30.10.15

加藤節雄さんの外務大臣表彰受賞と栗拾い。

半月ほど前の話になりますが、日頃から仲良くしていただいている、フォトジャーナリストの加藤節雄さんが、今年の外務大臣表彰を受賞され、その表彰式に呼んでいただいたので、大使公邸に行ってきました。

外務大臣表彰は、「多くの方々が国際関係の様々な分野で活躍し,我が国と諸外国との友好親善関係の増進に多大な貢献をしている中で,特に顕著な功績のあった個人および団体について,その功績を称えるとともに,その活動に対する一層の理解と支持を国民各層にお願いすることを目的としています」(外務省のウェブサイトより引用、句読点もそのまま……点じゃなくてカンマなんですね)とのこと。

加藤さんは、1970年代から現在に至るまで、日本祭りの前身となるイベントの開催に携わったり、在英邦人向けのコミュニティペーパーの編集をしたり、コーンウォールにある陶芸家バーナード・リーチの工房の再建や、またハマースミス公園内の日本庭園の復活に奔走されたり、と、長きにわたって日英交流に貢献されてきたので、今回の受賞も当然といえば、当然なのです。

林大使(右)から加藤さん(左)に表彰状が手渡されます(写真提供:日本大使館)

表彰状はこんな感じです(写真提供:日本大使館)

加藤さんは、忘れな草プロジェクトの実行委員のひとりでもあり、私がこの企画に携わるきっかけをつくってくれた人でもあります。また写真クラブでも指導していただいたりと、日頃からお世話になっている方が表彰されたことは、私にとってもとても嬉しいことでした。

この表彰のあと、加藤さんのお人柄が表れた、とてもほのぼのとした和やかなパーティーが行われました。火曜日の昼間だったのですが、ついついそのまま帰るのが惜しくて、大使公邸の近くのパブへと流れ、平日昼間から飲み屋でわいわい、という贅沢な午後を過ごしたのでした。

そして先週末は、そんな加藤さんに同乗させていただき、栗拾いに行ってきました。

まだ、ちょっと時期が早かったのか、落ちそうで落ちない栗がたくさんあり、加藤さんとうちの夫と私の3人で、長い棒きれをもって、ばしばしと木を叩いてちょっと小さめの栗をたくさんたくさん集めたのでした。外務大臣表彰を受けても、こうして一緒に棒をもって遊んでくださる加藤さん、大好きです。おかげさまで、とても楽しい週末でした。

棒きれの行使と努力の甲斐あって、たくさん栗がとれました。

ということで、いまは、夜ごと栗剥き作業の真っ最中です。剥いた栗は冷凍庫へ。こうして、一年分の栗をためこむのは、ちょっと冬眠前のリスのようですね。




7.10.15

トマトのぽっ。

葉っぱもすっかり秋の色です。


ロンドンもすっかり秋。
畑の収穫も、最後の力を振り絞ったかのような小さなカボチャが収穫時期を待つのみ、というところになりました。

畑しごと3年生の今年も、いろいろ学ぶことが多い夏でした。
今年ははじめて、いただきものの苗でトマトを栽培してみました。
トマトは日本の家庭菜園やベランダ菜園でも、人気の野菜ですよね。

たわわに緑の実がなっていました。

最初はとても調子がよく、どんだけトマトがとれるのかしらん、とわくわくしていたのもつかの間、気づいたらこんなことに……。

茶色くなってるっ!!

どうやら「レイト・ブライト」というトマトの疫病にかかってしまったようです。
本やネットで調べてみましたが、この病気にかかると、もう打つ手はないらしく、対処法のところには「None. Destroy fruit」という、身も蓋もない指示。

どうやら、この病気にかかったら、プラントごと抜き取って、ほかの植物に感染するのを防ぐのが大切なようです。場合によっては「近隣の畑にも影響を及ぼす」という恐ろしい情報に、エイヤッとすべてのトマトを抜き取り、ネット情報の指示通り、熱で病原菌を焼くために、ブラックシートを上からかぶせて固定しました。

グリーンのトマトはすべてこのときに収穫したのですが、病原菌の餌食になった、半分くらいは残念ながら廃棄処分に。

トマトはヘタの部分を下にして置いておくと、プラントから刈り取ったあとでも、ちゃんと熟する、というこれまたネット情報を頼りに、新聞の上にならべておくこと1週間ほど。

少しずつピンクに。

ひとつ、ふたつ、と少しずつピンクに色づいてきました。ぽっと色づいている感じがかわいいのです。

大きいものから赤くなっていくのかな。

毎日、次はどれが赤くなるかなーと楽しみにしつつ、熟したものから食べつつ、毎日過ごすことはや1ヵ月。とうとう、最後の7個になりました。

このちいさな緑の2コが赤くなる日はくるのでしょうか。

疫病の被害は受けたものの、トマトもそこそこの量をおいしく食したので、まぁ、成功といってもいいでしょうか。来年は疫病予防をしっかり対策しつつ、またトマトに挑戦したいと思います。