マンションの管理人を務める、一見ぱっとしない未亡人の中年女性と、「退屈な大人になること」をかたくなに拒否し、12歳になる前に自殺しようと決めている同じマンションに住む11歳の少女、そしてそのマンションに引っ越してきた謎めいた日本人男性の織りなす、ちょっとステキなおとぎ話のようなストーリーです。タイトルの「Le Hérisson」は、「ハリネズミ」という意味。11歳の少女が、マンションの管理人女性をたとえて「ハリネズミみたい」というシーンが印象的です。
私が日頃からお世話になっている方が、この映画に出演されている伊川東吾さんとお友達だったのでご紹介いただき、その後イベントや出演映画のお知らせメールを送ってくださるようになって、この作品のことを知りました。
2年前に制作された映画が、とうとう英国でも上映される運びとなったのだそうです。
日本での公開についてはよくわからないのですが、イギリスでは以下の日程で、もう少し観ることができるようです。
Riverside Studios (London)
23 - 24 Sep
Hippodrome (Falkirk)
8, 12, 13 Oct
Stamford Arts (Stamford)
26 Oct
Trinity Theatre (Tunbridge Wells)
26 Oct
Rose Theatre (Tewkesbury)
27 Oct
Robert Burns Theatre (Dumfries)
27 Oct
Falkirk Town Hall (Falkirk)
2 Nov
作品のなかで、11歳の女の子パロマちゃんが描いているイラストが、とってもすてきで、これを手がけたイラストレーターさんが誰なのか、非常に気になります。
映画のなかで、「幸せな家庭はどれも似たようなものだけれど、不幸な家庭は皆それぞれ違う」というセリフがあるのですが、私の母がよく「幸せのかたちはどれもみな似ているけれど、不幸のかたちは千差万別」と言っていたのをふと思い出したり。
なんというか、物語にぐいぐい引き込まれていって、意外な結末になんともいえない感情を揺さぶり起こされ、とても心に残る映画でした。
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