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4.4.17

発芽率におののく。

温室のなかである程度大きくしてから、外に出します。

ロンドンはずーっと寒い日が続いていたのですが、3月中旬、唐突にそして気まぐれに春がやってきて、一気にあたたかくなりました(今日はまたちょっと寒いですけど)。

3月の頭くらいから、少しずつ野菜の種を苗床に仕込み始めたのですが、まったくもってどうしたことでしょう! ぼかすか芽が出てきて、まさに嬉しい悲鳴を通り越して絶叫状態です。

柚子の木にも小さなつぼみがたくさんつき始めました。今年はひとつくらい果実がとれるでしょうか。

温室に置いているブルーベリーも花が咲きました。実になるのが楽しみです。

前回のポストで書いたとおり、今年は6メートル × 25メートルの畑をひとりで使えるので、いままでのようにケチケチせず、そら豆も袋に入っていた種をひとつ残らずまいてしまうなど、かなりの大盤振る舞い。

去年は寒かったせいか、どの野菜もこの季節の発芽率がとても低かったので、いっぱいまいたって、みんな芽が出るとは限らないし、と、トマトもししとうもトウモロコシも紫のブロッコリーも、セイジやタイムなどのハーブ類も、がんがん種を仕込んでいたら、ほぼすべて90%以上の発芽率。ブロッコリーに至っては、80発80中という恐ろしい結果に。

クラリセージも20個の種がほぼすべて発芽……。

ブロッコリーは、6株あれば4人家族で食べるのに十分、とのことなので、半分に間引きをしても40株で26人家族分……ということになります(我が家はふたり家族……)。

去年は5月になっても発芽率が半分以下だったトウモロコシも、90%以上の発芽率です。

私たちの菜園には、門のすぐそばに「Swap Table」(交換台)と書かれたテーブルがあって、そこにいらなくなったガーデニングの道具とか、余った種とか、とれすぎて食べきれない野菜とかを置いておくと欲しい人がもっていく、というシステムがあります。

先日は、パースニップ(白くてでかいニンジンのような見かけの根菜)とリーク(太い長ネギのような野菜)がどっさり置かれていたので、大きなパースニップ2本とリークを5本ほどいただいて、スープにしました。

うちの紫ブロッコリーの苗も、もう少し育てて強くしてから、どっかとそのテーブルに出そうと野望を燃やしています。

さて、他人様が使っていた畑を引き継ぐと、なにかと「むむむ、これはなんだろう??」と思うものがたくさんあります。特に3月の休眠中の木にいたっては、なんの木だかさっぱりわからないので、剪定していいのかどうかもわからず。

そこで、私がものすごくお世話になったのが、「SmartPlant」というiPhoneのアプリです。このアプリ、謎の植物の写真を撮ってアップロードすると、ガーデニングの専門家が見てくれて、それがなにか、またどういった世話をしなければいけないかを教えてくれます。こちらからの質問にも答えてくれるので、私のような初心者には本当に心強い存在なのです。

このアプリのおかげで、りんごの木やライラックの木があることもわかり、ますます春から夏、そして秋になるのが、待ち遠しい今日この頃です。

りんごのつぼみもふくらんできました。


26.2.17

ひとりだち

柚子の木とラベンダーとオレガノを連れていきます。


先週の日曜日の朝、いよいよ待ちに待った、というか待ちすぎてすっかり忘れていた連絡がきました。
「いくつか畑に空きができたので、『今日』ビューイングに来ますか」
うちから歩いて5分のところにある菜園からでした。

何年も前にウェイティングリストに名前を入れてもらい、いつ順番が回ってくるかわからないので(ウェイティングリストには100人ほどが名前を連ねているそうです)、その間、うちからバスと徒歩で30分ほどのところにある知人の畑をシェアさせてもらっていましたが、待てば海路の日和あり、と言いますか。ちょうど出張からロンドンに戻る日だったので、うちにスーツケースを置いてその足で畑へ。いくつか見せていただいたなかから、ひとつのプロットを決めて即1年分の賃料をお支払いしました。

これまで、過去4年間お世話になった畑の大家さんには、一から十までいろはを教えていただき、また、道具から物置小屋まで使わせてもらっていたのですが、いよいよひとりだちの時がやってきたようです。

いままで使わせていただいていた私のエリアは、しばらく使われないとのことで、雑草よけの黒いビニールシートを敷き詰めて重しを。となり近所の畑の人たちとも仲よくなったし、ここから見る四季折々の美しい風景にもすっかりなじんでいたので、ちょっとセンチメンタルな気持ちになりながらの店じまいです。

大きな道具はほとんどないものの、4年間ひとところで畑しごとをしていると、それなりにモノが増えました。
日本風の鍬、雑草取りのための鎌(こちらで買った日本製)、タンポポの根っ子抜き、新芽を守るカバー類、長靴などなど。そして柚子の木と種から育ててやっと花を咲かせるようになったラベンダーとオレガノも。畑に似つかわしくない巨大スーツケースに入れて移動です。夫とふたり2往復して、引っ越しは完了しました。

新しい畑の面積は、幅5メートル、奥行き25メートル。そこに、コニファーの木とプラムとおぼしき木が1本、なにかわからない木が数本、ぼろぼろの道具小屋がひとつと、もうひとつややボロボロの道具小屋、そしてガラスがところどころ抜けている温室があります。そして誰か住んでいたのか、と思うような鍋やらフライパンやらやかんやらの生活用品や、ビールの空き缶などのゴミが散乱していて、まずは少しずつ片付けと温室の修繕をしなければ、です。

畑そのものは、ついこの間まで使っていたようで、雑草も少なく、シートでカバーしてくれていたので、それほど手間をかけずに使い始めることができそうです。まずはどこかで馬糞を調達するところから始めたいと思います。

そんなわけで、春が来る前にしなければいけないTo Doリストは枚挙にいとまがないのですが、初めての自分だけの畑の始まりに、こうしようかな、ああしようかな、とわくわくが止まらない今日この頃なのです。






13.2.17

できあがりました(2017年その1)

昨年の9月からちくちく編んでいたセーターができあがりました。

失敗したなーと思う点や、反省点は盛りだくさんですが、なんとかできあがりました。

スウェーデンのBohus Stickningのセーターです。
Buhus Stickningは、大恐慌後のスウェーデンで、家計を助けようと集まった女性ニッターグループで、たくさんの美しいデザインが残されています。

アンゴラ混の糸がやわらかくて、あたたかくて、編んでいる間、ずっとほっこりとした気持ちになれました。

ゆっくりとした歩みでしたが、多色使いのヨークの部分を編むのはとても楽しい作業でした。

私のペースだと大きなものは年にふたつ編めればいいほうなので、これからも半年間ずっと愛を感じ続けられる糸とデザインを選ばないと……と思います。

いまは、シェットランドのショールに初挑戦中ですが、これも半年仕事になりそうです。

ちょっとピンぼけ……。こちらも亀の歩みですが手のなかからレース模様が出てくるのは楽しいです。

こちらは染めていない糸なので、またまた羊のにおいに包まれながらの数ヵ月間です。


おまけです↓
見慣れないチキータバナナのシールを見つけました。
コスタリカとスノーマンという、ミスマッチな感じの組み合わせに心ひかれます。



5.2.17

ケンウッド・デイリー

ハムステッド・ヒースのケンウッド・デイリーにて。

週末散歩でハムステッド・ヒースに歩いて行ったら、たまたまケンウッド・デイリーの月に一度のオープン・デーでした。

デイリーというのは、牛の乳搾りをしたり、チーズやバターなどの乳製品を製造したりする小屋のことですが、おそらく乳搾り小屋は別にあって、乳製品の製造とお茶会などにだけ使われていた場所という印象でした。

どうやら、19世紀の英国貴族の間でデイリーを持つのが流行ったのは、バターやチーズなどを自分たちでつくっていたフランスのマリー・アントワネットの影響だそうです。

相変わらず麹づくりをしたり、味噌を仕込んだり。春節のお料理をいただいたり。
畑の柚子の木は、無事に成長を続けていました。雪割草も顔を出して、春ももうすぐそこでしょうか。


さて、先週末の春節のお祝いで、香港出身の友人が大根餅のアレンジ版の春節料理を持ってきてくれました。フライパンで焼いて食べてね、と言われて外側の笹の葉を取ってから焼くべきか、焼いてから取るべきか、はて?と迷ったすえに、焼いてから取ることに。
とってもおいしくいただきました。が、正解は取ってから焼く、だったようです。

先週はじめた米麹づくりはなかなか奥が深く、いまのところ2勝1敗といったところです。米麹づくりと味噌づくりがやめられない今日この頃、放っておいたら床が抜けるまで味噌をつくり続けそうな自分がちょっとコワイ…。








22.2.16

春を待ちわびて。

さてさて、冬の間は休眠状態の畑しごとですが、実はまったく休眠だったわけでもなく、道具小屋の修理、恒例の馬糞しごとと、地道な作業をしていました。

12月の道具小屋の修理は、畑の大家さんと私と夫の3人で、見よう見まねで「フェルティング」なるものに挑戦しました。小屋がすっかり古くなり、あらゆるところからすきま風ぴゅーぴゅー、雨漏りぽたぽた、という状態だったので、冬本番の前に「フェルト」(といっても、手芸のウールとは違うマテリアルです)という風や水を通さない特殊な素材で、ぐるんと小屋を包んであげるのです。

黒い樹脂のどろりとしたフェルト用の「のり」を、ペンキを塗るように刷毛でぺたぺたと壁一面に。その上から寸法通りに切ったフェルトをあてがい、釘で打ち込んでいきます。3人で半日がかりで、なかなか立派にすっぽりと道具小屋がフェルトに包まれて、心なしか暖かそうに見えるようになりました。

1月の下旬には、恒例になった馬糞しごとを。腰痛と闘いながら、これもなんとか完了です。

すっかりおなじみになったこの風景。でも、比べてみたら、ほら、新撮です(笑)。


さすがプロの手さばき。

そしてそして、今月は、昨年につづきポテト・フェアに行ってきました。今年は「アーリー・スプリング・プラント・フェア」という名前でしたが、しっかりたっぷりジャガイモの展示が。

ジャガイモだけではなく、野菜の種やお花の苗なども販売されています。

もちろん、ジャガイモの展示もあります。

去年はなにも考えず、畑の大家さんにすすめられるままに「デジレー」という種いもを購入しましたが、今年は収穫期が「メイン(Main)」で、食感が「フラワリー(Flourly)」なものを、10種類ひとつずつ購入してみました。10種類、違う味が楽しめると思うとわくわくです。これらは、セントパトリックス・デーの頃に、植え付けを行います。

ちなみに、ジャガイモの収穫期は主に3段階に分かれていて、

ファースト・アーリー(First Early):花が満開したら収穫(定植後、10〜12週)
セカンド・アーリー(Second Early):花が枯れ始めたら収穫(定植後14〜15週)
メイン・クロップ(Mains):地表に出ている部分がすっかり枯れたら収穫(定植後16〜20週)

というのが目安だそうです。

また、食感に関しては、主に茹でると崩れる(粉ふきいものように粉をふいてばらばらになる)フラワリー(Flourly)と、茹でても崩れないワクシー(Waxy)のいずれかだそうで、種いも売り場には、この収穫期と食感が表示された80種類以上のジャガイモがずらーーーっと並んでいました。

ぜーんぶ、違う種類のジャガイモです。

春まきの野菜の種も、ほぼ準備が整い、ぼちぼちと雑草を取りながら、畝をつくって、馬糞をまぜこむ作業を地道に続けつつ、ノートに作付け計画を書きつけています。

本当に春が待ち遠しい日々です。

こういうことをしている時間が至福のとき……。


7.10.15

トマトのぽっ。

葉っぱもすっかり秋の色です。


ロンドンもすっかり秋。
畑の収穫も、最後の力を振り絞ったかのような小さなカボチャが収穫時期を待つのみ、というところになりました。

畑しごと3年生の今年も、いろいろ学ぶことが多い夏でした。
今年ははじめて、いただきものの苗でトマトを栽培してみました。
トマトは日本の家庭菜園やベランダ菜園でも、人気の野菜ですよね。

たわわに緑の実がなっていました。

最初はとても調子がよく、どんだけトマトがとれるのかしらん、とわくわくしていたのもつかの間、気づいたらこんなことに……。

茶色くなってるっ!!

どうやら「レイト・ブライト」というトマトの疫病にかかってしまったようです。
本やネットで調べてみましたが、この病気にかかると、もう打つ手はないらしく、対処法のところには「None. Destroy fruit」という、身も蓋もない指示。

どうやら、この病気にかかったら、プラントごと抜き取って、ほかの植物に感染するのを防ぐのが大切なようです。場合によっては「近隣の畑にも影響を及ぼす」という恐ろしい情報に、エイヤッとすべてのトマトを抜き取り、ネット情報の指示通り、熱で病原菌を焼くために、ブラックシートを上からかぶせて固定しました。

グリーンのトマトはすべてこのときに収穫したのですが、病原菌の餌食になった、半分くらいは残念ながら廃棄処分に。

トマトはヘタの部分を下にして置いておくと、プラントから刈り取ったあとでも、ちゃんと熟する、というこれまたネット情報を頼りに、新聞の上にならべておくこと1週間ほど。

少しずつピンクに。

ひとつ、ふたつ、と少しずつピンクに色づいてきました。ぽっと色づいている感じがかわいいのです。

大きいものから赤くなっていくのかな。

毎日、次はどれが赤くなるかなーと楽しみにしつつ、熟したものから食べつつ、毎日過ごすことはや1ヵ月。とうとう、最後の7個になりました。

このちいさな緑の2コが赤くなる日はくるのでしょうか。

疫病の被害は受けたものの、トマトもそこそこの量をおいしく食したので、まぁ、成功といってもいいでしょうか。来年は疫病予防をしっかり対策しつつ、またトマトに挑戦したいと思います。

19.9.15

編み物イベント、Yarn the City

まだ9月、日本だったら晩夏、と定義づけたい時期なのに、ロンドンではもうフリースを着たり、暖房を入れないいけなかったりするくらい、寒い秋の日が続いています。

たった2週間前は、まだあったかかったのになぁ……と過ぎ去ってしまった夏を惜しみつつ、その「まだあったかかった」2週間前に出かけた「Yarn in the City」の「ポップアップ・マーケット」というイベントについてちょっとご紹介したいと思います。

ポップアップ・マーケットのサインが出ています。

つい先月、取材させていただいた毛糸屋さんで、教えてもらったのがこの「Yarn in the City」というイベント。メインのイベントは、「The Great London Yarn Crawl」という毛糸屋さんのハシゴ・ツアーなのですが、気づいたときには、すでにこちらのチケットはすべてソールドアウト。そこで、その一環で開催されるポップアップ・マーケットに行くことにしたのです。こちらも入場料が10ポンド(当日)と有料なのですが、イベントの収益はRefugeという家庭内暴力の犠牲となった女性と子どもを救うチャリティに寄付されるとのこと。会場となったのは、チェルシーのタウンホール(町役場的存在)です。

入場料を払って中に入ると、おおお、クラフト好きにとっては、心躍る風景が。

まるで舞踏会の会場に使われそうなスペースに毛糸屋さんがずらりと並んでいます。

こういうところに来てしまうと、ついつい財布のヒモが緩みそうなところを、ググっとがまん。ふだんお目にかかれないような、手染めの小さなブランドなどが商品を並べていて、やはり、ついつい毛糸を触っては、いいなぁ、ほしいなぁ、という気持ちになってしまうのです。

染めただけで紡いでいない羊毛も。手つむぎ、私もいつかやってみたいです。

簡単には買わないぞーと思っていたのですが、同じ色は出せない、という手染めのまだら模様の毛糸(ベイビー・アルパカ、カシミア、シルクの混紡)を触っていたら、あまりにも気持ちがよくて、ついに財布を開いてしまいました。

ここで、ついに散財。

昨年、お仕事でご一緒させていただいたニットデザイナーの三国万里子さんが、ツイッターで紹介していらして、私も思わず即買いしてしまったのが、編み込み模様とカラーのアイデアが満載された「Stranded Colourwork Soucebook」という本。

そしてこの本の作者である、Knitsonik(ニットソニック)ことフェリシティ・フォードさんも会場でお店を出していらして、思わず、プチ興奮。

フェリシティさんと、彼女の美しきパターン見本の数々。思わずうっとり。

シェットランドニットで、カーディガンなどあきをつくる際には、ぐるぐる輪に編んだあとに、空き部分をハサミで切って開くスティークという技が必須らしいのですが、いまだ勇気も機会もなく、編んだものにハサミを入れるという恐ろしい体験をしたことがない私。フェリシティさんのストールに並んでいた本のなかに「コースターとマグカップウォーマーをつくりながら、スティークを学べる」という本があって、思わず即買いです。

この秋冬は、ぜひスティークをマスターとまではいかなくとも、ある程度できるように練習してみようと思っています。

さて、前述の私がつい買ってしまった手触りうっとりの毛糸は、玉ではなくかせで売っていたので、あー、糸巻きしないとなぁーーと思っていたら、なんと、かせを玉に巻いてくれるサービスを、「編み物とかぎ針編み協会(Knitting and Crochet Guld)」のストールで提供していました。

こんな風に糸を巻いてくれます。

こちらの協会も、興味深い編み物イベントをいろいろ行っているようなので、一度参加してみたいなーと思っています。

さて、この日の会場には、魅力的なショップにまじって、ちょっとしたイベントが開催されていました。一般のニッターさんたちが小さな「メモリーバッグ」を編んで、そのなかに思い出を書いた紙を入れて、展示する、というもの。テーマはメモリー(記憶・思い出)で、私たちが編み物をできるのも、編み方を記憶しているから。なにかを思い出しながら編み物でメモリーバッグをつくって、体験をシェアしましょう、というイベントです。

こんなふうにたくさんのメモリーバッグが展示されていました。

なかにはけっこう手の込んでいるものもありました。

スパンコールをあしらったものもあり、かわいらしかったです。

この日は、この編み物イベントの前に、お気に入りのジャム屋さんの取材があったので、いつになくお買い物をしてしまった日でした。

この日の戦利品です。

そして家に帰ったら、なんと秋に植えつける予定の、種ニンニクが届いていました。

4種類の異なるニンニクが詰まったバラエティパック。これを房をばらばらにして植えつけます。

編み物に、ニンニクに、やっぱりもう秋なんだなーという感じです。
皆様もお風邪など召しませんよう。

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9.6.15

ウェールズのお菓子、バラ・ブリス。

「バラ・ブリス」というウェールズのお菓子をご存知でしょうか。

ドライフルーツのたっぷり入ったフルーツケーキなのですが、どちらかというと、薄力粉でつくったパンのような感じです。

バラ・ブリス、こんな感じのケーキです。

4月にウェールズの義理の弟家族の家を訪れた際に、義理の妹がつくってくれて、「おいしい、おいしい」と絶賛したら、彼女のノートからレシピを書き写してくれました。

2年前から我が家では、夫の健康上の理由から、飽和脂肪酸と塩分を摂りすぎないようにしています。そんなわけで、バターは御法度の食品となり、おからのケーキなど、バターを使わないスイーツのレシピを日頃から集めていたところ、バラ・ブリスは思いがけない朗報でした。

義理の妹が書いてくれたレシピは、さすが英国風のパウンド型2本分。そこで、半量にしたうえで、ちょっとアレンジをしてみたので、以下にご紹介します。うちの夫と同じように、健康上の理由でバターやクリームを控えているけれど、たまにはケーキが食べたい、という方には、おすすめです。

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バラ・ブリスの作り方(パウンド型1本分)

<材料>
●ミックスドライフルーツ 220グラム
※私は、ゴールデンサルタナ160グラムと、レーズン60グラムを使いました。
●ブラウンシュガー 80グラム
※黒糖がベストらしいですが、うちになかったので、私は三温糖を使いました。
●紅茶(ちょっと濃いめに出したもの) 150ml
●セルフライジングフラワー 225グラム
(または薄力粉220グラムに、ベーキングパウダー小さじ2を混ぜたもの)
●シナモンパウダーとジンジャーパウダー 合わせて小さじ1/2
●たまご1個

① 紅茶の入ったボウルにブラウンシュガーとドライフルーツを入れて、一晩ひたす
② セルフライジングフラワーとシナモンパウダーとジンジャーパウダーをまぜて、①のボウルに入れてゴムべらで混ぜる(少しぽろぽろの状態になります)
③ ②のボウルに、軽くほぐしたたまごを加えて、生地をまとめる
④ ③をベイキングシートを敷いた(またはバターやサラダ油を塗った)パウンド型に入れて、160℃に余熱しておいたオーブンに入れて1時間焼く
⑤ 焼き上がったら型から外して網の上で冷ます

こんな感じに焼き上がりました。


冷めたらスライスして、バターやマーガリンをちょっぴり塗って食べると美味です。
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ひとつだけ食べるつもりが、ついつい手が出てしまいます。

うちに帰ってから調べてみたら、「バラ・ブリス」というのは、ウェールズ語で「斑点のあるパン」という意味なのだそうで、確かにスライスしてみると、ドライフルーツが斑点のようです。

ドライフルーツの斑点が。

よかったら、ぜひお試しください。

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21.5.15

4月の出来事。


フォレスト・ディーンのシモンズ・ヤット

さて、薄れつつある記憶をひもときつつ、4月の出来事。
4月の第3週末は、フォレスト・ディーンからウェールズに行ってきました。
ホビットっぽい雰囲気の田舎の村で、のんびりとした数日間です。

えらくあやうげな橋。

一度に6人までしか渡れないので、人数を数えてたもとで待ちます。

ウェールズのナッシュ・ポイントと呼ばれるあたりです。

ナッシュ・ポイント・ライトハウス。

周囲には牛が草を食むのどかな風景。

と、この週末旅行はなかなか楽しい時間ではありましたが、それよりなにより記憶に残っている4月の出来事といえば、やはり何年かぶりでパスケースをなくしたことです。

キャッシュと、カードや定期券は一緒に持つべからず(カードや定期券だけのほうが戻ってくる可能性が高い、という親の考えがあったようで)、という我が家の家訓を誠実に守り続けている私。イースターマンデーの休日にハムステッドヒースの近くを散歩していたところ、現金以外のカード類が入っているパスケースをごっそりすぱっと気前よく落としてしまったのです。

入っていたのは、オイスターカード、クレジットカード数枚、銀行のカード、ジャーナリスト組合のプレスパス、クライアントさんのオフィスのエントリーパス。

落として2時間ほどで気づき、すぐにカード類を止めると同時に、歩いた道をずーっと引き返して、落とした場所もなんとなく検討がついたので、探してはみたものの、やはり見つからず。

カード類は再発行をすべて依頼して、パスケースも前回と同じものを……と思いきや、製造中止になったのか、見つからず。似たようなものも見つけることができず、紛失2日後の水曜日、結局ウェブサイトを介して、台湾のデザイナーさんにオーダーメイドで希望のサイズでつくってもらえることになりました。ほっと一安心。

と、そこで。
パスケースをオーダーして、Paypalでお支払いをした約2時間後に一通のメール。

あなたのパスケースを拾いました。間違いないようでしたら、送るので住所を教えてください、とのこと。

なんと!

見つけた場所というのは、まさに私が検討をつけていた小路。連絡してくださったのは、某出版社にお勤めの編集者で、同業者でした。

右が戻ってきたパスケース。左が台湾から送られてきたもの。

私がカード類の入ったパスケースをごっそり落としたのは、これで2度目。前回は、アーチウェイ駅の公衆電話(懐かしい)の上に置き忘れ、なぜかその日のうちにホルボーンの駅に届け入れられていたのです。今回と同様、まったく触られた形跡がなく、クレジットカード類の並び順までそのままでした。

ということで、いまのところ、なくしたパスケースが戻ってくる率は2勝0敗。
とりあえず、我が家の家訓は守っていこうと思っています。

<オマケ>

シモンズ・ヤットにて。これはゼンマイ? もしかして食べられる? わかる方、ぜひ教えてください。

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3.5.15

3月の出来事。

3月は、ここに行ってきました!

うかうかしているうちに5月になってしまいました。
驚くべきことに、3月4月とまったく更新なしの、超怠惰ブログにもかかわらず、読みに来てくださった皆さま、心からありがとうございます。

さて、今さらではありますが、この空白期間を振り返ってみようかと思い立ちました。
ということで、まずは3月から。

3月は、定期でいただいている雑誌編集のお仕事に加えて、日本の不動産会社さんが発行している会員誌の企画ページのお仕事をいただき、わたわたしているなかで、20年前にロンドンで知り合った仲良しの友人が、2年ぶりに日本から遊びに来てくれて、一緒にアムステルダムに行ったのでした。

写真を撮ろうとするたびに、中央のレンブラントの肖像画をいちいち顔認識する私の律儀なiPhone。


アムスといえば、やはり美術館めぐり。ちょうど国立美術館では、レンブラントの後期展が開催中で、ロンドンのナショナル・ギャラリーですっかり見逃していた私は、ホテルのインターネットとプリント設備を利用させてもらい、現地でオンライン予約しました。

とても美しい空間です。

最後にアムスに来たのは、もう相当昔、ひょっとしたら15年近く前でしょうか。ずいぶん覚えているのと様子が違うような気がしていたら、2013年に大改装工事を終えてリニューアルオープンした(「るるぶ」情報)とのこと。「名誉の間」は、ため息がでるほど美しくて、いつまでもここにいたい、むしろ住みたい、と思うくらいでしたが、期待のレンブラント後期展は、どこからこんなに人がわいてきたのか、と思うくらいの混雑ぶりで、一点一点ちゃんと見学することができませんでした(涙)。

この国立美術館を含め、ミュージアム広場にあるゴッホ美術館や市立美術館も見学したのですが、美術館めぐりのなかでちょっと拾いものだったのが、今回初めて訪れたエルミタージュ美術館アムステルダム別館でした。

グループ・ポートレート展の会場。右側にちらりと写っているのがデジタル版の「夜警」です。

グループ・ポートレート展が開催されていて、見事な絵画の数々とともに、デジタル版の動くレンブラントの「夜警」があり、口を開けてぼーっと観てしまいました。ミュージアム広場から外れているせいか、人も少なく、のんびりじっくり観ることができて、元養老院だったというこの建物(「るるぶ」情報)をうろうろと堪能しました。

チャペルの一角。展示物がない部屋も美しいのです。

養老院だった頃のチャペルや、キッチンも見ることができます。


こちらはキッチン。17〜18世紀のものだそうです(「るるぶ」情報)。

置かれている石けんも古めかしいのです。

2泊3日の駆け足の旅行でしたが、よくしゃべり、よくしゃべり(笑)、よく歩いて、充実した旅でした。

追って、4月の出来事も近々アップしたいと思います。

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