10.11.11

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毎年この季節になると、英国では道行く人々のジャケットに、BBCのキャスターたちの胸に、いたるところにポピーの花が飾られます。


これは、11月11日の英霊記念日(Remembrance Day、またの名をポピー・デー)に向けて、 2つの大戦で犠牲になった兵士とその遺族のために寄付金を募るチャリティ「ポピー・アピール」のものです。1ポンドを寄付して、このポピーをひとつもらう、というのがスタンダード。なぜポピーなのかというと、第一次大戦で激戦の場となったフランドルに多く咲いている花だから、ということです。

この季節になると、街角や地下鉄の駅のなかで、ボランティアの人たちがバケツを持って、このように登場…。あ、ちなみに、このバケツにお金を入れるんですよ。

すてきなお兄さんだったのにブレてしまって、ゴメンナサイ!

あまりにもみんな身につけているので、いったいこれって最終的にいくらくらい集まるものなのだろう、と思って、ウェブサイトをのぞいてみたところ、昨年は3600万ポンド(いまの為替レートで計算しても約46億円! 5年前だったらこの倍額です…すごい)にも上ったそうです。

いまでも、役所や官公庁をはじめ、11月11日午前11時に2分間の黙祷を行っている場所は多く、トラファルガー広場でも「Silence in the Square」というイベントが行われ、昨年は「ナルニア国物語」のベン・バーンズほかが登場、集まった人々が2分間の黙祷を捧げています(その模様はこちらのYoutubeで観ることができますので、ご興味のある方はどうぞ)。

その昔は、11月11日11時になると、道路を走っている車すらいったん止まって、黙祷が行われていた、という話なので、 いまよりももっと厳格に行われていたようです。

公式行事としては、毎年11月の第二日曜日に、ホワイトホールで式典が行われ、女王陛下がポピーのリースを記念碑に捧げます。

ということで、この季節はポピーの花が咲き乱れるロンドンなのです…。

公共レンタサイクルにまで、ポピーが。


5 件のコメント:

  1. 米にもあります、その名もベテランズデー(他にも呼び方があるらしいが、一番こう呼ばれてると思う)。ドイツ軍が最初の世界大戦で停戦条約にサインしたという11月11日か、それともそれに近いウィークデーだそうで。よって11日が日曜の来年は12日に。ウィークデーに拘る理由はまだわかんないです。

    上のミリタリーのお二人が等身大の看板にしか見えない・・・(^_^;) 特に上半身だけ見てるとほんとに。そう錯覚する位置なんだろうか。

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  2. yuzuさん、コメントありがとうございます!!
    へぇ〜、米国ではウィークデーなんですね。それは黙祷するに当たって、みんなが職場とか学校とかに集まっている方が都合がいいから?

    看板に見える理由はたぶん、これ、iphoneで撮った写真なんですけど、iphoneの写真って微妙にパースがおかしいというか、魚眼が入るというか、端のほうがゆがむんですわ。たぶん、そのせいかと…。ちゃんと生身のおふたりだったことは、私が保証します、ハイ。

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  3. 今ね、11日の11時(笑) 11分に投稿しようかな。

    ウィークデーでも連邦祝日だから学校はお休み(笑)
    政府機関以外の普通の職場は出勤ですが、国を挙げての黙祷とか聞いた事無いような・・・。英国みたいに真面目じゃないと思いまス(^_^;)
    それに政府機関、全部休んでるし(笑) 
    やはり伝統とかちゃんと守るし偉いなぁ・・と。

    iphoneで撮ったんだ~! でも、これって凄く良い騙し写真になりません?でも足元見ると生身よね。で、KYOさんが判子押してくれたし(笑)、ある意味いい写真撮るな~(笑)

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  4. あはは、投稿時間をこっちの11時11分に合わせたけど
    当たり前に時差が出た。(19時11分)

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  5. そうですね、時差が〜っ。

    むむ。でもそうやって考えると、ドイツ軍が停戦条約に調印した11月11日11時って、フランスのピカディにある森で行われたことだったらしいんで、GMTで言ったら、実は10時なんじゃないの?っていう素朴な疑問を抱きましたw

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