さて、労働許可を申請するにあたって、
弁護士さんから強くアドバイスされたことのひとつに
オフィスの契約がありました。
私たちの仕事の場合、執筆は家でできるし、
カメラマンさんのお仕事は基本的に取材先で、
写真の整理は自宅で、というふうに、
携帯さえあれば、自宅ベースでも
実のところは、問題ないのです。
とりあえず、最初の会社登録時には、
社員が私ひとりということもあって、
まずは、自宅で登録を行いました。
しかし、正確に言うと、私たち夫婦のフラットは、
基本的に事務所として使わないことを条件に、
住宅ローンを組んでいますので、
本当は事務所が別にあったほうがいいのです。
しかも、労働許可を申請する際に、自宅オフィスだと、
「ビザ取り目的のかたちだけの会社」という判断を
ホームオフィス(内務省)が下す可能性もある、
というのが、弁護士の言い分でした。
実は、私には事務所をかまえるなら「ココ!」と
心に決めていた場所がありました。
というのも、以前に知人の会社のために、
このオフィスビルを探して契約してあげたことがあり、
環境がよく、必要な設備が整っていること、
そして女性マネージャーがとってもいいオバちゃん、
ということを熟知していたからなのです。
日本でもあるかもしれませんが、
英国では、「サービス・オフィス」という名前の
オフィスビルが数多く点在しています。
大きなビルの中に、小さなオフィスが
たくさん集まっていて、基本的には、各階に
キッチン、トイレ、会議室などがあり、
レセプションには、営業時間内は常に人がいて、
郵便物などの処理や、必要に応じて
電話の応対なども行ってくれる、というものです。
そのうえ、セキュリティもしっかりしているので、
私たちのような超零細企業には、ぴったりなのです。
そこで、マネージャーに事情を話し、今すぐじゃなく、
労働許可が取れて、同僚がロンドンに戻ってきてから、
つまり6月中旬から入居予定ではあるけれども、
契約はすぐに交わし、契約書を証明として
もらいたい旨を伝えました。
そんな私の状況を理解してくれた彼女のおかげで、
すんなりと契約を交わすことができました。
そのうえ、予算をちょっと上回った家賃の
ディスカウントにまで、応じてもらえたのです。
ここでもらった約1割のディスカウントは、
のちのちまで、大きかったです。
そして割り当てられた部屋は、
なんと、以前に紹介した会社の隣でした!
こうして、またしても奇妙な縁に導かれ、
オフィスの場所が決定しました。
マネージャーの好意により、契約前でも、
郵便物を受け取っておいてくれるということになり、
私は安心して、さっそくCompanies Houseや銀行など、
各種機関に住所変更の届け出をしたのでした。
会計士さんは、窓から見えそうな裏手のビルのなか。
本当に周りの人とこうした縁に恵まれて、
今日もこのオフィスに元気に通っています。
★今日の一枚★
取材の帰りに大英博物館のそばを通ったら、
毎年趣向を凝らした飾り付けをすることで
有名なオフィスビルに、星の飾りを発見!
夜になったら、もっとキレイなんでしょうね。
↓気に入っていただけたら、ぜひクリックを♪
↓こちらもぜひ♪
はじめまして。KYOさん。
返信削除わたしは、青森で、
小さなコーヒー・ロースターを営んでおります、
トニーと申します。
「人気ブログ・ランキング」から、流れてまいりました。
記事を読ませていただいて、
へぇ~、ほ~を、連発しておりました。
起業するだけでも一苦労なのに、
しかも、海外で!
また、事業内容が、おもしろい!!
繁盛の予感が、しますっ!!
…わたしは、予知能力などはないのでありますが、
予感が、しますっ!
これからの事業展開、詳細リポート、
楽しみにしております。
ブログ、事業のますますのご発展を祈念いたします。
ランキング、クリックしてまいります。
それでは、また、寄らせていただきます。
トニーさん、ありがとうございます!
返信削除その繁盛の予感、信じてがんばります。
昨日、ついに1ポンド229円を超えました。
この円安は、円建てでギャラを
いただいている身には痛い限りです。
同じお仕事をしていても、去年より1割減・・・。
稼動5割増しの気迫でがんばります(笑)。