ロンドンに住んで早くも12年目。
それだけ長く住んでいたら、
「英語もぺらぺらでしょう?」
というイヤなお言葉を日本にお住まいの方からは、
しょっちゅう頂戴します。
だいたい、「ぺらぺら」ってなに?
というところから考えないといけないのですが、
「ぺらぺら」が、英語でいうところの
「fluency(流暢さ)」のみを指しているのであれば、
きっと私は「ぺらぺら」に属していると思います。
英語がうまいかうまくないか、は、
およそふたつの要素によって判断されるところです。
ひとつは、先ほどの「Fluency」、
そしてもうひとつのほうがさらに難しい「正確さ」です。
語学学校に通っているときに、
ドイツ在住のフランス人とドイツ人のハーフの男の子と
同じクラスになったことがありました。
彼が育ったのは、スイス・フレンチの地域です。
したがって、学校などで習ってきたのはフランス語。
とはいえ、片親がドイツ人とあって、
話せないわけがありません。
実際に今はドイツ在住でドイツ語圏のなかで生活しています。
しかし、彼いわく
「I can speak German fluently but I do make mistakes」
(ドイツ語を流暢に話すことはできるが、間違いはおかす)
よく来たばかりの日本人留学生が、
語学学校で同じクラスのヨーロピアンが、
同じレベルのはずなのに「ぺらぺら」で・・・
と、落ち込む話を聞きますが、
彼らにあるのは、「Fluency」であって、
「正確さ」ではありません。
彼らの英語を聞いていると、日本人以上に、
恐ろしいくらいに間違いだらけです。
ときどき、英語じゃない言葉まで入っているくらいですから。
「正確さ」は厳密に言うと、文法が合っているかどうか、
ということだけにとどまりません。
その表現が、自然かどうか、
ネイティブと同じように使えているかどうか、
ということなんですね。
私たち外国人は、何年勉強しても、
ネイティブと同じにはなれない、というのが私の持論です。
というか、なれてたまるか、という気持ちもあります。
日本語を何年勉強しても、外国人の日本語はどこまでも
「外国人の日本語」であって、
我々の文化と生活に裏打ちされた日本語ではない。
それと同じことだと思うのです。
そして、それはそれでいいじゃないか、と思うのです。
もちろん、それに甘えて努力しないのはマズイですが、
大切なのは、「うまい英語が話せるか」ではなくて、
言いたいことが伝えられる「コミュニケーション能力」があるかどうか、だと、私は信じています。
「英語」と「コミュニケーション能力」ついては、
また、改めて詳しく書きたいと思います。
★今日の一枚★
なにげなく見つけた羽。
こういう風景を切り取るのが好きです。
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はじめまして!
返信削除三十路ガールズへのご登録ありがとうございます♪
嬉しいです、海外からの三十路ガールは初めてなので勉強させてくださいね。
今後ともよろしくお願いいたします。
> ユキコ@リ・セット さん
返信削除コメントありがとうございます!
登録のほうも、ありがとうございました。
私もユキコさんをはじめ、他の方の日記で勉強させてもらいます。
こちらこそ、これからよろしくお願い致します。
全くもって激しく同感!とつとつと正確にジャパニーズアクセントで一生懸命喋る日本人を私は非常に好ましいと思っています。逆にぺらぺら口先だけが動いて中身の無いベイビーイングリッシュ、中でもイギリス風アクセントを真似て得意がってる中身の薄い輩っていうのは我慢できない・・・すみません、何だか熱がこもってしまいました。
返信削除ポルトガル語でしゃべるのが怖くなくなる一言|ある惑星~ブラジルの暮らし
返信削除KYOさんのブログ『海外起業 女社長のぷよ腕繁盛記』の【英語はぺらぺら、でも】を読んで自分のポルトガル語について考えてみた。 私はブラジルに来て12年目。 ポルトガル語を教室で習ったのはその内最初
> りす美さん
返信削除コメントありがとうございます。
結局大切なのは、「なにを」話すか、なんでしょうね。
日本語でも英語でも、なかみのないくだらない会話を愛する私ですが、TPOに合わせて改善していかなければ(笑)。