20.7.17

足し算、引き算。

年の初めには、今年こそもっと頻繁にブログを更新しよう、と決意するのに、そんな決意は豆腐よりも脆いものです(フー。ため息)。

ずいぶんご無沙汰しているうちに、畑からはズッキーニ、キュウリ、ズッキーニ、ししとう、ズッキーニ、トマト、ズッキーニ、赤タマネギ、ズッキーニ、ビーツ、ズッキーニ、なす、ズッキーニとものすごい量の収穫物が。

とにかくズッキーニの量が半端なく……。


それは菜園中、いずこもおなじ風が吹いているようで、みんなズッキーニの消費量と収穫量のバランスに格闘している、みたいです。

私たちの菜園には、とれすぎた収穫物や園芸用の不要品を交換するためのスワップテーブルがあります。
ある日のスワップテーブルには、巨大なズッキーニが3つ……ここに私もさらにひとつ足しました。
なぜかCDとか、パスタとかアイロン(!)を置いていく人もいます……。

そんなわけで、最近は日が長いのをいいことに、夕方の6時半頃に仕事を(むりやり)終えて、畑に出勤して、収穫したり草むしりしたりしています。

さて、ここからはちょっと算数の問題のようなのですが、今日の出来事を書きます。

いつものように、夕方の6時過ぎに家を出て、近所のトルコ系のパン屋さんに行き、畑で食べようと思って、パセリとチーズの入ったいわゆる総菜パンとパンオショコラを買いました。そうしたらお店のおばさんが、それぞれのパンを白い紙袋にひとつずつ入れながら、「ほかにもパンあげるからもっていきなさいよ」と、買ったパンとあわせて、バゲットを2本(大&小)を白いレジ袋に、中東のゴマペースト、タヒーニが練り込んである甘いパンを白い紙袋に入れてくれました(ふたつ買って、3つもらったわけです)。

畑に着いて、とりあえず腹ごしらえをと思って、買った総菜パンをひとつ食べました(ひとつ消費)。

収穫したり草むしりしたり、忙しく作業をして、一休みするか、と荷物を置いておいた椅子のところに戻ると、白いレジ袋がひとつ地面に落ちていて、その先に空っぽの破れた白い紙袋と、タヒーニ・パンの入った白い紙袋が落ちていました。むむ、カラスの仕業か、と思いつつも、タヒーニ・パンが無事だったので、そのままレジ袋に戻しかばんのなかへ。

ん? むむむ? パンオショコラがない!!!

畑仕事をしている間に、カラスにお弁当を盗まれるなんて、「まんが日本昔話」のなかだけの話かと思っていたら、この大都会ロンドンでもこんなことが起こるとは。頭の上で「カアカア」と鳴いているカラスに、「おまえか、おまえなのか??」と心のなかで問い詰めましたが、もちろん答えは得られず。

バゲットはさすがにでかすぎるのか、手つかずのまま。
かごのなかのレジ袋が破れているのは、奴の仕業です。

ふたつ買って、3つもらって、ひとつ消費して、ひとつ盗まれた。
これは算数的にはプラスと考えてよいでしょうか。

そんなまさに「鳶に油揚げをさらわれた」日ではありましたが、今日もまた収穫物はずっしり。
先日アンティークショップで買ったばかりのこのバスケット、壊れる日も近いような気がします。