22.2.16

春を待ちわびて。

さてさて、冬の間は休眠状態の畑しごとですが、実はまったく休眠だったわけでもなく、道具小屋の修理、恒例の馬糞しごとと、地道な作業をしていました。

12月の道具小屋の修理は、畑の大家さんと私と夫の3人で、見よう見まねで「フェルティング」なるものに挑戦しました。小屋がすっかり古くなり、あらゆるところからすきま風ぴゅーぴゅー、雨漏りぽたぽた、という状態だったので、冬本番の前に「フェルト」(といっても、手芸のウールとは違うマテリアルです)という風や水を通さない特殊な素材で、ぐるんと小屋を包んであげるのです。

黒い樹脂のどろりとしたフェルト用の「のり」を、ペンキを塗るように刷毛でぺたぺたと壁一面に。その上から寸法通りに切ったフェルトをあてがい、釘で打ち込んでいきます。3人で半日がかりで、なかなか立派にすっぽりと道具小屋がフェルトに包まれて、心なしか暖かそうに見えるようになりました。

1月の下旬には、恒例になった馬糞しごとを。腰痛と闘いながら、これもなんとか完了です。

すっかりおなじみになったこの風景。でも、比べてみたら、ほら、新撮です(笑)。


さすがプロの手さばき。

そしてそして、今月は、昨年につづきポテト・フェアに行ってきました。今年は「アーリー・スプリング・プラント・フェア」という名前でしたが、しっかりたっぷりジャガイモの展示が。

ジャガイモだけではなく、野菜の種やお花の苗なども販売されています。

もちろん、ジャガイモの展示もあります。

去年はなにも考えず、畑の大家さんにすすめられるままに「デジレー」という種いもを購入しましたが、今年は収穫期が「メイン(Main)」で、食感が「フラワリー(Flourly)」なものを、10種類ひとつずつ購入してみました。10種類、違う味が楽しめると思うとわくわくです。これらは、セントパトリックス・デーの頃に、植え付けを行います。

ちなみに、ジャガイモの収穫期は主に3段階に分かれていて、

ファースト・アーリー(First Early):花が満開したら収穫(定植後、10〜12週)
セカンド・アーリー(Second Early):花が枯れ始めたら収穫(定植後14〜15週)
メイン・クロップ(Mains):地表に出ている部分がすっかり枯れたら収穫(定植後16〜20週)

というのが目安だそうです。

また、食感に関しては、主に茹でると崩れる(粉ふきいものように粉をふいてばらばらになる)フラワリー(Flourly)と、茹でても崩れないワクシー(Waxy)のいずれかだそうで、種いも売り場には、この収穫期と食感が表示された80種類以上のジャガイモがずらーーーっと並んでいました。

ぜーんぶ、違う種類のジャガイモです。

春まきの野菜の種も、ほぼ準備が整い、ぼちぼちと雑草を取りながら、畝をつくって、馬糞をまぜこむ作業を地道に続けつつ、ノートに作付け計画を書きつけています。

本当に春が待ち遠しい日々です。

こういうことをしている時間が至福のとき……。


12.2.16

英「ヴォーグ」誌の100年をたどる写真展「Vogue 100」

昨日からナショナル・ポートレート・ギャラリーで開催中の「Vogue 100: A Century of Style」のプレスビューに先日行ってきました。

フィルムあり、スライドあり、盛りだくさんな内容です。

このエキシビションは、英「ヴォーグ」誌に過去100年間に掲載された写真をたどる、というもので、時系列でその変化が分かるように展示されています。

10年ごとに部屋が分かれていて、時系列にたどれるように展示されています。

デイビッド・ベイリーの「トップ・コート」は、60年代の作品。

50年代の作品群。各部屋で展示の仕方も工夫されています。

セシル・ビートン、リー・ミラー、アーヴィング・ペン、スノードン卿から、デイビッド・ベイリー、コリン・デイ、パトリック・デマルシェリエ、ニック・ナイト、ハーブ・リッツ、マリオ・テスティーノ、ティム・ウォーカー、アルバート・ワトソンと、新旧交えてそうそうたる写真家の作品が展示されたエキシビションなのです。

ティム・ウォーカーによるアレキサンダー・マックイーンの大きな写真。
マックイーンといえばこの写真、というくらい有名な一点ですね。

しかも、前述したのは、ほんの一部で、なかにはマン・レイや、ウィリアム・クラインの作品まであり、私のように、特にファッションに関しては門外漢でも、写真に興味のある人には、たまらない写真展だと思います。

ウィリアム・クラインのポジもあり、目が釘づけに。

「ヴォーグ」という雑誌の底力を感じさせる、明らかな「ファッション写真」とは異なる、
魅力ある写真も多かったです。

もちろん、バックナンバーもずらーり。

5月22日まで開催されているそうですので、ご興味のある方はぜひ足を運んでみてください。混雑が予想されるので、前売り券を購入されることをおすすめします。

Vogue 100: A Century of Style
http://www.npg.org.uk/whatson/vogue/exhibition.php

National Portrait Gallery
St Martin's Place, London WC2H 0HE



9.2.16

チャリティ・ショップ



英国には、チャリティ団体が一般家庭から引き取った不要品を販売する、チャリティ・ショップがたくさんあります。

うちの近所の商店街にも、わずか800メートルくらいの間に、動物愛護団体やユダヤ人の福祉団体など、4、5軒が軒を連ねています。

ただうちから一番近い、という理由だけで、我が家で不要品が出るたびに、私がせっせと足を運んでいるのが、「ノース・ロンドン・ホスピス」というターミナルの患者さんのためのホスピスを運営している慈善団体のチャリティ・ショップ。

昨日、その「ノース・ロンドン・ホスピス」からはじめて、ニュースレターなるものが届きました。表紙は、テレビドラマの「シャーロック」や「オフィス」、映画「ホビット」などで活躍するマーティン・フリーマン。どうも、「ノース・ロンドン・ホスピス」のパトロンのひとりに加わり、ガラ・ディナーに参加した、ということのよう。英国の役者さんたちは、社会活動に関わっている人が本当に多いですよね。

ちょうど、昨日は以前に忘れな草プロジェクトでインタビューさせていただいた方のひとりが、このホスピスで亡くなったという訃報を受けました。お見舞いに行った方のお話によると、とても快適そうなきちんとしたホスピスだったそうです。

自分にとっては処分のために持ち込ませてもらっている不要品ですが、多くの人の手を介して、少しでもホスピス運営に役立たせてもらえるのは、ありがたいなーと思います。ちなみに「ノース・ロンドン・ホスピス」のチャリティ・ショップは、日本語の本も引き取ってくれるとのことでしたので、近隣の方でやり場に困っている日本語の本がある方は、持ち込まれてはいかがでしょうか。

North London Hospice
http://www.northlondonhospice.org/shops/


24.12.15

Peace on Earth

去年と同じですが、オックスフォード・ストリートはなかなかイルミネーションがきれいです。

すっかりブログもご無沙汰してしまいました。
今年ももうあと1週間。皆さまにとっては、どんな年になりましたでしょうか。

私はなんとなく、「すごく編んだ」という印象の年でした。

世界はざわざわと落ち着きませんが、2016年はどんな年になるのでしょうか。

Peace on Earth.
あなたのもとにも、すてきなクリスマスと麗しき新年が訪れますように。

ウェストミンスター・カウンシルとエロスも「メリー・クリスマス」と申しております…。






30.10.15

加藤節雄さんの外務大臣表彰受賞と栗拾い。

半月ほど前の話になりますが、日頃から仲良くしていただいている、フォトジャーナリストの加藤節雄さんが、今年の外務大臣表彰を受賞され、その表彰式に呼んでいただいたので、大使公邸に行ってきました。

外務大臣表彰は、「多くの方々が国際関係の様々な分野で活躍し,我が国と諸外国との友好親善関係の増進に多大な貢献をしている中で,特に顕著な功績のあった個人および団体について,その功績を称えるとともに,その活動に対する一層の理解と支持を国民各層にお願いすることを目的としています」(外務省のウェブサイトより引用、句読点もそのまま……点じゃなくてカンマなんですね)とのこと。

加藤さんは、1970年代から現在に至るまで、日本祭りの前身となるイベントの開催に携わったり、在英邦人向けのコミュニティペーパーの編集をしたり、コーンウォールにある陶芸家バーナード・リーチの工房の再建や、またハマースミス公園内の日本庭園の復活に奔走されたり、と、長きにわたって日英交流に貢献されてきたので、今回の受賞も当然といえば、当然なのです。

林大使(右)から加藤さん(左)に表彰状が手渡されます(写真提供:日本大使館)

表彰状はこんな感じです(写真提供:日本大使館)

加藤さんは、忘れな草プロジェクトの実行委員のひとりでもあり、私がこの企画に携わるきっかけをつくってくれた人でもあります。また写真クラブでも指導していただいたりと、日頃からお世話になっている方が表彰されたことは、私にとってもとても嬉しいことでした。

この表彰のあと、加藤さんのお人柄が表れた、とてもほのぼのとした和やかなパーティーが行われました。火曜日の昼間だったのですが、ついついそのまま帰るのが惜しくて、大使公邸の近くのパブへと流れ、平日昼間から飲み屋でわいわい、という贅沢な午後を過ごしたのでした。

そして先週末は、そんな加藤さんに同乗させていただき、栗拾いに行ってきました。

まだ、ちょっと時期が早かったのか、落ちそうで落ちない栗がたくさんあり、加藤さんとうちの夫と私の3人で、長い棒きれをもって、ばしばしと木を叩いてちょっと小さめの栗をたくさんたくさん集めたのでした。外務大臣表彰を受けても、こうして一緒に棒をもって遊んでくださる加藤さん、大好きです。おかげさまで、とても楽しい週末でした。

棒きれの行使と努力の甲斐あって、たくさん栗がとれました。

ということで、いまは、夜ごと栗剥き作業の真っ最中です。剥いた栗は冷凍庫へ。こうして、一年分の栗をためこむのは、ちょっと冬眠前のリスのようですね。




7.10.15

トマトのぽっ。

葉っぱもすっかり秋の色です。


ロンドンもすっかり秋。
畑の収穫も、最後の力を振り絞ったかのような小さなカボチャが収穫時期を待つのみ、というところになりました。

畑しごと3年生の今年も、いろいろ学ぶことが多い夏でした。
今年ははじめて、いただきものの苗でトマトを栽培してみました。
トマトは日本の家庭菜園やベランダ菜園でも、人気の野菜ですよね。

たわわに緑の実がなっていました。

最初はとても調子がよく、どんだけトマトがとれるのかしらん、とわくわくしていたのもつかの間、気づいたらこんなことに……。

茶色くなってるっ!!

どうやら「レイト・ブライト」というトマトの疫病にかかってしまったようです。
本やネットで調べてみましたが、この病気にかかると、もう打つ手はないらしく、対処法のところには「None. Destroy fruit」という、身も蓋もない指示。

どうやら、この病気にかかったら、プラントごと抜き取って、ほかの植物に感染するのを防ぐのが大切なようです。場合によっては「近隣の畑にも影響を及ぼす」という恐ろしい情報に、エイヤッとすべてのトマトを抜き取り、ネット情報の指示通り、熱で病原菌を焼くために、ブラックシートを上からかぶせて固定しました。

グリーンのトマトはすべてこのときに収穫したのですが、病原菌の餌食になった、半分くらいは残念ながら廃棄処分に。

トマトはヘタの部分を下にして置いておくと、プラントから刈り取ったあとでも、ちゃんと熟する、というこれまたネット情報を頼りに、新聞の上にならべておくこと1週間ほど。

少しずつピンクに。

ひとつ、ふたつ、と少しずつピンクに色づいてきました。ぽっと色づいている感じがかわいいのです。

大きいものから赤くなっていくのかな。

毎日、次はどれが赤くなるかなーと楽しみにしつつ、熟したものから食べつつ、毎日過ごすことはや1ヵ月。とうとう、最後の7個になりました。

このちいさな緑の2コが赤くなる日はくるのでしょうか。

疫病の被害は受けたものの、トマトもそこそこの量をおいしく食したので、まぁ、成功といってもいいでしょうか。来年は疫病予防をしっかり対策しつつ、またトマトに挑戦したいと思います。

27.9.15

はじめてのサパークラブ。

90年代後半から、この15年から20年の間に、英国の食文化はずいぶんと様変わりしたように思います。

フランスをはじめとするヨーロッパはもとより、東洋の国々にまで修行に行った英国人シェフの台頭、ミシュランの星付きレストランも急カーブを描いて増加、それまでほんのわずかな数しかなかったお料理番組や、世間一般に顔の知られているスターシェフが、数え切れないほどに増え、一般家庭でのお料理熱も上がり、スーパーマーケットを彩る食材の種類も劇的に増え……といった具合で、「まずい英国」は、すでに過去のお話。

すっかり外食慣れした英国の人々は、さらに新しいものを求め、ここ最近の動きとしては、期間限定でテスト的にオープンするポップアップ・レストランと、ロンドン中心部に次々と生まれるストリート・フード・マーケット、そしてもうひとつ、新しい外食の形態「サパークラブ」が挙げられると思います。

「サパークラブ」とは、ご存じの方も多いかと思いますが、一般的な定義としては、「レストランではない会場で、イベント的に行われる、有料の着席型食事イベント」といった感じでしょうか。事前に予約が必要で、通りすがりで参加できる、というものではないので、どこか秘密めいた匂いがして、とても気になっていました。

そんなときに、なんと、友人ご夫婦がサパークラブを開催するとのお話。この機会を逃してなるものか、とばかりに、お知らせをいただいたその日に即日予約をしました。

会場となったのは、北ロンドン、ケンサル・ライズにあるワイン屋さん。お知らせには6時から、とあったので、6時ちょうどにお店に到着、さっそく会費を支払って、店内をぶらぶら。

今回のサパークラブは、私の友人ご夫婦ユニット「hifumi(一二三)」によるお料理5品と、それぞれのお料理に合うワインをこちらのワイン屋さんが選んで提供する、というもの。お食事とワインのセットで55ポンド、私のようにお酒を飲めない人のために、一応ワインなしお食事のみで35ポンドという価格も用意されていて、ありがたい限りです。

ワインの並ぶショップの後ろのほうには、長テーブルに20人分の席が用意されています。ディナーの前にはおつまみ的な和風カナッペがいろいろと。

前菜は、レンコンのはさみ揚げ柚胡椒、味噌や青のりビスケットとクリームチーズ、
出汁とオニオンでマリネされたプチトマト。どれもどんどん食べてしまいそうで自制心が肝心。

小規模な集まりなので、知らない同士がお酒を飲みながら、自己紹介しあったり、ワインの話をしたり、世間話をしたり、とてもリラックスした雰囲気。

7時になって、いよいよ着席。お待ちかねのワインとお料理の登場です。前述のとおり、私はお酒が飲めないので、ワインに関してご紹介できないのが残念ではありますが、お料理はこんな感じです。

(左上)冷たい出汁ゼリースープと夏野菜。すり身のお団子が美味。
(右上)崩したお豆腐のごまドレッシング和えと季節のフルーツ。
フレッシュなイチジクがお豆腐の優しい味のなかから出てきて、嬉しい驚き。
(左下)鶏の南蛮漬けと夏野菜。一番上に載っているのは、パリパリの昆布。旨みのかたまりです。
(右下)押し寿司とお新香。玉子焼きのお味が絶妙で感動的。
お寿司と一緒出された揚げなすの入った柚味噌のお味噌汁も絶品でした。

最後には、和風パンナコッタのデザートもありました。こちらもたっぷりサイズで、お腹は大満足。ほうじ茶のパンナコッタに黒蜜、抹茶のフィナンシェが添えられていました。




最後にhifumiオリジナルのワインバッグをおみやげにいただき、ちょうどお食事の前にこのワイン屋さんで買った瓶詰めのオリーブオイルを入れて帰りました。

近くに座った人たちと、たくさん興味深いお話ができて、お料理もおいしくて、お腹もいっぱいになって大満足、とてもすてきな夕べでした。

英国食文化が発達したのは、おそらく喜ばしいことなのでしょうけれども、それと同時に最近の「おしゃれ」レストランでは、すでに意味をなすのかなさないのかわからないような高級食材や、これまた意味をなすのかなさないのか疑問なくらい凝った調理法やデコレーションで、一食100ポンド、150ポンドもまったく珍しくないご時世。

自分で野菜を育てるようになって、特に思うところでもあるのですが、懲りすぎない、オネストな調理による、素直においしいお料理を、正当な値段で食べたい、という、気持ちが強まる今日この頃の私。いろんな意味で自分の身の丈に合わない、流行のレストランに挑戦するよりも、友人や自分の気になる人が丁寧につくったお料理をいただけるサパークラブを、今後も探索してみたいなー、と思っています。


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25.9.15

ズッキーニのポタージュ

ロンドンはすっかり秋の空気。すでにフリースを着て生活しています。
いよいよ、畑も夏の収穫期を終えるか終えないか、という季節になりました。

とはいえ、まだ冷蔵庫のなかには夏野菜の山。
今年の夏も、かなり収穫できました。

毎週末、こんな感じで収穫できました。

今年はキュウリがいまいちな年でしたが、そのほかは、まずまず、でした。
毎年、こんなふうに、うまくいかない野菜と、特別にうまくいく野菜があるのですが、そんななかで、過去3年間、コンスタントにばかみたいにうまくいく野菜がズッキーニです。

今年は、普通の緑のズッキーニに加えて、黄色い丸いタイプと、薄いグリーンのホワイト・ズッキーニも育ててみましたが、どれも大成功でした。

ズッキーニといえば、英国では「コジェット(Courgette)」と呼ばれています。英国にとってズッキーニは、(名前から察するに)フランスからやってきた野菜なのでしょうね。対して、日本では「ズッキーニ」と呼ばれていることを考えると、こちらはイタリアからもたらされたのでしょうか。

なにはともあれ、毎年、消費が収穫に間に合わず、夏の間、我が家の冷蔵庫のなかは、ズッキーニの山・山・山。サラダで、お好み焼きにして、フリッターにして、スチームして、揚げ浸しにして、酢漬けにして、カレーで、ありとあらゆる方法で、毎日毎日、食卓に上がるのがズッキーニなのです。

そこで、ズッキーニを大量消費できるレシピをいろいろ聞いて回っていたところ、このブログにもたびたび登場している友人Mちゃんが教えてくれた「ズッキーニのポタージュ」が絶品で、ぐびぐび(擬音ちょっとおかしい?)いってしまうおいしさなので、ご本人の許可をもらったうえで、ここでご紹介します。

材料:
<ポタージュ>
★ズッキーニ 大1個(市販の普通サイズなら3本ほど)
★白たまねぎ 半分
★じゃがいも 1個(10cm程度のもの)
オイスターマッシュルーム
◎水 250ccくらい
◎ブイヨン 1個(味はなんでも)
◎ベイリーフ 2枚くらい
酒 大さじ2(白ワインでも)
牛乳 100ccくらい
塩 少々
コショウ 少々

<クルトン>
バゲット お好きなだけ
塩 少々
オリーブオイル 適量
にんにく 2房くらい
ローズマリー あれば

作り方:
<ポタージュ>
1)★を適当に切って(薄めに切ると時短に)、鍋にオリーブオイルを加えて中火で炒める
ジャガイモが透き通り始めたら酒を加えてアルコールを飛ばす

2)中火のまま◎を加える(水は、具材の高さの半分くらいが目安)
全体に火が通って、菜箸で簡単に崩せるくらいまで中火で煮る

3)ベイリーフを取り除いてブレンダーで撹拌後、裏ごしして鍋にもどす

4)オイスターマッシュルームを入れて軽く煮立たせる。牛乳を好みのゆるさになるまで投入
塩、コショウで味を整えて出来上がり

<クルトン>
1)バゲットを薄めに切ってオーブン用トレーに並べる

2)にんにくをすったものを混ぜたオリーブオイルを刷毛で塗る

3)塩とローズマリーを上からふりかけて180度のオーブンで5分〜10分程度。
(色がつき始めたらすぐに焦げるので、きつね色になってきたらオフにして予熱で調理)


マッシュルームなし、ですが、本当に本当においしかったです。クルトンも最高!

夏の名残を惜しみつつ、ズッキーニのスープ、どうぞお試しください。

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19.9.15

編み物イベント、Yarn the City

まだ9月、日本だったら晩夏、と定義づけたい時期なのに、ロンドンではもうフリースを着たり、暖房を入れないいけなかったりするくらい、寒い秋の日が続いています。

たった2週間前は、まだあったかかったのになぁ……と過ぎ去ってしまった夏を惜しみつつ、その「まだあったかかった」2週間前に出かけた「Yarn in the City」の「ポップアップ・マーケット」というイベントについてちょっとご紹介したいと思います。

ポップアップ・マーケットのサインが出ています。

つい先月、取材させていただいた毛糸屋さんで、教えてもらったのがこの「Yarn in the City」というイベント。メインのイベントは、「The Great London Yarn Crawl」という毛糸屋さんのハシゴ・ツアーなのですが、気づいたときには、すでにこちらのチケットはすべてソールドアウト。そこで、その一環で開催されるポップアップ・マーケットに行くことにしたのです。こちらも入場料が10ポンド(当日)と有料なのですが、イベントの収益はRefugeという家庭内暴力の犠牲となった女性と子どもを救うチャリティに寄付されるとのこと。会場となったのは、チェルシーのタウンホール(町役場的存在)です。

入場料を払って中に入ると、おおお、クラフト好きにとっては、心躍る風景が。

まるで舞踏会の会場に使われそうなスペースに毛糸屋さんがずらりと並んでいます。

こういうところに来てしまうと、ついつい財布のヒモが緩みそうなところを、ググっとがまん。ふだんお目にかかれないような、手染めの小さなブランドなどが商品を並べていて、やはり、ついつい毛糸を触っては、いいなぁ、ほしいなぁ、という気持ちになってしまうのです。

染めただけで紡いでいない羊毛も。手つむぎ、私もいつかやってみたいです。

簡単には買わないぞーと思っていたのですが、同じ色は出せない、という手染めのまだら模様の毛糸(ベイビー・アルパカ、カシミア、シルクの混紡)を触っていたら、あまりにも気持ちがよくて、ついに財布を開いてしまいました。

ここで、ついに散財。

昨年、お仕事でご一緒させていただいたニットデザイナーの三国万里子さんが、ツイッターで紹介していらして、私も思わず即買いしてしまったのが、編み込み模様とカラーのアイデアが満載された「Stranded Colourwork Soucebook」という本。

そしてこの本の作者である、Knitsonik(ニットソニック)ことフェリシティ・フォードさんも会場でお店を出していらして、思わず、プチ興奮。

フェリシティさんと、彼女の美しきパターン見本の数々。思わずうっとり。

シェットランドニットで、カーディガンなどあきをつくる際には、ぐるぐる輪に編んだあとに、空き部分をハサミで切って開くスティークという技が必須らしいのですが、いまだ勇気も機会もなく、編んだものにハサミを入れるという恐ろしい体験をしたことがない私。フェリシティさんのストールに並んでいた本のなかに「コースターとマグカップウォーマーをつくりながら、スティークを学べる」という本があって、思わず即買いです。

この秋冬は、ぜひスティークをマスターとまではいかなくとも、ある程度できるように練習してみようと思っています。

さて、前述の私がつい買ってしまった手触りうっとりの毛糸は、玉ではなくかせで売っていたので、あー、糸巻きしないとなぁーーと思っていたら、なんと、かせを玉に巻いてくれるサービスを、「編み物とかぎ針編み協会(Knitting and Crochet Guld)」のストールで提供していました。

こんな風に糸を巻いてくれます。

こちらの協会も、興味深い編み物イベントをいろいろ行っているようなので、一度参加してみたいなーと思っています。

さて、この日の会場には、魅力的なショップにまじって、ちょっとしたイベントが開催されていました。一般のニッターさんたちが小さな「メモリーバッグ」を編んで、そのなかに思い出を書いた紙を入れて、展示する、というもの。テーマはメモリー(記憶・思い出)で、私たちが編み物をできるのも、編み方を記憶しているから。なにかを思い出しながら編み物でメモリーバッグをつくって、体験をシェアしましょう、というイベントです。

こんなふうにたくさんのメモリーバッグが展示されていました。

なかにはけっこう手の込んでいるものもありました。

スパンコールをあしらったものもあり、かわいらしかったです。

この日は、この編み物イベントの前に、お気に入りのジャム屋さんの取材があったので、いつになくお買い物をしてしまった日でした。

この日の戦利品です。

そして家に帰ったら、なんと秋に植えつける予定の、種ニンニクが届いていました。

4種類の異なるニンニクが詰まったバラエティパック。これを房をばらばらにして植えつけます。

編み物に、ニンニクに、やっぱりもう秋なんだなーという感じです。
皆様もお風邪など召しませんよう。

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22.8.15

キューカメロンとはなんぞや?

ロンドンは、肌寒い日が続いたかと思えば、急にカッと30度くらいまで気温が上がったりと、毎日なにを着たらよいのやら、街ゆく人も、ダウンを着ている人がいるかと思えば、はだか一歩手前といった人もいて、なかなか悩める毎日なのです。

とはいえ、自然の世界は忠実に「夏ですよね?」という反応を見せてくれていて、畑も、先月あたりから、いよいよ収穫のシーズンです。

今日は、中国人の畑のご近所さんがプラムとニラをくださったので、特に豊かです。

畑に到着するごとに、カボチャが増えてないかなー、大きくなってないかなー、ズッキーニが巨大化してないかなー、とわくわくしながら、パトロールしてまわるのですが、そのなかで、気にしているもののひとつが、上の写真の中央やや左側のつぶつぶです。

スイカ模様の指先大の野菜です。

英国では「キューカメロン」という名前で種が売られていて、昨年のコーヒーモーニングで知り合った日本人女性が絶賛していたので、これはぜひ試してみなければと、植えてみたものです。

キュウリやズッキーニのように、小さな花の下の部分がぷっくりと大きくなっていきます。

Wikipedia情報によると、「マウス・メロン」とか、「メキシカン・サワー・ガーキン」とか、「メキシカン・ミニチュア・ウォーターメロン」などと呼んでいる地域もあるようです。

「キューカメロン」の名前のとおり、見かけは「スイカ(ウォーターメロン)柄」で、なかみはちょっとライムがかった「キュウリ」の味です。

割ってみると、こんな感じ。まさにキュウリです。

このキューカメロン、なんと多年草だそうで、実をつける期間が終わったら、適当なところで切って、根っこを掘り起こしてコンポストに入れて、物置などに保管しておけば、翌年春にまたにょきにょきと伸び出すのだそうです。ついでに調べてみたら、トマトも本来は多年草らしく、条件が整えば越冬するとのこと。地中海沿いなどの温暖な場所だったら、外でも越冬できるのでしょうか。

最近「自然農」の本を読んでから影響を受けてしまい、なるべく雑草を取り除かない、なるべく耕さない方法を試しているため、かなりぼうぼうのワイルドな風貌になっている私の畑ですが、雑草の隙間から、ぽこっと一昨年以来植えていないはずの春菊が出てきたり、いつの間にかパセリが顔を出していたりして、なかなか楽しい発見があります。

1年で一番たのしい季節。あと1、2ヵ月は続きそうです。

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29.7.15

夏なので、髪を切ってみた

ロンドンは、すでに夏が終わってしまったかのような、ちょっと肌寒いくらいの日が続いていますが、数週間前にびっくりするような夏日が1〜2週間ほど続いたことがありました(哀しいかな、過去の話)。

「夏日」というものを、すっかり忘れて久しい昨今、唐突に襲ってきた熱気にバテバテになってしまい、「ああああっ、背中の髪が暑いっ!!」と癇癪を起こし、髪を切ることにしました。


暑い!といっても、このくらいの長さでした。

とはいうものの、日頃から、人体から発生されるもの、例えば汗とか涙とか、排泄物とか、ジムで運動して生成されるエネルギーとかを、むざむざと無駄にするばかりでなく、ゴミになったり、水に流したり、むしろ自然の役に立たない方向で処理していかざるをえないことに、なにかジレンマを感じていました。

どうせ切るのなら、転んでもタダでは起きない、というか、なにか有効活用できないかと思っていたところに、Facebookで友人が切った髪の毛を日本で寄付したとのこと。さらに別の方が英国でも「リトル・プリンセス・トラスト」という団体が、同じように髪の毛の寄付を募集していることを教えてくれました。

リトル・プリンセス・トラストは、がん治療で髪の毛を失った子どもたちに、ナチュラルヘアで作ったウィッグを提供している団体だそうです。

そこでいつもお世話になっているスタイリストさんにあらかじめメールでご相談したところ、ご協力いただけるとのこと。

17センチ以上の髪の毛を受け付けてくれるとのことでしたので、私の場合、後ろ髪の一部のみですが、あらかじめゴムでブロック分けして結んでから切ってもらいました。

後ろ髪がすっきりしました。もう暑くない(気候も暑くない・涙)

切っていただいた髪の毛をジップつきのビニール袋に入れて、パッド付きの封筒に入れて、送ります。

たいした量ではありませんが、役に立つことを祈って。

2週間ほどたったある日、メールでサティフィケートが届きました。



この話を17歳の姪っ子(カーリーのロングヘア所有)にしたら、「髪の毛を切って人にあげるなんて、信じられない!! 絶対イヤ!」と言われました。私にしてみたら、髪の毛なんて「どうでもいい」とは言いませんが、短かろうが長かろうが、あまり意に介すところではないのですが、年頃の子どもたちにとっては、死活問題にも値するくらい、大切なもののようです。

だからこそ、きっと私のように「意に介さない」にもかかわらずいっぱいある人間から、「死活問題に値する」にもかかわらず不運にも失ってしまった人間に、こうして(ほとんどなんの努力もなく)引き渡せるものが、まだこの世にあるということは、喜ぶべきことなんだろうなぁと思いました。自分がただ生きていることに、ちょこっとでも意味を見いだせる、数少ないもののひとつではないかと。

この夏、髪の毛を切られる方も多いと思いますが、もしもご興味があったら、ぜひ、リトル・プリンセス・トラストのウェブサイトものぞいてみてください。スタイリストさんいわく、こういうリクエストをするお客さんはちょこちょこいるとのこと。いつもお願いしている美容室で、応じてもらえる可能性も高いです。

※追記:
私の友人が日本で寄付した団体は、こちらだそうです。ご参考までに。
http://jhdac.org/


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9.6.15

ウェールズのお菓子、バラ・ブリス。

「バラ・ブリス」というウェールズのお菓子をご存知でしょうか。

ドライフルーツのたっぷり入ったフルーツケーキなのですが、どちらかというと、薄力粉でつくったパンのような感じです。

バラ・ブリス、こんな感じのケーキです。

4月にウェールズの義理の弟家族の家を訪れた際に、義理の妹がつくってくれて、「おいしい、おいしい」と絶賛したら、彼女のノートからレシピを書き写してくれました。

2年前から我が家では、夫の健康上の理由から、飽和脂肪酸と塩分を摂りすぎないようにしています。そんなわけで、バターは御法度の食品となり、おからのケーキなど、バターを使わないスイーツのレシピを日頃から集めていたところ、バラ・ブリスは思いがけない朗報でした。

義理の妹が書いてくれたレシピは、さすが英国風のパウンド型2本分。そこで、半量にしたうえで、ちょっとアレンジをしてみたので、以下にご紹介します。うちの夫と同じように、健康上の理由でバターやクリームを控えているけれど、たまにはケーキが食べたい、という方には、おすすめです。

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バラ・ブリスの作り方(パウンド型1本分)

<材料>
●ミックスドライフルーツ 220グラム
※私は、ゴールデンサルタナ160グラムと、レーズン60グラムを使いました。
●ブラウンシュガー 80グラム
※黒糖がベストらしいですが、うちになかったので、私は三温糖を使いました。
●紅茶(ちょっと濃いめに出したもの) 150ml
●セルフライジングフラワー 225グラム
(または薄力粉220グラムに、ベーキングパウダー小さじ2を混ぜたもの)
●シナモンパウダーとジンジャーパウダー 合わせて小さじ1/2
●たまご1個

① 紅茶の入ったボウルにブラウンシュガーとドライフルーツを入れて、一晩ひたす
② セルフライジングフラワーとシナモンパウダーとジンジャーパウダーをまぜて、①のボウルに入れてゴムべらで混ぜる(少しぽろぽろの状態になります)
③ ②のボウルに、軽くほぐしたたまごを加えて、生地をまとめる
④ ③をベイキングシートを敷いた(またはバターやサラダ油を塗った)パウンド型に入れて、160℃に余熱しておいたオーブンに入れて1時間焼く
⑤ 焼き上がったら型から外して網の上で冷ます

こんな感じに焼き上がりました。


冷めたらスライスして、バターやマーガリンをちょっぴり塗って食べると美味です。
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ひとつだけ食べるつもりが、ついつい手が出てしまいます。

うちに帰ってから調べてみたら、「バラ・ブリス」というのは、ウェールズ語で「斑点のあるパン」という意味なのだそうで、確かにスライスしてみると、ドライフルーツが斑点のようです。

ドライフルーツの斑点が。

よかったら、ぜひお試しください。

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