29.5.08

眠ってリセット。

一昨日、南仏から帰ってきました。
帰り、カルカッソンヌの空港がストライキのため、
私たちのフライトは欠航になり、電車で2時間ほどの
パーピニオンという空港から飛ぶことに。
案の定というか、いい加減にしてくれ、というか、
1時間以上、出発が遅れ、もうクタクタです。
その間、遅れに関するアナウンスももちろんなし。
当然のように「詫び」もなし。

ゼェゼェという感じで、ロンドンに到着すると、
気持ちがいいくらいの土砂降りです。

帰ってきて、山積になっていたメールの返事とか、
どうしてもすぐに処理しなければいけない仕事などをして、
寝不足気味のまま昨日も即日片付けなければいけない仕事を
馬車馬のようにこなし、また寝不足気味で今日。

朝からピアノのレッスンがあったので、携帯の目覚ましで、
無理やり起きて、先生のお家に行くと、なんと誰もいない、
と思ったら、彼女眠っていたようです。

それもそのはず、私の時計、フランス時間のままだったのです!!
9時からのレッスンだったのに、8時に行ってしまったのでした。
一度家に帰って、仕切りなおして、1時間後にレッスン。

その後、今日も一日、電話打ち合わせや、
来週入っている長期出張のアレンジや、
それ以前に終わらせるべきプロジェクトの段取りなど、
てんやわんやして、夕方。
もう、睡魔にがっつり食いつかれて、
仕事にならなくなってきました。

気分転換にピアノの前に座るも、
子守唄がわりになってしまい、弾きながらうとうと。
こういうときには、もう寝てリセットするしかありません。

明日も朝からがんばろうと思います。

19.5.08

朝倉利恵写真展「George」(ジョージ)のお知らせ

george_photo










昨年までロンドンで活躍していました
フォトグラファーの朝倉利恵さんが
今年から日本に拠点を移し、
このたび、麻布十番のギャラリーにて、
個展を開催することになりました。

彼女が、英国滞在中に部屋借りをしていた家の家主であり、
ハウスメイト、さらにベストフレンドでもあった、
80代の英国人男性Geoge(ジョージ)の日常を
愛のある目線でとらえた写真が展示されます。

余談ではありますが、愛すべきキャラクター、
ジョージは「Gさん(じいさん)」と呼ばれ、
我々仲間内でも大人気の人物です。

人物のポジティブな素の部分を引き出す朝倉さんの写真の魅力と、
じいさんの持つ古きよき英国ワーキングクラスの底力を
感じていただければ嬉しいです。

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5月31日(土)~6月10日(火)
15:00~21:00(※水曜休み)

レセプション:31日(土)18:00~21:00
ご自由にご参加ください。

GALLERY TORICO
〒106-0046東京都港区元麻生3-12-35
TEL&FAX:050-3564-1250
http://www.st-torico.info

東京メトロ南北線・都営地下鉄大江戸線
麻布十番駅4番・7番出口より徒歩10分
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ご都合が合いましたら、ぜひお運びください。
私自身が行けないのが、本当に残念で残念で悔し涙です。

17.5.08

楽器と言語の微妙な関係

この年になって、ピアノを始めました。
最初は、楽譜をイギリス式の「ABC~」で読むことに慣れてないから、
という理由で、日本人の先生についたのですが、
レッスンを3回受けた段階で、
やっぱりイギリス人の先生にシフトすることにしました。

家の近所に、元コンサートピアニストで、
ここ数年は、音楽教育に注力している女性が住んでいて、
たまたま個人でピアノレッスンをしているということで、
試しに一度レッスンを受けてみたら、これがまぁ楽しくて。
「音楽教育に関して、資格と経験を持っているプロの音楽教師」
だけが登録できるという音楽家協会の会員の方というだけあって、
指導のテンポ、アドバイス、補助教材の選び方などなど、
とってもプロフェッショナルで、感動しました。

思うに、大人になってから楽器を学ぶというのは、
大人になってから言語を学ぶのに非常に似ています。
子どもの頃からやっている人にとっては、ごく自然なことであっても、
大人の初心者にとっては、理論を理解するのが
近道になるように思います。

例えば、ピアノの場合、「なめらかに弾く」という言葉を
よく使いますが、口で言うのは簡単でも、
「なめらかに弾く=音を途切れさせない」ために
どうすればいいのか、を知るためには、
ピアノの構造をまず、理解する必要がある。
「R」と「L」の発音の違いを知るために、
舌の位置を確認するのと一緒、
いい写真を撮るために、シャッタースピードと絞りの関係を
先に理解しなければいけないのと一緒です。

イギリスにおける日本語教育で蔓延している
「ダイレクトメゾッド」(日本語のみで教える方法)は、
大人の初心者には、まったくもって遠回りだと、
私は、英人の日本語学習者を見ていて常々思っているのですが、
楽器もそれに似ているなぁと実感しています。

ピアノも大人の初心者に「悲しげに弾いて」などといわれても、
カメラの構造を知らない人が泣きながら写真を撮っても、
悲しい写真にならないのと一緒で、表現のための基本法則を
知るのがまず第一歩だと私は思います。

子どもは理屈を理解する知恵がないかわりに、スポンジのように、
経験則で学んでいきます。そしてそれが身につくスピードが速い。
大人の場合は、同じことをしていては、
ただ無為に時間が過ぎていくばかり。
そのかわり、大人には理論を理解するための
知恵があるのですから、それを利用しない手はありません。

言葉を教える先生も、楽器を教える先生も、
大人の初心者に対する効果的なアプローチを
考えていただければと願ってやみません。

ということで、先生にすすめられて買った
First Steps in Music Theory」を読んで
英語での音楽用語を、今、勉強中。
わかりきったことしか書いていませんが、
ト音記号、四分音符の英単語からやり直しです(笑)。

9.5.08

極楽トンボな一休み

イギリスは先週末、バンクホリデーの3連休でした。
そして連休明けには、約3時間半の通訳のお仕事。
2時間の予定でしたが、案の定のびて、集中力も限界すれすれでした。
通訳のお仕事は、お茶を飲む間もないほど、しゃべりっぱなし、
考えっぱなし、集中しっぱなしなので、
ほかのどんなお仕事よりも疲れるのです。

その疲れを別のかたちで発散するかのように、
昨日は午前中にメールの処理などをしたあと、
十年来の友人が子どものお迎えの時間まで・・・と、
遊びに来てくれて、もちろんそんなわずかな時間で
話が終わるわけもなく、今度は彼女の家に移動しておしゃべり。
食事をごちそうになり、夕方帰宅しました。

今日は今日で、昼間は大英図書館で調べもの、
帰りに近くに住んでいるやはり十年来の友人の家に寄って、
食事をごちそうになり、夜帰宅。

2日連続で、料理もせず、
気心の知れた友人に食べさせてもらい、
英気を養わせてもらいました。
友だちのありがたみをひしひしと感じます。