じ歯科医院のなかの別の歯医者さんの予約をしました。

小さい頃から異常に歯が弱かったのに、歯医者さんに恵まれず、
日本での私の歯医者ジプシー歴は、そうとうなものです。
たぶん、二桁の歯医者さんにかかってきていると思います。

イギリスでも今の歯医者さんが3人目なのですが、
私が一生にかかったその二桁の歯医者さん中、彼がベスト!
もう、ここ10年くらい、この先生にみてもらっていて、
この先も歯医者さんを変える予定はありません。
(今回のような非常事態は別として)

この先生にかかるようになって、
日本ではもう歯医者に通いたくない、と思うようになりました。
なんといっても、なぜ日本の歯医者は治療に
あんなに時間をかけるのか。
時間をかける、というより、1本の歯を治すのに、
何回も足を運ばなければいけない、というのがつらいです。

例えば、今の歯医者さんの場合、2本の差し歯を作るのに、
たった3回の通院で完了してくれます。
そのかわり、治療時間はそれぞれ1時間とたっぷり。

日本の場合は、人体に負担をかけすぎないように、
という大義名分があるのかもしれませんが、
それにしても、仕事をしている身としては、
通うのがとても大変だったのを覚えています。

ただ唯一、今の歯医者さんの難点を挙げるならば、
彼、めちゃくちゃ長期休暇を取るのです。
だから、今回のようにタイミングがずれると、
長いこと待たなければいけません。

ピンチヒッターの歯医者さんの予約まで、あと10日ほど。
これを機にダイエットできるといいのですが。

あ、タイトルに「眉も」と書いておきながら、
触れるのを忘れてました。
歯に比べたら、まったくもって、マイナーなんですが、
先日眉毛カットをしていたら、ちょっと手元が狂って、
シャッと眉頭の上半分を落としてしまいました。

まあ、書けばいいや、と思っていたんですが、
普段、化粧をしない習慣がついている人間にとっては、
こういう非日常的タスクは忘れがちなのです。

それで、先日書いた映画もエキシビションも、
すべて、帰ってきてから眉毛が欠けていたことに気づいたわけです。

まあ、歯の穴に比べれば、眉の穴なんてかわいいもんです。
当の本人には、あまり影響がありませんから。
それに、勝手に治ってくれますし・・・。

24.10.08

「ぐるりのこと。」と「Haーフ ハーfu」

昨日は、「ロンドン・フィルム・フェスティバル」に出品中の日本映画のなかの1本、「ぐるりのこと。」を観てきました。

平日の午後3時半という半端な時間の上映という悪条件はあるにせよ、それにしても、シートの1割~2割くらいしか埋まっていないガラガラぶり。なんだか、とても残念だなあと思いました。

フェスティバル中に、もう1本観たいなと思っていた、「Silence Before Bach」というスペインの実験映画が、よりにもよって、この「ぐるりのこと。」と上映時間がかぶるという悲劇(?)に見舞われ、どちらのチケットを取るか悩んだものの、「Silence・・・」のほうはすっかりチケットが完売してしまっていたので、実は悩む必要もなかったのでした

さて、「ぐるりのこと。」、ご存知の方も多いと思いますが、木村多江とリリー・フランキー演じる一組の夫婦の、幼い娘を失ったことから始まる絶望から再生への10年間、というのがテーマ。2時間20分というとてつもなくながーい映画です。

面白い部分もあるし、なんといっても主役のふたりは、ばっちりハマっていて、とってもいいキャスティングだと思いました。リリー・フランキーの演技してないように見えるあの飄々とした存在が、役柄にハマっています。木村多江も、透明感のある美しさでしっかり女房ぶりを好演。

しかし。

いかんせん、長すぎる 子どもを失っておかしくなっていく夫婦の姿を描く部分が長すぎて、だんだんうんざり。途中で席を立つ人がいなかったのが不思議なくらいです。そして、肝心の再生へのきっかけが薄すぎて、その前にさんざん我慢して観てきたのに、「エー、そんなことで復活なんですか」というスカをくらったような、だまされたような気分になりました。そのあたり、もうちょっと説得力のあるエピソードを入れられなかったのか、元漫画編集者の私は、漫画家さんのネームを読むような気分で、考えてしまうのです。

さて、昨日はもうひとつ文化イベントに行きました。東ロンドン、ブリック・レーンの「Bodhi」というギャラリーで開催されている「Haーフ ハーfu」という写真エキシビションのプライベート・ビューです。ドイツ人と日本人のハーフの写真家、ナタリー・マヤ・ウィラーさんと日本人とイタリア系米国人のハーフのソーシャル・リサーチャー、マーシャ・ユミ・リゼさんのふたりがコラボして、日本人と外国人のハーフの若者9人のポートレートとインタビューを公開しています。

このエキシビションは、半分日本人のハーフの彼らが、自分のアイデンティティをどのように感じているか、ということがテーマになっています。一言でハーフといっても、「まるで日本人」という人から、「まるで非日本人」という見かけの人までさまざま。その見かけによっても幼少期からの体験は変わってくるようです。

また、日本で育ったハーフの子ども、海外で育った子どもによっても、ずいぶん体験は違うようで。彼らの「自分探し」を語るインタビューは、本当にとても興味深かったです。

30日まで開催しているようですので、ご興味のある方はぜひ立ち寄ってみてください。道路の向かい斜め右側のベーグル屋さんのベーグル(20ペンス)とミネストローネ・スープ(50ペンス)は絶品ですので、帰りにはぜひこちらもお立ち寄りを






21.10.08

わからないイギリス人

先日、うちに知り合いのイギリス人が何人か集まったときのこと。
チャールズ皇太子の話になって、「気の毒よねえ」なんて、
皆、なにやら彼に同情している様子。

日ごろ世の中の出来事に、うといことを自認しているだけに、
「なになに、また離婚とか浮気とか??」と思いつつ、
いったい何がかわいそうなのか、探り当てるべく、
耳の穴を、これ以上できないというくらい大きく開けて、
会話の流れをうかがった。

すると「髪が」という、キーワードが出てきたので、
「なーんだ、かわいそうって髪の話?」と、思わずもれた、
私の一言に、一同シーン

どうやら、会話の流れとしては、

「もういい年なのに、まだキングになれない」
(いまだ、エリザベス女王が在位中だから)
 ↓
「キングになれる頃にはすっかりおじいさん?」
 ↓
「すでに息子のウィリアム王子まで、髪がやばくなってきている」

ということだったらしいです。

いまだにイギリス人の会話の流れには、
ついていけないことがあります



20.10.08

How to Lose Friends & Alienate People

日曜日、だらだらと日中を過ごし、夕方になって、
夫とふたり、炉辺焼きのお店で夕食を食べて、
How to Lose Friends & Alienate People」という
映画を観てきた。

映画館は、北ロンドン、ハムステッドにある「エブリマン・シネマ」。
この映画館は、全席ソファーで映画が始まるまで、
座席まで飲み物を持ってきてくれたり(もちろん有料だけど)、
ワインクーラーが常備されていたりと、
くつろげるのがお気に入りポイント。
靴を脱いで、足をソファーに上げて、コーヒーとお菓子を
テーブルにのせて、すっかり自宅モード。

映画自体は、イギリス人のジャーナリストが、
NYの大手雑誌で働き始めて、葛藤の末ジャーナリスト精神を捨て、
有名人におもねるかたちで、どんどん出世して、
ステータスを築いていくのだけれど、
最後には、それは違うだろう、と気づく、というお話。

「Shall We Dance?」のハリウッド版と同様、
最後には、強引に恋愛にからめて、大団円でちゃんちゃん、
というのが、いかにも、ハリウッドらしい終わり方
(別名:「バカにしてんのか、コラァ?」という終わり方)
ではあるけれども、まあ、日曜日の午後に観るにはぴったりの、
軽め、楽しめのお話でした。

スケールはぜんぜん違うけれども、
やっぱり文章を書く仕事に携わるものにとって、
書くものを売るっていうのがどういうことなのか、
再認識する部分もあり・・・。
というのも、このお話、トビー・ヤングという英国人ジャーナリストが、
アメリカのコンデナスト社からオファーを受けて、
「ヴァニティ・フェア」誌で働いた5年間の経験を書いた
元になっているらしいのです。
これはぜひ、原作を読んでみたいなーと思っているところです。

なかなかよい週末の締めくくりでした。

16.10.08

マドンナとガイ・リッチーの離婚でふと考えた

マドンナとガイ・リッチーの離婚が
公式に発表された、らしい。
まあ、しばらく前からずいぶん噂が先行していたので、
誰もびっくりはしなかったと思う。
彼らが結婚したときのほうが、たまげた人は多かったのでは。

ニュースでは、この後の財産分けの交渉が、
ポール・マッカートニーの離婚のケースのように、
泥沼化するかも・・・てなことを言っていて、
イギリスでの離婚に際しての財産分与をふと考えた

ついここ数年の間に、2組の知り合いカップルが
離婚して、財産分与について、話を聞いたのだが、
彼らの話によると、イギリスでの離婚の場合、
「へーぇ」というような分け方。

まず、どちらの名義であろうと関係なく、
また結婚前から所有していたかどうかにも関係なく、
ふたりのもちものを一切合財、現金であろうが
不動産であろうが、すべてひとつのポットに入れて、
さらに、将来的に稼げるであろうポテンシャルと、
また、なにかハンディがある場合はそのマイナス分も
同じポットに入れて、きれいに半分こというのが、基本。

離婚の原因を作ったのがどちらか、というのも、
この財産分与とは関係ないらしい。
(正確に言うと、そっちは別の土俵で争うのだろうけど)

離婚後の相手の生活が、自分と同じレベルを保てるように、
保障されるというのに近いような気がする。
これが平等なのか、不公平なのか、議論が分かれるような

マドンナの場合は、どうなるのか。

ずいぶん前に、彼女のロンドンの家の前を通りかかったとき、
ものすごい数のパパラッチがいて、どうしたんだろう、
と思っていたら、養子を連れ帰って来た日だったんですね。
そういえば、彼ら子どもたちも、
どのようになってしまうんでしょうね。


15.10.08

食べつけないサービス

日本では、痒いところに手が届くどころではなく、
痒いところを見つけて、かいてくれるようなサービスに
慣れていたはずなのに、ロンドンで暮らすようになって十数年、
痒いところを大声で叫び続ける生活に
どっぷりハマってしまったらしい。

しばらく前からサブのコンピュータの調子が悪く、
コンピュータの電源を切ると、再度立ち上げるのに一苦労、
という状況が続いていたので、電源をつけっぱなしにしていた。
ところが一昨日、数秒間の停電があり、コンピュータは、
すっかり帰らぬ人に。

そこで、昨日、DELLコンピュータに電話をして、
指示に従い、あれやこれや、フタをあけたりしたのだが、
なにがなにやら、さっぱりわからない。

サービスラインの人も相当がんばってくれたのだが、
「お客様はあまりテクニカルではないようなので・・・」
と遠慮がちに
「今切れているワランシーをアップグレードしてくれたら、
早速明日にでも、テクニシャンに一式持たせてうかがわせますが」
ということで、2年間のワランシーをアップグレードすることに。

いったん電話を切り、
「5~15分以内にワランシー担当から電話をさせます」
と言われたものの、半信半疑で電話を待っていると、
(↑このメンタリティがすでに英国かぶれ)
本当に5分後に担当者から電話がかかってきた

電話で一から説明させられるかと思いきや、
話はすっかり伝わっていて、スムーズに手続きを終わらせ、
「これで修理を申し込めるのね」とばかりに、
メールでDELLに連絡。

ところが、通常、24時間以内にお返事します、
というのが彼らのポリシーなのに、
今日の夕方になっても連絡がない。
こういうことには慣れっこなので、ああ、またか、と思い、
再度メールをすると同時に、昨日の担当者にもメールを入れた、
そのときに、

ピンポーン

DELLのテクニシャンが、来たんですよ。
と同時に、昨日の担当者からも電話が。

ワランシーをアップグレードしたら、
本当になんもしなくてもよかったんです。
その後の行動は、まるっきり私のひとり走りです

さすがアメリカ。さすがサービス大国。
すっかりサービスを食べつけない体質になってしまった私は、
どっしり構えて、人にお任せ、ということが
すっかりできなくなってしまったよう。
とてつもなく貧乏臭い自分を垣間見ました。

14.10.08

冬眠準備

ここ2、3週間、異様な食欲と眠気に、
自分になにが起こったのかと思っていたところ、
それは、「冬眠準備」なのでは、と夫に言われました。

とはいえ、最近は温暖化のせいか、
ロンドンに住むリスたちも冬眠しないと聞きました。
確かに大雪の次の日ですら、雪の上をぴょんぴょんと、
走り去っていくリスもいるくらいですから、
きっと、冬眠しないんでしょうね。

それでも、やっぱり秋になると野生の習慣で
食いだめしてしまうのか、まるまると太っていくリスたち。

ん・・・? これって、私も同じかもしれません

11.10.08

ブログのタイトルを変えました

またしても、ブログの更新をずいぶんご無沙汰してしまいました。
そして戻ってくるなり、タイトルを変更しました。

知らない方もいるかもしれないので、告白すると、
このブログにはかつて(というかさっきまで)、

「海外起業 女社長のぷよ腕繁盛記」

というタイトルがつけられていました。

なんで、タイトルを変えたかというと、ブログを立ち上げた当初は、「これから大きくなっていく、私の会社の全記録をブログで公開するのだわ」なんて大きな野望はないにせよ、私が社長として学んで、得ていったことをぼちぼちと記していこうか、などと、思っていたわけです。

しかし。

この「社長として」学んで、得たことなんて、実は税金の計算の仕方くらいしかないと、2年半以上経て、ようやく断言できるに至りました

もちろん、生きている以上、なにかを学んで、得て、捨てながら毎日生活していくわけなんですけれども、それが「社長として」なのか、というと、私の場合は確実に違って、いわゆる「タイトル負け」寄り切り一本勝負

ということで、今後はますます肩の力を抜いて、自信を持って、人の役に立たない話をブログにアップしていこうと思い、コーヒーをがぶ飲みしながら、こんなタイトルに変えました

今後ともよろしくお願いいたします。


5.9.08

天中殺と大殺界とデータリカバリー

すっかりご無沙汰してしまいました。
この夏、仕事は忙しいには忙しかったのですが、
クラシックコンサートの「プロムズ」に数回出かけたり、
ピクニックをしたり、それなりに夏らしい楽しみかたも
していました。

そんな夏の終わりのある日のこと。
私のコンピュータが、ウィンドウズ・アップデートの最中にフリーズ。
やむを得ず、メインスイッチを長押しして強制終了しました。

そうしたら。

なんと、ハードディスクがおかしくなってしまったようで、
ウィンドウズが立ち上がらなくなってしまったのです。
OSのCDを入れてみたり、なんとかしようとしましたが、
自分の手には負えない状態と判断し、
日本語コンピュータを扱えるメンテナンスの会社に、駆け込みました。

この前にバックアップを取ったのは2週間前のこと。
受信メールは、ほかにも保存してある場所があったのですが、
この2週間の間に書いたのが、かなりの原稿量で、顔面蒼白です。
コンピュータは買いなおすことになってもいいから、
なんとか、データを復元させてほしい旨お願いして、
入院させて帰ってきました。

数日後、担当の方から連絡があり、
「うちでは手に負えないので、データリカバリの
専門業者に頼んでみてはどうか」とのこと。

どうやら、データリカバリの専門業者さんというのは、
ラボラトリとも呼ばれる、集中治療の専門医のような存在だそうです。
(わかるような、わからないような、という感じですが)

わらにもすがる思いで、リカバリ専門業者に転院させ、
待つこと2日、データリカバリは成功しました、との連絡。
70GBほどのデータが、戻ってきました。

さて、気になるお値段ですが、リカバリ、
データを入れて戻してもらうためのハードディスク代、税金、
すべてあわせて、621ポンドでした(約125000円)。

ここで学んだのは、やっぱりハードよりも
ソフトに価値があるということです。
普通にコンピュータを買いなおしても、そんなにはかかりません。
実際のところ、データのほうにこそ、価値があるんですよね。
お金はかかってしまいましたが、
2週間分のデータに変えられるはずもなく、
リカバリしてくれた専門業者さんには、感謝です。

これを教訓に、いよいよ2重構造のサーバを導入。
完全なるセキュリティを目指すことにしました。

皆さまもどうぞ、データのバックアップ、お気をつけくださいませ。

ちなみに私は今年、天中殺と大殺界のダブルパンチの年のようです。
気持ちを引き締めていきます。


20.6.08

くたくたに疲れて、泥のように眠る

先週の木曜日に出張から帰ってきて、たまっていた仕事や、
待ってもらっていたミーティングなどに追われています。

来週はまた一週間出張で、
その後、7月は延ばし延ばしにしてきた
本の執筆にあてるために、その他の予定は、
連載以外入れない、と決めているので、
その前に終わらせなければならないもの、
8月以降待てるもの、と割り振っていくと、
圧倒的に終わらせなければいけないものが多いわけです。

昨日は、朝からピアノレッスン>ランチ・ミーティング
>来週からの出張のチケット受け取り>デザイナー宅で作業
>ダンナのギグ と公私共に盛りだくさんの内容で、
家に帰ってきたときには、もうくたくたです。
今日は今日で、デザイナー宅で作業>取材>ミーティング
>取材>家に戻って原稿書きと、またしてもくたくたでした。

くたくたになって、泥のように眠るというのは、
実は健全なんでしょうか。
私としては、こうあまり余裕がないのは、
考える時間がないようであんまり好きじゃないのですが、
まあ、週末までに、もろもろを処理していくようがんばります。

3.6.08

明日からコッツウォルズです

明日からまるまる10日間の取材旅行でコッツウォルズです。
今回は、コーディネーター兼通訳という役割で、取材チームに合流します。

できる限りの準備はしたつもりなので、
あとは、本番がスムーズに進むようにがんばるのみ。
また、帰ってきたらご報告します。

29.5.08

眠ってリセット。

一昨日、南仏から帰ってきました。
帰り、カルカッソンヌの空港がストライキのため、
私たちのフライトは欠航になり、電車で2時間ほどの
パーピニオンという空港から飛ぶことに。
案の定というか、いい加減にしてくれ、というか、
1時間以上、出発が遅れ、もうクタクタです。
その間、遅れに関するアナウンスももちろんなし。
当然のように「詫び」もなし。

ゼェゼェという感じで、ロンドンに到着すると、
気持ちがいいくらいの土砂降りです。

帰ってきて、山積になっていたメールの返事とか、
どうしてもすぐに処理しなければいけない仕事などをして、
寝不足気味のまま昨日も即日片付けなければいけない仕事を
馬車馬のようにこなし、また寝不足気味で今日。

朝からピアノのレッスンがあったので、携帯の目覚ましで、
無理やり起きて、先生のお家に行くと、なんと誰もいない、
と思ったら、彼女眠っていたようです。

それもそのはず、私の時計、フランス時間のままだったのです!!
9時からのレッスンだったのに、8時に行ってしまったのでした。
一度家に帰って、仕切りなおして、1時間後にレッスン。

その後、今日も一日、電話打ち合わせや、
来週入っている長期出張のアレンジや、
それ以前に終わらせるべきプロジェクトの段取りなど、
てんやわんやして、夕方。
もう、睡魔にがっつり食いつかれて、
仕事にならなくなってきました。

気分転換にピアノの前に座るも、
子守唄がわりになってしまい、弾きながらうとうと。
こういうときには、もう寝てリセットするしかありません。

明日も朝からがんばろうと思います。

19.5.08

朝倉利恵写真展「George」(ジョージ)のお知らせ

george_photo










昨年までロンドンで活躍していました
フォトグラファーの朝倉利恵さんが
今年から日本に拠点を移し、
このたび、麻布十番のギャラリーにて、
個展を開催することになりました。

彼女が、英国滞在中に部屋借りをしていた家の家主であり、
ハウスメイト、さらにベストフレンドでもあった、
80代の英国人男性Geoge(ジョージ)の日常を
愛のある目線でとらえた写真が展示されます。

余談ではありますが、愛すべきキャラクター、
ジョージは「Gさん(じいさん)」と呼ばれ、
我々仲間内でも大人気の人物です。

人物のポジティブな素の部分を引き出す朝倉さんの写真の魅力と、
じいさんの持つ古きよき英国ワーキングクラスの底力を
感じていただければ嬉しいです。

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5月31日(土)~6月10日(火)
15:00~21:00(※水曜休み)

レセプション:31日(土)18:00~21:00
ご自由にご参加ください。

GALLERY TORICO
〒106-0046東京都港区元麻生3-12-35
TEL&FAX:050-3564-1250
http://www.st-torico.info

東京メトロ南北線・都営地下鉄大江戸線
麻布十番駅4番・7番出口より徒歩10分
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ご都合が合いましたら、ぜひお運びください。
私自身が行けないのが、本当に残念で残念で悔し涙です。

17.5.08

楽器と言語の微妙な関係

この年になって、ピアノを始めました。
最初は、楽譜をイギリス式の「ABC~」で読むことに慣れてないから、
という理由で、日本人の先生についたのですが、
レッスンを3回受けた段階で、
やっぱりイギリス人の先生にシフトすることにしました。

家の近所に、元コンサートピアニストで、
ここ数年は、音楽教育に注力している女性が住んでいて、
たまたま個人でピアノレッスンをしているということで、
試しに一度レッスンを受けてみたら、これがまぁ楽しくて。
「音楽教育に関して、資格と経験を持っているプロの音楽教師」
だけが登録できるという音楽家協会の会員の方というだけあって、
指導のテンポ、アドバイス、補助教材の選び方などなど、
とってもプロフェッショナルで、感動しました。

思うに、大人になってから楽器を学ぶというのは、
大人になってから言語を学ぶのに非常に似ています。
子どもの頃からやっている人にとっては、ごく自然なことであっても、
大人の初心者にとっては、理論を理解するのが
近道になるように思います。

例えば、ピアノの場合、「なめらかに弾く」という言葉を
よく使いますが、口で言うのは簡単でも、
「なめらかに弾く=音を途切れさせない」ために
どうすればいいのか、を知るためには、
ピアノの構造をまず、理解する必要がある。
「R」と「L」の発音の違いを知るために、
舌の位置を確認するのと一緒、
いい写真を撮るために、シャッタースピードと絞りの関係を
先に理解しなければいけないのと一緒です。

イギリスにおける日本語教育で蔓延している
「ダイレクトメゾッド」(日本語のみで教える方法)は、
大人の初心者には、まったくもって遠回りだと、
私は、英人の日本語学習者を見ていて常々思っているのですが、
楽器もそれに似ているなぁと実感しています。

ピアノも大人の初心者に「悲しげに弾いて」などといわれても、
カメラの構造を知らない人が泣きながら写真を撮っても、
悲しい写真にならないのと一緒で、表現のための基本法則を
知るのがまず第一歩だと私は思います。

子どもは理屈を理解する知恵がないかわりに、スポンジのように、
経験則で学んでいきます。そしてそれが身につくスピードが速い。
大人の場合は、同じことをしていては、
ただ無為に時間が過ぎていくばかり。
そのかわり、大人には理論を理解するための
知恵があるのですから、それを利用しない手はありません。

言葉を教える先生も、楽器を教える先生も、
大人の初心者に対する効果的なアプローチを
考えていただければと願ってやみません。

ということで、先生にすすめられて買った
First Steps in Music Theory」を読んで
英語での音楽用語を、今、勉強中。
わかりきったことしか書いていませんが、
ト音記号、四分音符の英単語からやり直しです(笑)。

9.5.08

極楽トンボな一休み

イギリスは先週末、バンクホリデーの3連休でした。
そして連休明けには、約3時間半の通訳のお仕事。
2時間の予定でしたが、案の定のびて、集中力も限界すれすれでした。
通訳のお仕事は、お茶を飲む間もないほど、しゃべりっぱなし、
考えっぱなし、集中しっぱなしなので、
ほかのどんなお仕事よりも疲れるのです。

その疲れを別のかたちで発散するかのように、
昨日は午前中にメールの処理などをしたあと、
十年来の友人が子どものお迎えの時間まで・・・と、
遊びに来てくれて、もちろんそんなわずかな時間で
話が終わるわけもなく、今度は彼女の家に移動しておしゃべり。
食事をごちそうになり、夕方帰宅しました。

今日は今日で、昼間は大英図書館で調べもの、
帰りに近くに住んでいるやはり十年来の友人の家に寄って、
食事をごちそうになり、夜帰宅。

2日連続で、料理もせず、
気心の知れた友人に食べさせてもらい、
英気を養わせてもらいました。
友だちのありがたみをひしひしと感じます。

29.4.08

ややヒマがいい。

怒涛のような一週間が終わり、
ちょっとほっとしたのもつかの間、
また締め切りに追われる日々です。

先月まで、比較的のんびりしていたので、
この生活のペースになかなかついていけません。
昔は、ヒマよりも忙しいほうが絶対好きだったのに、
今の私は「ややヒマ」が一番いいと思っています。

余裕がなくなると、思考がにぶって、
目の前にあることをこなすことにしか、
視線がいかなくなるのが、よくない、と思うのです。

今日なんて、お電話します、と約束していた
取材対象候補の方へ、電話をするタイミングを見事に逃しました。
今晩中にあげないといけない原稿に集中してしまって、
頭がほかにいかなくなってしまっていたのです。
本当にもう、申し訳ない限りで、自分が情けなくなります。

ひとつひとつの仕事の間に、ちょっと間がある、
というのがベストなんですが、
この「ちょっとの間」というのが、クセモノです。

とにかく間髪あけずに、「ハイ次」という、
こなすだけの仕事の仕方は、もう卒業かな・・・
と思う今日この頃です。


13.4.08

日本語での私、英語での私


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日本人同士で話していても、
そこに非日本人がひとり入るだけで、
会話が英語に切り替わるのは、よくあること。

そこで、たまーに「ほほぅ」と思ってしまうのが、
英語と日本語との間でパーソナリティがぶれる人が、
そう少なくないことだ。

例えば、英語で話しているときには好印象なのに、
日本語になったら、「おや?」と思ったり、
逆に日本語だと好印象なのに、英語になると、
「あれあれ?」ということも。
後者は、単純に英語力が不足しているところに、
原因があることが多いにしても、
前者に関しては、どう説明をしてよいのか、よくわからない。

つまり、英人に与える印象と、日本人同士で得る印象の間に、
ぶれが生じるということになる。
いったいこれは、なんなのか。
日本語で話しているときには、相手に対するリスペクトが、
まったく感じられず、「むむむ」と思っていても、
英語になったとたんに、
そのリスペクトが感じられるようになる人、とか。
なにが、その人をそうさせているのか、
これは、分析好きの私にとって、
長期に及ぶ課題のひとつである。
ちなみに、まだ答えは出ない。

で、ふと、自分自身はどうなんだろう、と、
我が身を振り返ってみる。

私自身は、英語でも日本語でも、
印象がそう変わるとは思わないのだけれど、
これは自分でそう思っているだけのことであって、
一度、誰かに正直なところを聞いてみたい。

うちはダンナがバーミンガム出身なこともあって、
ある一時期は、「英語になるとなまる」と、
言われたことは、あった。
しかし、これはパーソナリティとは、ちょっと違うし。

もしも、言語が自分を演出するためのツールとして、
使われるのであれば、と仮定しての話だが、
もしかしたら、本人のなかで、日本人に与えたい印象と、
非日本人に与えたい印象が違う、のかも・・・
なんて、考えてみたりもする。
うーん、やっぱりよくわからない。

これはちょっと長期戦になりそうです。


8.4.08

私の不思議な自尊心



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今日は、生まれて初めて、
ピアノレッスンなるものを受けてきました。
今まで、ずーっと家でヘッドフォンをつけて
弾いていたために、夫にすら聞かせたことがなく、
「では、なにか弾けるものを」
ということで、いままで何度も弾いている曲を
弾こうとしたのに・・・これがまぁ、ボロボロです。

滝汗にまみれ、自家発電装置のような熱にまみれました。
こんなに、赤面したのはいつぶりだか、思い出せないくらいです。

なにに衝撃を受けたかって、
自尊心のメカニズムの不思議についてです。
この、緊張とか、「恥ずかしい」と思う気持ちは、
自尊心の強さにほかならないと思うのですが、
日頃から、自分がそれほど自尊心が強いとは
知らなかったんですね。
だって、習いに行っているくらいなんだから、
ダメで当然じゃないか、と頭では思うのですが、
やっぱりカッコ悪い自分に耐えられないんでしょうか。
本当によくわかりません。

私の場合は、仕事ならば、どんなに大きなプレゼンでも、
ぜんぜん緊張しないのです。
焦る、ということも、ほとんど皆無。

なのに、「初心者です」と宣言したうえでの
ピアノレッスンで、このうろたえぶり。
まったくもって、わからないですね。

と、考えると、やっぱり自信のあることに関しては、
人間はアガらない、ということなんでしょうか。
自信がないから習いに行ってるのに、
いちいちアガっていたのでは、先が思いやられます。
来週は、ここまでアガらない自分でいたいものです。
でも、こういうのって、コントロール不能なんですよね。

7.4.08

夏時間のロンドンで


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以下、夏時間のイギリスの風景です。
snow1










snow2














午後には、すっかり解けてしまいましたが、
別の場所にいるのかと思うような雪景色の
日曜日の朝でした。

6.4.08

英国の有馬記念に敗者復活戦を思う。

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今日は春の風物詩「グランド・ナショナル」の日だった。
「グランド・ナショナル」は、英国最大の競馬のレースで、
「有馬記念」とか「天皇賞」といったところか。
私は、日本でも競馬が好きだったので、
かなりひんぱんに、府中に出かけたものなのだけれど、
イギリスに来て初めて「グランド・ナショナル」を
観たときの、あの、衝撃はなかなか忘れられない。

「なんて、野蛮な・・・」というのが、最初の感想。

まず、出頭馬の数が半端ではない。
40頭が一斉にスタートするなんて、
日本の競馬の常識では、危険すぎて考えられないし、
しかも、このレース、7キロ以上の長距離にわたり、
30のフェンスを飛び越える、あまりに非常識な
障害レースなものだから、危険度もさらにアップ!
完走できるのが、半数以下というのが、相場だ。
(落馬して亡くなった騎手が、過去にただひとり、
というのが驚きなくらいだ)
JRAだったら、絶対に認めないレースだろう。

さらに、日本の競馬を見慣れている者にとって、
イヤな気分にさせられるのが、鞭を使う回数の多いこと。
日本では、確か鞭を使っていい最大回数が、
レギュレーションで定められていたと思う。
おそらく海外の競馬では、このきまりがないのだろう。
日本のダービーに呼ばれてくる外国人ジョッキーの
鞭の使い方を見れば、その違いはわかる。

というイギリスの「グランド・ナショナル」、
なんのかんの言いながらも、大方のイギリス人と同様、
私も毎年、このレースだけは馬券を買うようにしている。
なんといっても、40頭も走るし、30のフェンスを越える
長距離障害レースとあって、これは完全なる「博打」だ。
予想なんて、そうそう簡単にできるものではない。
しかも、こちらの新聞というのは、馬のデータが圧倒的に少ない!
あるのは、馬体重、年齢、ジョッキーの名前、ハンディ、
勝負服とキャップの色柄くらいで、
過去のあがり、とか、毛の色、とか、血統とか
「差し」とか「先行」とかのレースのスタイルなんか、
まったくわからない。
これでは、予想のしようもないというものである。

今年私が買った馬は、一時は、1番手と2番手を走っていて、
ぽわーんと、はかない夢を見てしまったけれど、
半分ほどのところで、2番手がダイナミックに落馬、
さらに、3分2ほど走ったところで、1番手はずるずると
下がっていき、ついには、後方の馬ごみに消えた(涙)。

いやいや、実は、そんなことを書きたかったのではなく。

今年、グランド・ナショナルを勝った
「コンプライ・オア・ダイ」に騎乗していたのは、
アイルランド人ジョッキー、ティミー・マーフィーなる人物。
もちろん、英国一のレースなわけだから、
このレースに勝つということはジョッキーにとって、
大きな意味を持つことになる。

テレビの中継で簡単に彼の経歴に触れていたのだけど、
この人、ちょっと前には、刑務所暮らしをしていたとか。
情報が十分ではないので、詳細は不明なのだが、
アル中だった彼、日本から帰ってくる飛行機のなかで、
なんかやらかしたらしく、逮捕され、
求刑6カ月、48日間収監されていたのだそう。

つねづね、イギリスという国は、懐が深いというか、
なんでもあり、という部分がある、とは思っていたが、
一度落ちても、敗者復活戦のある国なんだよなぁ、
と、つくづく思った。

日本だったら、アル中で問題を起こして実刑を食らった
騎手が更生したからといって、もう一度騎乗することが
できるだろうか、と、考えると答えは「否」だと思う。
それだけに、日本に住んでいると、冒険することに対する、
リスクの大きさは違うように思う。

一度や二度の失敗よりも、その後をフェアにとらえてあげれば、
実は見逃していた逸材を発掘することにも、
つながるんじゃないだろうか。
この「一度落ちたらそれっきり」システムは、
社会的にも、潜在的な損失を含んでいるように思えてならない。



5.4.08

140円のぜいたく品



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daffodel

















今、イギリスはダフォデル(水仙)が終わりかけの季節。
写真のダフォデルも、ひと束70ペンス(約140円)で、
近くのギリシャ系のグローサリー・ショップで買ったものです。
こんなちょっとしたことで、部屋に春がやってきます。

ダフォデルも、白一色のもの、黄色一色のもの、
写真のように層が厚く、オレンジ色の混じっているもの、
などなど、意外と種類が多いのです。
お店で売っているときには、まだ固く閉じたつぼみ状なので、
家に帰って、水に挿して12時間ほどたたないと、
どういう種類の花なのか、わかりません。
開いて初めて、「おお、こういう花か」とわかる発見も、
なんとなくぜいたくを感じさせます。

28.3.08

スキルのお値段



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編集プロダクションという仕事がら、
一緒にお仕事をするカメラマンさんは何人かいて、
チームで取材をすることがほとんど。

文章を書く仕事にしても、写真を撮る仕事にしても、
モノを売る仕事と違って、スキルを売るお仕事の場合、
その値段のつけ方が理解できない方は多いようだ。

特に困ってしまうのが、
結婚式で「安く」写真を撮ってくれる人を紹介して、
という知人からのリクエスト。

例えば、この人に頼みたい、しかし予算がこれしかない、
というリクエストなら、まだ、相談の余地はある。
その人のスキルを認めたうえで、予算の交渉をしよう、
という姿勢だから。

でも、とにかく「安く」というお話の場合、
申し訳ないけれど、知人のカメラマンさんを
紹介するのには抵抗がある。

だいたいにおいて、人のスキルをなるべく「安く」買おう、
という姿勢は、ちょっと失礼なのではないか、と思ってしまう。
私自身も、原稿を頼まれて、なるべく安く、
と言われたら、きっとお断りしてしまうと思うからだ。

たとえば、駆け出しで経験も浅い人に、練習がわりに、
安く撮って欲しい、ということならば、まだ理解できる。
でも、プロとしてすでにお仕事をされている方に、
「なるべく安く」というのは、
手抜きしていいから安く、なのか、
拘束時間をものすごく短くするから安く、なのか、
写真の枚数が極端に少なくていいから安く、なのか、
「なるべく安く」の正当性はどこにあるのか、と思う。

それが、お金をかけた会場を使っての式であるなら、
なおさらのこと、なぜ「写真だけ安く」なんだろう、
と思わずにはいられない。
結婚式なんて、もともと、絶対にしなければいけない、
というものでもないのだから、
お金がないならしなければいいし、
もしも、それなりにお金を費やして、
会場や食事を用意するなら、人のスキルに対しても、
正当な金額を気持ちよく払いましょうよ、と思う。
そうじゃなかったら、別にプロを頼む必要だってないのだ。

食事とか会場とか、目に見えるものは、
金額の正当性を理解しやすいのだろうけど、
こと、「スキルを買う」ということになると、
出し渋る人が多いのが、現状なのかもしれない。

実際のところ、私自身も含めて、
知人のカメラマンさんにしても、
不当に低いギャラをもらうくらいなら、お断りするか、
またはタダで好意でやってあげるほうがいい、
と思うプロは多い。

写真だけじゃなくて、企画にしてもアイデアにしても、
その人の経験に裏づけされたプロのスキルを頂戴する場合は、
それなりのリスペクトを払ってもらいたいと思うのは、
この業界で働く人間にしか通じない常識なのだろうか。

21.3.08

一足おくれの・・・



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ひなあられ










日本の郵政が民営化されてから、
日本からの郵便が届くのに、
著しく時間がかかるようになりました。
まだまだ混乱期なのでしょうか。

と、いうことで、我が家では、
まだ、一足おくれのひな祭り期間です。

12.3.08

カイト・ランナー(The Kite Runner)


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近所の映画館で「The Kite Runner」を観てきた。
日本もすでに公開されていて、
邦題を「君のためなら千回でも」というらしい。

オスカーの作曲賞にもノミネートされているし、
ゴールデン・グローブ賞とか、英国アカデミー賞(BAFTA)にも
ノミネートされているとのこと。

ストーリーは、1978年、アフガニスタンのカブールで始まり、
主人公の恵まれた家の子どもアミールと
その使用人の息子ハッサンの友情、そしてアミールの裏切り、
さらに人種差別と政治的な混乱とのなかで、
最終的に子ども時代の償いをしようとする主人公の話。

アフガニスタンという国の持つ混沌とした部分は、
日本のような平和な国で生まれ育った私には、
なかなかどうして、想像を超えたものがある。

主人公のアミールの家族は、アフガニスタンのカブールを
中心とした人種、ハッサンの家系はモンゴルがまじっていて、
さらに、子ども時代のいじめっ子は
後にタリバンの中心となるパシュトゥーン人。
それぞれに、微妙な民族意識があり、差別意識がある、らしい。

ソ連の侵略、パキスタンへの逃避、アメリカへの亡命、
そしてタリバンによるファシズムなどなど、
政治的な力に翻弄される主人公一家とハッサンの人生が
痛ましいというか、
人の前にしても、人が無力にならざるをえない状況が
いたたまれない思いにさせられる。

日本でもすでに公開されているようなので、
興味のある方は、ぜひ、どうぞ。

↓「君のためなら千回でも」公式サイト
http://eiga.com/official/kimisen/

11.3.08

嵐のなかを



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この週末、史上最悪の冬の嵐がイギリスに上陸!
とのことで、天気予報とニュースでは大騒ぎ。
しかし、日曜の夜11時半になっても「しん」と
静かなままだったので、「なーんだ」と思っていたら、
朝起きたら、見事に嵐が到来していた。

先週は1週間、ずっと引きこもりの仕事だったのに、
こんな日に限って、クライアントのオフィスに、
朝から夕方まで詰めることになっている。
しぶしぶ駅に向かうと、もうすっかり傘をさすのに
あきらめた人々が、フードをかぶって、
濡れるがままに歩いている。

レスタースクエアの駅に到着。
なんと、晴れ間が! やった! これで終わりか!
と思いきや、ランチタイムには再び嵐のなかを中華街へ。

お気に入りの折り畳み傘は、ちょっとフンパツして、
傘専門店で買ったものだったので、
作りもしっかりしていて、へっちゃらへっちゃら、
と思っていたら、
中華料理屋のバケツのなかに入れようとした瞬間に、
柄の部分が取れた。
なんと!? こんななんでもないところで!?

クライアントのビルは、レスタースクエアに面した
7階で、大きな窓がぐるりと取り囲んでいるので、
見晴らしはいいものの、太陽が顔を出すと、いきなり暑い。
暖房のせいもあるのかもしれないけど。

5時半。
編集者もデザイナーもガンガン、定時に帰っていく。
日本とイギリスの出版社の違いをまざまざと感じる。
日本だったら、ここからが仕事、という時間。
みんなを見送りつつ、焦って仕事をつづけ、
私と同僚の日本人デザイナーがオフィスを出たのは、
夕方6時半。すでにフロアにはほとんど人がいない。

外に出たら、嵐。

この嵐、明日も続くようです。
もちろん、私は明日もオフィスに行かなければなりません。

3.3.08

ヨガの効能



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昨年の秋くらいから、腰痛と運動不足が気になり始め、
家の近所にあるヨガ・スタジオに行くようになりました。

1月から毎週土曜日、朝9時半からの初心者コースに
通っているのですが、90分のクラスを終えて、
家に帰ってくると、とにかく眠い!
体が疲れて、というよりは、自然に眠くなってしまうのです。
そこから仕事をしなければいけない日などは最悪。
金曜日の夜についはしゃいで、夜更かしをしたうえで、
朝9時半からのクラス、というのが、まあ、
無謀といえば無謀なわけですが、
土曜日の朝のクラスは、人も少なく、
広々とスペースが使えるので気持ちがいいのです。

うちの近所のスタジオは、アイアンガー・ヨガという
正しいポーズを第一主義に、初心者でも道具をつかって、
体をサポートしてあげることで、適切な筋肉を使えるように
考えられたヨガです。

特にヨガの種類にこだわって決めたわけではなく、
とにかく家から5分という気軽さと、
ヨガ専用のスタジオで、床暖房で天窓つき、
という施設も気に入り、通っています。

日曜日には確実に筋肉痛になるわけですが、
腰痛がなくなったのには、感動しています。

それを踏まえて、先週の土曜日の私の1日。

08.30 起床
09.00 キウイ、イチゴ、洋ナシ、バナナを入れた
 豆乳ドリンクを朝食代わりに取る。
09.20 ヨガ・スタジオへ
09.30 ヨガ・クラス開始
11.00 ヨガ・クラス終了。帰り道にフルーツ購入。
11.30 残り物のご飯と味噌汁で朝食。
12.00 耐え切れず、ベッドに戻る。
18.00 再び起床。
18.30 夕食準備。
20.00 魚介類の炊き込みご飯、味噌汁、お漬物で夕食。
21.00 仕事開始。
24.00 仕事終了。
24.30 編み物開始。眠くない。
02.00 編み物続行。眠くない。
04.00 編み物続行。そろそろちょっと眠いかも。
 でもキリが悪い。
06.20 いよいよ眠い。編み物終了。就寝。

あまりに不健康な過ごし方かもしれません。
これはヨガのせいじゃない、と、思うんですけど。




1.3.08

三浦一義の逮捕と、仕事人生最大の失敗。

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三浦一義がサイパンで逮捕されたそうですね。
今思えば、そうとう変わった高校生だったと思うのですが、
20数年前、ロス疑惑をめぐる「疑惑の銃弾」と
糸井茂里の「萬流コピー塾」が読みたくて、
私、週刊文春を毎週欠かさず買っていました。

大学を卒業して、少女まんがの編集者になり、
仕事にも慣れて、新人まんが家さんを育てたりも
するようになったある日のこと。

原稿は入稿したし、あとは校正を待つばかり、
という日に、先輩編集者からの情報で、
三浦一義の公判があることを知ったのです。
すでにロス疑惑の報道は下火になっていて、
傍聴も並ばずともらくらくできる、という話で、
その先輩と一緒に、朝から裁判所に向かいました。

三浦一義、おそるべし!
傍聴席にいる女性と目配せしたりしています。
たぶん、友だちなのかガールフレンドなのか、
とにかく隅に置けない男です。

さて。

午前の公判が終わって、一応念のため、
公衆電話から編集部に連絡を入れました。
午後の公判は、ビデオ検証などもあるとのことだったので、
できればこのまま午後も傍聴して行こうと思っていたのです。

ところが。

電話に出た編集長によると、
私の担当ページで、イラストが一点足りない、
と印刷所から連絡があったとのこと。
確かに、その一点、入稿した記憶がなくて、
頭のなかが、一瞬真っ白になりました。

編集長が気を利かせて、まんが家さんに連絡してくれて、
すぐに描き直しをお願いした、とのことだったのですが、
これは、のんびりビデオ検証を見ている場合ではありません。
後ろ髪を引かれつつも、編集部へ戻りました。

すでにまんが家さんは、描き直したイラストを
編集部に届けてくれたようです。
この1センチ四方くらいの本当に小さな元のイラスト、
私がどこかに紛失してしまったのは、明らかでした。
なにはともあれ、私もお詫びをしなければ、
と、急いでそのまんが家さんに連絡を入れました。

すると、どういうわけか、彼女のほうが、
「すみません、すみません」と平謝りなのです。
なんだか訳がわからないまま、電話を切りました。

この理由、編集長が彼女に描き直しをお願いした
言葉に理由があったようです。
「イラストが見えない(見当たらない)ので、
描き直しをお願いします」と言ったらしいのですが、
当時新人まんが家だった彼女は、
「線が細すぎて、印刷に出ない(見えない)」と
勝手に勘違いしてくれたようなのです。
確かに、彼女の絵は、少女まんが特有の
細く繊細な線が特徴でした。

そんなこんなで、事なきを得たのですが、
校了も終わって、まんが原稿の整理をしていたある日のこと、
この元のイラストが、封筒からひらりと出てきました。
1センチ四方に切られたケント紙は、
まさに新人がおかしがちなタブーのひとつ。
いくらイラストが小さくても、
紙は大きめに切るのが業界では常識です。

私にとっては、このイラスト失くし事件が、
今まで「やってしまった」失敗のなかでは、
最大のびっくり事件でした。

三浦一義の名前を聞くと、
自動的にこの「イラスト失くし事件」も
セットになって、思い出すのです。


19.2.08

女きょうだい・男きょうだい



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取材の帰りに、カメラマンさんと一緒にランチをしていて、
ふと兄弟の話になった。

彼女は2人姉妹の下で、2つ年上のお姉さんがいるという。
いっぽう私は、4つ年下の弟とふたり兄弟なので、
女兄弟というものを知らずに育ってきた。
大人になって、結婚を期に義理の妹が2人できたのだが、
おもしろいことに、彼女たちも女兄弟は義理姉妹だけ。

弟の奥さんは、兄と弟にはさまれた3人兄弟の真ん中。
うちの夫の妹は、兄(うちのダンナ)、弟2人という4人兄弟。
血のつながった姉妹を知らないせいかもしれないが、
大人になってできた女兄弟が嬉しくて仕方がない。
一緒にご飯に行ったり、電話で無駄話をしたり、と楽しい。

そんな話を、ランチを食べながら
カメラマンさんに話したところ、彼女のほうは、
結婚して、ダンナさんの弟さんに
「お姉さん」と呼ばれるのが不思議な感覚なのだそう。

「だって、私より大きな体して、
立派なお仕事されている大の大人の男の人が、
『お姉さん』って言うんですよ~」

なるほど。
立ち位置によって、本当、見え方はそれぞれですね。

18.2.08

コソボの独立とセルビア人の行方

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リージェント・ストリートに買い物に出かけた。
いたるところでクラクションが鳴らされ、かなりカオスな状態。
サッカーW杯でイタリア戦があったときに、
たまたま居合わせたヴェローナもそうだったけれど、
お祭騒ぎとも、暴動の始まりとも取れる、おかしな躁状態を感じさせる。

町行く人の手や、車には、赤字に黒の鳥の旗。
アルバニアの旗のようだ。
今日、2月17日、独立宣言をしたコソボを祝う騒ぎだった。

ご存知のようにユーゴスラビア紛争の一部として、
コソボは、90年代後半にかけて、
NATOの空爆も巻き込んでの大紛争の舞台となった。
アルバニア人が90パーセント以上であるにもかかわらず、
スラブ系のセルビア人の支配下に置かれていたことを考えると、
独立は、ごく自然な流れではあるのだろう。
以前にたまに行っていたカフェで働いていた青年が、
コソボの出身で、
「家族旅行でコソボを離れていたときに紛争が始まり、
それ以来、家に帰っていない」と話していたのを思い出す。

さて、コソボの独立そのものは、祝福するべきことだとしても、
気になるのが、コソボの人口の7%にあたるセルビア人の立場だ。

一昨年、EUに加盟したばかりのラトビアに小旅行に行った。
バルト三国の一部であるラトビアは、
ロシアの支配下にあった期間が長く、
旧共産圏の面影もいまだとどめている。
町の人からちょっと話を聞いたところによると、
ラトビア人とロシア人との確執と人権は、
そのときどきの政治的な動きに左右され、
以前は差別する側に立っていたロシア人は、
パスポートすら発行してもらえない、という状況にあるらしい。

コソボにいるセルビア人が、このラトビアにいるロシア人と
同じような運命をたどるのではないかと、ちらりと思う。
過渡期は、まだきっと終わってはいない。


7.2.08

「CREA」2008年3月号

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CREA0308












現在発売中の「CREA」2008年3月号(文藝春秋)の
「アロマからバレエまで憧れお稽古の聖地イギリスへ」の
取材・執筆を担当しました。
よろしかったら書店でお手に取ってみてください。

「アットリビング」2008年春号

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AtLiving004













現在発売中の「アットリビング」2008年春号
(ネコ・パブリッシング)の表紙の写真、
および「気持ちよくゲストが過ごせる部屋づくりのお手本」の
取材・執筆・撮影を担当しました。
よろしかったら書店で手に取ってみてください。


1.2.08

またひとり、大切な人が・・・

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今日はとてもショックなことがありました。
夕方ロンドンEショッピングのオフィスを
出ようとしているときに、レターボックスに、
手で入れられた手紙があるのに気づきました。

明らかに私たちが借りている
オフィスビルの会社からの封筒だったので、
家賃の請求書の時期にしてはおかしいな、
と思いながら、封を開けると、
とてもショックなニュースが入っていました。

オフィスビルを管理していたマネージャーが、
ホリデー先のエジプトで亡くなったのです。
しかも、今日・・・。

彼女のことは、このブログでも、何回か書いてきました。
http://blog.livedoor.jp/kress_director/archives/2007-05.html#20070501
http://blog.livedoor.jp/kress_director/archives/2007-03.html#20070320

彼女がどういう状況で亡くなったのか、
詳細はまったくわかりません。
彼女は持病を抱えていたので、それも関係しているのかもしれません。

ただ、私にとっては、オフィスでの頼れる母さん、
みたいな存在だったので、
頭をハンマーでがつんとやられたようなショックでした。

最後に会ったのは、彼女がホリデーに行く前の18日です。
そのときは、今回3回目というこのナイル川クルーズを
どれだけ楽しみにしているか、パッキングをなにもやってない、
でもTシャツだけあれば、大丈夫よね、パスポートは切れてないし、
というような、他愛もない、
あまりにイノセントな話をしていたのでした。

当然のことですが、彼女が帰らぬ人になるとは、
思ってもみなかったことです。

いつかまた、自分自身でオフィスを持つことがあるとしたら、
また、彼女のビルに戻ろう、と思っていたのですが、
彼女なき今、帰る場所をなくしたような寂しさがあります。

帰ろうとしていたのに、おもわず手紙を手に戻り、
ひとり、ロンドンEショッピングのオフィスで、
ぼーっとしながら、「人はなぜ死ぬのだろう」などという
幼稚で青臭くて、決して答えのでない疑問について、
ぐるぐると頭のなかで考えていました。

まだ50代なかばだったオードリー。
今はせめて、彼女が大好きなエジプトの地で、
楽しいホリデーの最中で亡くなったのだ、
というふうに思いたい。
そして、心からの感謝を捧げます。

30.1.08

編み物のいいところ

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teacosey














最初に断っておきますが、私は家庭的なほうではないんです。
自慢じゃないですが、家は汚くてもヘーキだし、
コートのボタンが取れて、糸がぶらんとぶら下がっていても、
2年でも3年でも、そのまま着てます。

という前置きをしたうえで。
でも、編み物が好きなんです。

一般的にはどうも、
「編み物が好き」=「家庭的」というふうに誤解されやすいようで、
それが、どうにも、困ってしまうのです。

私が編み物をしている図は、家庭的というよりは、
たぶん、「悟りを開いた畳職人」に近いと思います。
無心でやってしまうんです。時を忘れます。

とはいえ、いまだかつて「悟りを開いた畳職人」の
仕事中の図を見たことはないんですが。

編み物のいいところは、編んだぶんだけ
きちんと、結果が見えるところにあります。
一目手を動かせば、ちゃんと一目編めてるんです。

これって、当然のことのように聞こえますが、
世の中、「一目分」努力したら、「一目」というかたちになって、
確実にあらわれることって、意外と少ないと思うのです。
ものすごくがんばったのに、成果が上がらなかったり、
徒労感ばかりが募ったり、そういうことも多い。

編み物は、「やったぶんだけかたちになる」という、
セルフイメージングをするのにもいいかもしれないですね。
自己洗脳。

聞いた話によると、編み物をしてるときって、
アルファ波が出るそうです。
チマチマしたことが嫌いな人にはストレスになるのでしょうけど。
私にとっては、肩は凝ってもよいストレス解消法です。

29.1.08

優先順位を大切にするということ。



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大殺界だの、天中殺だので、守りに入っているせいも
あるかもしれないけれど、最近身にしみて思うのが、
「優先順位を大切にする」ということ。

結局のところ、自分の時間は1日24時間しかないので、
そのなかで、クオリティのある仕事を、
クオリティのあるクライアントさんにお届けするためには、
ときに、優先順位の低いお仕事はお断りせざるを得ないわけで。

できるかも・・・でも・・・と思っても、
ここで受けてしまったら、本末転倒になる、
と、きっぱりと判断して、仕事をスリム化するように、
心がけるようにしています。

思うに、クライアントさんっていうのは、
仕事人としての自分を映す鏡のようなものですね。
クオリティのないクライアントさんが
わらわらと取り巻くようになったら、
自分のクオリティも低下しているのだ、
と自覚する必要があるように思います。

生意気なようですが、いいお仕事を
長期にわたって続けていこうと思ったら、
不要なものを切っていく必要もあるんでしょうね。

肉体も精神もお仕事も、贅肉をつけたらいけない、
ということなんでしょうか。
または、今がそういう時期なのか。

自分が「コレだ!」と思うものを大切に、
100%の力を出して、がんばっていこうと思うわけです。

25.1.08

天中殺か大殺界か

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イタリア人の星占い好きの友人が、おとめ座の私は、
今年2月か3月には、まるで暗い雲が切れるように
今まで苦労してきたことが成果として表れ、
人生がぐーっと楽に上昇する、と2年前から言っていた。
しかし、この暗い時期に苦労した分が、
これから返ってくるから、苦労を甘んじて受け入れ、
努力するように、というアドバイス。

そして、もうすぐその2月。

実は、私、おとめ座の好運期と同時に、
天中殺と大殺界がダブルで始まる。ガーン。

しかし、天中殺も大殺界も、おとめ座の好運期も、
実はおんなじことなんじゃないか、と思ったり。
そのときまでに、準備してきたことで、良くも悪くも、
ということは、
きっとそこからはあえて自分で行動を起こすな、
っていうことを言っているだけのような気もする。

占いに頼りすぎるのはどうか、と思うけれど、
辛いときほど、あともう少し、っていう目安が欲しくなるもの。
そして、私の今年の気分は、「発展」ではなくて、
「整理」と「維持」だったりするので、
知らず知らずのうちに、精神的に準備してきたような、
そんな気もして。


22.1.08

IT担当経営者



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フリーになって、会社のITに頼れなくなってから、はや5年。
前にいた会社のITは腹が立つほど、
私のマシンをちゃんと直してくれず、
そのせいですっかりMAC嫌いになった私。
会社のMACを使うのがイヤで、それが原因で
会社を辞めたといってもいいくらい。
だって、本当に効率悪かったんですよ。
昼間修理してもらっている間、4時間くらいぷらぷらしてて、
みんなが帰る頃、コンピュータ貸してもらって仕事する、みたいな。
ちょっと大げさですが、それに近かった。
それでも残業代を出さない会社としては、
新しいマシンを買い与えるよりも、効率よかったんでしょうね。
考えるだに、腹の立つことです。ぷんぷん。

それは置いておいて。

フリーになってからの自分のコンピュータ環境は、
本当に快適そのもの。
幸いなことに、私はいまだかつてウィルスに
やられたこともなければ、ハードディスクが壊れたこともない。
強いていいえば、ファンが壊れて、
オーバーヒートということがあり、
おっかなびっくり、自分でコンピュータを開けて、
ファンを取り替えたことくらい。

そんな私に、人生最大のITピンチが襲ってきました。
その名もPGP。
暗号メールを送受信するための鍵のシステムです。
私がマネジメントをしている通販サイトのPGP鍵の
秘密鍵が、ある日突然、消失したんですね。
こんなことってあるのか、という感じなのですが。

思うに、PGPデスクトップというソフト、
あれ、あまりにいけてないです。
他のソフトとの互換性もとても悪いし、
ちょっと気に入らないとすぐにすねる。

結果的にどうしたかというと、
↓ここから先は、興味のない人はつまらないので飛ばしてください。
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有料のPGPデスクトップをアンインストールし、
無料ソフトをダウンロードしてきて、
それで、新たにセッティングした上で、
無料ソフトをアンインストールし、
有料のPGPデスクトップを再インストールして、
無料ソフトで作成した鍵リングに関連付けた、
という。
そうでもしないと、鍵サーバーにちゃんと
アップロードできなかったんですよ。
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実は、困り果てて、ITサポート会社に
土砂降りのなか、コンピュータ抱えて持っていったのですが、
その会社ですら、PGPに関する知識は、
私と同じくらいしかなかったんですね。
そのため、彼らに頼んで勉強してもらって、直してもらうのも、
自分で勉強して直すのも変わらないということで、
良心的なそのITサポート会社さんにすすめられて、
自分でやることにしたわけです。

人に頼れないというのは、
バカ力を発揮するきっかけにもなります。
私もこんなことでもなければ、コンピュータのメンテのために、
徹夜したりはしないです。ほんと。
でも、なんとかひと段落。
これでうまくいきそうです。はぁーよかった。

16.1.08

「リアル・デザイン」2008年3月号



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RealDesign0308











現在発売中の「リアル・デザイン」2008年3月号(エイ出版社)で、
「From London To Japan 世界で見つけたプロダクツ&カルチャー」
ロンドン分の取材・執筆・撮影を担当しました。
よろしかったら書店でお手に取ってみてください。