14.2.07

自分の値段

どうも私と同い年の人間は、効率化を重要視する傾向にあるらしい。
これは各所で言われたことがあるのだが、大学卒業後、
社会に出て新人のときから、「なぜなぜ」質問を
先輩に浴びせかける傾向があるとか。

これはすなわち、しなければいけない仕事の内容そのものよりも、
なぜ、それが必要か、という必然性を理解したうえで、
効率化しようとする傾向があるから、だと思う。
言われたことをそのまま「はいはい」とやらないので、
場合によっては、非常に扱いにくい人種であると思う。
とにかく、ムダがキライ、ということで、
ある意味、怠け者なんですね。無駄な仕事はしたくない、という。

自分が中間管理職になったあたりから、困ったことに、
これを人にも求めるようになっていく。
しかし、残業代を払わないロンドンの多くの日系企業は、
あんまり、このあたりを気にしていないように思う。
っていうか、ただでダラダラ働いてもらうほうが嬉しいのかな、
とすら思うことがある。

例えば、500ポンド(約12万円)のプロジェクトを
10時間でやるか、100時間でやるか、っていうのは、
その人の時間の価値を決めることになる。
10時間で終われば1時間につき50ポンドという計算になり、
時間のプロダクティビティは、
100時間かけるのの10倍よろしい。
つまり、10時間ちゃんは、100時間くんよりも、
サラリーを10倍もらって当然ということになる。本来なら。

このプロジェクトをひとつだけやっているぶんには、
残業代を払わず、100時間くんを使っていても、
会社にとっては、まだ、いいかもしれない。
しかし、1日の時間が24時間というのは、
幸か不幸か、万人にとって平等なので、
もしも同様のプロジェクトが2つ3つ同時に来た場合、
100時間くんがどんなに残業をしても、
24時間以上は働けない、ということに。
会社としては機会ロスを余儀なくされる、
またはもうひとり人を使う必要に迫られてしまう。

残業代が支給される場合も、されない場合も、
だらだらムダに時間をかけて仕事をすることが、
自分の価値を下げる、ということを、
雇用する側もされる側も、ちゃんと自覚すべきだと思う。

まずは自分自身が、10時間ちゃんにならなければ、
と効率アップを心がける今日この頃・・・。


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4 件のコメント:

  1. 私も多分、あなたと同じ人種かもしれません。私もかつて先輩方にたくさんの質問を浴びせてきました。全て合理的に、かつ完璧で在りたかったから。
    そして中間管理になった時、自分の下の人間がなぜ自分のように出来ないのか悩みました。

    自分では全てを抱えきれないので、他の人に仕事を振り分けますが、任せきれない。そんなジレンマに入った事を思い出しました。

    今は主婦。でもそろそ動きたくなってきました。とりあえず一度日本に帰ろうかと思ってます。さて、どうなるか.....


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  2. こんばんは、そして初めまして。
    一得と申します。

    ロンドンですか。
    私のイメージはシチー(シティ?)ですね。
    37歳まで証券会社に勤務していましたから。

    効率的な仕事、いいと思います。
    なぜ?なぜ?という言葉結構好きです。

    納得すると、その人間は期待以上の
    働きをすると思うんです。

    でも、納得しても働かない奴
    これ、最悪ですね。

    自分が妥協しなければいけないつらさ
    お察しします。

    応援してます。
    頑張ってください。
    ポチ!

    返信削除
  3. > Naomi さん
    コメントありがとうございます!
    人はみんな、仕事に対するアプローチの仕方が違うのだ、と分かっていても、なかなか納得できず、ジレンマに陥る気持ちは理解できます。

    日本に帰られて、次なる計画を、また教えてくださいませ。

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  4. > 一得さん
    コメントありがとうございます!
    私にとって、シチーは東京よりも遠い場所です。足を踏み入れるのに緊張してしまうエリアなんです(笑)。
    皆さんパリッと仕事のできそうな感じで、私のようにジャージで出社する人はひとりもいないんだなーと。

    納得すると、期待以上の仕事をできる、っていうのは、まさにその通りだと思います。
    納得して動かない、というのは確信犯ですね。それはそれで、明らかな意思表示のような気がします。
    一番参るのは、理解することをはなから諦めているパターンのように思います。

    応援ありがとうございます!!
    私も一得さんのブログ、またのぞかせていただきます。

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