サダム・フセインの死刑が確定し、
あと24時間以内にも死刑が執行されるのでは、
とニュースでは報道している。
私はイラクの問題に関して、
決して詳しいわけではないけれど、
現在のイラクの人々の生活が、
かつてのフセイン政権下のものと比べて、
果たしてよくなったのか、と言われると、
疑問視せざるを得ない。
先日、バグダッドの混乱のなかで、
政府関係の仕事をしていた人と
個人的にお話する機会があって、
彼の個人見解はとても興味深かった。
イラクはサダム・フセインという
悪者で蓋をされたパンドラの箱だった、と。
確かに悪い箱の蓋ではあったけれど、
その蓋によって抑えられていたものが、
蓋を取られたことによって、
収拾がつかない事態に陥ってしまった。
たかだか200年ほどの歴史しか持たない
文化的背景を軽視したアメリカが、
具体的に有効な策をもたないままに、
この箱の蓋をこじ開けてしまったことに、
この混沌は始まっている、と。
さらに、フセイン政権下で殺された人数と、
この戦争における死者数の比較も、
とても興味深かった。
報道によると、今回のフセイン死刑確定は、
80年代のドゥジャイルのイスラム教シーア派住民
148人殺害に関する判決、らしい。
一方で、2003年の米侵略からここまでの
イラク民間人の死亡者の数は、
5万人とも10万人とも言われていて、
実際のところ、正確な数を出すことは、
不可能なんじゃないか、とすら思う。
148人殺害の責任は、フセインが取るとしても、
その後の5万人だか10万人だかの責任は誰が取るのか。
イラクはこの先、どこに向かおうとしているのか。
私には毛頭想像がつかない。
イラク問題は自分も決して詳しくはないけれど、この戦争ははたして何の為の戦争だったのか疑問視させられる?
返信削除はたして、この戦争により幸福を得られた人はいるのだろうか?
幸福を得られた人々は、不幸になった人々の数を上回っているのだろうか?
考え出したらきりがなく。。。。。
>エステ社長さん
返信削除コメント、ありがとうございます。
本当に、いつになったら、ヒトは戦争をやめるのでしょうか。
個人的には、最近のこのイラクの動きしかり、パレスチナ問題しかり、アメリカがどんどん嫌いになります。
本音を言うと、アメリカに迎合する英首相トニー・ブレアも来年といわず、今すぐ辞めてくれていいのに、と思います。
��YOさん、こんばんは。
返信削除年の瀬でありますねぇ。
わたしは、今日が仕事納めでございました。
今年は、ブログにはまり、
そのおかげで、貴重なご縁をたくさんいただきました。
ありがたいことであります。
KYOさんからも、たくさんコメントをいただき、
刺激をもらいました。
ありがとうございました。
来年も、よろしくお願い申し上げます。
それでは、KYOさん、
よいお年を!
トピずれで、失礼いたしました。
>トニーさん
返信削除こちらこそ、今年はお世話になりました。
今年、トニーさんのブログは私のお気に入りにしっかり入りました。
どうぞどうぞよいお年をお迎えくださいね。
そして来年もよろしくお願いいたします。
> りす美さん
返信削除コメントありがとうございます。
りす美さんもイギリス在住なんですね!
イギリスは起業は簡単なんですよ。
ぜんぜんカッコよくないんです。
会社をつぶすことなく、ずーっと細く長く続けていけたら、ちょっとはカッコよくなれると思うので、日々精進です。
イラクは、思ったとおり、めちゃくちゃですね。
死刑執行時に「モクタダ、モクタダ」なんて叫んでいるあたりがもう、終わってますよね。