15.5.11

トライアル・マーケットのディープな世界。

このブログでもちらりと触れました救援金、義援金集めのためのカーブーツセール、行ってまいりました!

朝5時半起きで、6時15分に現地に向かってゴー! まずは現地の門の前に並んで、場所取りのための番号札をもらうことから始まります。

まったく勝手のわかっていない私。門の前に早くもずらぁぁぁ~っと並んでいる人々の様子に圧倒!

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どこから持ってきたのか、というようなスーパーの巨大カートに、数え切れないほどのレジ袋に入ったモノを載せたり結んだりしている人、スーツケース5個も6個も引っ張ってきた、というような気合いの入ったグループ、折りたたみのテーブルと台車を持って順番を待っている人、などなど、なんだか異様にディープな世界が展開されています。

車を停めに行ってくれた仲間と連絡を取り合うために、電話を出したら、どこからともなく現れたアイルランド人のおじさんに

「危ないから、ここでそんなにいい電話を出すんじゃない! 窃盗団(!)だっているって話なんだから」

と、かなり恐ろしい注意を受ける。ひゃー。でもオジサン、アイルランド人の親切さ爆発で、彼のアドバイスどおり、番号札をもらい列に。

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35番をゲットです。7時半に開場されたら、この番号順に入場し、主催者の指示で場所が決められるのだそうです。おじさんのアドバイスによると、場所が決まったら少しずつ荷物を運び出して、セットすればいいよ、とのことで。とりあえず、手持ちで持てる範囲のものをもち、折りたたみの椅子を開いて、腰掛けて待つこと30分。列がざーっと流れ始めました。

順番どおりに中に入り、10ポンドを支払って、係のお兄さんに指定された位置に椅子を置きます。ラッキーなことに私たちが与えられた場所は、お客さんが2面からモノを見ることができる角地でした。

この段階では、我々のストールは女二人の小世帯。どちらかがストールを見張っている間に、どちらかが荷物を取って往復しなければならず。車を動かしたりする関係上、私が現地に残って、商品を開いたりしていたのですが……。

私が、自分の使いかけ香水の入った箱を開けたがいなや……ぎょえーーー。

7人くらいの人に囲まれてしまい、「はうまっち?」の応酬です!!

なんでー? 使いかけよ? しかもみなさん、マーケットの売り手の人ですよねぇ???

このあまりに素早い奇襲に、あたふたしてしまい、ちゃんとしたセールス・ストラテジーも立てていなかった私は、えっと、使いかけだから「1ポンド」「2ポンド」を連呼してしまい、あっという間に身ぐるみはがされんイキオイで、香水はぜんぶなくなってしまいました。

「え、ほかにないの?」「ゲームソフトはないの?」とたたみかけられ、まだ商品の積みおろしが全部終わってないんだけど~ぉといいながら、DSのソフトを出すと、日本語ソフトにもかかわらず「いくらいくら?」と。

で、これまた傾向と対策もままならない私。「えっと~日本語だしぃ、1ポンドでいいや!」と舞い上がってしまい、相手としては嬉々として買っていきましたー。あぁ、反省。

そんな調子で、箱やバッグを開けるたびに、恐ろしいくらい人が群がってきて、一般の人が入ってくる前に、マーケット内のトレーダーに買い占めされてしまうんじゃないかと思うくらい。

これら、私たちのところから買っていった物を、彼らは自分のストールで値段を上げて売るに違いないんですよ! て、ことはですよ、私たちもちょっと高めの値段でキープしておけば、一般の人にもっちょっと高い値段で売れるかもしれないわけで。もう勉強することしきりです。

やっぱりふたりだけじゃなくて、オープン時にはもう少し人数がいたほうがいいですね。マーケットリサーチもしたいし、ここから買っていった物を、いったい彼らがいくらで売るのか知りたいし。

そんなわけで、8時の一般の開場前に、トレード第一弾があり、8時~11時までの入場料3ポンドの時間というのは、やはり外部のマーケットトレーダーが圧倒的に多いわけで、これがトレード第2弾。逆に11時以降は一般の人(入場料50ペンス)なので、ギラギラとしたビジネスの香りよりも、「なにか掘り出し物ないかなー」とのんびりやってくる人が多くなる、と。この頃にはようやくちょっと落ち着いて、商品を並べ替えてみたり。

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おそらく慣れている人は、トレーダー価格と一般価格と違う値段をつけているような気がするんですよ。このあたりもほんと、勉強しなくちゃいけないところです。今回はとりあえず、自分たちの家の不要品を持ってきたので、まだいいとしても、次回からは人の善意でいただいたものを売ることになるわけで。それを考えたら、やっぱりひとつひとつのモノを最大利用して、日本のためにお金を作りたい。そのためには、セールス・ストラテジーは必須です。

とはいえ、モノを売りながら垣間見たのは、こすっからいビジネスの世界だけじゃないですよ。

1枚1ポンドのCDを2枚買ってくださった方が、5ポンド札をくださって、そのおつりの3ポンドを寄付金に、とくださったり。

娘と一緒に絵を描くから、というおじさんが、私が15年前に日本から持ってきた230色の色鉛筆を買ってくださり、また次回も来るから~と言ってくださったり。

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このブログを見た友人が、わざわざ夫婦で入場料3ポンド×2人分払って、見に来てくれたり。

最後にどうしても売れなかったブラウン管のテレビを、裏のストールのおじさんが1ポンドで買ってくれたり。

「がんばってね」と言ってくださるかたもいっぱいで。

感動的なこともたくさんありました。

さて、本日の売り上げですが、なんと213.49ポンド!!!

テーブル代10ポンド、場所代10ポンドを引いても、193.49ポンドの純利益です。うれしい!! これを次回以降のおつりや、必要経費などにまわしていきたいと思っています。

次回は5月28日(土)に、第一回本開催、ということで、新たに不要品集めをがんばらないといけません。今回自分の家の不要品はほとんど出し尽くしてしまったので…。

詳細は、こちらのブログのほかに、下記のFacebookページ、そして、専用ブログでもご報告、お願いのお知らせを掲載していくことにします。

Facebook page for London R@ise(英語/日本語)
専用ブログ London R@ise(日本語)

どうぞ今後ともよろしくお願いいたします!


2 件のコメント:

  1. 嗚呼KYOちゃん、不要品をすぐにためる事については女王級のこのわたし……近所に住んでたらどんなにお役に立てたでしょう……しくしく……。

    でも、ヤードセール通いについてはベテランのわたしでも、読んでてドキドキしましたよ、その群がられ様!
    すごいですねえ~……人生、どこにでも学びの場所があるんですねえ~。
    わたしは滅多に値切らないので、向こうから安くしてくれることが多いのですが、
    周りでは、熾烈な交渉があちこちで展開されていて、すげ~などと思いながらいつも買い物していました。

    う~ん、夏の間だけでもKYOちゃんちに居候して、手伝いしながら連弾ごっこ、っつぅ暮らしをしてみたいもんだ!

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  2. まうみさん~、コメントどうもありがとうございます!!!

    カーブーツセール、そちらでは、ヤードセールというのですね。
    ほんと来て欲しいですよ、夏のホリデーにいかが? 運転手も大募集中なんですよぉぉぉ!!

    ポルトガルでピアニストをしているダンナのいとこが、オーディションのためにロンドンに来て、2日ほどいたんですけど、連弾ごっこしましたよー。楽しかった~。残念ながらオーディションはダメだったみたいなんですけど、はじめてちゃんと彼のピアノも聴けたし、はじめてうちのピアノもマトモな人に弾いてもらえて嬉しかったと思う~。

    まうみさん、カモンカモン!!

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