22.8.15

キューカメロンとはなんぞや?

ロンドンは、肌寒い日が続いたかと思えば、急にカッと30度くらいまで気温が上がったりと、毎日なにを着たらよいのやら、街ゆく人も、ダウンを着ている人がいるかと思えば、はだか一歩手前といった人もいて、なかなか悩める毎日なのです。

とはいえ、自然の世界は忠実に「夏ですよね?」という反応を見せてくれていて、畑も、先月あたりから、いよいよ収穫のシーズンです。

今日は、中国人の畑のご近所さんがプラムとニラをくださったので、特に豊かです。

畑に到着するごとに、カボチャが増えてないかなー、大きくなってないかなー、ズッキーニが巨大化してないかなー、とわくわくしながら、パトロールしてまわるのですが、そのなかで、気にしているもののひとつが、上の写真の中央やや左側のつぶつぶです。

スイカ模様の指先大の野菜です。

英国では「キューカメロン」という名前で種が売られていて、昨年のコーヒーモーニングで知り合った日本人女性が絶賛していたので、これはぜひ試してみなければと、植えてみたものです。

キュウリやズッキーニのように、小さな花の下の部分がぷっくりと大きくなっていきます。

Wikipedia情報によると、「マウス・メロン」とか、「メキシカン・サワー・ガーキン」とか、「メキシカン・ミニチュア・ウォーターメロン」などと呼んでいる地域もあるようです。

「キューカメロン」の名前のとおり、見かけは「スイカ(ウォーターメロン)柄」で、なかみはちょっとライムがかった「キュウリ」の味です。

割ってみると、こんな感じ。まさにキュウリです。

このキューカメロン、なんと多年草だそうで、実をつける期間が終わったら、適当なところで切って、根っこを掘り起こしてコンポストに入れて、物置などに保管しておけば、翌年春にまたにょきにょきと伸び出すのだそうです。ついでに調べてみたら、トマトも本来は多年草らしく、条件が整えば越冬するとのこと。地中海沿いなどの温暖な場所だったら、外でも越冬できるのでしょうか。

最近「自然農」の本を読んでから影響を受けてしまい、なるべく雑草を取り除かない、なるべく耕さない方法を試しているため、かなりぼうぼうのワイルドな風貌になっている私の畑ですが、雑草の隙間から、ぽこっと一昨年以来植えていないはずの春菊が出てきたり、いつの間にかパセリが顔を出していたりして、なかなか楽しい発見があります。

1年で一番たのしい季節。あと1、2ヵ月は続きそうです。

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29.7.15

夏なので、髪を切ってみた

ロンドンは、すでに夏が終わってしまったかのような、ちょっと肌寒いくらいの日が続いていますが、数週間前にびっくりするような夏日が1〜2週間ほど続いたことがありました(哀しいかな、過去の話)。

「夏日」というものを、すっかり忘れて久しい昨今、唐突に襲ってきた熱気にバテバテになってしまい、「ああああっ、背中の髪が暑いっ!!」と癇癪を起こし、髪を切ることにしました。


暑い!といっても、このくらいの長さでした。

とはいうものの、日頃から、人体から発生されるもの、例えば汗とか涙とか、排泄物とか、ジムで運動して生成されるエネルギーとかを、むざむざと無駄にするばかりでなく、ゴミになったり、水に流したり、むしろ自然の役に立たない方向で処理していかざるをえないことに、なにかジレンマを感じていました。

どうせ切るのなら、転んでもタダでは起きない、というか、なにか有効活用できないかと思っていたところに、Facebookで友人が切った髪の毛を日本で寄付したとのこと。さらに別の方が英国でも「リトル・プリンセス・トラスト」という団体が、同じように髪の毛の寄付を募集していることを教えてくれました。

リトル・プリンセス・トラストは、がん治療で髪の毛を失った子どもたちに、ナチュラルヘアで作ったウィッグを提供している団体だそうです。

そこでいつもお世話になっているスタイリストさんにあらかじめメールでご相談したところ、ご協力いただけるとのこと。

17センチ以上の髪の毛を受け付けてくれるとのことでしたので、私の場合、後ろ髪の一部のみですが、あらかじめゴムでブロック分けして結んでから切ってもらいました。

後ろ髪がすっきりしました。もう暑くない(気候も暑くない・涙)

切っていただいた髪の毛をジップつきのビニール袋に入れて、パッド付きの封筒に入れて、送ります。

たいした量ではありませんが、役に立つことを祈って。

2週間ほどたったある日、メールでサティフィケートが届きました。



この話を17歳の姪っ子(カーリーのロングヘア所有)にしたら、「髪の毛を切って人にあげるなんて、信じられない!! 絶対イヤ!」と言われました。私にしてみたら、髪の毛なんて「どうでもいい」とは言いませんが、短かろうが長かろうが、あまり意に介すところではないのですが、年頃の子どもたちにとっては、死活問題にも値するくらい、大切なもののようです。

だからこそ、きっと私のように「意に介さない」にもかかわらずいっぱいある人間から、「死活問題に値する」にもかかわらず不運にも失ってしまった人間に、こうして(ほとんどなんの努力もなく)引き渡せるものが、まだこの世にあるということは、喜ぶべきことなんだろうなぁと思いました。自分がただ生きていることに、ちょこっとでも意味を見いだせる、数少ないもののひとつではないかと。

この夏、髪の毛を切られる方も多いと思いますが、もしもご興味があったら、ぜひ、リトル・プリンセス・トラストのウェブサイトものぞいてみてください。スタイリストさんいわく、こういうリクエストをするお客さんはちょこちょこいるとのこと。いつもお願いしている美容室で、応じてもらえる可能性も高いです。

※追記:
私の友人が日本で寄付した団体は、こちらだそうです。ご参考までに。
http://jhdac.org/


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9.6.15

ウェールズのお菓子、バラ・ブリス。

「バラ・ブリス」というウェールズのお菓子をご存知でしょうか。

ドライフルーツのたっぷり入ったフルーツケーキなのですが、どちらかというと、薄力粉でつくったパンのような感じです。

バラ・ブリス、こんな感じのケーキです。

4月にウェールズの義理の弟家族の家を訪れた際に、義理の妹がつくってくれて、「おいしい、おいしい」と絶賛したら、彼女のノートからレシピを書き写してくれました。

2年前から我が家では、夫の健康上の理由から、飽和脂肪酸と塩分を摂りすぎないようにしています。そんなわけで、バターは御法度の食品となり、おからのケーキなど、バターを使わないスイーツのレシピを日頃から集めていたところ、バラ・ブリスは思いがけない朗報でした。

義理の妹が書いてくれたレシピは、さすが英国風のパウンド型2本分。そこで、半量にしたうえで、ちょっとアレンジをしてみたので、以下にご紹介します。うちの夫と同じように、健康上の理由でバターやクリームを控えているけれど、たまにはケーキが食べたい、という方には、おすすめです。

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バラ・ブリスの作り方(パウンド型1本分)

<材料>
●ミックスドライフルーツ 220グラム
※私は、ゴールデンサルタナ160グラムと、レーズン60グラムを使いました。
●ブラウンシュガー 80グラム
※黒糖がベストらしいですが、うちになかったので、私は三温糖を使いました。
●紅茶(ちょっと濃いめに出したもの) 150ml
●セルフライジングフラワー 225グラム
(または薄力粉220グラムに、ベーキングパウダー小さじ2を混ぜたもの)
●シナモンパウダーとジンジャーパウダー 合わせて小さじ1/2
●たまご1個

① 紅茶の入ったボウルにブラウンシュガーとドライフルーツを入れて、一晩ひたす
② セルフライジングフラワーとシナモンパウダーとジンジャーパウダーをまぜて、①のボウルに入れてゴムべらで混ぜる(少しぽろぽろの状態になります)
③ ②のボウルに、軽くほぐしたたまごを加えて、生地をまとめる
④ ③をベイキングシートを敷いた(またはバターやサラダ油を塗った)パウンド型に入れて、160℃に余熱しておいたオーブンに入れて1時間焼く
⑤ 焼き上がったら型から外して網の上で冷ます

こんな感じに焼き上がりました。


冷めたらスライスして、バターやマーガリンをちょっぴり塗って食べると美味です。
ーーーー

ひとつだけ食べるつもりが、ついつい手が出てしまいます。

うちに帰ってから調べてみたら、「バラ・ブリス」というのは、ウェールズ語で「斑点のあるパン」という意味なのだそうで、確かにスライスしてみると、ドライフルーツが斑点のようです。

ドライフルーツの斑点が。

よかったら、ぜひお試しください。

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2.6.15

「忘れな草プロジェクト」のお話。

縁あって、2013年の秋からお手伝いしている、英国日本人会(Japan Association)主催の「忘れな草プロジェクト」のウェブサイトがアップされたので、ぜひご紹介したいと思います。

このプロジェクトは、戦後1950年代後半から1985年くらいまでの間に、日本から英国に移住した在英邦人にビデオインタビューを行い、アーカイブしていく、というものです。

「忘れな草プロジェクト」のウェブサイトより。サイトからビデオ・インタビューも見られます。

もともと、発起人のウィリアムズ モモコさんが、2001年の英国ジャパン・イヤーの一環で、戦前英国に住んでいた日本人、というテーマで写真展を企画した際に、当時どんな日本人がいたのか、まとまった資料がまったくない、ということに気づき、今記録をとっておけば、50年先100年先に記録として役にたつこともあるのでは、という発想から始まったプロジェクトです。20世紀の後半から21世紀の英国に、こんな日本人がいたんですよ、私を忘れないで、という気持ちを込めて、「忘れな草プロジェクト」と名づけられました。

これまでに三十数人の方にインタビューを行い、編集作業、字幕制作が完成したものから順番に、5分程度のショートバージョンのインタビュー動画をウェブサイトにアップしています。

1950年代に船で英国にやって来て、50年以上英国に暮らしている90代の女性や、60年代にシベリア鉄道でやってきて起業した人々など、実にさまざまな在英生活の先人たちが、貴重なお話をしてくれています。

海外に住んでいると、自分の将来像が見えづらくなったりするものですが、これだけ多くの人たちが、後姿を見せてくれているのだなぁと、インタビューに同行するたびに勉強になることばかりです。

学校でも、本を読んでも教えてもらえないことが、いっぱいつまったプロジェクトですので、ぜひウェブサイトにてインタビュー動画をご覧いただければと思います。

また、プロジェクトでは常時、編集作業をはじめとする制作作業にご協力いただけるボランティアを募集しています。ご興味のある方は、ぜひ、ウェブサイトのお問い合わせページから、ご連絡ください。

忘れな草プロジェクト
http://wasurenagusa.org.uk/

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29.5.15

レストランで食べる異国玉子がけごはん。

日本人にとっては、なじみ深い玉子がけごはん。
英国では、サルモネラ菌を危惧する声が高く、あまり生タマゴを食べる機会はありません。

が、それでもどーしても誘惑を断ち切れず食べてしまうのが、ペルシャ料理店での玉子がけごはんです。

タマゴをお願いすると、こんなふうに黄身だけ持ってきてくれます。

生タマゴをご飯にかけるのは、日本だけかと思いきや、イランでもご飯に黄身をかけるのは定番のようです。

温かいライスにちょっぴりのバターをのせて、生タマゴの黄身とスマックという名前の日本の「ゆかり」に似た赤い粉状のハーブをかけて、まんべんなくかきまぜてから、もりもりと。

ロンドンで、ちょっと変わり種の異国玉子がけごはんが食べたくなったら、ペルシャ料理のお店に足を運んでみてはいかがでしょうか。

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21.5.15

4月の出来事。


フォレスト・ディーンのシモンズ・ヤット

さて、薄れつつある記憶をひもときつつ、4月の出来事。
4月の第3週末は、フォレスト・ディーンからウェールズに行ってきました。
ホビットっぽい雰囲気の田舎の村で、のんびりとした数日間です。

えらくあやうげな橋。

一度に6人までしか渡れないので、人数を数えてたもとで待ちます。

ウェールズのナッシュ・ポイントと呼ばれるあたりです。

ナッシュ・ポイント・ライトハウス。

周囲には牛が草を食むのどかな風景。

と、この週末旅行はなかなか楽しい時間ではありましたが、それよりなにより記憶に残っている4月の出来事といえば、やはり何年かぶりでパスケースをなくしたことです。

キャッシュと、カードや定期券は一緒に持つべからず(カードや定期券だけのほうが戻ってくる可能性が高い、という親の考えがあったようで)、という我が家の家訓を誠実に守り続けている私。イースターマンデーの休日にハムステッドヒースの近くを散歩していたところ、現金以外のカード類が入っているパスケースをごっそりすぱっと気前よく落としてしまったのです。

入っていたのは、オイスターカード、クレジットカード数枚、銀行のカード、ジャーナリスト組合のプレスパス、クライアントさんのオフィスのエントリーパス。

落として2時間ほどで気づき、すぐにカード類を止めると同時に、歩いた道をずーっと引き返して、落とした場所もなんとなく検討がついたので、探してはみたものの、やはり見つからず。

カード類は再発行をすべて依頼して、パスケースも前回と同じものを……と思いきや、製造中止になったのか、見つからず。似たようなものも見つけることができず、紛失2日後の水曜日、結局ウェブサイトを介して、台湾のデザイナーさんにオーダーメイドで希望のサイズでつくってもらえることになりました。ほっと一安心。

と、そこで。
パスケースをオーダーして、Paypalでお支払いをした約2時間後に一通のメール。

あなたのパスケースを拾いました。間違いないようでしたら、送るので住所を教えてください、とのこと。

なんと!

見つけた場所というのは、まさに私が検討をつけていた小路。連絡してくださったのは、某出版社にお勤めの編集者で、同業者でした。

右が戻ってきたパスケース。左が台湾から送られてきたもの。

私がカード類の入ったパスケースをごっそり落としたのは、これで2度目。前回は、アーチウェイ駅の公衆電話(懐かしい)の上に置き忘れ、なぜかその日のうちにホルボーンの駅に届け入れられていたのです。今回と同様、まったく触られた形跡がなく、クレジットカード類の並び順までそのままでした。

ということで、いまのところ、なくしたパスケースが戻ってくる率は2勝0敗。
とりあえず、我が家の家訓は守っていこうと思っています。

<オマケ>

シモンズ・ヤットにて。これはゼンマイ? もしかして食べられる? わかる方、ぜひ教えてください。

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3.5.15

3月の出来事。

3月は、ここに行ってきました!

うかうかしているうちに5月になってしまいました。
驚くべきことに、3月4月とまったく更新なしの、超怠惰ブログにもかかわらず、読みに来てくださった皆さま、心からありがとうございます。

さて、今さらではありますが、この空白期間を振り返ってみようかと思い立ちました。
ということで、まずは3月から。

3月は、定期でいただいている雑誌編集のお仕事に加えて、日本の不動産会社さんが発行している会員誌の企画ページのお仕事をいただき、わたわたしているなかで、20年前にロンドンで知り合った仲良しの友人が、2年ぶりに日本から遊びに来てくれて、一緒にアムステルダムに行ったのでした。

写真を撮ろうとするたびに、中央のレンブラントの肖像画をいちいち顔認識する私の律儀なiPhone。


アムスといえば、やはり美術館めぐり。ちょうど国立美術館では、レンブラントの後期展が開催中で、ロンドンのナショナル・ギャラリーですっかり見逃していた私は、ホテルのインターネットとプリント設備を利用させてもらい、現地でオンライン予約しました。

とても美しい空間です。

最後にアムスに来たのは、もう相当昔、ひょっとしたら15年近く前でしょうか。ずいぶん覚えているのと様子が違うような気がしていたら、2013年に大改装工事を終えてリニューアルオープンした(「るるぶ」情報)とのこと。「名誉の間」は、ため息がでるほど美しくて、いつまでもここにいたい、むしろ住みたい、と思うくらいでしたが、期待のレンブラント後期展は、どこからこんなに人がわいてきたのか、と思うくらいの混雑ぶりで、一点一点ちゃんと見学することができませんでした(涙)。

この国立美術館を含め、ミュージアム広場にあるゴッホ美術館や市立美術館も見学したのですが、美術館めぐりのなかでちょっと拾いものだったのが、今回初めて訪れたエルミタージュ美術館アムステルダム別館でした。

グループ・ポートレート展の会場。右側にちらりと写っているのがデジタル版の「夜警」です。

グループ・ポートレート展が開催されていて、見事な絵画の数々とともに、デジタル版の動くレンブラントの「夜警」があり、口を開けてぼーっと観てしまいました。ミュージアム広場から外れているせいか、人も少なく、のんびりじっくり観ることができて、元養老院だったというこの建物(「るるぶ」情報)をうろうろと堪能しました。

チャペルの一角。展示物がない部屋も美しいのです。

養老院だった頃のチャペルや、キッチンも見ることができます。


こちらはキッチン。17〜18世紀のものだそうです(「るるぶ」情報)。

置かれている石けんも古めかしいのです。

2泊3日の駆け足の旅行でしたが、よくしゃべり、よくしゃべり(笑)、よく歩いて、充実した旅でした。

追って、4月の出来事も近々アップしたいと思います。

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24.2.15

畑の春準備 2015

去年に引き続き、今年もこの週末、がんばってきました。

畑のほそみちで、馬糞を積んだトラクターが華麗なるターンを決めます。

馬糞を1トン、去年同様にお願いし、畑に運んでもらったのです。
個人所有の馬8頭を預かってお世話をする、という仕事をされているポールさんが持ってきてくれました。

去年とまったく同じ写真に見えるかもしれませんが、ポールさん、トラクターを新調されたそうで、ピカピカの新しいクルマです。

去年と同じように、ビニールシートを準備して、そこにどさどさどさーっと。

ざざーーーん。

そこかしこの畑から人が出てきては、「どこで頼んだの?」「うちも頼みたい!」と、見知らぬ人も、次々ポールさんに直談判。

今年も3人で、これをエッサホイサと手押し車にシャベルで積み込んでは運ぶこと、約3時間。畑にすべてまき終わりました。

これがおいしい野菜づくりを助けてくれます。

体をしっかり動かして、全身筋肉痛になったし、馬糞まみれになりましたが、こういう充実感、日頃の生活ではなかなかないのですよね。

たった半日、ちゃんと労働したことで、1年間(またはそれ以上)の間、はっきりとした恩恵を受けられる、こういうことって、ほかにあんまりないよね、と、畑の大家さんもしみじみ。

これで、よい土ができて、そしてよい土が野菜を育ててくれて、野菜が私たちの身体を満たしてくれるという、なんとも健全な循環。前日の「ポテト・フェア」につづき、なんだかとっても、自然が近くにあった週末でした。

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21.2.15

王立園芸協会の「ポテト・フェア」へ。

冬の間、収穫のあとの片付けをしたり、なんどか耕したり、ちょっと雑草を取ったりするだけで、半休眠状態にあった畑ですが、そろそろ春じたくの時期。

今年は、夫から「ジャガイモもあったらなぁ」という、さすがアイルランド人の血は争えないリクエストもあり、よっしゃあ、ジャガイモ育てるかー、と思っていたところ、RHS(Royal Horticultual Society=王立園芸協会)の主催で「プラント&ポテト・フェア」なるものが開催されるとの情報。いそいそと出かけてきました。

RHSのホールはヴィクトリアに2ヵ所あります。アールデコ調の入口が美しいです。

事前情報によると、エキスパートのアドバイスが聞けるワークショップや、ジャガイモのテイスティング(!)もあるとのこと。

ジャガイモがどっさり。

あるある、ジャガイモがわんさかあります。

さまざまな種類のジャガイモが。

畑の大家さんから、ジャガイモは種芋が出回り始めたら、早くゲットしたほうがよい、と言われて、すでに私もネット通販で種芋をオーダーしてしまったので、今日は買いませんでしたが、こうしてみると本当にジャガイモの種類って多いのです。

それぞれの種類の解説もあります。

ジャガイモ・エキスパートの方のお話によると、ジャガイモは急いで植えないで、3月のセント・パトリックス・デー(3月17日)の頃、土を触ってみて、冷たさがなくなる頃に仕込むのがよいのだとのこと。

伝統的にも、セント・パトリックス・デーに植えられていたようです。

ジャガイモのテイスティングでは、3〜4種類の茹でイモを味見させていただきましたが、質感も味も、本当にさまざまです。なかには紫色のジャガイモもありました。

畑の大家さんのアドバイスで、私がメールオーダーした種類(Desiree)もありました。

会場には、野菜の種やガーデニング用品のストールもあり、気をつけていないと財布のひもがゆるゆるになってしまいます。

「ポテト・アート」なるものも。

RHSのメンバーになると、メールや電話や対面で、専門家のアドバイスが受けられる、とのことで、私も会員になってしまいました。

会員になる、資料の入ったこんなエコバッグがもらえます。

明日は、いよいよ一年ぶりの馬糞デー。馬糞を1トン畑にまいて、畑の春準備が始まります。今年もたくさん野菜ができますように。

「Our potatoes are for Cooking and Eating」とあえて書いてあるのが、このイベントらしいです。


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29.1.15

チャーチルと父の影

ウィンストン・チャーチルが亡くなったのは、50年前の1月24日、そして国葬が執り行われたのが6日後の1月30日だったそうです。

チャーチルといえば、「最も偉大な英国人」というアンケートでは常に首位を独占する、ふたつの戦争を主導(第一次大戦では海軍大臣、軍需大臣、第二次大戦では海軍大臣、そして首相として)、英国を勝利に導いた「ヒーロー」であることは、私がここで語るまでもありません。

没後50年ということで、英国では今年、さまざまなチャーチル関連のイベントやエキシビション、テレビ番組が企画されているのですが、そんななかで昨日放映されたBBCの「Churchill: The Nation's Farewell」で、興味深いエピソードがあったので、ちょっと書き留めておきたいと思います。

戦争が終わって2年後、1947年のある日、チャーチルが自宅の一室で絵を描いていたときのことです。

チャーチルが20歳のときに、40代の若さでこの世を去った父ランドルフの肖像画を模写しようとしていたところ、突然、部屋の片隅に誰かがいる気配を感じました。

赤いレザーのアームチェアに座っていたのは、彼の父ランドルフ。

ランドルフはチャーチルにたずねます。
「自分が亡くなったあと、19世紀の終わりからの英国はどうなったのか」

そこで、チャーチルは父にざっくりと、20世紀最初の数十年間に英国に起きた出来事、ボーア戦争、所得税の導入、第一次大戦などについて伝えるのです。

しかし、チャーチルが第二次大戦について口を開く前に、ランドルフは彼を遮って、こう言いました。
「お前が政治の道に進まなかったのは驚きだな。お前だったら国のためになにかできただろうに。もしかしたら、名を揚げることだってできたかもしれないぞ」

そう言い残すと、ランドルフはふっと消えてしまいました。

このお話は、チャーチルの死後、自筆のノートとして見つかったものだそうです。

父が亡くなるまで、よい関係を築くことができなかったチャーチルにとって、父親の存在は晩年になるまで心の深い部分にあったのかもしれません。

チャーチルが亡くなるまでの6年間、秘書を務めたという女性も、インタビューで「チャーチルの無意識の深い部分には、どうしたら父を喜ばせることができたのだろうか、という気持ちが死ぬまであったのではないかと思います」と語っていました。

どれだけ年をとっても、国のヒーローと謳われても、たったひとりの父親に認められることは、やはり特別なこと、なのでしょうか。ちょっと考えさせられました。

英国にお住まいの方に限られてしまいますが、この番組はあと29日間、BBCのiPlayerで観ることができます。上記のほかにも、へええ、と思う、興味深いエピソードが満載でした。





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23.1.15

ブローチの落とさないつけ方

久々に、マリルボーン・チャーチ・ストリートのアルフィーの取材をさせていただきました。英国では、たくさんのアンティーク・ディーラーがひとつ屋根の下におさまった建物を「アンティーク・アーケード」と呼び、アルフィーもそんな場所のひとつです。最後に取材させていただいたのが、2012年4月だったので、2年以上ご無沙汰していたのですが、変わらぬ顔ぶれが多く、「また来たのね」と歓迎されて、なんだかとても嬉しくなりました。

思わず見入ってしまうアイテムがいっぱいのアルフィーなのです。

アルフィーに関しては、「ことりっぷWeb」をご覧いただければ、ということで、今回は取材中の衝動買いについて、ちょっと触れたいと思います。

このお仕事をしていると、お店取材のときに、「衝動買いの衝動」に突き動かされそうになることもしばしば。興味深いものやすてきなものがいっぱいでも、最初から高くて手が出ないとわかっているときは、まだいいのですが、自分の射程範囲内の価格だったりした日には、心の羽交い締めをゆるめることなく、「私は狭い家に住んでいます。ものを置く場所は1ミリもありません」というおまじないをブツブツ口のなかでくりかえすことになります。

そんな努力の甲斐あってか、取材中にお買い物をすることはほとんどない私ですが、この日のアルフィーでは、ちょっと勝手が違いました。だって、目に入ってしまったのです、この3匹が。

「見ざる聞かざる言わざる」のブローチ

私は特にアンティークのコレクターでもなければ、アクセサリーをつける方でもないのに、すごくすごく欲しくなってしまったのです。お店の方によると、1910年から1920年くらいにつくられた象牙のブローチだそうです。

そこでお値段を聞いたところこれまた、手の出る値段。もうこれは運命、と思ってクレジットカードを差し出しました。

さて、そのときお店の方に「これ、使う予定なの?」と聞かれ、「もちろん」と答えると、ピンの部分を調整してくれて、「ブローチをつけるときは、2回刺すようにしてね」と言われました。実演して見せてくださったのは、こういうことです。

針をこんなふうに刺して出して刺して出します

「そうすることによって、ほらね」と、針をフックから外して「落ちないでしょ」とお店の方。なるほどー、と目からウロコでした。「なくしたくないブローチは、2度刺し」なのだそうです。

皆さまも、ぜひぜひお試しください。

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25.12.14

Merry Merry Christmas and an Even Happier New Year!

ふつーにお買い物カートをひきずって、道を歩くサンタズ

今年も、いいことも悪いこともいろいろあったなぁと振り返りつつ。
そして、周りの皆さまに、心から感謝をしつつ。

Peace on Earth
皆さまのもとにも、すてきなクリスマスとハッピーな2015年が訪れますように☆


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24.12.14

クリスマスイブだから、ビザの話をしよう。

クリスマスイブの夕べ、皆さまどのようにお過ごしでしょうか。
イヴ(唇を噛む発音)の夜だから、ヴィザ(唇を噛む発音)の後日談について、書きます。

少し前に、友人Mちゃんのビザの問題で法廷に行った話を書きました。
その後、裁判長も、内務省の担当者も法廷で「EU市民の配偶者は、『カード』がなくても英国に滞在できるし、就労もできる」と言い切ったにもかかわらず、内務省から再度「カード」の申請をするように言われたことは、追記に書いたとおりです。

そこで、裁判所で言われたことと違う、と、再度議論することもできたのかもしれませんが、1年以上引きずったこの問題、すっかり疲れてしまったMちゃんは、5年の「カード」の申請をしたところ、なんと、じゃじゃーん! 

Mちゃん、モザイク処理までしてくれて、ありがとう!!

今度は1ヵ月ほどで、無事に「カード」の発行がなされた、とのことです。

しかしまぁ、「カード」とはいいながら、パスポートに「カード」と書かれた査証が貼りつけられただけで、結局「カード」の定義はわからずじまい、ですが……。

とにもかくにも、無事にパスポートが戻ってきて、1年以上ぶりにMちゃんは国外に出ることができました。本当によかった!!

昔、海外旅行に行くたびに「命の次に大切なパスポート」という言葉を何度となく聞いてきましたが、海外に住んでいるとパスポートがない(=なにかあっても、海外に出られない)というのは、本当につらいものです。

ビザのきまりごとは、ころころと、その持ち主の意志とは無関係にお役所が好きなように、好きなときに変えてしまいます。普段あまり意識していませんが、外国人の足下は、実はすごく簡単に崩れるくらい危ういものなのだなぁと、こういうことがあると自覚せずにはいられないですね。

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6.12.14

エール飲み比べ大会(番外編)

先日、「スーパーで買える、英国地ビール5選」というテーマでのコラムの執筆のお話をいただきました。

私を個人的に知っている方は、ご存知のとおりなのですが、なんと私は、哀しいかな、「下戸」です。

そこで、お酒が好きなお友だちを我が家に緊急召集、試飲会を行ってひとつひとつ評価してもらい、エールを飲み慣れていない人でも飲みやすいビギナー向けの5種類を厳選したのが、マイナビに掲載していただいた記事です。

スーパーで買えるエールの数は多いのです。

さて、その試飲会の際に、選外となったものから3種類について、ご参考までにレポートしたいと思います。

オールド・スペックルド・ヘン

まず、こちら、「オールド・スペックルド・ヘン」に関する感想。
酸味は強い。深みはあまり感じられない。パーソナリティーがある。どこか中途半端な気がする。ワインのロゼを思わせるような味。ほかのエールとは違う感じ。好き嫌いは分かれそう。
このビールに関しては、賛否両論で、5点満点で、4.5点をつける人もいれば、2点の人も。特徴のあるエールを飲みたい人にはよいのかもしれません。

ビショップス・フィンガー

お坊さんの指、という名前のこちらのビールにもさまざまな意見が。
苦いのが苦手な人でもいけそう。おもしろい味。エールの割には炭酸が強い。魚に合うかも。フィッシュ&チップスに合いそう。チキンにも合いそう。フルーティーな感じはあまりない。後味が残る。
魚や鶏肉のお料理と一緒に試してみるにはよいかも、です。

ホブゴブリン

最後にこちらのビールです。ボトルのイラストが印象的だったので、ラベル買いしたもの。試飲隊からの感想は……。
まさにエールという感じ。あまり特徴のないエールらしいエール。かすかにフルーティー。黒糖のような後味。まさにエールの色、エールのにおい。リフレッシング。飲みやすい。
と、ネガティブな意見は少なかった割には、総合点が低かったので選外に。王道的エール(そんなものがあるとするなら、ですが)を試してみたい方には、よいかもしれません。

というわけで、選外から3点をご紹介しました。
選ばれた5種類については、ぜひぜひ、こちらの記事をご覧いただければと思います。

英国に行ったらエールで乾杯! スーパーで見つけたお土産にもなる地ビール5選
http://news.mynavi.jp/articles/2014/12/05/britain/

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