週末は夫が趣味でやっているバンドのギグがあったので
見に行ったのですが、これがまあ、最悪の結果に。
もともとボーカルがド下手で、ボーカルどうにかならないかなー、
とは思っていたのですが、フロントマンとしては優秀、ということで、
まあ、しょうがないのかなーという感じだったのです。
ところが、今回、彼の差し金で胸見せダンス・ガールズがやってきて、
ステージの上にまで上げて、ストリップが始まったもんで、さあ大変。
もともと、「元パンク少年、今40過ぎのおじさん」たちが、
昔に戻って、身体を揺らすギグが特徴だったバンドなのに、
この異様な出来事に、観客はさーっと引いていきました。
楽しんでいるのは、ボーカルの彼ひとりだけ。観客は置き去りです。
せっかくそれまでけっこうよい演奏を聞かせていたのに、
これで、すっかり胸見せガールズのバックバンドに
成り下がってしまったのでした。
この様子を見ながら、思ったことがあります。
自分をプロモーションするためのアクションを考えるにあたって、
1自分の今いるポジション
2オーディエンスの性質
3自分のこれからの方向性
の3要素を考えずに起こしたアクションでの典型的な失敗例だな、と。
これは、何に対してもいえることで、
仕事に関しても、本当にぴったりと当てはまります。
今回の例で言うと、自分の今いるポジション(歌が下手)で、
自分よりインパクトのある「お飾り」を置くのは、まず失敗です。
仕事で言うなら、自分が何が強くて何が弱いのか、
そのあたりの把握をまずきちんとできなければ、マズイ。
オーディエンスの性質は、上記の自分の特徴を踏まえて、
誰にアピールできるのか、ということになります。
ギグを例にとると、胸見せガールズが登場したために、
途中で会場を去る人も何人か見られました。
これはまさにオーディエンスの性質をきちんと把握できなかった失敗例。
最後にもっとも大切なのが、方向性だと思うのですが、
これは、1と2を踏まえた上での方向性にほかならない。
今までバンドで音楽をやろう、としていた人たちが、
方向転換して、ストリップのバックバンドになろう、と思うのなら、
今までと同じオーディエンスを集めるのではダメで、
しかるべきところに行く必要があるのです。
ということで、すっかりこのボーカルの
フロントマンとしての才覚にも、失望した私です。
もう次から、応援に行くのはやめようかなーと思っています。
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ボーカルの方の前向きな好奇心は良いのですが、自分を俯瞰で見る能力が低すぎますよね…。
返信削除> ユキコ@リセットさま
返信削除そうなんです。
いろんな意味で能力の低い男です。
ほかのバンドメンバーが気の毒でなりません。
しかし、こういう男とバンドをやろうと
思ったこと自体、彼らにも責任があるのかもしれません。