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28.12.06

会社の目的

現在、日本の雑誌に向けての、
ヨーロッパ3都市の共同プロジェクトが進行中です。
ミラノとパリにお住まいのライターさんの協力を得て、
進行管理をしながら、同じ内容の取材をすることになっています。

実は、会社形式にした最大の理由は、
こういう仕事をしたかったからなので、
この手の共同プロジェクトのお仕事が入ってくると、
本当に会社にしてよかったなあ、と思います。

日本の出版社さんは、
星の数ほどいる海外ライターのなかから、
どうやって信用できる人を探せばいいのか、
なかなか頭を抱えていると思うのです。
海外に住んでいる日本人、ということで、
「日本語書けます・話せます」ということで、
「単純に文章を書くのがすき」というだけの人が、
ライターになってしまうケースも少なくありません。
しかし日本でのライターや編集者経験がないために、
どうしても日本の編集部との常識がズレてしまい、
日本側は、顔が見えないだけにハラハラ・・・という
事態に陥ることも多いようです。

国が違えば、事情も変わります。
私たちもロンドンにいるので、それは理解できます。

でも、日本の業界事情も理解した上で、
どこかで上手に妥協点を探していく必要があります。
妥協点というと聞こえが悪いなら、
調整を入れていく、とでも言いましょうか。
コミュニケーションを上手にはかって、
こちらの状況を説明して理解していただいた上で、
日本の編集部とチームとして仕事していけるような、
そういう会社になっていきたいな、と思っています。

編集者として育ててくれた先輩たちがあってこそ、
私自身も、今の状態にあるわけなので、
これからは、今までの借りを少しずつ返していく番かな、
という思いがあります。
ヨーロッパで経験はあまりないけれど、
ライターになりたい、カメラマンになりたい、
という人たちを、ちょっとおこがましい
言い方かもしれないですが、
育てていけたらいいな、と思うのです。

日本の出版業界は、安心して任せられる
海外のライターとカメラマンを必要としている、
けれど、それにふさわしい人材がまだ揃っていない、
ならば、そういう人材を創出するお手伝いを
少しでもできたら・・・というところで、
我々の社会的意義も出てくるかなあと思います。

出版業界に育ててもらった恩というか、借りの部分は、
そういったかたちで、少しずつお返ししていけたらなあ
と、心の中ではかなり強く思っているのです。

だからこそ、会社はつぶさないように、
大切に育てていかなければ!
来年は、試練と忍耐の年になりそうですが、
腹をくくってがんばる所存でいます。
皆さま、どうぞ温かい目で見守ってください。

★今日の一枚★
ribon











オックスフォード・ストリートの裏手で、
なかなかすてきなデコレーションを施した
建物を発見しました!

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11.12.06

会社のロゴが決まるまで

業務内容がメディア関係、出版関係ということもあり、
会社のイメージが、ちょっとあか抜けた感じに、
少なくともセンスを疑われるようなことは避けようと、
気を使ったのが会社のロゴの制作です。

仕事がら、グラフィック・デザイナーさんは、
数人知っていましたが、ロゴにはこの人、
ウェブサイトにはこの人、と、
ものによってこの人にお願いしよう、
と決めていたデザイナーさんがいました。

ロゴづくりをお願いしようと思っていた
デザイナーさんには、実は社名を考える
コンセプト会議・・・というと聞こえがよいですが、
要は「雑談食事会」から、参加してもらいました。
作りやすいロゴ、作りにくいロゴを念頭に入れて、
社名を決めたかったというのが理由です。

この雑談食事会で、とりあえず
「KRess」の名前は決まりましたが、
ロゴの制作を本格的にお願いしたのは、
念のため、社名登記が完了してからでした。

社名登記が完了し、いよいよお願いしたときの
オーダーは、以下のようなものでした。

1 「K」と「R」は大文字にして目立たせたい
2 クレス(クレソン)のイメージで、
コーポレート・カラーはグリーン
3 クレスのフレッシュなイメージ
4 しかしケータリング会社と間違われないようなロゴ

最後の4番の注文が、けっこう
難しかったのではないかと思うのですが、
最初のロゴの会議のときには、すでに
ラフ案を5つほど持ってきてくれました。

そして、そのなかから、どれがいいか、
またどのように改良できるかの検討に入ったのです。
これはなかなか心躍る楽しい作業でした。

デザイナーさんも、楽しかったと、
後から言ってくださったので、
やっぱり、関わる人たちがみんな、
ワクワクして作っていくことができたからこそ、
満足のいくすばらしい出来映えと
なったのだと思います。

ここから数回、試行錯誤を繰り返し、
今のロゴは生まれました。
ほんと、手前みそではありますが、
自社のロゴをこれほど愛している経営者は
珍しいのではないかと思うほど、
私自身、お気に入りのロゴなのです。

弊社ウェブサイトでもロゴがのってますので、
よろしかったら、ぜひ一度
のぞいてみてください。

★本日の一枚★
ヒーススケートリンク








会社の近くのハムステッド・ヒースに
アイススケート・リンクが特設されました。

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6.12.06

労働許可 奇跡の一発逆転

��月の上旬、労働許可の拒否通知をもらって、
ズドーンと落ち込んで日本から帰国した私。

弁護士さんは、内務省に抗議の手紙を
「送るだけ送ってみよう。抗議するのはタダなんだから」 
と、さっそくA4の用紙4~5枚にわたり

「新設の会社であるがゆえに、
VAT登録もまだ、最初の会計もまだ。
そのためにエクストラの書類を
これだけ揃えて提出しているはず。

Aの書類は××の証明となります。
Bの書類は××の証明となります」

と、ひとつひとつの書類がなにを意味しているのか、
強烈に説明。今回の処置を激しく糾弾したのです。

弁護士さんいわく、抗議しても
「結果が変わる可能性は50パーセント」と
言っていましたが、ほんとうのところ、
半分以上「ダメもと」だったのではないかと
私は踏んでいるのです。
とにかく抗議の手紙で結果が覆った
前例はない、と言われているので。

その手紙から1週間後。
いまだ落ち込みから抜けきれない私に、
弁護士さんからのヨロコビの第一声が!

「おめでとう! 労働許可下りたわよ!!
しかも18カ月ー!! 私も信じられない」

新設の会社の場合、最初は6カ月と言われている
労働許可の期間が、なんと18カ月もあっさり下りた、
と言うのです。

急いで、日本で待っている本人にも
電話で報告しました。
電話口では涙声・・・。
ここまで長い長い道のりのような気がしましたが、
実はこれからがスタートなんです!

6月中旬、これでようやく思い描いていた
スタートラインに立てる
確信が持てるようになりました。


★本日の一枚★
オール・セイント教会













家から会社に向かう道にある
ふるーい教会
「オール・セインツ教会」。
今日まで気づかなかったのが不思議です・・・。

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4.12.06

いよいよ登頂! 労働許可の申請へ

労働許可申請の準備の一環として、
4月3日付けの「メディア・ガーディアン」に、
フォト・ジャーナリスト募集の広告が掲載されました。

条件的には、プロフェッショナルな写真が撮れることは
もちろんのこと、プロのジャーナリストとして、
日本語の読み書きができなければなりません。
もちろん、日本の媒体での仕事歴何年間かも必要です。

締切日は、弁護士さんにアドバイスされたとおり、
1ヵ月後に設定してあり、最終的に、締め切りまでに
寄せられた応募は、4件でした。

私は、今回の件に限らず、編集者やライターの採用を
担当する機会が多かったので、
ここでちょっと、採用担当者の立場から見た
「よい応募書類とわるい応募書類」について
考えてみましょう。

ほかの業種ではまた違うと思いますが、
編集者やライター、カメラマンの場合、
履歴書以上にモノを言うのが作品です。
これは、なんでもかんでも、
ばかすかコピーを同封するのではなく、
自分で「これは!」と思う自信作を3つほど
入れるだけで十分だと思います。
そのほかに職務経歴書や、
英語の場合はCV(英文履歴書)のなかに、
項目を作って、いつ、どういう媒体の
どういう仕事をしたことがあるか、
をリストにして記載しておくとよいと思います。

英語ではカバーレターが特に重視されますので、
ここに、まず、どこで募集広告を見たのか、
そして、なぜ自分がそのポジションにふさわしいと
自分で考えるのか、適切な経歴や資格があるとか、
そういった客観的な理由、
最後に、主観的に自分のやりたいことと、
そのポジションがいかにマッチしているか、
というところまで簡潔に書いておく・・・。
そうすれば、とりあえず、履歴書を見ないでボツ、
という事態は避けられるかと思います。

逆に、このカバーレターが、
コピーペーストのオンパレードですと、
すでに履歴書を見る気力は失せてしまいます。
例えば、今回の応募のなかにも一件あったのですが、
ネットで見かけたうちの募集広告をコピーしてきて、
「I can do xxxx. I can do xxxx. I can do xxxx」
と、並べるわけです。
「xxxx」の部分が、コピーペーストなんですね。

したがって、広告で略語を使ってあったら、
そのまま略語のままになってますし、
文脈的に求められているスキルじゃない単語まで、
間違ってコピーしてしまったようで、
明らかにヘンな単語が交じっていたりもしました。
これはかなり恥ずかしいです。

履歴書は簡潔に、職務経歴書は詳しく、
特に作品が乏しい場合には、職務経歴書の記述が、
さらに重要になってきますので、
がんばって書くようにするとよいと思います。

英語では「Bullshit(牛のクソ)」と呼ばれていますが、
あることないこと、有利になりそうなことを
履歴書に並べる、というのが
イギリスでは一般的だそうです。
しかし、こと専門的な力が必要な部門においては、
面接でバレてしまう可能性が高いですから、
いずれにしてもウソはタブーだと、私は思います。

さて、ちょっと脇道にずれましたが、
求人の応募も締め切られ、いよいよ5月中旬に、
労働許可の申請を弁護士さんを通じて行う
ところまで、こぎつけました。

★本日の一枚★
師走カレンダー















いよいよ12月です。
弊社にとっては、初めての
会計年度末となりました!

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3.12.06

労働許可の申請準備 これでようやく7合目?

今回は、労働許可を申請するに当たっての
求人広告の掲載について書きます。

先日の日記にも書いたとおり、日本国籍を持つ人を
雇用するために労働許可の申請をする場合は、
そのポジションにふさわしい人が、
ビザのいらないEU圏の国籍を持つ人のなかにいない、
ということを証明する必要があります。
その証明となるのが、求人広告と応募書類です。

「そのために、広告を出す媒体も、
EU圏全体に出回っている全国紙」
と、弁護士さんに断言されたので、
イギリスを代表する、タイムズ、テレグラフ、
インディペンデント、ガーディアンと高級紙4紙
すべてに料金の問い合せをしました。

日本だったら、発行部数と広告料金はだいたい比例する、
と思うのですが、なぜか、イギリスは違って、
テレグラフがずいぶん安かったのが
興味深いところでした。

しかし、テレグラフとタイムズはEU圏への発行が、
ガーディアンほど確実ではなく、
またメディア系求人はガーディアン、
という暗黙の掟にのっとって、
ここは泣く泣く一番料金が高い
「メディア・ガーディアン」に
掲載することに決めました。

募集広告の文面はもちろん、細心の注意を払って、
そのポジションがいかに特異なスキルを要するか、
ということを強調しなければいけません。

ここは弁護士さんと相談しながら、
文面を決めていくのですが、文章が長くなると、
比例して広告料金が上がってしまいます。
ここは簡潔に、略語使いまくりで、なんとか、
出来る限り短く収めてみました。

スペースで言うと、
6センチ×7センチくらいの広告です。
さっそくメールにて、申し込みをします。
折り返し、電話で正確な金額を教えてくれるのです。

さて、「ポテトも一緒にいかがですか」は、
国境を越え、業界を越え、どこも共通のセールスです。

「ロゴの掲載はいかがですか?」

-いえ、いりません。

「ウェブの掲載も一緒にいかがですか?」

-いや、いらないです。

「でも、フォトジャーナリストって、特殊ですよねー。
これだけだったら、あんまり応募は期待できないですよ」

-いいんです、それで。

「エ?」

-いや、だから、そのー。労働許可申請用なんで。

「あ、はー、なるほど。失礼しました」

ーハァ。で、いくらになります?

「エート。消費税込みで1320ポンドですね」

-・・・! 
どうしたって、それより小さくできないですよね?
その広告。

「ハイ、これが最小ですねー」

-・・・ですよね・・・。

「こちらでよろしいですか」

-・・・ハイ。よろしくお願いします。

ということで、4月上旬に広告は無事、
メディアガーディアンに掲載されました。
申請までの道のりは、
ここから1カ月ということになります!

★今日の一枚★

ひとめぼれ











昨日に引き続き、
イギリスでの日本食について。
これが私たちが今、食べているお米。
アメリカで栽培された日本米です。
味のほうは、やっぱり日本で食べる
お米には劣りますが、
でも、まずくはないです。
ちなみに、うちでは、秋葉原で買って来た
海外対応の東芝の厚釜炊飯器を使っています。

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2.12.06

労働許可の申請準備5合目?

労働許可を申請するにあたり、本人も会社もそれぞれ、
書類を揃えなければいけないのですが、
私たちの場合は、新設の会社ということで、
書類の数も通常よりも多くなってしまいます。

ビザ取り目的だけの会社設立の疑いを
かけられることもあるし、また、
新しい会社で、実績もなく、そしてお金もない、
労働許可をとっても、その人にお給料を払って、
やっていけるのかどうか、
まあ、そのあたりが問われることろです。

弁護士さんから、会社の書類として、
以下のものを揃えるようにとのことでした。

1 会社の登記証
2 議事録
3 オフィスの賃貸契約書
4 会社設立後に発行した請求書
5 銀行の利用明細

それに、あとから追加で、

6 クライアントからの推薦状(できるだけ多く)

というのが加わりました。

私自身は昨今の日本からのニーズをかんがみて、
会社として、この業界でやっていける、
という自信というか、勘みたいなものは、ありました。
しかし、1年目からバリバリ・・・といくかどうかは、
未知数の部分です。

とはいえ、ビザ申請時には、いかに私が自信をもって、
「やっていけます! バカ儲けです!!」
と、証明できるかにかかってますから、
今年1月~3月は、正直死ぬ気で働きました。

ガリガリ原稿を書いては、請求書を起こす!
ガツガツ翻訳しては、請求書を起こす!

正直なところ弁護士さんの前ですら
大風呂敷を広げていたので、これはもう、
死ぬ気でやるしかないのです。

会社の登記証とか賃貸契約とかは、
特に工夫を加える余地がありませんが、
この請求書はやったぶんだけ、成果を見せられるし、
そして、最後のクライアントからの推薦状も、
思いがけず、日英共に、本当に多くの方から
いただくことができました。

「議事録」というのは、会社を登記した際に、
一応会社の取締役のあいだで決めた「ことになっている」
もろもろが書かれているのだと「思います」。
というのも、これらすべて、会計士さんがささっと
やってくれる範囲のものなので、私にはもう、
さっぱりわからないのです。

とりあえず、こうして着々と準備は進んでいきました。

★今日の一枚★

ほうれんそう









こちらで手に入る食材を使って
あれこれと日本食を作るのが
料理の腕の見せどころ。
スーパーで売っている
ほうれん草は、日本のものと
ずい分見かけは違いますが、
おひたしにしてもグー。
日本のものよりもアクが少ないです。


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1.12.06

労働許可の申請準備 まずは三合目まで

「ビザ」と「ユーモア」さえあれば、生きていけると
言われて久しいロンドン。
今回は、労働ビザ取得への長い道のりに関する序曲、
富士山登山で言うと、3合目あたりまでについて、
書いてみようと思います。

まず、私自身に関しては、夫が英国人なので、
結婚後はビザで苦労をしたことはありません。
しかし、今回は、最初から一緒にお仕事をしたい、
と、会社にしたらぜひお誘いしようと心に
決めていたカメラマンさんがいたので、
その方のために労働許可申請の準備をしました。

今後ふたりだけの会社になっていくことを考えると、
カメラマンさんといっても、写真だけ撮っていれば
よい、というわけではなく、執筆だったり、
コーディネーションだったり、写真以外のスキルも
要求されるポジションになるわけですが、
そういうことも含めて、彼女の経歴は、
まったくもって理想的でした。

しかし、彼女と同じくらい条件の合う人が、
EU圏の国籍を持つ人のなかにいない、
という証明をするため、EU圏でも発行されている
全国紙に、求人広告を出す必要があります。
そのうえで、応募してきた人のリストも提出し、
「ほら、やっぱりいないでしょ」
という証明をするのです。

広告を出してから、4週間は応募を
締め切ってはいけません。
なので、おのずと申請は、広告の4週間後以降、
ということになってしまいます。

この全国紙というのも、弁護士さんによっては、
ウェブサイトでもOKとか、そう言う人も、
けっこういるようですが、私たちの弁護士さんは、
先日もここで紹介したように、「直角」で、
石橋を叩いて叩いて1ミリずつ進むタイプなので、
「ナショナル・ペーパーじゃないとダメ!!」
と、いうことでした。

次に、人からよく聞かれるのが、ビザの申請期間中、
本人は英国にいてよいかどうか。
ここもまた、弁護士さんによって意見が
わかれるところでしょうが、
私たちの弁護士さんの場合、広告の掲載をする前に、
国外に出て待機するように、ということでした。
個人的な知り合いでは、労働許可が出る直前まで、
英国でアルバイトをしていて、許可が出てから、
日本に帰って、日本の英国大使館で手続きした、
という人も知っているので、これはマストでは、
ないのだと思います。
まあ、念には念を入れて、ということでしょう。

そういったもろもろを考えると、私たちの場合、
2~3月中に各種書類の準備、4月に広告掲載、
5月に労働許可の申請、というスケジュールに
落ち着きました。

本人の書類として必要とされたのは、
1 大学の卒業証明書
2 資格などの証明書
3 過去の雇用主からの推薦状
4 過去の作品
5 大学の先生からの推薦状
6 履歴書
7 パスポートのコピー
といったところでしょうか。

会社側の準備、そして具体的な広告掲載に
いたる道のりはまた近々、書いていこうと思います。

★今日の一枚★
タマネギ自転車












会社の近くで見たタマネギ売りの自転車です。
主は出張中か見当たりませんでしたが、
タマネギの説明書なんかも自転車についてます。

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30.11.06

オフィスの契約

さて、労働許可を申請するにあたって、
弁護士さんから強くアドバイスされたことのひとつに
オフィスの契約がありました。

私たちの仕事の場合、執筆は家でできるし、
カメラマンさんのお仕事は基本的に取材先で、
写真の整理は自宅で、というふうに、
携帯さえあれば、自宅ベースでも
実のところは、問題ないのです。

とりあえず、最初の会社登録時には、
社員が私ひとりということもあって、
まずは、自宅で登録を行いました。
しかし、正確に言うと、私たち夫婦のフラットは、
基本的に事務所として使わないことを条件に、
住宅ローンを組んでいますので、
本当は事務所が別にあったほうがいいのです。

しかも、労働許可を申請する際に、自宅オフィスだと、
「ビザ取り目的のかたちだけの会社」という判断を
ホームオフィス(内務省)が下す可能性もある、
というのが、弁護士の言い分でした。

実は、私には事務所をかまえるなら「ココ!」と
心に決めていた場所がありました。
というのも、以前に知人の会社のために、
このオフィスビルを探して契約してあげたことがあり、
環境がよく、必要な設備が整っていること、
そして女性マネージャーがとってもいいオバちゃん、
ということを熟知していたからなのです。

日本でもあるかもしれませんが、
英国では、「サービス・オフィス」という名前の
オフィスビルが数多く点在しています。
大きなビルの中に、小さなオフィスが
たくさん集まっていて、基本的には、各階に
キッチン、トイレ、会議室などがあり、
レセプションには、営業時間内は常に人がいて、
郵便物などの処理や、必要に応じて
電話の応対なども行ってくれる、というものです。
そのうえ、セキュリティもしっかりしているので、
私たちのような超零細企業には、ぴったりなのです。

そこで、マネージャーに事情を話し、今すぐじゃなく、
労働許可が取れて、同僚がロンドンに戻ってきてから、
つまり6月中旬から入居予定ではあるけれども、
契約はすぐに交わし、契約書を証明として
もらいたい旨を伝えました。

そんな私の状況を理解してくれた彼女のおかげで、
すんなりと契約を交わすことができました。
そのうえ、予算をちょっと上回った家賃の
ディスカウントにまで、応じてもらえたのです。
ここでもらった約1割のディスカウントは、
のちのちまで、大きかったです。

そして割り当てられた部屋は、
なんと、以前に紹介した会社の隣でした!
こうして、またしても奇妙な縁に導かれ、
オフィスの場所が決定しました。
マネージャーの好意により、契約前でも、
郵便物を受け取っておいてくれるということになり、
私は安心して、さっそくCompanies Houseや銀行など、
各種機関に住所変更の届け出をしたのでした。

会計士さんは、窓から見えそうな裏手のビルのなか。
本当に周りの人とこうした縁に恵まれて、
今日もこのオフィスに元気に通っています。

★今日の一枚★

クリスマス装飾ビル













取材の帰りに大英博物館のそばを通ったら、
毎年趣向を凝らした飾り付けをすることで
有名なオフィスビルに、星の飾りを発見!
夜になったら、もっとキレイなんでしょうね。

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29.11.06

キーパーソンとの出会いについて

運命を信じない、と言うと語弊がありますが、
私自身は、なにもかもを「運命」の一言で
解決してしまうのに、抵抗があるタイプです。

なのであえてここでは「奇妙な偶然」という
表現を使ってみたいと思います。

今までの日記に頻繁に登場している
会計士さんと弁護士さんとの出会いについて、
ちょっと書いてみたいと思います。

会計士さんとのおつきあいは、去年から。
知人の紹介で、フリーランスだった私の
税金計算をしてもらっていました。

私は以前、とある会社のマネジメントを
任されていたことがあり、
その会社のために探したオフィスが、
なんと、この会計士さんの事務所の
真向かいにありました。
いずれ、会社を作ったら、以前探した
このオフィスビルに拠点を構えたいと
その頃から考えていた私にとって、
これはちょっとした驚きでした。

会計士のJさんは、奥さんが日本人で、
日本関連企業のクライアントが、
とても多いようです。
性格は「真面目一徹&オレは直角」
という感じで、車を運転するときも、
法定速度以上のスピードは、
決して決して出さないのだそうです。

フリーランスのときの税金計算にしても、
経費の中に入っていた「スーツケース」という
項目にキランと注目して、
「コレは何だ! 仕事にしか、使ってないのかー!」
「えー、ほとんど出張にしか使ってないもん!」
「一度も遊びで使ったことはないんだな!?」
「えー、1回くらいあるかもー」
「ならば、経費しっかーく!」
ということになったりします。

逆に言うと、Jさんの言うことに従っていれば、
たぶん、100パーセントに近い確率で
税務署から突っ込まれることはない、と思います。

会社を作って労働許可を申請したい、
という相談をJさんにしたのが去年の暮れのことです。
会計士さんの職業柄、
きっと弁護士さんの知り合いも多いに違いない、
と思い、誰か紹介して、とお願いしました。

そこで、紹介してくれた弁護士さんとは、
電話で何度かやり取りをしたのですが、
とても感じがよく、さすがJさんの紹介だけある、
なんて、思っていたのです。
ところが。
この弁護士さんのご家族に不幸があり、
私たちのケースを担当することが
出来なくなってしまいました。

そこで、この弁護士さんが、また別の方を
紹介してくれたのですが、
なんと、うちから歩いて5分の場所に
住んでいる女性弁護士Aさんでした。
しかも、Aさんは育児休暇中ということで、
自宅で仕事をしていたので、
相談や書類集めなども、ちょっと歩いて立ち寄る、
ということが可能で、とても助かりました。

しかし、このAさん、これまたJさんに
負けず劣らずの「直角ぶり」。
労働許可申請に関する紆余曲折は、
また改めて詳しく書きますが、
「ああ、私たちはこういう人たちのおかげで、
道を踏み外さずに生きていけるんだなあ」
なんて、思ったりもします。

というわけで、会計士さんと弁護士さん、
土地が人を選ぶのか、人が土地に集まるのか
よくわかりませんが、なぜかご近所。
「奇妙な偶然」は「縁」という言葉で、
置き換えられるかもしれませんね。

★今日の一枚★

クリスマスマーケット











あまり知られていませんが、
自然史博物館の前には、
今、クリスマス・マーケットが
立っています。
写真、ブレブレでごめんなさい~。


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28.11.06

増資と涙のローン

私の場合は、もともと道楽で始めた会社ではなく、
自分の正業をそのまま法人化したわけで、
逆にいえば、会社にしたことによって、
会計上、今までたまにやっていたような
ちょっと他の会社でアルバイト~なんてことが、
できなくなってしまう背水の陣ではあります。

会計士さんにも、今後もフリーランスと会社の
二本柱でいくのか、それとも会社一本でいくのか、
そのあたりをハッキリさせたほうがよい、
と言われました。まあ、これは会計上。

二本柱でいくことも可能は可能のようでしたが、
私の場合は、この後労働許可の申請という
大仕事が控えているので、新設の会社として、
少しでも取引の数は多いほうがよい、
そして、少しでも収入は会社を介したほうがよい、
という理由があって、迷いなく一本柱でいく、
と決めました。

会計士さんも、「そのほうがいいよ」という
アドバイスをくれたのですが、
思うに、二本柱でいくとしたなら、それこそ、
ある意味逃げ場を持っているわけですから、
良くも悪くも必死さは違うんだろうなあと思います。
「副業を発展させたいけど、なかなかねー」
と言いながら、何年も損失補てんしながら、
会社をまわしている人を何人か知っていますが、
そのあたりにも、理由があるのかもしれません。

さて、1月の会社登記の際には、
私はよくわかっていなかったのですが、
うちの資本金は、なんと「1ポンド」。

登録が終わってすぐに、会計士さんから、
当初の打ち合わせどおり、100ポンドの増資、
というかたちで書類をもらいました。
「口座に100ポンド入れといてね」
という言葉とともに。

なるほど、そういう手順を踏むんですね。
なにもかもが、勉強です。

とりあえず、最初は私ひとりですから、
私のお金は会社のお金、会社のお金は会社のお金、
という感じで、ひとまずスズメの涙ほどの有り金は、
すべて会社の口座に入れました。
これは「増資」というかたちではなく、
「ローン」というかたちです。

さらに、やはり労働許可の申請を前に、
弁護士さんから言われたのが、
「口座にお金はあればあるだけいい。
できれば、労働許可を申請する人の
1年分の給料くらいはあったほうがよい」
という、あまりにもムリなオーダーに、
家族知人からローンとしてお金をかき集め、
要するに「見せ金」を口座に叩き込みました。

このときに、快くお金を貸してくださった方々には、
まったくもって、足を向けて眠れません。
日頃から、私が日本方面には足を向けないよう、
枕の位置を微妙に気遣っているのは、
こういった理由があってのことなのです。
(ウソウソウソ↑ 感謝の気持ちは本当ですよ!!!)

★今日の一枚★


クリスマス飾り











買い物途中で見かけたお花屋さんの
クリスマスの装飾。
ここしばらく、イギリスでは、
ペイントした枝の飾り付けが
人気のようです。


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27.11.06

会社名義の銀行口座開設

昨日に引き続き、起業準備のアレコレについて、
今日も書いてみたいと思うのですが、
今日のお題は、「銀行口座」。

今年の1月26日に、無事に会社名「KRess Europe」で、
会社の登録が完了し、2月初旬に銀行口座を
開設すべく、バークレー銀行でアポを取りました。

なにしろ、一刻も早く、会社名義の口座を作り、
会社としての取引がスタートしているという
証明をつくることが、労働許可申請への第一歩です。

イギリスの4大銀行、バークレー、HSBC、
ナットウェスト、ロイズ、とどれも似たような
形態かと思うのですが、地区ごとに、
ビジネス・マネージャーという担当者がいて、
この人たちと直接会って、口座開設の申請をします。

この担当者は、支店につき一人、というのではなく、
一人の担当者がその地区にあるいくつかの支店を
掛け持ちしている場合が多いので、アポは必須です。

バークレーを選んだ理由は、私たち夫婦が口座を
すでに持っていたこと、あと、電話での応対が
ナットウェストよりもよかったこと、に尽きます。
しかし、これが悪夢の始まりだったんですが・・・。

まず、約束の時間に遅れそうになった私たち夫婦は、
(口座開設の申請には、ダイレクターと、
カンパニー・セクレタリーふたりのサインが必要)
タクシーを飛ばして、ハイゲイト支店へ。

しかし、担当者は不在。
待たされること30分。
それでも担当者は来ない。
スタッフが連絡を取ろうにも、携帯もつながらず。

隣のカフェでお茶を飲むこと30分。
ようやく「担当者参上」の連絡がきました。

しかし、この担当者、侘びのひとつもなし。
まあ、無事に口座を開けたことだけはよかったのですが、
それから、9月まで、彼の犯したミスは、
数え始めたらキリがありません。

カードの名義が違う、
日本に振り込んだはずの300万を放置、
オンラインバンキングの手続きの遅延、

などなどなど、とんでもないことのオンパレード。
しかも、いくら抗議しようとも、この担当者、
かなりの権限を任されているらしく、
抗議は彼でストップしてしまうので、埒があきません。

結局、9月になって、彼の上に位置する、
コンプレイン係に連絡を取り付け、
今までの経緯を説明し、担当者を代えるか、
さもなくば、解約するか、という話をしたところ、
すんなりと、別の担当者に引継ぎをしてくれました。

今の女性担当者は、本当によくやってくれるので、
ありがたい限りなのですが、
支店レベルでは、いまだ間違いが多く、
この担当者が、その尻拭いをするという構図で、
まあ、気の毒なことしきりです。

★今日の一枚★

スケートリンク







今日打ち合わせに行く途中で、
通りかかったのですが、
自然史博物館の前に、
特設スケートリンクが
できていました。
大人も子供も楽しそうです。


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26.11.06

会社登録へのゆるやかな道

そんなこんなで、会計士さんと弁護士さんの
アドバイスを仰ぎつつ、会社登録の準備。
用意したのは、基本的に

1 ダイレクターの名前
2 カンパニー・セクレタリー(監査役)の名前
3 会社の名前
4 会社の業務内容

ということで、私がダイレクターとなり、
カンパニー・セクレタリーは
夫に名前を貸してもらうことに。
会社の名前は、ちょっと前から決めていたのだけど、
これが問題になりそうな予感があったのです、実は。

イギリスで会社を起こす場合、
「Companies House」に登録をします。
この「Companies House」のウェブサイトにも
書いてあるのですが、「International」とか
「Europe」とかいう言葉は、その会社が、
本当に国際的に、またはヨーロッパと取引しているか、
正当性が認められなければ、却下されてしまいます。

私たちの考えた会社の名前は、
「KRess Europe(クレス・ヨーロッパ)」。
日本の出版社さんから、
ヨーロッパ関連の記事を一手に受けることを
目標としているので、私たちなりには正当性があります。

提出した業務内容には、そのあたりを
大げさに表現して提出しましたが、
お上がそれをどう判断するのか、まさにドキドキです。

ちなみに、「KRess(クレス)」の由来は、
私の名前から「K」を取って、
そして、会社にお誘いしようと思っていた
カメラマンさんのお名前から「R」を取って、
報道の「プレス」とか海を渡る「クロス」なんかに、
ちょっと音の近いところで、
「KRess(クレス)」と名づけました。

つづりは違いますが、野菜のクレソンを意味する
「Cress」と音が同じで、フレッシュな感じも気に入ったのです。
その瞬間に、コーポレート・カラーのグリーンも決定しました。

いまだに、「Kプレス」とか「どう読むの?」なんて
言われることも多いですが、まあ、気長に覚えてもらえるよう、
日々、努力していきますョ。トホホ・・・。

ちょっと話はそれましたが、すべての書類を用意して、
会計士さんがCompanies Houseに送付してくれたのが、
1月の下旬のことでした。

そして、運命の1月30日、一通のダイレクトメールが
うちに届きました。それも「KRess Europe」の名前で。
Companies Houseからの通知はまだでしたが、
ウェブサイトを見ると、ちゃんと登録されてる!!
1月26日付けで、「KRess Europe」は法人として、
ちゃんと、登録されていました。

その後のもろもろについては、また追って、
この日記に書いていきたいと思います。

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25.11.06

まずはイギリスで起業するということ、から。

今年1月に法人化して、約10カ月。
いろんな方から、起業について、
そして労働許可の取得について、
聞かれることが多くなったので、
まずはそれから書こうと思います。

まず、私が法人化しようと思った理由というのは、
ロンドンでフリーのライター編集者になって4年
会社員時代を入れたら、編集経験15年。
日本の出版社さんの希望や、
人探しのご苦労を見てきて、
また、ヨーロッパに散らばるライターさんや
カメラマンさんの夢や未開拓の才能を見てきて、

自分にはもっとやれることがあるなあ・・・

と、ぼんやり思ったことがきっかけです。



日本で最初に就職したのが編集プロダクションで、
そういう業務をこっちで、しかもロンドンだけじゃなく、
パリやミラノなど他の都市も巻き込んで、
やっていけたらいいなあ、やれるんじゃないか、
と思って、会計士さんに具体的な起業の手順を
相談したのが、去年の12月のことです。

そのときすでに、会社にしたら、社員として誘おう、
と、心に決めていた人がいて、
彼女の労働許可申請も、視野に入れての
起業を考えていました。

だから、12月から会計士さん、そして弁護士さんに、
私の「こうしたい!」というかなり明確な希望を伝えつつ、
それに一番ふさわしいかたちで
起業する方法を相談してきたのです。

今まで起業した人に話を聞くと、イギリスの場合は、
休眠会社を買う→名義の変更をする
という方法が一般的のようでしたが、
会計士さんに相談したところ、近年法律が変わって、
イチから会社を作っても、その手間や費用は変わらない、
むしろ安くてラク、ということで、
イチからの登録をお願いしました。

あんまり、ながーくなってしまうと、
読んでる人が疲れてしまうので、
この続きはまた、明日、お届けします。
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