29.4.08

ややヒマがいい。

怒涛のような一週間が終わり、
ちょっとほっとしたのもつかの間、
また締め切りに追われる日々です。

先月まで、比較的のんびりしていたので、
この生活のペースになかなかついていけません。
昔は、ヒマよりも忙しいほうが絶対好きだったのに、
今の私は「ややヒマ」が一番いいと思っています。

余裕がなくなると、思考がにぶって、
目の前にあることをこなすことにしか、
視線がいかなくなるのが、よくない、と思うのです。

今日なんて、お電話します、と約束していた
取材対象候補の方へ、電話をするタイミングを見事に逃しました。
今晩中にあげないといけない原稿に集中してしまって、
頭がほかにいかなくなってしまっていたのです。
本当にもう、申し訳ない限りで、自分が情けなくなります。

ひとつひとつの仕事の間に、ちょっと間がある、
というのがベストなんですが、
この「ちょっとの間」というのが、クセモノです。

とにかく間髪あけずに、「ハイ次」という、
こなすだけの仕事の仕方は、もう卒業かな・・・
と思う今日この頃です。


13.4.08

日本語での私、英語での私


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日本人同士で話していても、
そこに非日本人がひとり入るだけで、
会話が英語に切り替わるのは、よくあること。

そこで、たまーに「ほほぅ」と思ってしまうのが、
英語と日本語との間でパーソナリティがぶれる人が、
そう少なくないことだ。

例えば、英語で話しているときには好印象なのに、
日本語になったら、「おや?」と思ったり、
逆に日本語だと好印象なのに、英語になると、
「あれあれ?」ということも。
後者は、単純に英語力が不足しているところに、
原因があることが多いにしても、
前者に関しては、どう説明をしてよいのか、よくわからない。

つまり、英人に与える印象と、日本人同士で得る印象の間に、
ぶれが生じるということになる。
いったいこれは、なんなのか。
日本語で話しているときには、相手に対するリスペクトが、
まったく感じられず、「むむむ」と思っていても、
英語になったとたんに、
そのリスペクトが感じられるようになる人、とか。
なにが、その人をそうさせているのか、
これは、分析好きの私にとって、
長期に及ぶ課題のひとつである。
ちなみに、まだ答えは出ない。

で、ふと、自分自身はどうなんだろう、と、
我が身を振り返ってみる。

私自身は、英語でも日本語でも、
印象がそう変わるとは思わないのだけれど、
これは自分でそう思っているだけのことであって、
一度、誰かに正直なところを聞いてみたい。

うちはダンナがバーミンガム出身なこともあって、
ある一時期は、「英語になるとなまる」と、
言われたことは、あった。
しかし、これはパーソナリティとは、ちょっと違うし。

もしも、言語が自分を演出するためのツールとして、
使われるのであれば、と仮定しての話だが、
もしかしたら、本人のなかで、日本人に与えたい印象と、
非日本人に与えたい印象が違う、のかも・・・
なんて、考えてみたりもする。
うーん、やっぱりよくわからない。

これはちょっと長期戦になりそうです。


8.4.08

私の不思議な自尊心



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今日は、生まれて初めて、
ピアノレッスンなるものを受けてきました。
今まで、ずーっと家でヘッドフォンをつけて
弾いていたために、夫にすら聞かせたことがなく、
「では、なにか弾けるものを」
ということで、いままで何度も弾いている曲を
弾こうとしたのに・・・これがまぁ、ボロボロです。

滝汗にまみれ、自家発電装置のような熱にまみれました。
こんなに、赤面したのはいつぶりだか、思い出せないくらいです。

なにに衝撃を受けたかって、
自尊心のメカニズムの不思議についてです。
この、緊張とか、「恥ずかしい」と思う気持ちは、
自尊心の強さにほかならないと思うのですが、
日頃から、自分がそれほど自尊心が強いとは
知らなかったんですね。
だって、習いに行っているくらいなんだから、
ダメで当然じゃないか、と頭では思うのですが、
やっぱりカッコ悪い自分に耐えられないんでしょうか。
本当によくわかりません。

私の場合は、仕事ならば、どんなに大きなプレゼンでも、
ぜんぜん緊張しないのです。
焦る、ということも、ほとんど皆無。

なのに、「初心者です」と宣言したうえでの
ピアノレッスンで、このうろたえぶり。
まったくもって、わからないですね。

と、考えると、やっぱり自信のあることに関しては、
人間はアガらない、ということなんでしょうか。
自信がないから習いに行ってるのに、
いちいちアガっていたのでは、先が思いやられます。
来週は、ここまでアガらない自分でいたいものです。
でも、こういうのって、コントロール不能なんですよね。

7.4.08

夏時間のロンドンで


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以下、夏時間のイギリスの風景です。
snow1










snow2














午後には、すっかり解けてしまいましたが、
別の場所にいるのかと思うような雪景色の
日曜日の朝でした。

6.4.08

英国の有馬記念に敗者復活戦を思う。

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今日は春の風物詩「グランド・ナショナル」の日だった。
「グランド・ナショナル」は、英国最大の競馬のレースで、
「有馬記念」とか「天皇賞」といったところか。
私は、日本でも競馬が好きだったので、
かなりひんぱんに、府中に出かけたものなのだけれど、
イギリスに来て初めて「グランド・ナショナル」を
観たときの、あの、衝撃はなかなか忘れられない。

「なんて、野蛮な・・・」というのが、最初の感想。

まず、出頭馬の数が半端ではない。
40頭が一斉にスタートするなんて、
日本の競馬の常識では、危険すぎて考えられないし、
しかも、このレース、7キロ以上の長距離にわたり、
30のフェンスを飛び越える、あまりに非常識な
障害レースなものだから、危険度もさらにアップ!
完走できるのが、半数以下というのが、相場だ。
(落馬して亡くなった騎手が、過去にただひとり、
というのが驚きなくらいだ)
JRAだったら、絶対に認めないレースだろう。

さらに、日本の競馬を見慣れている者にとって、
イヤな気分にさせられるのが、鞭を使う回数の多いこと。
日本では、確か鞭を使っていい最大回数が、
レギュレーションで定められていたと思う。
おそらく海外の競馬では、このきまりがないのだろう。
日本のダービーに呼ばれてくる外国人ジョッキーの
鞭の使い方を見れば、その違いはわかる。

というイギリスの「グランド・ナショナル」、
なんのかんの言いながらも、大方のイギリス人と同様、
私も毎年、このレースだけは馬券を買うようにしている。
なんといっても、40頭も走るし、30のフェンスを越える
長距離障害レースとあって、これは完全なる「博打」だ。
予想なんて、そうそう簡単にできるものではない。
しかも、こちらの新聞というのは、馬のデータが圧倒的に少ない!
あるのは、馬体重、年齢、ジョッキーの名前、ハンディ、
勝負服とキャップの色柄くらいで、
過去のあがり、とか、毛の色、とか、血統とか
「差し」とか「先行」とかのレースのスタイルなんか、
まったくわからない。
これでは、予想のしようもないというものである。

今年私が買った馬は、一時は、1番手と2番手を走っていて、
ぽわーんと、はかない夢を見てしまったけれど、
半分ほどのところで、2番手がダイナミックに落馬、
さらに、3分2ほど走ったところで、1番手はずるずると
下がっていき、ついには、後方の馬ごみに消えた(涙)。

いやいや、実は、そんなことを書きたかったのではなく。

今年、グランド・ナショナルを勝った
「コンプライ・オア・ダイ」に騎乗していたのは、
アイルランド人ジョッキー、ティミー・マーフィーなる人物。
もちろん、英国一のレースなわけだから、
このレースに勝つということはジョッキーにとって、
大きな意味を持つことになる。

テレビの中継で簡単に彼の経歴に触れていたのだけど、
この人、ちょっと前には、刑務所暮らしをしていたとか。
情報が十分ではないので、詳細は不明なのだが、
アル中だった彼、日本から帰ってくる飛行機のなかで、
なんかやらかしたらしく、逮捕され、
求刑6カ月、48日間収監されていたのだそう。

つねづね、イギリスという国は、懐が深いというか、
なんでもあり、という部分がある、とは思っていたが、
一度落ちても、敗者復活戦のある国なんだよなぁ、
と、つくづく思った。

日本だったら、アル中で問題を起こして実刑を食らった
騎手が更生したからといって、もう一度騎乗することが
できるだろうか、と、考えると答えは「否」だと思う。
それだけに、日本に住んでいると、冒険することに対する、
リスクの大きさは違うように思う。

一度や二度の失敗よりも、その後をフェアにとらえてあげれば、
実は見逃していた逸材を発掘することにも、
つながるんじゃないだろうか。
この「一度落ちたらそれっきり」システムは、
社会的にも、潜在的な損失を含んでいるように思えてならない。



5.4.08

140円のぜいたく品



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daffodel

















今、イギリスはダフォデル(水仙)が終わりかけの季節。
写真のダフォデルも、ひと束70ペンス(約140円)で、
近くのギリシャ系のグローサリー・ショップで買ったものです。
こんなちょっとしたことで、部屋に春がやってきます。

ダフォデルも、白一色のもの、黄色一色のもの、
写真のように層が厚く、オレンジ色の混じっているもの、
などなど、意外と種類が多いのです。
お店で売っているときには、まだ固く閉じたつぼみ状なので、
家に帰って、水に挿して12時間ほどたたないと、
どういう種類の花なのか、わかりません。
開いて初めて、「おお、こういう花か」とわかる発見も、
なんとなくぜいたくを感じさせます。