31.12.06

2006年を振り返って

��006年は、初めての挑戦と責任の
連続だったような気がします。

会社の設立、労働許可の申請、
オフィスを持ったり、VATの申請をしたり、
慣れない会計ソフトとの戦いとか、
弁護士さん、会計士さんとのやりとりなど、
本当にいろいろと勉強になりました。

楽しかったかと言われると、口ごもる部分もありますが、
自分の仕事人生においてマイナスになることは
ひとつもなかったのではないかと思っています。

ああ、お金にはならなかったけど、
ずいぶんがんばったなあ、苦労したなあ、
というのが今年の感想です。

おそらくこの状況はしばらく続きそうなので、
まあ、へこたれないでがんばらないと、
と思っています。

先日、母からもらったメールには、
以下のようなメッセージが。

---------
会社を運営していくと言うことは
自分のことだけでは無いので
イロイロ覚悟はしていたと思いますが
思わぬ苦労もただあると思います。
社会にも貢献している(税金も多い)ことでもあるし、
いいことも苦しいこともあると思います。

辛抱していることも多いと思いますが、
今の頑張りは必ず実になると思います。
昔から愚痴もいわず頑張りやさん、ですね。
お互い体にはきをつけましょうね。
---------

これを読んで、思わずほろり。
母の言葉を励みに、
2007年もがんばろうと思います。

皆さまの2007年が
すばらしいものになりますように。
そして、たまにはこのブログにも
どうぞ遊びにいらしてください。

★今日の一枚★
ItalianWindow













イタリアン・デリのウィンドウです。
さり気ないけど、かわいいですよね?



30.12.06

サダム・フセインの死刑でイラクは変わるか

サダム・フセインの死刑が確定し、
あと24時間以内にも死刑が執行されるのでは、
とニュースでは報道している。

私はイラクの問題に関して、
決して詳しいわけではないけれど、
現在のイラクの人々の生活が、
かつてのフセイン政権下のものと比べて、
果たしてよくなったのか、と言われると、
疑問視せざるを得ない。

先日、バグダッドの混乱のなかで、
政府関係の仕事をしていた人と
個人的にお話する機会があって、
彼の個人見解はとても興味深かった。

イラクはサダム・フセインという
悪者で蓋をされたパンドラの箱だった、と。
確かに悪い箱の蓋ではあったけれど、
その蓋によって抑えられていたものが、
蓋を取られたことによって、
収拾がつかない事態に陥ってしまった。

たかだか200年ほどの歴史しか持たない
文化的背景を軽視したアメリカが、
具体的に有効な策をもたないままに、
この箱の蓋をこじ開けてしまったことに、
この混沌は始まっている、と。

さらに、フセイン政権下で殺された人数と、
この戦争における死者数の比較も、
とても興味深かった。

報道によると、今回のフセイン死刑確定は、
80年代のドゥジャイルのイスラム教シーア派住民
148人殺害に関する判決、らしい。

一方で、2003年の米侵略からここまでの
イラク民間人の死亡者の数は、
5万人とも10万人とも言われていて、
実際のところ、正確な数を出すことは、
不可能なんじゃないか、とすら思う。

148人殺害の責任は、フセインが取るとしても、
その後の5万人だか10万人だかの責任は誰が取るのか。
イラクはこの先、どこに向かおうとしているのか。
私には毛頭想像がつかない。

29.12.06

リトビネンコ氏の足跡

ロシアのスパイ関係者で、
先日亡くなったリトビネンコ氏が
問題の日に立ち寄ったと言われる
お寿司のお店「ITSU」の
オックスフォード・ストリート付近の支店に
行ってみました。

最近ロンドンでは、寿司の市民権がすっかり認められ、
スーパーでパック寿司を買えるようにすらなりました。
とはいえ、どこまでも「なんちゃって寿司」が多く、
日本人が満足いくようなクオリティのものではありません。

とはいえ、手っ取り早くお米が恋しくなったときには、
やはり手軽ではあるので、便利です。

私の行ったITSUの支店もどちらかというと、
そういった「なんちゃって」系のお店に過ぎません。
基本的にはテイクアウトが中心で、
売っているパック寿司や味噌汁を
店内でも食べられるようになっています。

リトビネンコ氏で問題になったピカデリー店は、
残念ながら閉店に追い込まれたようですが、
ITSUのビジネスそのものは、なかなか好調のようです。
私が行った日も、ひっきりなしに
お客さんが入って来ては、席に座って食べていました。

パック寿司と味噌汁を買って、
店内でもぐもぐしながら考えたのですが、
この店、ロシアのスパイ関係者が来るには、
いささか違和感があるのです。
というのも、あまりにフェミニンなんですね。
店内のインテリアといい、メニューといい、
そして、当然のことながら、
お客さんもほとんどが女性なんです。

お味噌汁には、なぜかパクチが入っていて、ちょっとピリ辛。
基本的には、どのメニューもヘルシー志向のようで、
枝豆やシソなどを「こんなふうに!」と
驚くような方法で使っています。

日本食だと思って口に運ぶと、
がっかりするかもしれませんが、
外国人ががんばった
「和食風創作料理」だと思えば、
それほどまずいわけではありません。
ロンドンで、ものめずらしいものが食べたい方、
話題の(!)お店に行ってみたい方は、
ぜひ試されてはいかがでしょうか。

ITSU:http://www.itsu.co.uk/

★今日の一枚★
ushi








雑貨屋さんの前で見た牛の親子。
しっかり値札がつけられていますが、
お母さん牛は、600ポンド代と、
安いのか、高いのか・・・・。


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28.12.06

会社の目的

現在、日本の雑誌に向けての、
ヨーロッパ3都市の共同プロジェクトが進行中です。
ミラノとパリにお住まいのライターさんの協力を得て、
進行管理をしながら、同じ内容の取材をすることになっています。

実は、会社形式にした最大の理由は、
こういう仕事をしたかったからなので、
この手の共同プロジェクトのお仕事が入ってくると、
本当に会社にしてよかったなあ、と思います。

日本の出版社さんは、
星の数ほどいる海外ライターのなかから、
どうやって信用できる人を探せばいいのか、
なかなか頭を抱えていると思うのです。
海外に住んでいる日本人、ということで、
「日本語書けます・話せます」ということで、
「単純に文章を書くのがすき」というだけの人が、
ライターになってしまうケースも少なくありません。
しかし日本でのライターや編集者経験がないために、
どうしても日本の編集部との常識がズレてしまい、
日本側は、顔が見えないだけにハラハラ・・・という
事態に陥ることも多いようです。

国が違えば、事情も変わります。
私たちもロンドンにいるので、それは理解できます。

でも、日本の業界事情も理解した上で、
どこかで上手に妥協点を探していく必要があります。
妥協点というと聞こえが悪いなら、
調整を入れていく、とでも言いましょうか。
コミュニケーションを上手にはかって、
こちらの状況を説明して理解していただいた上で、
日本の編集部とチームとして仕事していけるような、
そういう会社になっていきたいな、と思っています。

編集者として育ててくれた先輩たちがあってこそ、
私自身も、今の状態にあるわけなので、
これからは、今までの借りを少しずつ返していく番かな、
という思いがあります。
ヨーロッパで経験はあまりないけれど、
ライターになりたい、カメラマンになりたい、
という人たちを、ちょっとおこがましい
言い方かもしれないですが、
育てていけたらいいな、と思うのです。

日本の出版業界は、安心して任せられる
海外のライターとカメラマンを必要としている、
けれど、それにふさわしい人材がまだ揃っていない、
ならば、そういう人材を創出するお手伝いを
少しでもできたら・・・というところで、
我々の社会的意義も出てくるかなあと思います。

出版業界に育ててもらった恩というか、借りの部分は、
そういったかたちで、少しずつお返ししていけたらなあ
と、心の中ではかなり強く思っているのです。

だからこそ、会社はつぶさないように、
大切に育てていかなければ!
来年は、試練と忍耐の年になりそうですが、
腹をくくってがんばる所存でいます。
皆さま、どうぞ温かい目で見守ってください。

★今日の一枚★
ribon











オックスフォード・ストリートの裏手で、
なかなかすてきなデコレーションを施した
建物を発見しました!

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27.12.06

海外で礼儀は通じるか

「礼儀」、英語では「courtesy」と訳されることが多いと思います。
しかし、日本に比べて、イギリスでは礼儀に対する価値が
やはりいくぶん低いように思います。

例えば、「折り返し電話します」と言って、
延々かかってこないので、こちらからかけても、
なんとも思わない素振り、だったり、
約束の時間に当然のように遅れてきたり。
こんなことは本当に日常茶飯事です。

友達レベルになると、もっとひどくて、
「すぐ返すから貸して」と言われて貸したペンを
なくした挙句にお詫びもなし、とか。

とはいえ、やはりイギリスでも仕事ができるなあ、
と感心する人もいて、そういう人たちは一様に礼儀があります。

メールに対するレスが早い、
ありがとう、ごめんなさい、の挨拶がきちっとしている、
言ったことをちゃんと守る、など、
本当に当然のことといえば、当然のことなのですが、
その当然のことをちゃんとできない人が多い。
だからこそ、ちゃんとしている人が光るというか、
できる人の見分け方が簡単になりますね。

外国人の目から見ると、少数派である礼儀ある人は、
多数派である自国の礼儀ない人たちに囲まれて、
ストレスがたまらないのだろうか・・・と
人ごとながら、心配してしまいます。

ガッカリさせられることが多い世の中ですが、
それに甘えることなく、自分は礼儀を大切にしよう、
と、反面教師として眺めることにしています。

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26.12.06

成功者の条件

日欧起業家フォーラムという集まりに、
ときどき参加させていただいています。

11月のセミナーでは「成功する中小企業」について、
「中小企業」を研究されている大学の先生が
お話されていたのですが、とても興味深いものでした。

お話のなかで成功要因のひとつとして、
「思い(経営理念・経営ビジョン)」が
挙げられていました。

さらに、この思いを達成する力として、
モチベーション理論について話が派生していったのですが、
これがなかなか興味深かったです。
ここで挙げられていたモチベーション理論
「マクレランドの達成動機理論」には、ううむと唸ってしまいました。

マクレランドさんによると、
「やり遂げる」というのは、基本的に習慣だというのです。
「やり遂げる」クセのついている人は、
やり遂げられるのだ、と。

マクレランドさんはこのクセを8歳までにつけなきゃだめ、
と言っているらしいですが、
その後にあらわれたスキナーさんという学者さんは、
大人になっても、この習慣は身につけられると、
証明しているらしいです。

つまり小さなことでもいいので、
毎日やる、やり遂げる習慣をつけるのが大切。
例えば、花の水遣りを毎日欠かさずやる、
隣の駅までの一駅ぶんを歩く、など。
そういう習慣をつけていくうちに、
やり遂げないと気持ちが悪い、という
状況になっていくとのことです。
まあ、それはわかるような気がします。
「強迫観念」とどう違うのか、と聞かれると、
私にはよくわかりませんが・・・。

基本的に飽きっぽい私としては、
スキナーさんを支持したい。
そして、なにを言いたいかというと、
この飽きっぽい私が、このブログを
1カ月、毎日更新し続けました!

これからもがんばりますので、
私の「やり遂げる」習慣、見守ってください。

★今日の一枚★
kazari













今日はボクシング・デーなので、
クリスマス飾りをもうひとつ。
本棚に置いています・・・。

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25.12.06

Peace on Earth

いよいよクリスマスですね。
イギリスでは、クリスマス、
その翌日の26日ボクシング・デーは、
国民の休日なので、なにもかもがお休みです。
クリスマスは、公共交通機関すら、すべてストップします。
地下鉄の駅員さんも、バスの運転手さんも、
まさに、国民全員の休日なのです。

さて、クリスマスの2週間ほど前から、
人々は、「ハッピー・クリスマス」なんていう
挨拶を始めます。
もちろん、クリスマス・カードも12月が始まると、
どんどん届き始めるのです。

そこで、思い出すのが、2001年のクリスマスです。
この年の9月11日には、忘れもしない、
あのアメリカ、ツインタワーのテロがありました。
そこで、当時、私が働いていた会社でも、
例年のクリスマス・カードの決まり文句、
「Merry Christmas」は不謹慎ではないか
ということになり、印刷する文面を見直そうということに。

結局、「Peace on Earth」という文面で落ち着きましたが、
こちらも、また、クリスマス・カードでは常套句です。
でも、当時の時勢を考えると、やはり、こちらのほうが
しっくりくるような気がします。

それ以来、個人的にはクリスマス・カードの文面は、
Merry Christmas や Happy Christmas よりも、
Peace on Earth が好きです。

Peace on Earth
世界に平和を。
あなたのもとにも
ステキなクリスマスが訪れますように。 

★今日の一枚★
angel











我が家のクリスマス・ツリーに
ぶら下がったエンジェルです。
いたずらな表情がかわいいです。
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24.12.06

立ったまま仕事をするやつは、仕事ができない

日本で編集の仕事をしているときに、
先輩編集者からよく言われた言葉です。

当時の私は、まんが編集者をしていて、
月末になると編集部と写植屋さんと漫画家宅と
印刷所の4地点を行ったり来たりしていました。
それで、編集部に戻っても、
ちゃんと椅子に座らないで、
立ったまま漫画原稿を整理したり、
ひどいときには立ったまま原稿を書いたりしていました。
そのほうがすぐ動けるからです。

でも、今この年になってみて、
座って仕事をすることの大切さが
わかるような気がします。

今の私は、どんなにドタバタしていても、
オフィスでは座って仕事をします。
もちろん、当時と違って、PCを使うので、
立ったままではやりづらい、というのもありますが・・・。

先日、イギリスで運輸会社を経営している日本人男性に
お話をしていたときに、言われたのが、
「あんまり忙しく動き回っている人は、稼げない」
という言葉。
「大きく稼いでいる人は、忙しく見えないでしょ?」
と言われ、なるほどなーと感じ入りました。

立ったまま仕事をするやつは、仕事ができない、
そして
あんまり忙しく動き回っている人は、稼げない、
このふたつ、リンクしているように思います。

やっぱりどんなに忙しくても、一度椅子に座って、
じっくり考える時間を持つことが大切なのではないでしょうか。

★今日の一枚★
hometree













我が家のクリスマス・ツリーです。

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23.12.06

すっぴん人生

実は、とあるウェブサイトのインタビューを
お受けすることになりました。
「海外で活躍する女性」とか、そういう切り口で、
アンケートに答えるかたちで、
それがウェブサイトに載るのだそうです。

先日、その質問状が送られてきました。
イギリスに住み始めたきっかけとか、
今の仕事を始めたいきさつとか、
今までのキャリアとか、
まあ、そのあたりはいいのですが、
ハタと困ってしまったのが、コスメに関する質問です。
使っている化粧品とか、そういうの。

実は私、社会人の女として失格かもしれませんが、
継続的に毎日お化粧をしたことがないのです。
今までの最長記録が、
2カ月間、ファンデーションを毎日塗った、
これだけです。

かといって、コスメがキライなわけではなく、
マスカラなんて、10本以上持ってますし、
その他のお道具も、人並み以上に持っていると思います。

面倒、というのが一番大きいですが、
面倒だからやらない、という結論に至るのは、
化粧をすることがあまり必要とされていない
職種であることが大きいと思います。

また、イギリスという国は、
小ギレイに化粧をしていることに
あまり価値を与えてくれない国です。
小ギレイなメイクよりも、
気の利いたユーモアがもたらす利益の大きいこと。
これでは、ますます化粧から遠のいてしまいます。

そんなこんなで、私にとって化粧をするのは、
いまだにイベントです。
このインタビューには、写真も掲載されるというので、
明日は、久しぶりに化粧をして、
同僚カメラマンに写真を撮ってもらう予定です。
ああ、頭もぼさぼさなのに・・・。

★今日の一枚★
マズエル・ヒルの教会














ここのところ、ロンドンはずっとどんよりです。
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22.12.06

オフィスのセキュリティ

私たちの借りているオフィスは、
イギリスでは「サービス・オフィス」といって、
大きなビルの中に、小さなオフィスがたくさん入っていて、
受付、給湯室、会議室、コピー室、トイレ、休憩室などを
テナント全体でシェアするという形態です。

私としては、とても気に入っているのですが、
セキュリティの固さも、そのお気に入りポイントのひとつです。

まず、8時ー5時半の間は、1階のドアは開いていますが、
セキュリティのお兄さんが、常時ドア近くの受付に座っています。
私たちの階にエレベータで上がってくると、
またドアが開いていますが、内側にはレセプションがあり、
ここにも常時人が座っています。

そこを通り過ぎて、我々のオフィスのドアへ。
このドアも基本的には鍵をしていません。

しかし。
トイレに行くときには、2つのドアを通り過ぎ、
女子トイレのドアで、コードを入れないと中に入れない仕組みです。
これは男性用のトイレも同様。

トイレからの帰り道、こっちがもっと固いです。
往きはただ開けて通り過ぎた二つのドア、
ひとつはコードを入力、そしてもうひとつは
スワイプ・カードを通します。
うち、ひとつでも忘れたりしたら、
そばにあるブザーを押して、受付に開けてもらわなければいけません。

と、これは営業時間内。
では、営業時間外は、というと、
まずエレベータにもコードを入れないと
希望の階に行くことはできません。
さらに自分たちの階では、スワイプ・カードで中に入る。
そこから自分の部屋の鍵を開ける、という具合です。

受付にも人はいないので、トイレに行くときに、
カードを忘れたら、戻って来れません。

実は、隣のオフィスの人が、スワイプ・カードを忘れて、
エレベータとドアの間、畳一帖くらいのスペースに
週末に閉じ込められてしまい、電話をもらって
救出に行ったこともあります。

鍵を忘れたら命とり、というのは大げさですが、
このくらいセキュリティが固いところ、
私的にはとても気に入っています。

★今日の一枚★
クリスマス・リース三兄弟










フツーのグローサリーの店先にも
リースがぶら下がっています。
もうすぐクリスマス!

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21.12.06

七面鳥はどこからきたのか

社長ブログと思って、経営ネタを期待した方、
ごめんなさい、今回も、イギリスのクリスマス・ネタです。
しかもちょっとしたオマケネタです。

クリスマスといえば、七面鳥の丸焼きですが、
七面鳥のことを英語では「Turkey」といいます。
「Turkey」つまり「トルコ」のことです。
イギリスの人々は、七面鳥がトルコから来た、
と信じていたのですね。
それで、「トルコ」なわけです。
シェークスピアの戯曲のなかでは、
「Turkey Cock」と呼ばれていて、
さしづめ「トルコ鳥」といったところでしょうか。

さて、ではトルコでは、この七面鳥、
なんて呼ばれているかといいますと、
「インド」と呼ばれているのです。
実は、イギリス以外のヨーロッパの国々は、
七面鳥はインド付近からきた、
と信じられているのです。

はい、そこで、真実はいかに。
実は、トルコでもインドでもなく、
いわゆるカリブ海の界隈から、やってきたのが正解です。
このあたりは、今でも西インド諸島と呼ばれていますが、
七面鳥がヨーロッパにやってきた16世紀の前半には、
「Spanish Indies」「New Indies」と呼ばれていたそうです。

それで、人々は、「インド」界隈と
勘違いしてしまったのでしょうね。

なかなかおもしろい話です。

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ビジネスの明暗、分かれ道

今日は、来年のクリスマス号用に、
お花屋さんの取材を2軒行ってきました。
クリスマスの飾り付けが始まってから
撮影を始めるのでは、
その年のクリスマス用の号には
とても間に合わないので、
いつも前年に翌年用の撮影を行います。

このお花の専門誌からは、
たびたびお仕事をいただくので、
私も、今まで何人もの
フラワー・デザイナーの方とお会いしてきました。

さて、今日の取材1件めは、
マドンナの自宅の花を担当していたこともある
デザイナーのウィリアム・クラークさん。
今までにも取材をしたことがあり、
顔なじみということもありますが、
ウィリアムは本当に仕事のしやすい人です。

もちろん作品もすてきだし、
ショップもセンスのよい小物が溢れていて、
デザイナーとしての才能もすばらしいのですが、
なんといっても、人に対する姿勢がいいのです。

メールに対するレスもとても早いし、
約束は絶対に破らない。
こちらがどういう意図で
ページを作りたいと思っているか、
先を読んで、本当にかゆいところに手が届く、
とてもとても誠実な人柄なのです。

取材中、何人かお客さんが
お店に入ってきたのですが、
彼の対応は、お客さんに対しても同じで、
誠実にクライアントの要求に
応えようとしています。
別に、雑誌用だけによい顔をしているわけではないのです。

一方、つい比べてしまうのが、
本日2件目の取材先。
なんと取材対象のデザイナーに
約束をすっぽかされました。

こちらも1カ月近く前から、
アポの約束をずーっと待たされていて、
先週になって「この日なら・・・」と
先方からの指定があって、決めた取材日でしたが、
(そのためにウィリアムの時間もずらしてもらって)
なんと、本人が来ていない!

でも、思えば、このデザイナーさん、
イギリス大手の雑誌の仕事などをしていて、
華やかなキャリアに見えますが、
ウェブサイトはダウンしたまま、
メールは機能していない、などなど
けっこうビジネスとしてのアラが目立ちます。

また店内での連絡系統がちゃんとしていないのか、
今日アポが入っていることを
知っていたスタッフはゼロ。
おそらく人を使うのもとても下手で、
だから、ついつい自分ひとりで
なにもかもやろうとしている結果が、
コレなのでしょう。

電話も、今まで10回以上、伝言を残しましたが、
彼女のほうから折り返し電話をくれたことは
今まで、ただの一度もありません。

一方ウィリアムは、10人ほどのスタッフと
一緒に今日はこれ、明日はこれ、と、
スケジュールとチームワークが
うまくまわっていることを感じさせます。

会計士による税金の計算ミスのために
一度は倒産の危機にまで陥ったという
ウィリアムですが、
来年はスクールもオープンするとかで、
ビジネスは広がっているようです。

ウィリアムとこのもうひとりのデザイナー、
今から2年後に、どのように立場が変わっているか、
とても興味深いところです。

★今日の一枚★

霧の朝













今日のロンドンは、まさに
「霧のロンドン」!
3メートル先が見えない状態でした。

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20.12.06

クリスマス・プレゼントのアイデア

日本では、クリスマスは「恋人たちのもの」という
印象が強いですが、イギリスでは圧倒的に
ファミリーのものです。
新年のほうが、友達同士、恋人たちのもの、
という感じで、ホテルの部屋もクリスマス・イブよりも、
大晦日のほうが早くいっぱいになってしまうよう。

さて、ファミリーのもの、というだけあって、
クリスマスには、普段ばらばらに住んでいる家族も
両親の家とか兄弟の家に集まり、
一緒に七面鳥を食べます。
プレゼントは、当日の朝、または事前に
それぞれのおうちのツリーの下に置いておくのが、
お決まりのパターンです。

当日は、みんながツリーの下に集まって、
自分の名前が書いてあるプレゼントを探して、
ひとつひとつあけていきます。

さて、このプレゼント。
義務感で人数分買う傾向があり、
はっきりいって、不要なものをたくさん家に、
持ち帰ることにもなりかねません。

そこで、私が去年から考えたのは、
かたちにならないプレゼントです。
私はふだんから、義理の妹に、
とてもお世話になっているので、
彼女にだけは、趣向を凝らしたものを
贈ることにしています。
(ほかの人には図書券や商品券です)

さて、私から彼女へ贈った去年のプレゼントは、
ロンドンのブラウンズ・ホテルの
アフタヌーン・ティーのペア・バウチャーです。
ブラウンズ・ホテルは昨年の秋、
大型改装を終えて、ステキに生まれ変わりました。
取材したときに、バウチャーがあるというので、
それを購入したのです。

新年に姪っ子とふたりで、ロンドンにやってきて、
とってもすてきな時間を過ごすことができた、
と喜んでくれました。

さてそして、今年のプレゼントです。

バーミンガム・ロイヤル・バレエの
1年間のサポート会員権ふたり分。

これがあると、優先的にチケットの予約ができたり、
練習を見学できたり、さまざまなイベントに
招待されたりと、いろいろな特典があります。
義妹は、バレエがとても好きなのです。

これは! と思い、会員担当のスタッフに
連絡をとって、本人じゃないけれど、
申し込みをして、その権利をプレゼントしたい、
と相談したところ、受け付けてくれることになりました。

今から、彼女の反応が楽しみです!

★今日の一枚★
ボンママン梅干












ジャムのボン・ママンに見えますが、
実はなかみは、「熊平の梅」です。
お昼ごはんと一緒に食べてます。

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19.12.06

イギリスに下戸なし。

昨日に引き続き、ちょっとした「飲み」ネタです。

日本人、中国人には、アルコールを分解する
酵素を体内に持たない「まったくの下戸」が
けっこういますよね。

かくいう私もそのひとりで、会社員時代、
ランチに食べたスパゲッティのソースに
入っていたワインが飛んでなかったために、
午後タクシーで早退するハメに
おちいったこともあります。

このお酒が飲めない「下戸」ですが、
ヨーロッパでは、とんとお目にかかりません。

おそらくこれにはいろいろな説があると
思うのですが、私的に信じている
かなり説得力のある説をご紹介します。

その昔、日本や中国では、
雨水を飲料水にするときには、
雑菌を殺すために沸騰させてから、
飲み水にしていましたよね。

これがヨーロッパでは、雑菌を殺すために、
醸造させていたらしいのです。
醸造させてから飲んでいたのですね。
つまり、常にアルコールを
飲んでいたことになるのです。

よく「水代わり」という言葉を使う人がいますが、
その昔のヨーロッパは、まさに、

水代わりにアルコールを飲んでいたのです!

そりゃあ、昼から飲むはずです。
そりゃあ、強いはずです。
そりゃあ、下戸がいないはずですよね。

★今日の一枚★
実はスパ










エンジェルとキングズ・クロスの間にある
たぶん、もと公衆トイレを改造したと
思われる「スパ」です。
ここから地下に入っていきます。

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18.12.06

ロンドン流の忘年会

イギリスでも日本人社会では、
忘年会の習慣も、日本とまったく同じです。
日本人経営の居酒屋さんなどで、
わいわい騒ぐという感じ。

日系のビジネスをされている方、
大使館関係の方は、この時期、
とても忙しく飲み会つづきの日々かと想像します。

私たちの仕事の場合は、日本関連とはいえ、
クライアントさんはほとんど日本。
ネットワーク系の飲み会は、
参加しようと思えばいくらでもありますが、
特に参加しなかったからといって
問題があるわけではないので、かなり気楽です。

イギリスでは、忘年会というよりは、
クリスマス・パーティーというかたちになります。
なので、たいていは、クリスマス2週間くらい前の、
週のなか日の夜、というパターンが多いです。
会社によっては、昼間にクリスマス・ランチ、
というかたちをとるところもあります。
たいていはスタッフのみ、または外部スタッフや、
スタッフの家族も含めてのパーティーとなります。

先日のVATセミナーによると、
クライアントを呼んでのパーティーになると、
「クライアント接待」ということで、
使った費用に対するVATは還付されません。
しかし、「スタッフへの慰安」ということになると、
VATはきっちり還付されるそうです。
それもあって、年度末、スタッフへのねぎらいとして、
余ったお金を放出する、という会社も
多いのではないかと想像しています。

さて、こんな私たちですら、
先週はふたつの食事会に出席してきました。
ひとつは、「日欧起業家フォーラム」という
日本人起業家の集まりです。
こちらは日本の居酒屋さんで開催されました。
もうひとつは、いつもお世話になっている
イタリア人メイクアップ・アーティストが
中華レストランに招待してくれたので、
少人数でほのぼのした時間を過ごしました。

プライベートでも、年末は食事に呼ばれることが多く、
なかなか思うように残業ができません。
これをどこでどのように調整するか、
今の課題であります・・・。

★今日の一枚★

ガンドフ・サンタ













先日紹介した、オフィスの受付にある
ツリーです。
私のなかでは、
木のてっぺんについている
真っ白なサンタさんを
「ガンドフ・サンタ」と呼んでいます。

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